ギタリストの高中正義が、世界で注目を集めるジャパニーズ・フュージョンの魅力について語った。
高中が登場したのは、6月25日(木)放送のJ-WAVE『MIDDAY LOUNGE』(ナビゲーター:ジョン・カビラ)の「MUSIC EXPLORER」。世界の音楽シーンのムーブメントを“今”の視点で考察するコーナーだ。
『MIDDAY LOUNGE』はグローバルなルーツを持つ国際色豊かなナビゲーターたちが、リスナーと一緒に「新しい自分、新しい世界と出会う」3時間のプログラム。ナビゲーターは、月曜 ハリー杉山、火曜 市川紗椰、水曜 クリス・ペプラー、木曜 ジョン・カビラが日替わりで担当している。
1976年にはソロギタリストとしてデビューし、2000年には自社レーベル・Lagoon Recordsを設立。以降も精力的に活動を続け、毎年、全国ツアーを行っている。
ジョン:ついにこの方をスタジオにお迎えすることができました。うれしくてたまりません。
高中:お声はラジオでずっと聴いていましたから、初めてお会いした気はしないですね。
ジョン:僕も勝手ながら、サディスティック・ミカ・バンド時代からステージでの素晴らしいギターワークを浴びてきた世代です。
高中:ミカバンドでロンドンに行ったのは僕が22歳のときだから、もう50年前ですね。
ジョン:すごいですよね。
高中:ロキシー・ミュージックの前座だったんです。当時、ロンドンに行くことなんて一生ないと思ってましたね。
ジョン:今すごいことになってますよ。高中さんは1976年からソロ活動をスタートされていますけども、つまり今年でちょうど50年ですね。
高中:そうなんですよ。人生がフェードアウトしていく最中かなと思っていたんですけど、ありがたいことに海外で人気が出たみたいで。
ジョン:2026年は3月から4月にかけてワールドツアーでしたね。ロンドン、ニューヨーク、シカゴ、サンフランシスコ、ロサンゼルス、オーストラリアではシドニーとメルボルン、ニュージーランドではオークランドも。2025年3月には、ロサンゼルスでおよそ40年ぶりの公演があり、2日間で地元ファンが5,000人も来られたそうですね。
高中:ニュージーランドでは、最初のMCで「赤ちゃんいっぱいのニュージーランド、イエーイ!」って言ったんですよ。会場中が「イエーイ!」って返してくれたんですけど、たぶん誰も意味をわかってないよね。ニュージー(乳児)ランドだから(笑)。
ジョン:これがわかる方は相当“日本語通”ですね(笑)。コンサート映像がたくさんアップされていまして、会場では「TAKANAKA! TAKANAKA!」って大合唱ですよね。しかも、ギターのリフをみなさん歌うじゃないですか!
高中:うれしいことに歌ってくれるんですよ。今度はカシオペアもやるらしいですけど、はたして歌えるかどうか。ギターのフレーズが速いですからね(笑)。
ジョン:インタビューを見ると、海外のファンの方たちが「It's so positive」「It's so soothing」「It's so different」って言っているんですよね。今の音とは全然違うけど、すごくしっくりくるし、安心する。でも、高揚感もある。他にはないって答えてるんですよ。
高中:僕でいうと、中学に入ったころからビートルズが好きで、ベンチャーズも好きで。洋楽で育って、ギターを始めて勉強してきたんです。最初は真似ですよ。
ジョン:みなさん、最初はそこからですからね。
高中:それで、大学には行かずにプロになって、(成毛)滋さんとやったり、そのあとミカバンドに入ったりして、いろいろ経験しました。それって僕だけじゃなくて、ビートルズを聴いて育った世代はみんな、「自分たちの音楽をやりたい」と思って成長して、勉強して、オリジナルを作って花開いた。それが80年代ぐらいだったと思うんです。
2026年の今、あらためてジャパニーズ・フュージョンが注目を集めている理由について、高中は自身の見解を語った。
高中:たぶん、そのころは海外の売れているアーティストが強すぎて、日本の音楽が目立たなかったんじゃないかな。それが、今ごろ目立ってきたのかね。うれしいことなんだけど。
ジョン:素晴らしいことですよ。そしてもちろんテクノロジーの進化、とくにソーシャルメディアの発達も大きいですよね。昔はレコードでしたし、日本でリリースされた作品が海外の人たちに届きにくい時代でした。
高中:今はあっという間ですよ。向こうはコンサートをスマホで撮っていいことが多いですから。日本は禁止のケースもありますけど、ロンドンでやったことがすぐ世界中にバレちゃうんですよ(笑)。
ジョン:バレちゃうというか(笑)、魅力が一気に伝播するということですよね。
番組では、高中正義の『Ready To Fly』をオンエアした。
高中:陽水さんに言われたことがあるんですよ。『BLUE LAGOON』とか『READY TO FLY』が売れていたころに、「高中って、売れても威張らないやつだなあ」って言うんですよ。多少は威張ってるつもりなんですけどね(笑)。
ジョン:それはすごいエピソードですね。そして高中さんには、歌やリリックを超えるインストゥルメンタルギターがあるじゃないですか。言葉の壁を軽やかに超えていきますよね。
高中:昔、初めてソロアルバムを出せるってなったとき、ちょっと歌も歌ったんですよ。でも、ちゃんと録音してみたら「あれ、けっこう音痴じゃないか」って自分でわかって(笑)。声質はいいと思うんだけど、それならギターでいくしかないと。ギターで歌えるようなものをやるしかないなって。
ジョン:まさに“歌うギター”ですよね。そうしたら今、海外のコンサートではみんな歌うわけですよね。
高中:それがすごくうれしいんですよね。映像の編集でお客さんの顔が映ると、「こんなに歌ってくれているんだ」と込み上げてくるものがある。
ジョン:あの空間をみんなで共有して、高中さんやバンドのみなさんのプレイを浴びて、多幸感というか、みなさんの幸せオーラがすごいですよね。
高中:向こうのお客さんはストレートなんですよね。僕はコンサートで光るプロペラを投げるんですけど、向こうのお客さんは受け取って、また誰かに投げるんですよ。みんなで回して遊ぶんです。日本だと「持って帰ろう」ってなりますから(笑)。
ジョン:海外のライブはコミュニティ感がありますよね。みんなで楽しみに来ている感じがあります。
高中:1万人規模の野外で、スタッフが「たこ焼き売ろうか」って言ってるんですよ。しかも名前を「たこなか」にしようって言ってました(笑)。
ジョン:最高ですね(笑)! 現地の「TAKANAKA」コール、気持ちいいでしょうね。
高中:向こうは早口で「タカナカ」って言えないみたいで、独特なんですよ。あとアンコールでは、みんなサーフボードギターを見たがるんです。
ジョン:あの赤いサーフボードギターを抱えて演奏する姿は鮮烈ですからね。実際、チューニングとか大変なんですか?
高中:普通のギターを埋め込んでるだけなので同じです。ただ、重いんですよ。普通のギターは3~4キロだけど、あれは7キロ。2時間は無理ですね。
ジョン:コンサートのなかでひとつのピークを作る演出ですね。
高中:お客さんも自作のサーフボードを持ってくるんですよ(笑)。小さいのを作って掲げて。赤いスーツもいますよ。上下真っ赤で、10人以上見かけました。まるで夢みたいです。
ジョン:国内ツアーもあります。「SUPER TAKANAKA LIVE 2026-2027」は、9月の東京公演を皮切りに、2027年2月まで全19公演があります。体調維持やケアはかなり意識されていますか?
高中:僕は40歳くらいで太ったんですよ。それから運動するようになって、もう30年くらい軽い運動を続けてます。当時、ファンレターをもらって「これ以上、太ったらファンやめるぞ」って書いてあったんですよ(笑)。
ジョン:それはモチベーションになりますね(笑)。
高中正義の最新情報は公式サイトまで。
J-WAVE『MIDDAY LOUNGE』のコーナー「MUSIC EXPLORER」では、世界の音楽シーンのムーブメントを「今」の視点で考察する。放送は月曜~木曜の14時ごろから。
高中が登場したのは、6月25日(木)放送のJ-WAVE『MIDDAY LOUNGE』(ナビゲーター:ジョン・カビラ)の「MUSIC EXPLORER」。世界の音楽シーンのムーブメントを“今”の視点で考察するコーナーだ。
『MIDDAY LOUNGE』はグローバルなルーツを持つ国際色豊かなナビゲーターたちが、リスナーと一緒に「新しい自分、新しい世界と出会う」3時間のプログラム。ナビゲーターは、月曜 ハリー杉山、火曜 市川紗椰、水曜 クリス・ペプラー、木曜 ジョン・カビラが日替わりで担当している。
ソロデビュー50周年を迎えるスーパーギタリスト
今回は、日本のフュージョン界を牽引してきたギタリスト・高中正義がゲストとして登場。高中は天才高校生ギタリストとしてキャリアをスタートし、伝説的バンドであるフライド・エッグ、そしてサディスティック・ミカ・バンドのメンバーとして不動の地位を築いた。1976年にはソロギタリストとしてデビューし、2000年には自社レーベル・Lagoon Recordsを設立。以降も精力的に活動を続け、毎年、全国ツアーを行っている。
Blue Lagoon
高中:お声はラジオでずっと聴いていましたから、初めてお会いした気はしないですね。
ジョン:僕も勝手ながら、サディスティック・ミカ・バンド時代からステージでの素晴らしいギターワークを浴びてきた世代です。
高中:ミカバンドでロンドンに行ったのは僕が22歳のときだから、もう50年前ですね。
ジョン:すごいですよね。
高中:ロキシー・ミュージックの前座だったんです。当時、ロンドンに行くことなんて一生ないと思ってましたね。
ジョン:今すごいことになってますよ。高中さんは1976年からソロ活動をスタートされていますけども、つまり今年でちょうど50年ですね。
高中:そうなんですよ。人生がフェードアウトしていく最中かなと思っていたんですけど、ありがたいことに海外で人気が出たみたいで。
ジョン:2026年は3月から4月にかけてワールドツアーでしたね。ロンドン、ニューヨーク、シカゴ、サンフランシスコ、ロサンゼルス、オーストラリアではシドニーとメルボルン、ニュージーランドではオークランドも。2025年3月には、ロサンゼルスでおよそ40年ぶりの公演があり、2日間で地元ファンが5,000人も来られたそうですね。
高中:ニュージーランドでは、最初のMCで「赤ちゃんいっぱいのニュージーランド、イエーイ!」って言ったんですよ。会場中が「イエーイ!」って返してくれたんですけど、たぶん誰も意味をわかってないよね。ニュージー(乳児)ランドだから(笑)。
ジョン:これがわかる方は相当“日本語通”ですね(笑)。コンサート映像がたくさんアップされていまして、会場では「TAKANAKA! TAKANAKA!」って大合唱ですよね。しかも、ギターのリフをみなさん歌うじゃないですか!
高中:うれしいことに歌ってくれるんですよ。今度はカシオペアもやるらしいですけど、はたして歌えるかどうか。ギターのフレーズが速いですからね(笑)。
海外で再発見される日本発フュージョンの魅力
ナビゲーターのジョン・カビラは、高中に近年のジャパニーズ・フュージョンの盛り上がりについて尋ねた。アーティストであり、マーケティングの専門家ではないことを承知のうえでと前置きしながら、なぜ今このような現象が起きているのか、その背景について見解を求めた。ジョン:インタビューを見ると、海外のファンの方たちが「It's so positive」「It's so soothing」「It's so different」って言っているんですよね。今の音とは全然違うけど、すごくしっくりくるし、安心する。でも、高揚感もある。他にはないって答えてるんですよ。
高中:僕でいうと、中学に入ったころからビートルズが好きで、ベンチャーズも好きで。洋楽で育って、ギターを始めて勉強してきたんです。最初は真似ですよ。
ジョン:みなさん、最初はそこからですからね。
高中:それで、大学には行かずにプロになって、(成毛)滋さんとやったり、そのあとミカバンドに入ったりして、いろいろ経験しました。それって僕だけじゃなくて、ビートルズを聴いて育った世代はみんな、「自分たちの音楽をやりたい」と思って成長して、勉強して、オリジナルを作って花開いた。それが80年代ぐらいだったと思うんです。
2026年の今、あらためてジャパニーズ・フュージョンが注目を集めている理由について、高中は自身の見解を語った。
高中:たぶん、そのころは海外の売れているアーティストが強すぎて、日本の音楽が目立たなかったんじゃないかな。それが、今ごろ目立ってきたのかね。うれしいことなんだけど。
ジョン:素晴らしいことですよ。そしてもちろんテクノロジーの進化、とくにソーシャルメディアの発達も大きいですよね。昔はレコードでしたし、日本でリリースされた作品が海外の人たちに届きにくい時代でした。
高中:今はあっという間ですよ。向こうはコンサートをスマホで撮っていいことが多いですから。日本は禁止のケースもありますけど、ロンドンでやったことがすぐ世界中にバレちゃうんですよ(笑)。
ジョン:バレちゃうというか(笑)、魅力が一気に伝播するということですよね。
番組では、高中正義の『Ready To Fly』をオンエアした。
Ready To Fly
コンサートでのファン歌唱に感動
さらに高中は当時、スタジオミュージシャンとしてさまざまな現場に参加していたことを振り返った。井上陽水のレコーディングにも携わっており、『夢の中へ』ではベースとギターの両方を担当したという。また、吉田拓郎のコンサートを手伝っていた時期もあったと明かした。高中:陽水さんに言われたことがあるんですよ。『BLUE LAGOON』とか『READY TO FLY』が売れていたころに、「高中って、売れても威張らないやつだなあ」って言うんですよ。多少は威張ってるつもりなんですけどね(笑)。
井上陽水 - 「夢の中へ」 ミュージックビデオ
高中:昔、初めてソロアルバムを出せるってなったとき、ちょっと歌も歌ったんですよ。でも、ちゃんと録音してみたら「あれ、けっこう音痴じゃないか」って自分でわかって(笑)。声質はいいと思うんだけど、それならギターでいくしかないと。ギターで歌えるようなものをやるしかないなって。
ジョン:まさに“歌うギター”ですよね。そうしたら今、海外のコンサートではみんな歌うわけですよね。
高中:それがすごくうれしいんですよね。映像の編集でお客さんの顔が映ると、「こんなに歌ってくれているんだ」と込み上げてくるものがある。
ジョン:あの空間をみんなで共有して、高中さんやバンドのみなさんのプレイを浴びて、多幸感というか、みなさんの幸せオーラがすごいですよね。
高中:向こうのお客さんはストレートなんですよね。僕はコンサートで光るプロペラを投げるんですけど、向こうのお客さんは受け取って、また誰かに投げるんですよ。みんなで回して遊ぶんです。日本だと「持って帰ろう」ってなりますから(笑)。
ジョン:海外のライブはコミュニティ感がありますよね。みんなで楽しみに来ている感じがあります。
海外フェスから全国19公演へ続くライブ活動
8月7日(金)には、高中がヘッドライナーを務めるシティー・ポップ・フェスティバル「City Pop Waves」がイギリスで開催される。会場は、サウス・ロンドンの歴史ある野外ステージ「Crystal Palace Bowl」だ。高中:1万人規模の野外で、スタッフが「たこ焼き売ろうか」って言ってるんですよ。しかも名前を「たこなか」にしようって言ってました(笑)。
ジョン:最高ですね(笑)! 現地の「TAKANAKA」コール、気持ちいいでしょうね。
高中:向こうは早口で「タカナカ」って言えないみたいで、独特なんですよ。あとアンコールでは、みんなサーフボードギターを見たがるんです。
ジョン:あの赤いサーフボードギターを抱えて演奏する姿は鮮烈ですからね。実際、チューニングとか大変なんですか?
高中:普通のギターを埋め込んでるだけなので同じです。ただ、重いんですよ。普通のギターは3~4キロだけど、あれは7キロ。2時間は無理ですね。
ジョン:コンサートのなかでひとつのピークを作る演出ですね。
高中:お客さんも自作のサーフボードを持ってくるんですよ(笑)。小さいのを作って掲げて。赤いスーツもいますよ。上下真っ赤で、10人以上見かけました。まるで夢みたいです。
ジョン:国内ツアーもあります。「SUPER TAKANAKA LIVE 2026-2027」は、9月の東京公演を皮切りに、2027年2月まで全19公演があります。体調維持やケアはかなり意識されていますか?
高中:僕は40歳くらいで太ったんですよ。それから運動するようになって、もう30年くらい軽い運動を続けてます。当時、ファンレターをもらって「これ以上、太ったらファンやめるぞ」って書いてあったんですよ(笑)。
ジョン:それはモチベーションになりますね(笑)。
高中正義の最新情報は公式サイトまで。
J-WAVE『MIDDAY LOUNGE』のコーナー「MUSIC EXPLORER」では、世界の音楽シーンのムーブメントを「今」の視点で考察する。放送は月曜~木曜の14時ごろから。
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- MIDDAY LOUNGE
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月・火・水・木曜13:30-16:30
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月曜:ハリー杉山 火曜:市川紗椰 水曜:クリス・ペプラー 木曜:ジョン・カビラ
