ビッケブランカ、上京して初めて暮らした「方南銀座商店街」を語る

ビッケブランカが、「方南銀座商店街」をテーマに曲をセレクトした。

ビッケブランカが登場したのはJ-WAVEの番組『GRAND MARQUEE』（ナビゲーター：タカノシンヤ）のワンコーナー「RADIO ENSEMBLE」。オンエアは4月4日（火）。

新曲『革命』が発売中。5月からはツアーも開催する。

自分の原点に立ち返られる場所

大学生時代に上京したビッケブランカが最初に住んだ町は杉並区、丸の内線の方南町駅近くだったという。

ビッケブランカ：方南銀座商店街を通ってアパートに帰り、学校へ行くときもいつも通っていました。帰りは焼き鳥を買い食いしたり、おいしい中華料理屋さんに通ったりしたところですね。東京という未知の場所に飛び出してきて、最初に巣食った場所ですのですごく思い入れが深いです。思い出と連結する楽曲をたくさん浮かぶだろうなと思い、テーマにしてみました。

ビッケブランカが1曲目に選んだのは、THE BACK HORNの『未来』だ。 ビッケブランカ：学校帰りによく聴いていた覚えがありますね。今でも車のなかでこの曲がかかってくると、パッと商店街の頃を思い出す曲です。

大学生時代のビッケブランカはどんな人間だったのだろうか？

ビッケブランカ：やっぱり服装も違えば考え方も違うだろうし、すべてが別人なんだろうなって感じがしましたね。商店街を歩きながら、パン屋さんのガラスに映った自分を見て「今日はキマっているかな？」なんてことをよくやっていたような気がします（笑）。意気揚々とした、希望に満ちあふれた自分が思い浮かびましたね。今も変わらず同じメンタリティでいれるように努めています。

ビッケブランカは2曲目にRed Hot Chili Peppersの『Dani California』、3曲目にAirbourneの『Runnin' Wild』を選曲した。 ビッケブランカ：商店街を歩きながら自分の家に帰って、当時から曲づくりをしていたので、その合間の気分転換で聴いていた曲ですね。当時はピアノが弾けなくて、エレキギターを弾いて曲を作っていました。 現在も方南町によく訪れるというビッケブランカ。足を運ぶことで、当時の自分との変化を感じるそうだ。

ビッケブランカ：街並みはそんなに変わらないし、同じ僕という人間が歩いているんですが、まったく別の人間が歩いている感覚。パラレルワールド、時間が戻ったような感覚になる。昔のレースゲームにあったような、1回前に走った自分のデータがゴーストとして出てきて、それを追いかけるような、そういう不思議な感覚になりますね。改めて当時の作曲意欲が呼び起こされるのもよくあります。馴染みの場所に帰るというのはすごく刺激的なことだと思うので、みなさんもやってみてはいかがでしょうか。

4曲目に選んだのは、Krystal Meyersの『Hallelujah』。 ビッケブランカ：ちょっと寂しげなときなのかな。ちょっと悔しい思いをしたとか、「東京に行けば何かが変わる」と思っていた自分がちょっと現実に直面したときに聴いていた覚えがあります。

ビッケブランカにとって、方南銀座商店街はどんな場所なのだろう？

ビッケブランカ：帰れる場所、思い出深い場所があるっていうのはすごく救いになっている気がしますね。上京したての場所って初心に返れる場所ですから。大人になっていろんなことが巻き起こっていくと初心を簡単に忘れてしまうから、人間って不思議なつくりをしているなって思いますね。そういうものを簡単にリセットできるので、僕は方南町、方南銀座商店街という場所がこれからも変わらず長く息づいた商店街であり続けてほしいです。帰る場所としてずっとそこにあってほしいなという願いがあります。最後にお送りするのは自分の自信というか、こういうものをやっていきたい、改めて音楽に根をおろして東京で頑張っていくんだと決意を固められたような楽曲という印象です。シンプルですけど力強い曲で、僕は大好きです。lostprophetsで『Rooftops (A Liberation Broadcast)』。



ビッケブランカの最新情報は、公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。

東京のある街、ある商店街、ある路線。セレクターたちが東京のある場面をイメージした選曲をお届けするコーナー「RADIO ENSEMBLE」の放送は、毎週月曜日から木曜日の17時台から。