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14歳で「バーチャルシンガー」 に! 花譜が語る、活動に至った経緯

14歳で「バーチャルシンガー」 に! 花譜が語る、活動に至った経緯

バーチャルシンガーの花譜が、デビュー時のエピソードや大学生活について語った。

花譜が出演したのはJ-WAVEで放送された『SAISON CARD TOKIO HOT 100』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)だ。オンエアは10月8日(日)。

花譜は10月13日(金)から3日間開催となる「J-WAVE INNOVATION WORLD FESTA 2023」の14日(土)に出演する。場所は六本木ヒルズアリーナ。チケットが現在、発売中だ。

・「J-WAVE INNOVATION WORLD FESTA 2023」公式サイト
https://www.j-wave.co.jp/iwf2023/

なぜバーチャルシンガーに?

花譜が活動をスタートさせたのは2018年、14歳のころ。バーチャルシンガーとして活動するに至ったきっかけについて語った。

花譜:いまのプロデューサーさんと初めてお話をさせていただくときに、お母さんと一緒に東京に来たんです。そのときにお母さんが私の年齢のこともあって、顔出しは避けたいという話をしたら、プロデューサーさんが「こういう世界がある」と、バーチャルのことを教えてくれて、やってみようということになりました。

クリス:花譜さんは音楽にいつから興味があったんでしょうか。

花譜:小さいときから歌うことは大好きでした。ボーカロイドというかHoneyWorksというアーティストのみなさんに出会ったのがきっかけです。そこから自分でも周りで誰かが好きで流している曲じゃなくて、自分が好きな曲を聞くようになりました。それが小学5年生ぐらいのときでした。

クリス:バンドやユニット、グループの活動の選択肢は考えなかったんですか?

花譜:自分がいまみたいに、多くの人に歌を聴いてもらえると思っていなかったんです。最初は自分が好きな歌をただ1人で歌っている延長線みたいな感じでした。

クリス:自分の好きなことがどんどん、人にも共鳴していったというのはすばらしいことですね。アバターを使った表現というのは、最初から「面白いなあ」とすんなり入っていけましたか?

花譜:プロデューサーさんの話を聞いて、初めてバーチャルの世界のことを知ったんです。そのときは未知の世界すぎて「どうなるんだろう」という想いで、でもすごく楽しみでした。

5年間の活動で成長したと感じる部分は

現在19歳の花譜は5年間の活動をするなかで、さまざまな想いがあったことを明かした。

花譜:やっている途中で、みんなに見えている姿と私自身で通じているところもありながらやっぱり「違うな」と思うところもいっぱいあって。それが自分のなかでつじつまを合わせていくというか。そういうことをしたときに、ちょっとつらくなったりすることもあるんです。だけどそれよりも、このバーチャルの世界ってすごい世界なんです。そこで歌を歌わせてもらえていることに対するワクワクやうれしさもあるので、どちらも大事です。

クリス:それをやっていくと当然、すごくプラスの部分もあれば、すべてが楽なわけじゃなくて苦労も当然ありますよね。5年間やって、自分でここが最も成長したなというのはどこですか?

花譜:こういう誰かとお話をさせていただくことが増えて、最初のほうはどもってしまったりとか言葉に詰まって、なにを言いたいのかわからなくなることがいっぱいあったんです。いまはしゃべれるように、乗り切れるようになりました(笑)。

クリス:そうですよね。歌を歌うのと、生放送でしゃべるのとではちょっとドキドキしたりとかしますよね。花譜さんは普段はどんな音楽を聴いているんですか?

花譜:ボーカロイドの曲だったり、あとはバンドの曲もけっこう聴いたりします。

クリス:尊敬するシンガーはいますか?

花譜:私が「歌ってみた」のカルチャーに興味を持ったきっかけが、歌い手の鎖那(さな)さんという方なんです。いまは自分で曲も作ったりもしてらっしゃる方なんですが、その方の真似をして歌ったりしていたこともあるくらい、大好きなんです。

クリス:大先輩、お手本みたいな感じですね。

花譜:そうかもしれないです。

新曲の『わたしの声』はMONDO GROSSOとのコラボレーション曲だ。花譜はこれまでにさまざまなアーティストとのコラボを実現してきている。

クリス:(MONDO GROSSOの)大沢伸一さんと直接いろいろ会話をされたりしたんですか?

花譜:はい。実はこの曲は私が今年の7月まで留学に行って、その留学期間中に海外でレコーディングをしたもので。大沢さんがリモートでボーカルディレクションをしてくださって完成した楽曲です。

クリス:これはさまざまなアーティストとコラボレーションする「組曲」というシリーズの第14弾で、これまでGLIM SPANKY、大森靖子、長谷川白紙、ケンモチヒデフミなどとやってきました。大沢さんといろいろお仕事してみていかがでしたか? 大沢さんも以前この番組によく登場していて、僕もよく知っています。

花譜:最初はメチャクチャ緊張していたんですが、いつも対等に誠実にお話をしてくださるので「温かい方だな」と思いました。

クリス:覚えているアドバイスはありますか?

花譜:この前、私が番組を担当させていただいているラジオに大沢さんが来てくださって。「自分と見てもらっている姿が合わなくて、みんなが喜んでくれているのに自分がそうなれないときがある」という話を大沢さんにしたら。「それが普通だよ、気にする必要はないよ」と言ってくれました。

クリス:わかります。そういう気持ちはみんな持っているんだよ、ということですよね。

番組では花譜とMONDO GROSSOのコラボレーション曲である『わたしの声』をオンエアした。

大学生活での変化

現在大学2年生の花譜は、高校のときとくらべて勉強に対する印象が変化したことを明かした。

クリス:大学生活は楽しいですか?

花譜:授業が楽しいです。

クリス:高校と授業の内容も違いますか?

花譜:高校まで勉強は興味がなくてもしなくちゃいけないもので。絶対に役に立てなきゃいけないものだと思っていました。だけど、大学のある先生が「役に立つか立たないかは死ぬときに考えればいい」と言ってくれて。

クリス:すごいな(笑)。

花譜:「確かに」と思って。だから知りたいことを思い切り知ればいいんだと思いました。それからは楽しいです。

クリス:結果はわからないですもんね。やってみないと始まらないわけだから学んで、それを活用するかしないかは本人次第ですよね。大学が楽しいというのはいいですね。歌ったり勉強しているとき以外で楽しいこと、趣味はありますか?

花譜:ずっと手芸にハマっていて、よく暇があるときとか寝る時間を削ってやっています。

クリス:どんなものを作っているんですか?

花譜:いまは袖を作っていて。これから着るものにできたらいいなと思いながら。

クリス:袖からだんだん作って、全体を構築していく感じなんですね。

花譜:そうなったらいいなと思って。組曲でケンモチヒデフミさんとご一緒させいただいたんですが、それが『しゅげーハイ!!!』という曲なんです。私の手芸に夢中になっている様子をイメージして作ってくれたことがありました。

クリス:袖は完成したんですか?

花譜:あとちょっとで1袖完成します。

『SAISON CARD TOKIO HOT 100』ではさまざまなデータをもとに、世界の音楽シーンからJ-WAVEが厳選した100曲をカウントダウン。放送は毎週日曜の13時から。

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2023年10月15日28時59分まで

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番組情報
SAISON CARD TOKIO HOT 100
毎週日曜
13:00-16:54