
M-1のファイナリストとして話題のお笑いコンビ、エバース(佐々木隆史、町田和樹)。J-WAVEが月曜-木曜の22:00-24:00でお届けする『GURU GURU!』の木曜ナビゲーターとしてレギュラー出演中だ。
同番組は、世間の常識や多数派の声、あたりまえの事実をあえて逆の視点と発想で考えていく"逆転ラジオ"。ふたりはどんな手応えを感じているのか。「華金じゃなくて、華木にしてやるよ」(町田)、「ラジオスターになって、大きな舞台を埋める」(佐々木)と意気込むふたりにインタビューを実施。M-1後の変化も聞いた。
佐々木 隆史(以下、佐々木):僕らはもともと、音声アプリを使って自主ラジオを3〜4年くらいやっていて。J-WAVEに出演して最初の4〜5回は当たり障りないことを喋っていた感覚だったんですけど、ここ最近は自主ラジオくらいリラックスして喋れている感じがします。
──ありのままで喋れるようになったきっかけはあったんですか?
佐々木:最初は、J-WAVEというものに緊張していた(笑)。
町田 和樹(以下、町田):それはありますね。J-WAVEって、お笑い芸人がナビゲーターを務めているイメージもなかったですし。
佐々木:オシャレなブースですし、ビルの33階にあるとかも……でも、M-1の決勝に行ってファイナリストになったことで少し緊張が薄れたかもしれない。「こちとらファイナリストやぞ」と(笑)。
町田:ファイナリストになる前から選んでいただいていたから、ありがたいことですね。僕も、「意外と自由にやらせてもらえているな」と楽しくなってきました。日頃、一つテーマがあってふたりで答えを出していくトークはやったことなかったので、各々の考え方を共有できるのはおもしろい。あとはリスナーさんと電話をしたり、メッセージをもらったり、触れ合えるのがいいですよね。僕らって社会に出てないから、一般教養に明るくないというか、一般の方の感覚を知らなすぎて……(笑)。たまにヤバいと言われることもあるんですけど、そういうことも含めて楽しいです。社会に出ているなという感じがします。
──いやいや、M-1のファイナリストですよ! すでに社会には出ているじゃないですか(笑)。
町田:ちゃんとした社会というか(笑)。
──ちなみに、『GURU GURU!』に出演が決定した経緯は?
佐々木:オーディションでした。テーマが決まっていて、15分くらい喋ってくださいと言われて。ブースの外にはたくさんの大人の方がいたので、めちゃくちゃ緊張したし、外の音は聞こえてこないので、みなさんが笑っているかもわからない。だからあまり記憶がないというか、何を喋ったかも全く覚えてないです。それで、オーディションが終わったあとに吉本の社員さんに「こういうのも経験だから」みたいなことを言われたので、じゃあ、落ちたなと(笑)。
町田:僕らの中ではおもしろくできたっていう体感はあったんですけど、「J-WAVEってこういう感じで大丈夫か?」とは思って。だから正直厳しいかなと思っていたんですけど、選んでいただけて。めちゃくちゃ嬉しかったですね。
──なるほど。個人的には、M-1のキャッチコピーが“雑談のファンタジスタ”だったおふたりがラジオを担当するって、すごくピッタリだと感じているんですが、改めてJ-WAVEでラジオをするって、おふたりにとってどんな感覚ですか?
佐々木:どうでしょうね? 周りに人がいる分、和やかには喋れるような気がします。喋っている最中に町田の発言で「はっ?」って思うこともあるんですけど、周りに大人の方がいるので、ここで変な空気にはできないというか。
町田:生放送ですしね。
佐々木:はい。そこで、揉めない。ふたりだったら絶対揉めているときもあると思うんですけど、周りに人がいる分、揉めてないと思います。
──マイルドにふたりでお話できる環境。
町田:そうですね。とはいえ、僕は「はっ?」って思われる側なので、いまの話は佐々木が思っていることですけどね(笑)。でも、僕も自然体で喋れているなと実感はしています。
──もともと、おふたりはラジオを聴かれていましたか?
佐々木:僕は大学のときにずっとダイアンさんのラジオを聴いてて、なんならそのラジオがきっかけでNSCに入ったくらいの感じかもしれないです。芸人のラジオが好きでよく聴いてました。
町田:僕は、芸人になってからお笑いのラジオはちょいちょい聴くような感じですね。J-WAVEさんは、車屋をやっているときとかに聴いてました。代車だとナビとかも付いてないから、ラジオしか聴けない状態だったから。その当時から、J-WAVEはオシャレなイメージです。
──おふたりは過去に、「J-WAVEはスタッフを含めておしゃれな人が多いイメージ」というお話をされていましたね。その印象に変化はありますか?
町田:オシャレですけど、そんなに遠い存在じゃないというか、普通に皆さん人間なんだなと思いました(笑)。いい意味でフランクに接してくれるし、僕たちがやりやすい環境を作ってくれている。当初は、もう少しお堅いと言ったらアレですけど、変なことを言えない空気かなと思っていたんですけど、意外と笑ってくれたりして、安心してます。
佐々木:意識か〜。でもかが屋の加賀 (翔)さんは、単純に賞レースで戦うことが多いので、意識はしてるかも。
町田:かが屋ならまだしも、加賀さん1人には負けたくない感じはあります(笑)。
佐々木:ライバルとまでは思わないけど、意識はしちゃいますよね。
町田:2024年は特に、戦ってきたので。
──意識しているという、加賀さんは、エバースは大事なところで噛むとおっしゃっていましたが、番組中の噛み具合はどうですか?
町田:僕が本当に文字が読めないですね。リスナーの皆さんから届いたメールとかマジで読めないです。すみません! そこで噛んでます。急にメールを読むとなると緊張感がある(笑)
佐々木:口が回らないんですよね。あまり文章を読むことに慣れてないかもしれないです。
町田:あと、曲が終わってからの「受け」って言うんですかね。曲名の紹介とかを、最初は僕もやっていたんですけど、それはクビになりました。全部、佐々木にやってもらっています。台本からどんどん町田の文字が減っていってます(笑)。
町田:ふたりももちろん楽しいですけど、J-WAVEだからこそ呼べるゲストを呼んで喋ってみたいですね。他の番組のナビゲーターやアーティストさんとも喋っていけたらなと思ってます。
──この人を呼びたいという方がいれば、ぜひ教えてください。
町田:うーん、同世代のアーティストとか。音楽界でグイグイ来ている同世代の方がどんな感覚を持っているのか気になりますよね。
佐々木:僕は、ちゃんみなさんがいいですね。『No No Girls』を全部観たんですよ。ちゃんみなさんってまだ26歳とかなのに、考え方がすごいんですよね。26歳でこんなところまで辿り着けるのかと。何を喋っていいかは分からないんですけど、会ってみたいなと思いますね。
──実現したらおもしろそうですね! ここまでの『GURU GURU!』木曜の名場面といえば、放送中に佐々木さんがリスナーメールに感動して泣いてしまったシーンも印象的ですが、ラジオならではのコミュニケーションの魅力って何だと思いますか?
【テキストで振り返る】突然の号泣! リスナーのメッセージを読んだエバース・佐々木の感受性に、町田が驚愕
佐々木:リアルタイムでリスナーさんの感想がSNSで見れるじゃないですか。あれは新鮮ですね。すぐ反応があって、「今言ったことってめっちゃ変なことだったんだ」と気づいたりもしますし、ふたりで喋っている感覚では変なことを言ってる感じはないんだけど、リスナーさんには、変だと思われている。
町田:それが常識とのズレで、社会とのズレで……でも、それが楽しいです。
──リアルタイムで反応が見れるからこその怖さもあったりしませんか?
佐々木:それはそうですね。でも、嫌なことを書かれたりはしないから。
町田:そうですね。でも、キモいとかはありますね。好きな女性の〇〇とかのランキングでは、けっこう言われたりします(笑)。電話も楽しいですよ。最初は放送事故になるんじゃないかなと思ったんですけど、意外とうまいこと進行できる。
──ラジオに電話をかけてくるリスナーさんのスキルもきっと高いだろうし。
町田:そうなんですよ! おもしろいんです。
佐々木:影響か……学生時代に何を聴いてたか、覚えてないな〜。でも、FUNKY MONKEY BΛBY'Sかな。高校野球をやってたんですけど、高校球児ってファンモン好きじゃないですか?
──そのイメージは僕もおふたりと同世代なので、あります(笑)。
佐々木:ファンモンってびっくりするくらい真っ直ぐな歌を歌うじゃないですか。大人になってから聴き返したら、まんまの歌だなと……。
町田:いや、ストレートという意味ね。
佐々木:今でも歌おうと思ったら歌えますもんね! 耳に残っているから。
──町田さんはいかがですか?
町田:サンボマスターとかどうですか?
──え? 本当に聴かれてました?
町田:聴いてました! 『電車男』世代ですから!
──たしかに世代ですね(笑)。逆に最近聴いている曲はありますか?
町田:布袋さんは聴いてます。THE FIRST TAKEのパフォーマンスがカッコよすぎて!
佐々木:僕は、FRUITS ZIPPERとか、それこそノノガの影響で、ちゃんみなさんの曲とか聴いたりしますね。
町田:あとはあいみょんさんも聴いたりします!
佐々木:「全然戦えるな」という手応えはありましたし、大きく何かを変えて決勝に進んだというわけではないんですよ。同じようなネタをずっとやっていて、1段階ずつ毎年結果がついてきた感じなので、やってきたことは間違ってなかったなという感覚はありました。
町田:出順もすごくよかったわけではなかったんですけど、どんな順番でも自分たちの空気を出せるんだなと思ったので、今年獲れるのがいちばんですけど、もし獲れなくても自分たちの空気には持っていけるなという自信にはなりましたね。
──M-1の雰囲気はいかがでしたか?
町田:待ち時間は長すぎますよね。笑神籤の廃止をお願いしたいくらい(笑)。でも、緊張をしすぎちゃって出番のときには少し冷静だったのかもしれないです。もっと前半だったら緊張がヤバかったかもしれない。
──M-1後の周りの反応はいかがですか?
佐々木:今までは自分たちを好きな人だけが観ている状況も多かったけど、M-1以降は、全く僕らのことを知らない方たちにも観ていただくことが増えました。逆に、M-1を観てない方たちの前でネタをやることも増えたので、「身内を笑わせるだけではダメ」という意識が強まりましたね。
──身内じゃない層までエバースの笑いを刺すために、今後どうしていくか考えていますか?
佐々木:どうすればいいんでしょうね(笑)。とにかくおもしろいネタを作ることに尽きると思います。今までは、M-1でこのネタがウケるかなと考えていましたけど、今は普段の寄席のことも考えるようになりましたね。
──ネタの幅が広がっていく予感がしますね。ちなみに「M-1の賞金の割合は19:1」と公言されていましたが、もし今年優勝してもこの割合は変わらずですか?
佐々木:そうですね〜。男に二言はないですからね?
町田:なるべく、上の先輩と絡んでちょっとずつ割合を増やしていきたいなと思っていますけど……。直接交渉はもう無理なので。第三者を介入させて年末までにうまくやりたいです。
──でも、明石家さんまさんが「ゼロの方がカッコいい」とおっしゃっている時点で、第三者の介入は難しいのでは?
町田:さんまさんは「全部あげろ」って言ってましたからね(笑)。だから、さんまさんにはもう頼らないです。別の先輩を探します!
──(笑)。2025年はきっとエバースとして露出が増えていくと思います。今後、やってみたい番組だったり、冠番組をやるならどんな番組にしたいですか?
町田:ふたりだけでやる番組は楽しいですけどね。それこそラジオの延長じゃないですけど、そんな感じの番組をやれたらいいなと思います。冠番組はそんな感じのことをしたいですね。
──出演したい番組はありますか?
佐々木:『クイズ・ドレミファドン!』とか? せっかくJ-WAVEでラジオをやっているので、音楽もどんどん詳しくなって! でも、『クイズ・ドレミファドン!』に出るって本当に芸能人だなという感じがしません? 活躍している方たちと肩を並べてみたいですね。
──いいですね。期待しています! 2025年の目標・展望も教えてください。
町田:M-1決勝にいく前から、『GURU GURU!』を担当させていただいているので、本当に優勝して、J-WAVEって先見の明があるなと思わせたいし、恩返ししたいですね!
佐々木:ラジオスターになれるように。オードリーさんが東京ドームを埋めましたけど、最終的にはあんな感じになりたいです。大きい舞台を埋めるように頑張りたいです!
──最後にまだ見ぬリスナーにメッセージをお願いします!
町田:「華金じゃなくて、華木にしてやるよ!」ってのはどうですか? 金曜の夜より木曜の夜の方が楽しいって思っていただけるようにしたいですね。
佐々木:「これからエバースを知れるなんて、ガチでエグいぞ!」ということでお願いします!
『GURU GURU!』は、世間の常識や多数派の声、あたりまえの事実をあえて逆の視点と発想で考えていく"逆転ラジオ"。ナビゲーターは曜日ごとに異なり、月曜日は加賀 翔(かが屋)、火曜日はダウ90000、水曜日は福留光帆と前田裕太(ティモンディ)、木曜日はエバース。
2月24日~27日は、「卒業」をテーマにお届け。エバースが担当する27日のオンエアのテーマは「素人からの卒業」。高校を卒業して大学へ進学するのではなく、自分の夢を追い就職したり、専門の職業を目指して進学したり、いわゆる王道の進学ルートを辿らないキャリア選択について考える2時間。ゲストは、"高卒コンビ" ケビンス が登場。
(取材・文=笹谷淳介)
同番組は、世間の常識や多数派の声、あたりまえの事実をあえて逆の視点と発想で考えていく"逆転ラジオ"。ふたりはどんな手応えを感じているのか。「華金じゃなくて、華木にしてやるよ」(町田)、「ラジオスターになって、大きな舞台を埋める」(佐々木)と意気込むふたりにインタビューを実施。M-1後の変化も聞いた。
“雑談のファンタジスタ”が感じるラジオの手応え
──『GURU GURU!』がスタートして、4ヶ月が経過しました。手応えはいかがですか?佐々木 隆史(以下、佐々木):僕らはもともと、音声アプリを使って自主ラジオを3〜4年くらいやっていて。J-WAVEに出演して最初の4〜5回は当たり障りないことを喋っていた感覚だったんですけど、ここ最近は自主ラジオくらいリラックスして喋れている感じがします。
──ありのままで喋れるようになったきっかけはあったんですか?
佐々木:最初は、J-WAVEというものに緊張していた(笑)。
町田 和樹(以下、町田):それはありますね。J-WAVEって、お笑い芸人がナビゲーターを務めているイメージもなかったですし。
佐々木:オシャレなブースですし、ビルの33階にあるとかも……でも、M-1の決勝に行ってファイナリストになったことで少し緊張が薄れたかもしれない。「こちとらファイナリストやぞ」と(笑)。
町田:ファイナリストになる前から選んでいただいていたから、ありがたいことですね。僕も、「意外と自由にやらせてもらえているな」と楽しくなってきました。日頃、一つテーマがあってふたりで答えを出していくトークはやったことなかったので、各々の考え方を共有できるのはおもしろい。あとはリスナーさんと電話をしたり、メッセージをもらったり、触れ合えるのがいいですよね。僕らって社会に出てないから、一般教養に明るくないというか、一般の方の感覚を知らなすぎて……(笑)。たまにヤバいと言われることもあるんですけど、そういうことも含めて楽しいです。社会に出ているなという感じがします。
──いやいや、M-1のファイナリストですよ! すでに社会には出ているじゃないですか(笑)。
町田:ちゃんとした社会というか(笑)。
──ちなみに、『GURU GURU!』に出演が決定した経緯は?
佐々木:オーディションでした。テーマが決まっていて、15分くらい喋ってくださいと言われて。ブースの外にはたくさんの大人の方がいたので、めちゃくちゃ緊張したし、外の音は聞こえてこないので、みなさんが笑っているかもわからない。だからあまり記憶がないというか、何を喋ったかも全く覚えてないです。それで、オーディションが終わったあとに吉本の社員さんに「こういうのも経験だから」みたいなことを言われたので、じゃあ、落ちたなと(笑)。
町田:僕らの中ではおもしろくできたっていう体感はあったんですけど、「J-WAVEってこういう感じで大丈夫か?」とは思って。だから正直厳しいかなと思っていたんですけど、選んでいただけて。めちゃくちゃ嬉しかったですね。
──なるほど。個人的には、M-1のキャッチコピーが“雑談のファンタジスタ”だったおふたりがラジオを担当するって、すごくピッタリだと感じているんですが、改めてJ-WAVEでラジオをするって、おふたりにとってどんな感覚ですか?
佐々木:どうでしょうね? 周りに人がいる分、和やかには喋れるような気がします。喋っている最中に町田の発言で「はっ?」って思うこともあるんですけど、周りに大人の方がいるので、ここで変な空気にはできないというか。
町田:生放送ですしね。
佐々木:はい。そこで、揉めない。ふたりだったら絶対揉めているときもあると思うんですけど、周りに人がいる分、揉めてないと思います。
──マイルドにふたりでお話できる環境。
町田:そうですね。とはいえ、僕は「はっ?」って思われる側なので、いまの話は佐々木が思っていることですけどね(笑)。でも、僕も自然体で喋れているなと実感はしています。
──もともと、おふたりはラジオを聴かれていましたか?
佐々木:僕は大学のときにずっとダイアンさんのラジオを聴いてて、なんならそのラジオがきっかけでNSCに入ったくらいの感じかもしれないです。芸人のラジオが好きでよく聴いてました。
町田:僕は、芸人になってからお笑いのラジオはちょいちょい聴くような感じですね。J-WAVEさんは、車屋をやっているときとかに聴いてました。代車だとナビとかも付いてないから、ラジオしか聴けない状態だったから。その当時から、J-WAVEはオシャレなイメージです。
──おふたりは過去に、「J-WAVEはスタッフを含めておしゃれな人が多いイメージ」というお話をされていましたね。その印象に変化はありますか?
町田:オシャレですけど、そんなに遠い存在じゃないというか、普通に皆さん人間なんだなと思いました(笑)。いい意味でフランクに接してくれるし、僕たちがやりやすい環境を作ってくれている。当初は、もう少しお堅いと言ったらアレですけど、変なことを言えない空気かなと思っていたんですけど、意外と笑ってくれたりして、安心してます。
台本からどんどん「町田」の文字が減っていく!?
──『GURU GURU!』は曜日代わりのナビゲーターが特徴ですが、ほかの曜日で意識しているナビゲーターはいますか?佐々木:意識か〜。でもかが屋の加賀 (翔)さんは、単純に賞レースで戦うことが多いので、意識はしてるかも。
町田:かが屋ならまだしも、加賀さん1人には負けたくない感じはあります(笑)。
佐々木:ライバルとまでは思わないけど、意識はしちゃいますよね。
町田:2024年は特に、戦ってきたので。
──意識しているという、加賀さんは、エバースは大事なところで噛むとおっしゃっていましたが、番組中の噛み具合はどうですか?
町田:僕が本当に文字が読めないですね。リスナーの皆さんから届いたメールとかマジで読めないです。すみません! そこで噛んでます。急にメールを読むとなると緊張感がある(笑)
佐々木:口が回らないんですよね。あまり文章を読むことに慣れてないかもしれないです。
町田:あと、曲が終わってからの「受け」って言うんですかね。曲名の紹介とかを、最初は僕もやっていたんですけど、それはクビになりました。全部、佐々木にやってもらっています。台本からどんどん町田の文字が減っていってます(笑)。
ラジオリスナーとのコミュニケーション、魅力は?
──今後、番組でやってきたいことはありますか?町田:ふたりももちろん楽しいですけど、J-WAVEだからこそ呼べるゲストを呼んで喋ってみたいですね。他の番組のナビゲーターやアーティストさんとも喋っていけたらなと思ってます。
──この人を呼びたいという方がいれば、ぜひ教えてください。
町田:うーん、同世代のアーティストとか。音楽界でグイグイ来ている同世代の方がどんな感覚を持っているのか気になりますよね。
佐々木:僕は、ちゃんみなさんがいいですね。『No No Girls』を全部観たんですよ。ちゃんみなさんってまだ26歳とかなのに、考え方がすごいんですよね。26歳でこんなところまで辿り着けるのかと。何を喋っていいかは分からないんですけど、会ってみたいなと思いますね。
──実現したらおもしろそうですね! ここまでの『GURU GURU!』木曜の名場面といえば、放送中に佐々木さんがリスナーメールに感動して泣いてしまったシーンも印象的ですが、ラジオならではのコミュニケーションの魅力って何だと思いますか?
【テキストで振り返る】突然の号泣! リスナーのメッセージを読んだエバース・佐々木の感受性に、町田が驚愕
佐々木:リアルタイムでリスナーさんの感想がSNSで見れるじゃないですか。あれは新鮮ですね。すぐ反応があって、「今言ったことってめっちゃ変なことだったんだ」と気づいたりもしますし、ふたりで喋っている感覚では変なことを言ってる感じはないんだけど、リスナーさんには、変だと思われている。
GURU GURU!放送中
— GURU GURU! (@guruguru_813) November 14, 2024
実は感受性豊かな佐々木さん…#グルグル813 #エバース pic.twitter.com/MuOG7jXPgk
町田:それが常識とのズレで、社会とのズレで……でも、それが楽しいです。
──リアルタイムで反応が見れるからこその怖さもあったりしませんか?
佐々木:それはそうですね。でも、嫌なことを書かれたりはしないから。
町田:そうですね。でも、キモいとかはありますね。好きな女性の〇〇とかのランキングでは、けっこう言われたりします(笑)。電話も楽しいですよ。最初は放送事故になるんじゃないかなと思ったんですけど、意外とうまいこと進行できる。
──ラジオに電話をかけてくるリスナーさんのスキルもきっと高いだろうし。
町田:そうなんですよ! おもしろいんです。
「高校球児ってファンモン好きじゃないですか?」
──J-WAVEは音楽に力を入れているラジオ局です。おふたりはどんな音楽に影響を受けましたか?佐々木:影響か……学生時代に何を聴いてたか、覚えてないな〜。でも、FUNKY MONKEY BΛBY'Sかな。高校野球をやってたんですけど、高校球児ってファンモン好きじゃないですか?
──そのイメージは僕もおふたりと同世代なので、あります(笑)。
佐々木:ファンモンってびっくりするくらい真っ直ぐな歌を歌うじゃないですか。大人になってから聴き返したら、まんまの歌だなと……。
町田:いや、ストレートという意味ね。
佐々木:今でも歌おうと思ったら歌えますもんね! 耳に残っているから。
──町田さんはいかがですか?
町田:サンボマスターとかどうですか?
──え? 本当に聴かれてました?
町田:聴いてました! 『電車男』世代ですから!
──たしかに世代ですね(笑)。逆に最近聴いている曲はありますか?
町田:布袋さんは聴いてます。THE FIRST TAKEのパフォーマンスがカッコよすぎて!
佐々木:僕は、FRUITS ZIPPERとか、それこそノノガの影響で、ちゃんみなさんの曲とか聴いたりしますね。
町田:あとはあいみょんさんも聴いたりします!
M-1の体感「やってきたことは間違ってなかった」
──ここからはエバースについてお聞きします。昨年のM-1以降で環境も大きく変化したと思いますが、改めてM-1の手応えと、M-1後に感じる変化を教えいただけますか?佐々木:「全然戦えるな」という手応えはありましたし、大きく何かを変えて決勝に進んだというわけではないんですよ。同じようなネタをずっとやっていて、1段階ずつ毎年結果がついてきた感じなので、やってきたことは間違ってなかったなという感覚はありました。
町田:出順もすごくよかったわけではなかったんですけど、どんな順番でも自分たちの空気を出せるんだなと思ったので、今年獲れるのがいちばんですけど、もし獲れなくても自分たちの空気には持っていけるなという自信にはなりましたね。
──M-1の雰囲気はいかがでしたか?
町田:待ち時間は長すぎますよね。笑神籤の廃止をお願いしたいくらい(笑)。でも、緊張をしすぎちゃって出番のときには少し冷静だったのかもしれないです。もっと前半だったら緊張がヤバかったかもしれない。
──M-1後の周りの反応はいかがですか?
佐々木:今までは自分たちを好きな人だけが観ている状況も多かったけど、M-1以降は、全く僕らのことを知らない方たちにも観ていただくことが増えました。逆に、M-1を観てない方たちの前でネタをやることも増えたので、「身内を笑わせるだけではダメ」という意識が強まりましたね。
──身内じゃない層までエバースの笑いを刺すために、今後どうしていくか考えていますか?
佐々木:どうすればいいんでしょうね(笑)。とにかくおもしろいネタを作ることに尽きると思います。今までは、M-1でこのネタがウケるかなと考えていましたけど、今は普段の寄席のことも考えるようになりましたね。
──ネタの幅が広がっていく予感がしますね。ちなみに「M-1の賞金の割合は19:1」と公言されていましたが、もし今年優勝してもこの割合は変わらずですか?
佐々木:そうですね〜。男に二言はないですからね?
町田:なるべく、上の先輩と絡んでちょっとずつ割合を増やしていきたいなと思っていますけど……。直接交渉はもう無理なので。第三者を介入させて年末までにうまくやりたいです。
──でも、明石家さんまさんが「ゼロの方がカッコいい」とおっしゃっている時点で、第三者の介入は難しいのでは?
町田:さんまさんは「全部あげろ」って言ってましたからね(笑)。だから、さんまさんにはもう頼らないです。別の先輩を探します!
──(笑)。2025年はきっとエバースとして露出が増えていくと思います。今後、やってみたい番組だったり、冠番組をやるならどんな番組にしたいですか?
町田:ふたりだけでやる番組は楽しいですけどね。それこそラジオの延長じゃないですけど、そんな感じの番組をやれたらいいなと思います。冠番組はそんな感じのことをしたいですね。
──出演したい番組はありますか?
佐々木:『クイズ・ドレミファドン!』とか? せっかくJ-WAVEでラジオをやっているので、音楽もどんどん詳しくなって! でも、『クイズ・ドレミファドン!』に出るって本当に芸能人だなという感じがしません? 活躍している方たちと肩を並べてみたいですね。
──いいですね。期待しています! 2025年の目標・展望も教えてください。
町田:M-1決勝にいく前から、『GURU GURU!』を担当させていただいているので、本当に優勝して、J-WAVEって先見の明があるなと思わせたいし、恩返ししたいですね!
佐々木:ラジオスターになれるように。オードリーさんが東京ドームを埋めましたけど、最終的にはあんな感じになりたいです。大きい舞台を埋めるように頑張りたいです!
──最後にまだ見ぬリスナーにメッセージをお願いします!
町田:「華金じゃなくて、華木にしてやるよ!」ってのはどうですか? 金曜の夜より木曜の夜の方が楽しいって思っていただけるようにしたいですね。
佐々木:「これからエバースを知れるなんて、ガチでエグいぞ!」ということでお願いします!
『GURU GURU!』は、世間の常識や多数派の声、あたりまえの事実をあえて逆の視点と発想で考えていく"逆転ラジオ"。ナビゲーターは曜日ごとに異なり、月曜日は加賀 翔(かが屋)、火曜日はダウ90000、水曜日は福留光帆と前田裕太(ティモンディ)、木曜日はエバース。
2月24日~27日は、「卒業」をテーマにお届け。エバースが担当する27日のオンエアのテーマは「素人からの卒業」。高校を卒業して大学へ進学するのではなく、自分の夢を追い就職したり、専門の職業を目指して進学したり、いわゆる王道の進学ルートを辿らないキャリア選択について考える2時間。ゲストは、"高卒コンビ" ケビンス が登場。
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- GURU GURU!
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エバース