J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:藤田琢己)。11月13日(火)のオンエアでは、DAOKOとのコンビでお届けしました。
注目の新譜・いま注目すべき名盤・話題の来日アーティストなど、週替わりで1組のアーティストを4日間かけて掘り下げていくコーナー「FEATURE TOPICS」。この週は、デビュー20周年を迎えるColdplayを特集しています。
1日目:世界的バンド「Coldplay」の始まりとは? 現在と初期とのギャップに驚き
■大きなプレッシャーのなか3枚目のアルバムを制作
イギリス・ロンドンで結成されたColdplayは、クリス・マーティン、ジョニー・バックランド、ガイ・ベリーマン、ウィル・チャンピオンの4人からなる世界的バンド。1日目は結成から2ndアルバム『A Rush of Blood to the Head』(邦題:静寂の世界)までを振り返りました。2日目はその続きから。
デビューからすぐにブレイクし、1st、2ndアルバムは共に世界的ヒットを記録。この頃にはスタジアム・バンドに成長したColdplay。過去2作は大ヒットし、4つのグラミー賞を受賞。そんな彼らの次回作となると、期待値もかなり上がってしまうもの。メンバーはものすごいプレッシャーを感じながら、3rdアルバム制作に挑みました。
しかし、期待されるハードルを越える作品が思うように出来ず、レコーディングを止めては作り直したり、曲に対してこれまでになかったルールを作るなど、様々なアプローチをしながらアルバムを制作したといいます。
そのため3rdアルバムは、当初の予定よりなんと1年も遅れてのリリースとなりました。その代わり、プレッシャーと戦いながら制作できたことによって、メンバー同士の絆はより深いものになります。そして2005年、長い制作期間を経て生み出された3rdアルバム『X&Y』は、イギリスはもちろんのこと20カ国以上で1位を獲得。アメリカのビルボード・チャートでも初の1位を記録します。
メンバー自身が「いろんなアーティストからインスパイアを受けた」と語っているように、デヴィッド・ボウイやクラフトワーク、ザ・ビートルズ、ピクシーズ、U2まで、自分たちがリスペクトするアーティストからの影響を独自に消化した『X&Y』は、「少し80's感の強い仕上がりになっているかも」と藤田は話します。
■作品は大ヒット! でも評論家は…
世界中で大ヒットし、成功を収めたかに思われた『X&Y』でしたが、一部の音楽評論家からは「売れ線の作品を作った」と批判を受けます。これにメンバーは相当ショックを受けましたが、クリス・マーティンはこんなコメントを残しています。
「(批評に)同意する部分はいっぱいあった。だからある意味、他の人も悪い部分に気づいてくれたのはいいことだって思ったよ。それに、ちょっと叩かれながらも先に進むっていうのもいいかなって」
普通なら怒ってもおかしくないところ、批判を真摯に受け止め彼らに、「器がすごい広いですね!」と、DAOKOと藤田も感心していました。
批評をきっかけにして、さらに良いアルバム作りに協力してくれるプロデューサーを探したColdplay。それを引き受けたのが、ブライアン・イーノとマーカス・ドラヴスでした。2人はバンドの要望通り、厳しく指示したといいます。「これまでのColdplayのような曲はボツ!」「ファルセットもダメ!」といった、新たなバンドの姿を追求。そして完成したのが、4thアルバム『Viva la Vida or Death and All His Friends』(邦題:美しき生命)でした。
このアルバムに収録されている『Viva la Vida』は、音楽プロデューサーの蔦谷好位置さんが「最高のイントロ」と絶賛した曲でもあります。
藤田:アンセム的な、みんなで「ウォウウォウ」言える感じの印象とかね。
DAOKO:あの途中のコーラスが印象的ですよね。発明感がありますよ。
藤田:発明感あるよね! 日本でも大ヒットしてラジオでもバンバン流れていたので、もしかしたらここからColdplayに入った人もいるかもしれない。それほど洋楽に詳しくない人でも、「ウォウウォウ」言ってる感じとかストリングスのイメージとか、聴いたことある人も多いかもしれませんね。
批判を真摯に受け止め、逃げることなく批判を乗り越えて完成させたアルバム『Viva la Vida or Death and All His Friends』は、彼らにとって間違いなく転機になった一枚といえます。というところで2日目はここまでです。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
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【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/
注目の新譜・いま注目すべき名盤・話題の来日アーティストなど、週替わりで1組のアーティストを4日間かけて掘り下げていくコーナー「FEATURE TOPICS」。この週は、デビュー20周年を迎えるColdplayを特集しています。
1日目:世界的バンド「Coldplay」の始まりとは? 現在と初期とのギャップに驚き
■大きなプレッシャーのなか3枚目のアルバムを制作
イギリス・ロンドンで結成されたColdplayは、クリス・マーティン、ジョニー・バックランド、ガイ・ベリーマン、ウィル・チャンピオンの4人からなる世界的バンド。1日目は結成から2ndアルバム『A Rush of Blood to the Head』(邦題:静寂の世界)までを振り返りました。2日目はその続きから。
デビューからすぐにブレイクし、1st、2ndアルバムは共に世界的ヒットを記録。この頃にはスタジアム・バンドに成長したColdplay。過去2作は大ヒットし、4つのグラミー賞を受賞。そんな彼らの次回作となると、期待値もかなり上がってしまうもの。メンバーはものすごいプレッシャーを感じながら、3rdアルバム制作に挑みました。
しかし、期待されるハードルを越える作品が思うように出来ず、レコーディングを止めては作り直したり、曲に対してこれまでになかったルールを作るなど、様々なアプローチをしながらアルバムを制作したといいます。
そのため3rdアルバムは、当初の予定よりなんと1年も遅れてのリリースとなりました。その代わり、プレッシャーと戦いながら制作できたことによって、メンバー同士の絆はより深いものになります。そして2005年、長い制作期間を経て生み出された3rdアルバム『X&Y』は、イギリスはもちろんのこと20カ国以上で1位を獲得。アメリカのビルボード・チャートでも初の1位を記録します。
メンバー自身が「いろんなアーティストからインスパイアを受けた」と語っているように、デヴィッド・ボウイやクラフトワーク、ザ・ビートルズ、ピクシーズ、U2まで、自分たちがリスペクトするアーティストからの影響を独自に消化した『X&Y』は、「少し80's感の強い仕上がりになっているかも」と藤田は話します。
■作品は大ヒット! でも評論家は…
世界中で大ヒットし、成功を収めたかに思われた『X&Y』でしたが、一部の音楽評論家からは「売れ線の作品を作った」と批判を受けます。これにメンバーは相当ショックを受けましたが、クリス・マーティンはこんなコメントを残しています。
「(批評に)同意する部分はいっぱいあった。だからある意味、他の人も悪い部分に気づいてくれたのはいいことだって思ったよ。それに、ちょっと叩かれながらも先に進むっていうのもいいかなって」
普通なら怒ってもおかしくないところ、批判を真摯に受け止め彼らに、「器がすごい広いですね!」と、DAOKOと藤田も感心していました。
批評をきっかけにして、さらに良いアルバム作りに協力してくれるプロデューサーを探したColdplay。それを引き受けたのが、ブライアン・イーノとマーカス・ドラヴスでした。2人はバンドの要望通り、厳しく指示したといいます。「これまでのColdplayのような曲はボツ!」「ファルセットもダメ!」といった、新たなバンドの姿を追求。そして完成したのが、4thアルバム『Viva la Vida or Death and All His Friends』(邦題:美しき生命)でした。
このアルバムに収録されている『Viva la Vida』は、音楽プロデューサーの蔦谷好位置さんが「最高のイントロ」と絶賛した曲でもあります。
藤田:アンセム的な、みんなで「ウォウウォウ」言える感じの印象とかね。
DAOKO:あの途中のコーラスが印象的ですよね。発明感がありますよ。
藤田:発明感あるよね! 日本でも大ヒットしてラジオでもバンバン流れていたので、もしかしたらここからColdplayに入った人もいるかもしれない。それほど洋楽に詳しくない人でも、「ウォウウォウ」言ってる感じとかストリングスのイメージとか、聴いたことある人も多いかもしれませんね。
批判を真摯に受け止め、逃げることなく批判を乗り越えて完成させたアルバム『Viva la Vida or Death and All His Friends』は、彼らにとって間違いなく転機になった一枚といえます。というところで2日目はここまでです。
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【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/
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