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BONNIE PINK「強いパーソナリティが形成された」 人生の転機を語る

BONNIE PINK「強いパーソナリティが形成された」 人生の転機を語る

シンガーソングライター・BONNIE PINKが、人生の転機、新曲の制作エピソードを語った。

BONNIE PINKが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『BLUE IN GREEN』(ナビゲーター:甲斐まりか)のワンコーナー「LIFE WITH GROOVE」。ここでは4月15日(土)のオンエアをテキストで紹介する。

BONNIE PINKが考える“東京らしさ”

BONNIE PINKが好きな東京の景色は、東京タワーと恵比寿ガーデンプレイスだという。

BONNIE PINK:昔は事務所が恵比寿だったので近辺をウロウロしていて、恵比寿ガーデンプレイスによく遊びに行っていました。あそこの吹き抜けの感じというか、大きな屋根がある場所が建物としても気持ちよかったですね。

甲斐:すごくゴージャスな感じの建物ですよね。

BONNIE PINK:風が抜ける感じが心地よくてよく行っていました。あと、意外かもしれないんですけどこのあいだ原宿の竹下通りに娘を連れて行ったんですよ(笑)。すごく人も多いしワチャワチャしていたんですけど、「東京っぽいな」と思いました。あと、渋谷のスクランブル交差点も最近行ったんですけど、あの場所もすごく東京の景色だなと思っちゃいますね。

甲斐:カルチャーがごちゃごちゃしている感じがありますよね。

BONNIE PINK:そうですね。私は京都出身なんですけど、対照的にまったりとした故郷なんです。活気がある場所が東京っぽいなと私は思います。

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恋愛とタトゥーの“痛み”をリンクさせた楽曲

4月7日、BONNIE PINKは新曲『Like a Tattoo』を配信リリースした。楽曲は綾野綾乃原作の人気漫画『私と夫と夫の彼氏』(コアミックス)のドラマ版(テレビ東京)のエンディングテーマ曲に起用されている。

甲斐:ドラマは堀田 茜さんが主演で、テレビ東京では5月31日(水)に放送がスタートしますが、動画配信サービスParaviで独占先行配信されています。

BONNIE PINK:私もドキドキしながら観ています。どうなっちゃうのかなと思いながらちょっとずつ観ています。

甲斐:こちらのドラマはセックスレスを抱えた夫婦と「夫の彼氏」との三角関係を描いた作品です。「夫の浮気相手は、私の教え子(男子生徒)でした」というキャッチコピーがついていますね。想像すると複雑で、どんな内容なのか思います。

BONNIE PINK:そうですね。誰が誰が好きというのが入り組んでいて、そして好きにはいろんな種類があるんだなとドラマを拝見しながらいろいろ考えさせられています。今の時代というのもあるかもしれないんですけど、何が正解というのはその人と相手で決めていくことなのかなと、ドラマを観ながらすごく感じています。

甲斐:いろんな形の愛情があると思いますね。

『Like a Tattoo』は2年ほど前にできていた楽曲だとBONNIE PINKは語る。

BONNIE PINK:たまたまドラマの内容と曲の歌詞がフィットするのではないかということで、エンディングテーマで選んでいただき、晴れてリリースとなりました。本当に書き下ろしたのかなというぐらい、恋愛や夫婦生活のなかで起きる痛み、すれ違い、摩擦を書いた曲なんですね。ドラマとも合う内容だったのでありがたく思っております。

甲斐:歌詞を見てみると「痛み」がテーマなのかなと感じますね。

BONNIE PINK:そうですね。冒頭の「痛い 痛い」という歌詞から書いた曲だったんですよ。

甲斐:そうだったんですか!

BONNIE PINK:曲がどこから生まれるのかっていのは決めていないんですけど、この曲に関しては冒頭の「痛い 痛い」から始まりました。そこからあとの展開を考えながら書き進めたので、「痛い」が軸になった曲になっています。

痛みを伴うものをイメージしていくなかで、Tattoo(タトゥー)が浮かんだという。

BONNIE PINK:私にはタトゥーがないんですけど、入れるのは痛いのかなと想像して、その痛みと恋愛を重ね合わせて書いてみた曲です。

甲斐:イントロからビート感があり、聴いていてドキドキするのもすごく印象的でした。

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鈴木正人のサウンドプロデュースに満足

『Like a Tattoo』のアレンジとサウンドプロデュースは Little Creaturesの鈴木正人が担当している。BONNIE PINKは鈴木との制作を振り返った。

BONNIE PINK:鈴木さんはツアーのバンドにも長年参加してもらっていて、私の好みをすごく熟知してくれているんですね。なので、今回はあえてリクエストをしなかったんですよ。ただ、私のデモテープにある程度の意向は反映していました。一度デモを聴いてもらって、そこからよりブラッシュアップ、肉付けしてもらって、キャッチボールをしながら完成に持っていきました。さきほどイントロがドキドキするとおっしゃっていただきましたけども、最初にキックがドッドッドと入る感じは「血流」に似ているなと感じましたね。サビは開放的な感じになるんですけど、テンポの変化は曲を書いていたときからイメージしていたので、それをよりカッコよく鈴木さんがアレンジしてくださいました。ドキドキズキズキする感じがサウンド面からも伝わる風に仕上がったかなと思います。

甲斐:『Like a Tattoo』の「ひりひり皮膚の1ミリ下の君と言うこの痛み」という歌詞にハッとしました。恋愛の痛みとタトゥーを刻む痛みを想像して、すごく刺さりましたね。

BONNIE PINK:ありがとうございます。痛みを伴わない恋愛のほうが少ないんじゃないかと思うので、痛いんだけど怖いもの見たさみたいなところで吸い寄せられてしまう存在ってあると思うんですよ。それをイメージして書いたので、ドラマともリンクして共感してもらえる部分があったらいいなと思っています。

ニューヨークでの生活で自信をつけることができた

BONNIE PINKにとっての人生の転機は「2年間のニューヨーク生活」だったそうだ。

BONNIE PINK:20代後半にニューヨークで2年間ぐらい生活したことがあるんですね。その頃はデビューしたあとでしたし、英語で書く曲もちょこちょこあったので英語圏で生活してみたいという憧れがありました。英語の上達という意味でも役立ちましたし、ニューヨーカーたちって何においてもガツガツしている感じがあったんですよ(笑)。喋るスピードも速いし自己主張も強かったです。私は内に秘めちゃうタイプだったんですけど、「それじゃあやっていけないよ」という刺激を向こうでいただいきました。そこから東京に戻ってきたんですけど、自分に自信についたというか、思ったことは言わないと伝わらないなと勉強になりました。作品づくりやレコーディングの現場でも、「自分の書いた曲をレコーディングするんだからミュージシャンにちゃんと伝えなければいけない」という自覚も高まったので、いいきっかけになったなと思います。

甲斐:ニューヨークでの経験が、BONNIE PINKさんの内側から出てくる言葉、歌詞にも大きな影響があったんでしょうか?

BONNIE PINK:そうですね。ちょうどニューヨークに行っていた頃に作った『Let go』というアルバムがあるんですけど、英語の割合が多めだった気がします。日常を英語で過ごしていたので、英語で歌詞を書くのが自然な流れでした。『Let go』はちょっと特殊なアルバムだったんですけど、サウンドの趣向的にはレイドバックしていて。すごくリラックスした環境で作ったんですけど、日本の音楽業界からおやすみをいただいて旅をしていた部分もあったので、その開放的から出た言葉でできたアルバムでした。『Let go』は4枚目のアルバムなんですけど、3枚目とは全然カラーが違うんですね。明らかに「この人何かあったな」と、聴いてもらえるとわかるんじゃないかなと思います(笑)。

甲斐:自分のメンタル的に強くなったぶん、開放的になったんですね。

BONNIE PINK:そうですね。あと、その頃は私って赤毛でどこに行っても目立っていたんですよ。ニューヨークに行ったときもしばらくは赤毛だったんですけど、それが嫌な感じじゃなくて、行き交う人が「いい髪の色してるね」と褒めてくれるんですよ。そういうのも自信になり、自分のなかで新たな強いパーソナリティが形成されたような気がします。

BONNIE PINKは7月より、東京、大阪、名古屋をめぐるライブツアーを開催予定。詳細は公式ホームページをチェック。BONNIE PINKの最新情報は、公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。

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『BLUE IN GREEN』ワンコーナー「LIFE WITH GROOVE」では、ゲストの今を形作った出会いや体験を訊く。放送時間は12時55分ごろから。

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