森山直太朗「依存したり密着しあいながら生きている」 新曲『愛々』に込めた“支え合う愛”への想い

森山直太朗が、商店街の魅力や新曲『愛々』に込めた想いを語った。

森山が登場したのは、5月24日(日)放送のJ-WAVE『SAISON CARD TOKIO HOT 100』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。世界のミュージックシーンからJ-WAVEが厳選した100曲を4時間にわたってお届けするプログラムだ。

ポッドキャストでも聴ける、商店街の魅力

現在、森山は2025年10月から続く全国ツアー「Two jobs tour 2025~26『あの世でね』」の真っ最中。そんな彼にナビゲーターのクリスは、「最近、“直(なお)散歩”にハマっているそうですね」と、プライベートについて尋ねる。

森山:僕が命名したわけじゃないですけど、旅先に行くといろいろあるじゃないですか。僕が2025年にリリースした『Yeeeehaaaaw!』というアルバムに『さりとて商店街』という曲があるのですが、これは「いろいろな楽しい場所あるけど、地元の商店街を愛でていこうぜ!」という歌なんです。その歌を歌うからには、やっぱり地元の商店街を知らなきゃダメだろうということで、もともと自分でポッドキャストをやるくらい商店街めぐりが好きなんですけど、より行くようになりました。まわってみるとシャッター商店街もけっこうありますが、新しい世代の人が昭和のいわゆる高度成長期を司った骨格である商店街をクリエイションしていたりして、見ていてすごくすがすがしい気持ちになります。

森山直太朗 / 『さりとて商店街』Music Video

クリス:なるほどね。最近「面白いな」と思った商店街はありますか?

森山:名前がすぐに出てこないんですけど、昨日も一昨日も行った商店街。いずれにしても、僕の旬な商店街のリポートがなされているので、ポッドキャストを聴いてください(笑)。

クリス:新しい店といったら、たとえばどんなものがあるんですか?

森山:アロマショップとか、街のホットステーション的な場所。カフェ兼ホテル兼そこがベースキャンプになって、インバウンドの外国人の方たちもそこを拠点にいろいろなところに行く、待合所のようなところですね。あとは古くからある唐揚げ屋さんとか。

クリス:インバウンドの観光客は、商店街にすごく魅了されていますよね。

ドラマ書き下ろしの新曲は、支え合う“愛”に焦点を当てて

ツアーのさなか、森山は4月18日(土)に新曲『愛々』を配信リリース。同曲はテレビドラマ『田鎖ブラザーズ』(TBS系)の主題歌として書き下ろされた。

森山直太朗 / 『愛々』Music Video

クリス:どんなテーマや想いを込めて作った楽曲ですか?

森山:ドラマは、幼いころに両親を殺害された兄弟の物語で、かなり重いテーマだったり、わりとサスペンス的な要素があったりで、視聴者のみんながそれぞれで「あの人が犯人じゃないか?」みたいなことを推理していくようなスリリングな展開になっています。一方で、ふたりの兄弟が支え合う“愛”を描いた物語でもあるので、どちらかと言うと、その部分に着目しました。自分が成長していく過程で、思い起こしてみると「この人がいたからあの寂しい時期、孤独でしょうがない時期を乗り越えられたな」とか、人に留まらずペットとか当てはまるものってあると思うんですよね。みんな孤独なんだけど、言葉を選ばずに言うと、みんなどこかで依存したり密着しあいながら生きている。そのかたちが健全であるかどうかは別としても、「人は支え合っていかなきゃ生きていけない生き物である」というようなことを歌った曲になっています。

楽曲を聴いたクリスは「“直太朗節”の実直な感じが伝わってきます」と感想を述べ、ミュージックビデオについても触れる。

クリス:ミュージックビデオは全編、奄美大島で撮影されました。奄美大島で生まれ育ったふたりの男の子が出ていて、森山さんは今回のミュージックビデオではアシスタントディレクターを務めたそうですね。

森山:ちょっと歌っているシーンもあるんですけど、ほぼADでしたね。地元のみなさんにご参加いただいたのですが、(主演の)少年ふたりも含めてほぼ集落の方たちで、いわゆるプロみたいな人がいないなかでの進行でした。引率から何までみんなと協力して手弁当でやらせていただきました。

クリス:ふたりの少年がいい味を出していて、ものすごい子役なのかリアルなのか、どっちなんだろうとずっと思っていました。

森山:どちらかというと後者です。あのふたりは本当の幼馴染なんですよ。だからお互いを知り尽くしているし、集落の人たちもみんなふたりのことを知っているなかでカメラもかなり長回ししながら、シチュエーションはあるんですけど「そのなかでいつものふたりみたいにやって」ということで進めていきました。

クリス:ドラマとはまた違うけど、リンクするような部分がありました。ふたりがお互い委ね合っているというか、信頼しきっていますよね。すごく自然で、見ていて本当にジーンときました。

森山:ありがとうございます。

クリス:そしてミュージックビデオ公開に合わせて、あなたのかけがえのないバディとの思い出を募集する「#語り愛々」エピソードも募集中ということですが、これはどんな企画ですか?

森山:自分が支えられた人を思い返すような時間やゆとりはなかなかないし、照れくさいものですが、この曲を聴くときだけは思い浮かべてほしいなというイメージがありました。そのひとつの企画として、大切な人との思い出などをポストしていただくと、後日、曲とともに我々が思い出のショート動画を作って、SNSにアップさせていただくという企画です。

クリス:ショート動画、ぜひ見てみたいですね。

家族との思い出が蘇る、心を支えるアイテム

『SAISON CARD TOKIO HOT 100』では、ゲストの素顔を引き出すランダム質問を用意。恒例の「ガチャ」で森山が最初に引いた質問は、「ライブの楽屋の差し入れで一番うれしいものは?」。

森山:もちろん数多ありますが、今日は「これをいちばん喜んでもらえたら、私としてはそれ以上の幸せはないな」という差し入れをクリスさんに持ってきました。

クリス:そうなんですか!?

森山:「香辛丸ガレー」ポークビンダルーです。10年以上前から香辛料を私のグッズとして販売しているんですけど、それのカレーがようやくできました。こちらはたぶん、いわゆるアーティストグッズのなかではかなりしのぎを削るというか……(笑)。ぜひ、クリスさんに食べていただきたいです。

クリス:うれしいなあ。

続いて引いた質問は、「日常生活で欠かせないモノ・人・場所って何?」。

クリス:直太朗の“愛々”ですね。

森山:俺の“愛々”……。ここだけの話なんですけど、車を購入しまして。もともと、他界した父が乗っていたタイプの、古めの車です。父が亡くなってから、自分のなかで父を感じるようなものを求めるなかで、たまたまそういう出会いがあって。それと一緒に移動しているときがいちばん“愛々”しています。

クリス:どんな気持ちなんですか?

森山:当時、車に乗っているときは父が運転して母が助手席に座って、僕が後ろから両親の姿を眺めていたんですけど、そのときのノスタルジーというか、まだ家族が家族として元気だったころの記憶をいつも思い出します。だから、ちょっとそこらへんのコンビニに行くだけのときも乗っちゃうんですよね。けっこう忙しくて気持ちがモヤモヤしたり余裕がないときに、“推し”がいるってすごく心の支えになるんだなというのを初めて実感しました。

クリス:その車は『愛々』ができる前に購入したんですか?

森山:はい。

クリス:では、もしかしたらその車がインスピレーションの源になっているかもしれない?

森山:そうかもしれません、だから「人だけじゃないよな」と。

およそ9カ月間で56公演を行う全国ツアー「Two jobs tour 2025~26『あの世でね』」も残りわずか。都内近郊では6月12日(金)カルッツかわさき、6月30日(火)J:COMホール八王子、7月3日(金)NHKホールの3公演が控えている。

クリス:ツアーが終わったら何をされますか? お休みされます?

森山:もちろん、休むのも大事だなと思いつつ、まだまだ創作意欲が湧いているので、自分の孤独な時間において、ゆっくりものづくりをしたいと思っています。たまにはさっき言った車乗りもしたいですね。

クリス:創作期間に入るということですね。そして4月に50歳になりましたが、自分へのご褒美、プレゼントはしましたか?

森山:していないです(笑)。ただ、50歳になっても萎縮せずに、「50歳だから」とかもあまり考えずにマイペースにのびのびやっていけたらと思います。

森山の最新情報は公式サイトまで。

番組公式Xでは、放送後のアフタートークの様子も動画にて公開されている。

『SAISON CARD TOKIO HOT 100』ではさまざまなデータをもとに、世界の音楽シーンからJ-WAVEが厳選した100曲をカウントダウン。放送は毎週日曜の13時から。
番組情報
SAISON CARD TOKIO HOT 100
毎週日曜
13:00-16:54

関連記事