俳優の小澤征悦が、ナビゲーターを務めるJ-WAVEの番組『BMW FREUDE FOR LIFE』(毎週土曜 11:00-11:30)に出演。「カンヌ国際映画祭」に初めて出席したときの感動や、その際に見出した今後の目標について語った。
同番組は、新しい時代を切り開き駆け抜けていく人物を毎回ゲストに招き、BMWでの車中インタビューを通して、これまでの軌跡や今後の展望に迫るプログラム。6月17、24日の放送回ではいつもと趣向を変え、番組ナビゲーターの小澤が、今年の5月に開催された「第76回カンヌ国際映画祭」に出席したときの模様を、現地で収録した音源をメインに「小澤征悦のカンヌ国際映画祭滞在レポート」として伝えた。ここでは、放送の一部抜粋をテキスト形式にて紹介する。
このプログラムは、ポッドキャストでも配信中。
・ポッドキャストはこちら
https://www.j-wave.co.jp/podcasts/
そんな第一声から始まる、カンヌ国際映画祭滞在レポート。小澤はパンデミックやウクライナ危機などの影響もあって、ここ5年ほど海外へ渡航できていなかったという。
しばらくぶりに訪れた異国の地。そのため、「ヨーロッパ独特の香りがします。それを久しぶりに嗅いで『ヨーロッパに来たんだな。フランスに来たんだな』ということを実感しました」と声を弾ませ、やや多弁になる。
もちろん、彼を饒舌にさせる理由は、欧州の香りだけではない。
「実は今回なんと、カンヌ国際映画祭に初めて出席させていただけるとのことで。世界中の映画人にとって憧れの場所ですから、僕も一度は行ってみたいと思っていたので、うれしいです。興奮しています」
俳優として憧れ続けた場所へ足を踏み入れる……。またとない機会を前に小澤は、こんな意気込みを語る。
「この番組は『BMW FREUDE FOR LIFE』。『FREUDE』はドイツ語で、『喜び』『楽しみ』という意味です。なので僕も、カンヌ映画祭で『FREUDE(=喜び、楽しみ)』を探していきたいと思います」
その後、シャルル・ド・ゴール空港から、1時間20分ほどのフライトで、フランス南部の都市・ニースの国際空港「コート・ダジュール空港」へたどり着く。そこに迎えに来たのは、「カンヌ国際映画祭」のオフィシャルパートナーでもある「BMW」の人気モデル「BMW iX」。運転手付きの同車に乗り込み、30~40分ほどかけてカンヌ市街へ向かう。
時刻は20時過ぎ。ヨーロッパの夏は、日本と比べて日が長い。そのため、この時間でもまだ外は明るく、窓の外を眺めながら小澤は「さすがヨーロッパ。夏に向けてどんどん日が長くなっているのを感じています」と、しみじみ語った。
ここは、1920年代後半に開業した由緒ある五つ星ホテルであり、カンヌ国際映画祭の期間中には、多数のセレブが利用する宿泊施設としても知られている。小澤は「セレブたちが泊まりに来るということで、今、ホテルの周りにはすごい人だかりができています」と、映画祭を前から既に色めき立つホテル前の様子を実況した。
「今、カンヌ映画祭のカクテルパーティーに参加しています。これから映画祭へ出席するのですが、その前に『一杯飲もうよ』と景気づけをするわけです。これも文化の一つですよね。会場を見ると、男性はタキシード、女性はドレスを着て思い思いの時間を楽しんでいます。時刻は18時ごろ。夕日になりかけの西日が差し込んできて、すごく優雅なひと時を過ごしています。会場はホテルのロビー。壁はガラス張りで天井はオープンルーフになっているので、外の空気を感じられます。辺りは緑豊か。車道の向こう側にはビーチが広がっていて、空が抜けていて……。すごい気持ちの良い空間で、幸せな時間です」
ここで、ドレスコードについて簡単に紹介しておこう。カンヌ国際映画祭はその伝統と格式ゆえに、男性はタキシード、女性はイブニングドレス、日本人女性の場合は着物など、フォーマルウェアの着用が義務付けられている。特に夜の上映会のドレスコードは厳しく、監督や俳優など映画の出品関係者はもちろん、取材するメディアの人間もこのドレスコードを守らなくてはならない。
「今、カンヌ国際映画祭のレッドカーペットを歩いてきまして。その後、映画を一本観て、出てきたところです。僕もほかの場所でレッドカーペットを歩かせてもらったことはあるんですけど、やはり、カンヌ国際映画祭のレッドカーペットというのは、格別な感じがしました。周りにたくさん人がいて、興奮の坩堝みたいな。それでいて、みんなシックで大人という。ヨーロッパの神髄を見た気がしました。本当にいい経験をさせてもらいました。ありがとうございました」
この時、小澤が観た映画は、フランスのジュスト・フィリッポ監督によるスリラー映画『ACIDE』。酸性雨の嵐のなかで物語が繰り広げられるという作品で、映画を観終わって会場を出る際にちょうど雨が降っていたので、「ちょっとヒヤッとした」とのことだ。
こうして幕を閉じた、小澤にとって初めてのカンヌ国際映画祭。世界最高峰の映画の祭典を実際に体験してみて、見つけ出した自身にとっての「未来への挑戦=FORWARDISM」とは?
「夢ではなく目標として、映画の監督をすること。世界一の映画祭であるカンヌ国際映画祭を肌で感じ、改めてその目標に向かっていこうと思いました。僕は子どもの頃から映画監督になりたくて。今、役者をさせていただいていますけど、その昔からの夢を、夢ではなく目標として必ず達成させたいと、このカンヌの地で改めて深く、深く感じました。これからも頑張っていきます」
【関連記事】ソン・ガンホが会釈してくれて…カンヌ映画祭での思い出を、高崎卓馬が語る
『BMW FREUDE FOR LIFE』では、新しい時代を切り開き駆け抜けていく人物を毎回ゲストに招いて話を聞く。オンエアは毎週土曜 11:00-11:30。公式サイトはこちら。
(構成=小島浩平)
同番組は、新しい時代を切り開き駆け抜けていく人物を毎回ゲストに招き、BMWでの車中インタビューを通して、これまでの軌跡や今後の展望に迫るプログラム。6月17、24日の放送回ではいつもと趣向を変え、番組ナビゲーターの小澤が、今年の5月に開催された「第76回カンヌ国際映画祭」に出席したときの模様を、現地で収録した音源をメインに「小澤征悦のカンヌ国際映画祭滞在レポート」として伝えた。ここでは、放送の一部抜粋をテキスト形式にて紹介する。
このプログラムは、ポッドキャストでも配信中。
・ポッドキャストはこちら
https://www.j-wave.co.jp/podcasts/
初めてのカンヌ映画祭に「興奮しています」
「いや~、やっとですね、東京・羽田から14時間15分かけて、フランスのシャルル・ド・ゴール空港に到着しました。飛行機の中では、フライト時間が長いということで、映画を3本観まして。ちょうどいいチャンスだなと思い、噂のインド映画『RRR』も観たんですけど、すごい迫力があって面白かったです」そんな第一声から始まる、カンヌ国際映画祭滞在レポート。小澤はパンデミックやウクライナ危機などの影響もあって、ここ5年ほど海外へ渡航できていなかったという。
しばらくぶりに訪れた異国の地。そのため、「ヨーロッパ独特の香りがします。それを久しぶりに嗅いで『ヨーロッパに来たんだな。フランスに来たんだな』ということを実感しました」と声を弾ませ、やや多弁になる。
もちろん、彼を饒舌にさせる理由は、欧州の香りだけではない。
「実は今回なんと、カンヌ国際映画祭に初めて出席させていただけるとのことで。世界中の映画人にとって憧れの場所ですから、僕も一度は行ってみたいと思っていたので、うれしいです。興奮しています」
1946年から続く、格式ある映画祭
カンヌ国際映画祭は、ヴェネチア、ベルリンと並んで世界3大映画祭の一つに数えられる、1946年から続く伝統ある映画祭。最高賞「パルム・ドール」をはじめとした部門別に賞が授与されるコンペティションである一方、世界各国から集まったバイヤーたちが優れた作品を買い付ける映画の国際マーケットとしての側面も持つ。俳優として憧れ続けた場所へ足を踏み入れる……。またとない機会を前に小澤は、こんな意気込みを語る。
「この番組は『BMW FREUDE FOR LIFE』。『FREUDE』はドイツ語で、『喜び』『楽しみ』という意味です。なので僕も、カンヌ映画祭で『FREUDE(=喜び、楽しみ)』を探していきたいと思います」
その後、シャルル・ド・ゴール空港から、1時間20分ほどのフライトで、フランス南部の都市・ニースの国際空港「コート・ダジュール空港」へたどり着く。そこに迎えに来たのは、「カンヌ国際映画祭」のオフィシャルパートナーでもある「BMW」の人気モデル「BMW iX」。運転手付きの同車に乗り込み、30~40分ほどかけてカンヌ市街へ向かう。
セレブが宿泊する「ホテル マルティネス」
そうこうしている間に、小澤を乗せた「BMW iX」は、カンヌでの滞在先「ホテル マルティネス」に到着。ここは、1920年代後半に開業した由緒ある五つ星ホテルであり、カンヌ国際映画祭の期間中には、多数のセレブが利用する宿泊施設としても知られている。小澤は「セレブたちが泊まりに来るということで、今、ホテルの周りにはすごい人だかりができています」と、映画祭を前から既に色めき立つホテル前の様子を実況した。
祭典直前にはカクテルパーティーが開かれる
翌日、カンヌ国際映画祭当日を迎えた小澤。祭典の前にはカクテルパーティーが行われるのだが、その模様を臨場感たっぷりに、こう伝えてくれた。「今、カンヌ映画祭のカクテルパーティーに参加しています。これから映画祭へ出席するのですが、その前に『一杯飲もうよ』と景気づけをするわけです。これも文化の一つですよね。会場を見ると、男性はタキシード、女性はドレスを着て思い思いの時間を楽しんでいます。時刻は18時ごろ。夕日になりかけの西日が差し込んできて、すごく優雅なひと時を過ごしています。会場はホテルのロビー。壁はガラス張りで天井はオープンルーフになっているので、外の空気を感じられます。辺りは緑豊か。車道の向こう側にはビーチが広がっていて、空が抜けていて……。すごい気持ちの良い空間で、幸せな時間です」
ここで、ドレスコードについて簡単に紹介しておこう。カンヌ国際映画祭はその伝統と格式ゆえに、男性はタキシード、女性はイブニングドレス、日本人女性の場合は着物など、フォーマルウェアの着用が義務付けられている。特に夜の上映会のドレスコードは厳しく、監督や俳優など映画の出品関係者はもちろん、取材するメディアの人間もこのドレスコードを守らなくてはならない。
初レッドカーペットの感想は?
こうした厳格なドレスコードに則り、黒いタキシードに身を包んだ小澤は、ついに“カンヌ国際映画祭の華”というべき、レッドカーペットの上を歩く。世界中の映画関係者全てが憧れると言っても過言ではないシンボリックな赤い絨毯を踏みしめて、どんな感想を持ったのだろうか。「今、カンヌ国際映画祭のレッドカーペットを歩いてきまして。その後、映画を一本観て、出てきたところです。僕もほかの場所でレッドカーペットを歩かせてもらったことはあるんですけど、やはり、カンヌ国際映画祭のレッドカーペットというのは、格別な感じがしました。周りにたくさん人がいて、興奮の坩堝みたいな。それでいて、みんなシックで大人という。ヨーロッパの神髄を見た気がしました。本当にいい経験をさせてもらいました。ありがとうございました」
この時、小澤が観た映画は、フランスのジュスト・フィリッポ監督によるスリラー映画『ACIDE』。酸性雨の嵐のなかで物語が繰り広げられるという作品で、映画を観終わって会場を出る際にちょうど雨が降っていたので、「ちょっとヒヤッとした」とのことだ。
こうして幕を閉じた、小澤にとって初めてのカンヌ国際映画祭。世界最高峰の映画の祭典を実際に体験してみて、見つけ出した自身にとっての「未来への挑戦=FORWARDISM」とは?
「夢ではなく目標として、映画の監督をすること。世界一の映画祭であるカンヌ国際映画祭を肌で感じ、改めてその目標に向かっていこうと思いました。僕は子どもの頃から映画監督になりたくて。今、役者をさせていただいていますけど、その昔からの夢を、夢ではなく目標として必ず達成させたいと、このカンヌの地で改めて深く、深く感じました。これからも頑張っていきます」
【関連記事】ソン・ガンホが会釈してくれて…カンヌ映画祭での思い出を、高崎卓馬が語る
『BMW FREUDE FOR LIFE』では、新しい時代を切り開き駆け抜けていく人物を毎回ゲストに招いて話を聞く。オンエアは毎週土曜 11:00-11:30。公式サイトはこちら。
(構成=小島浩平)
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