J-WAVEで放送中の番組『SPARK』。10月の水曜日はマンスリーナビゲーターとして、平井 堅が登場。10月24日(水)のオンエアでは、作家の志茂田景樹さんがサプライズ登場し、「すごい言葉」をテーマにお届けしました。
■映画化もした、あの小説のタイトルがすごい
「すごい言葉」と聞いて、志茂田さんはこう話しはじめました。
志茂田:「すごい言葉」は、「単語」では到底あり得ないです。短かろうが長かろうが、ワンセンテンスじゃないと。そして、とても易しい言葉なのに「すげぇぞ」って感じがある。最近だと例えば、小説で映画にもなった『君の膵臓をたべたい』。
平井:僕も拝見しました!
志茂田:「膵臓」という単語が入っているだけで、短いセンテンスのタイトルがものすごく膨らんでくるんです。僕はこの作品を新聞広告で知って、『君の膵臓をたべたい』ってどういうことなんだろうって。
平井:すごいインパクトですもんね。僕もびっくりしました。
志茂田:もしかしたら未開人のように人の内臓を人が食べることなのかなって。
平井:ホラーなのかな、とかね。
志茂田:そういうイメージもかき立ててくれるけど、新聞広告を見ると「これはラブストーリーなんだ」と。「なぜ膵臓を食べたいんだろう」「もしかしたら膵臓の病かな」とか想像力が働きます。
平井:そうですよね。ラブストーリーという甘い感じと「膵臓を食べたい」では違和感がありますよね。
志茂田:その違和感が、なんともいえないインパクトと引き込む力になりますね。それが「すごい言葉」です。
志茂田さんは平井の曲の歌詞にも「すごい言葉」があると語ります。
志茂田:『瞳をとじて』の冒頭の歌詞は、すごくミステリアスですよね。結論でありながら、始まりなんですね。おどろおどろしいかもしれない、甘くせつないかもしれない……とイメージをかきたてられます。もうひとつ、『告白』の冒頭も衝撃的。いろんな意味でときめかせる。異物をひっくり返すような臭いがする歌なのでは……と思いきや、決してそうじゃない。
雰囲気の異なる2曲ですが、たしかに想像がふくらみます。ぜひ、あらためて聴いてみてください。
■樹木希林さんの「すごい言葉」
平井が最近「すごい言葉」だと感じたのは、樹木希林さんの言葉だったと言います。
平井:希林さんの孫が泣いていたときに、希林さんが「あなたたちは本当に自分のことが大好きなのね」言い放ったという話があります。この言葉を聞いてノックアウトでしたね。泣いている孫に対して、自分がかわいくて仕方がないと言い放つ祖母。非常に感動した言葉でした。
まとめとして、平井は「『すごい言葉』は、うそじゃない言葉。そして、志茂田さんも言っていたけど、端的な言葉」と話し「技巧に走った言葉は胸に響かない」とコメントしました。
■自分の声を客観視することが大事
番組では、22歳のリスナーに対して、歌のアドバイスをする場面もありました。
「僕の夢は歌手になることです。平井さんはアマチュア時代にどれくらい歌の練習をしていましたか。当時を振り返って役立つことがあれば教えてください」
平井:僕は非常にラッキーでした。大学を卒業してすぐデビューするかたちになったので、そんなに下積みはなかったんですけど。むしろデビューしてから5年くらいは、なかなかうまくいかない時期がありました。ひとつ言えることとして、自分の声を客観視することは大事だと思います。とにかく自分の歌を録音して聴いてを繰り返して、自分の声がいちばん気持ちよく響くポイントを探ることが大事かもしれません。
歌手を目指していなくても、歌を録音して研究してみると、カラオケがぐっと上達するかもしれません。ぜひ試してみてください。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
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【番組情報】
番組名:『SPARK』
放送日時:月・火・水・木曜 24時ー25時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/spark/
■映画化もした、あの小説のタイトルがすごい
「すごい言葉」と聞いて、志茂田さんはこう話しはじめました。
志茂田:「すごい言葉」は、「単語」では到底あり得ないです。短かろうが長かろうが、ワンセンテンスじゃないと。そして、とても易しい言葉なのに「すげぇぞ」って感じがある。最近だと例えば、小説で映画にもなった『君の膵臓をたべたい』。
平井:僕も拝見しました!
志茂田:「膵臓」という単語が入っているだけで、短いセンテンスのタイトルがものすごく膨らんでくるんです。僕はこの作品を新聞広告で知って、『君の膵臓をたべたい』ってどういうことなんだろうって。
平井:すごいインパクトですもんね。僕もびっくりしました。
志茂田:もしかしたら未開人のように人の内臓を人が食べることなのかなって。
平井:ホラーなのかな、とかね。
志茂田:そういうイメージもかき立ててくれるけど、新聞広告を見ると「これはラブストーリーなんだ」と。「なぜ膵臓を食べたいんだろう」「もしかしたら膵臓の病かな」とか想像力が働きます。
平井:そうですよね。ラブストーリーという甘い感じと「膵臓を食べたい」では違和感がありますよね。
志茂田:その違和感が、なんともいえないインパクトと引き込む力になりますね。それが「すごい言葉」です。
志茂田さんは平井の曲の歌詞にも「すごい言葉」があると語ります。
志茂田:『瞳をとじて』の冒頭の歌詞は、すごくミステリアスですよね。結論でありながら、始まりなんですね。おどろおどろしいかもしれない、甘くせつないかもしれない……とイメージをかきたてられます。もうひとつ、『告白』の冒頭も衝撃的。いろんな意味でときめかせる。異物をひっくり返すような臭いがする歌なのでは……と思いきや、決してそうじゃない。
雰囲気の異なる2曲ですが、たしかに想像がふくらみます。ぜひ、あらためて聴いてみてください。
■樹木希林さんの「すごい言葉」
平井が最近「すごい言葉」だと感じたのは、樹木希林さんの言葉だったと言います。
平井:希林さんの孫が泣いていたときに、希林さんが「あなたたちは本当に自分のことが大好きなのね」言い放ったという話があります。この言葉を聞いてノックアウトでしたね。泣いている孫に対して、自分がかわいくて仕方がないと言い放つ祖母。非常に感動した言葉でした。
まとめとして、平井は「『すごい言葉』は、うそじゃない言葉。そして、志茂田さんも言っていたけど、端的な言葉」と話し「技巧に走った言葉は胸に響かない」とコメントしました。
■自分の声を客観視することが大事
番組では、22歳のリスナーに対して、歌のアドバイスをする場面もありました。
「僕の夢は歌手になることです。平井さんはアマチュア時代にどれくらい歌の練習をしていましたか。当時を振り返って役立つことがあれば教えてください」
平井:僕は非常にラッキーでした。大学を卒業してすぐデビューするかたちになったので、そんなに下積みはなかったんですけど。むしろデビューしてから5年くらいは、なかなかうまくいかない時期がありました。ひとつ言えることとして、自分の声を客観視することは大事だと思います。とにかく自分の歌を録音して聴いてを繰り返して、自分の声がいちばん気持ちよく響くポイントを探ることが大事かもしれません。
歌手を目指していなくても、歌を録音して研究してみると、カラオケがぐっと上達するかもしれません。ぜひ試してみてください。
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番組名:『SPARK』
放送日時:月・火・水・木曜 24時ー25時
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