上野大樹が、自身の音楽のルーツや、楽曲『素顔』に込めた想いを明かした。
上野が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』内のコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」。オンエアは7月5日(水)、6日(木)。同コーナーでは、アーティストたちの自身の楽曲に込めた想いと、彼らのアーティスト人生に大きく影響を与えた楽曲との出会いの話を通じて、音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けする。
6月3日には配信シングル『素顔』をリリース。同曲に込めた想いや、自分らしさについて語ってもらった。
上野:『素顔』はドラマ『テイオーの長い休日』の主題歌として書き下ろしたものです。ドラマの中に出てくる主人公が、時代に取り残されて、だけど自分のスタイルを変えられない人なんですね。そういう人の想いが、いろんな人の気持ちに伝染していって、大切なことに気づいていけるというお話です。
ドラマ制作の方に「もがきながらも時代の流れについていけない、そういう思いを届けてほしいです」と言われて、僕自身も自分の素顔に寄り添って、見つめてみて、この楽曲を書きました。
僕がこの楽曲を書くときに大事にしたことは「みんなの中にある少年・少女のような気持ちを思い出してほしい」ということです。自分自身は今年27歳になるんですけど、ちょっとずついろんなことを忘れかけていて、でも少しのきっかけでふと思い出せることもあるので、そんな楽曲になれたらなと思って書きました。みんなが大好きなものに出会ったうれしい瞬間というのを思い出せたらいいですね。
上野大樹らしさは、普段人と接するときに割と人見知りなところがあって、気を許さないとズバズバものを言えないんですけど(笑)。音楽では、特に届けたい人に対して自分の想い伝えたいというか、こういうことを思ってほしいということはあまりないんです。それよりも僕の曲を通して、みんなが何かを思い出すきっかけになったらいいなというか。歌詞の1フレーズでも誰かの胸に刺さって、それを大事に抱えてもらえたらうれしいですね。『素顔』もそんな曲になれたら。
僕は今年4月5日にメジャーデビューさせてもらったんですけど、メジャーデビューアルバムをリリースした直後のシングルは『素顔』ということで、自分の中でもメジャーデビューをきっかけに心境が変わった部分がありました。そういった意味でも、ドラマとはまた別に等身大の気持ちを書いてみたと思っています。
2番に<待ちに待った日変わらずに/僕らは些細な言い訳も/許さず許さず夢中で挑んでいる>という歌詞があるんですけど、昔からスポーツをしていることもあって、負けず嫌いで。頑固なところもまだたくさんあるんですけど、そんな気持ちも愛して、もっと音楽に取り組めたらいいなと思ってこの歌詞を入れました。
『素顔』を聴いてくださっている皆さん、まだメジャーデビューして間もないんですけど、全国14箇所のツアーを行っていたり、新曲もたくさん出していますので、もっともっとみんなの近くにいられる存在でいれたらと思っています。これからも応援よろしくお願いします!
上野:七尾旅人さんとは大学3年生のときに出会ったんですけど、僕もこういう音楽がしたいと思わされて。僕自身、高校3年生と音楽を始めるのがすごく遅かったんです。それまではサッカーを頑張っていたんですけど、怪我をしてその道から離れてアイデンティティを失ったときに、兄貴がギターを持っていたんです。そのギターを弾いてみて、暇つぶしをして、気づいたら音楽の世界に入っていました。
そんな風に幼少期、あまり音楽を聴いていなかったので、自分のルーツと言える作品がなくて。大学時代にいろんな楽曲を聴いて、ロックだったり、バンドだったり、ポップだったり、いろんなことをやっていたんですけど、あんまりしっくりくるものがなかったんですね。
そんな中で七尾旅人さんに出会いました。すごく歌声が優しくて、歌詞も風景を投影しているようなものが多いんですけど、どこかに七尾さんの強い想いが残っていて。僕自身の景色が描かれているわけではないんですけど、僕が見ていた景色を想起してしまうタイミングがあって。自分もこんな風に、人生をフラッシュバックできたり、次に歩むきっかけになるような優しい音楽を奏でたいなと思いました。
七尾さんはガットギターで弾き語りをしているんですけど、自分も大学3年生のときにガットギターを買いました。今でも僕自身、ライブではガットギターとアコースティックギターの両方でライブをしているくらい、七尾さんには影響を受けています。
2023年にデビュー25周年を迎えたベテランの七尾旅人。その影響力は、ひとりの音楽少年をプロのミュージシャンへと羽ばたかせるほど大きいようだ。
アーティストの話を通じて音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けするコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」は、J-WAVE『SONAR MUSIC』内で月曜~木曜の22時41分ごろからオンエア。Podcastでも配信しており、過去のオンエアがアーカイブされている。
【上野大樹 出演回のトークを聞く】
・Apple Podcastで聞く
前編/後編
・Spotifyで聞く
前編/後編
・公式ページ
https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/opportunity/
(構成=中山洋平)
上野が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』内のコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」。オンエアは7月5日(水)、6日(木)。同コーナーでは、アーティストたちの自身の楽曲に込めた想いと、彼らのアーティスト人生に大きく影響を与えた楽曲との出会いの話を通じて、音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けする。
「少年・少女のような気持ちを思い出してほしい」という想いを込めて
“自分らしくいられる”をテーマに活動を続ける、シンガーソングライターの上野。幼少期から長くサッカーをしていたが、怪我で断念したことをきっかけに音楽の道へ。学生時代には参加したオーディションでグランプリを獲得するなど精力的に活動。これまで、ドラマ『今夜はコの字で Season2』の主題歌に『面影』、『シネコンへ行こう!』の主題歌に『きみと雨』が選ばれている。2023年4月にはavexよりメジャーデビューした。6月3日には配信シングル『素顔』をリリース。同曲に込めた想いや、自分らしさについて語ってもらった。
上野:『素顔』はドラマ『テイオーの長い休日』の主題歌として書き下ろしたものです。ドラマの中に出てくる主人公が、時代に取り残されて、だけど自分のスタイルを変えられない人なんですね。そういう人の想いが、いろんな人の気持ちに伝染していって、大切なことに気づいていけるというお話です。
ドラマ制作の方に「もがきながらも時代の流れについていけない、そういう思いを届けてほしいです」と言われて、僕自身も自分の素顔に寄り添って、見つめてみて、この楽曲を書きました。
僕がこの楽曲を書くときに大事にしたことは「みんなの中にある少年・少女のような気持ちを思い出してほしい」ということです。自分自身は今年27歳になるんですけど、ちょっとずついろんなことを忘れかけていて、でも少しのきっかけでふと思い出せることもあるので、そんな楽曲になれたらなと思って書きました。みんなが大好きなものに出会ったうれしい瞬間というのを思い出せたらいいですね。
上野大樹 / 「素顔」【Official audio】ドラマ「テイオーの長い休日」主題歌
僕は今年4月5日にメジャーデビューさせてもらったんですけど、メジャーデビューアルバムをリリースした直後のシングルは『素顔』ということで、自分の中でもメジャーデビューをきっかけに心境が変わった部分がありました。そういった意味でも、ドラマとはまた別に等身大の気持ちを書いてみたと思っています。
2番に<待ちに待った日変わらずに/僕らは些細な言い訳も/許さず許さず夢中で挑んでいる>という歌詞があるんですけど、昔からスポーツをしていることもあって、負けず嫌いで。頑固なところもまだたくさんあるんですけど、そんな気持ちも愛して、もっと音楽に取り組めたらいいなと思ってこの歌詞を入れました。
『素顔』を聴いてくださっている皆さん、まだメジャーデビューして間もないんですけど、全国14箇所のツアーを行っていたり、新曲もたくさん出していますので、もっともっとみんなの近くにいられる存在でいれたらと思っています。これからも応援よろしくお願いします!
七尾旅人との出会いで感じた「優しい音楽を奏でたい」
サッカーを頑張っていたという上野。そんな彼が影響を受けた楽曲は、七尾旅人の『湘南が遠くなっていく』。上野:七尾旅人さんとは大学3年生のときに出会ったんですけど、僕もこういう音楽がしたいと思わされて。僕自身、高校3年生と音楽を始めるのがすごく遅かったんです。それまではサッカーを頑張っていたんですけど、怪我をしてその道から離れてアイデンティティを失ったときに、兄貴がギターを持っていたんです。そのギターを弾いてみて、暇つぶしをして、気づいたら音楽の世界に入っていました。
そんな風に幼少期、あまり音楽を聴いていなかったので、自分のルーツと言える作品がなくて。大学時代にいろんな楽曲を聴いて、ロックだったり、バンドだったり、ポップだったり、いろんなことをやっていたんですけど、あんまりしっくりくるものがなかったんですね。
そんな中で七尾旅人さんに出会いました。すごく歌声が優しくて、歌詞も風景を投影しているようなものが多いんですけど、どこかに七尾さんの強い想いが残っていて。僕自身の景色が描かれているわけではないんですけど、僕が見ていた景色を想起してしまうタイミングがあって。自分もこんな風に、人生をフラッシュバックできたり、次に歩むきっかけになるような優しい音楽を奏でたいなと思いました。
七尾さんはガットギターで弾き語りをしているんですけど、自分も大学3年生のときにガットギターを買いました。今でも僕自身、ライブではガットギターとアコースティックギターの両方でライブをしているくらい、七尾さんには影響を受けています。
2023年にデビュー25周年を迎えたベテランの七尾旅人。その影響力は、ひとりの音楽少年をプロのミュージシャンへと羽ばたかせるほど大きいようだ。
七尾旅人 湘南が遠くなっていく (Official Music Video)
アーティストの話を通じて音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けするコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」は、J-WAVE『SONAR MUSIC』内で月曜~木曜の22時41分ごろからオンエア。Podcastでも配信しており、過去のオンエアがアーカイブされている。
【上野大樹 出演回のトークを聞く】
・Apple Podcastで聞く
前編/後編
・Spotifyで聞く
前編/後編
・公式ページ
https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/opportunity/
(構成=中山洋平)
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