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レジェンドスケートボーダーであり美術家、マーク・ゴンザレスが語る、クリエイティブで居続けることの重要性

レジェンドスケートボーダーであり美術家、マーク・ゴンザレスが語る、クリエイティブで居続けることの重要性

J-WAVEが共同プロデュースするオンラインマガジン「守破離 -SHUHARI-」。“守破離”とは剣道や茶道などの修業における段階を示したもの。「守」は、師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階。「破」は、他の師や流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階。「離」は、一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階。(※1)そんな“守破離”と“音”を切り口に人物のスタイルをリアルに掘り下げ、オリジナルインタビューをInstagramとJ-WAVE NEWSで配信していく。
(※1)引用:デジタル大辞泉「守破離」より

【過去の「守破離 -SHUHARI-」インタビュー】

今回は、The Last Galleryのプロデュースにより東京・原宿のBOOKMARCで開催中の個展「SNOW PROBLEM」のために来日した、史上最も影響力のあるスケートボーダーにして美術家のマーク・ゴンザレスにインタビュー。個展のテーマから自身のフィロソフィーまで、イベント直前にも関わらず快く語ってくれた、コンパクトだが示唆に富むメッセージをお届けする。

東京で2年ぶりの個展「SNOW PROBLEM」

― 東京での個展は2年振りですが、今回の個展「SNOW PROBLEM」はどのようなテーマで取り組んだのでしょうか。

東京、そしてBOOKMARCに来られて嬉しいよ。今回のテーマは「Simplicity」かな。特に色彩の面でシンプルでありながら同時に活気を持たせることを目指したんだ。ミニマルな色使いだけど、いつものカラフルなスタイルと同じフィーリングを持っていると思うよ。
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― 東京にいらっしゃるのは久しぶりだと思いますが、東京の好きなところを教えてください。

東京は大好きだし、いつも楽しいよ。東京に来るのは5年ぶりくらいだと思うけど、すっかり変わったよね。新しいものが色々できていて、それが素晴らしいところだと思う。

マーク・ゴンザレスのクリエイティブ

― いつもどんなことからインスピレーションを受けていますか?

常に、周りにいる人々からインスピレーションを受けているよ。そんな人達と一緒にいることで常にクリエイティブでいられるし、自分のやることに勇気を持てるんだ。
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― あなたは伝説的なスケートボーダーであり美術家としても成功していますが、そのキャリアはどのように築いてきたのでしょうか。

チャンスをモノにすることが大切だ。目の前のチャンスにトライしなければ、成功するか失敗するかなんてわからない。成功したら新しく次のことに取り組めばいいし、失敗したらなぜ失敗したかを考えてもう一回トライするんだ。それで成功したら次に進めばいい。つまり、やり続けることなんだよ。クリエイティブで居続けることが重要なんだ。

― 今後やってみたいことはありますか?

わからないけど……カーレースかな(笑)

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― 最後になりますが、最近お気に入りの一曲を教えてください。

Somebody to Love Me / Mark Ronson

この曲はカルチャー・クラブのボーイ・ジョージが歌っているんだ。ボーイ・ジョージって知ってる?知らない?マーク・ロンソンが作った曲だと思うけど、歌っているのはボーイ・ジョージなんだよね。いい曲なんだよ!レゲエも好きだし、ヒップホップも……全ての音楽が好きだね。

Mark Gonzales 個展「SNOW PROBLEM」

稀代の美術家にして史上最も影響力のあるスケートボーダーと称されるマーク・ゴンザレスの個展が、The Last Galleryのプロデュースにより2年振りに開催。余分なもの全てをそぎ落とし、アーティスト自らが新しい境地に立ったこの作品群は、今回の東京で初めて公開された。

Mark Gonzales 個展「SNOW PROBLEM」
開催日時:2023年2月17日(金) - 26日(日)
会場:BOOKMARC(東京都渋谷区神宮前4-26-14)

https://www.marcjacobs.jp/ja_JP/about-marc-events-jp/event-jp.html
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Photo:Gaku Jungnickel
Interview:Masakazu Yanaka
Text / Edit:Kensuke Hara

PROFILE

Mark Gonzales (マーク・ゴンザレス)
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美術家、プロ・スケートボーダー。
アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス出身。自身が手掛けるkrooked Skateboardingをはじめ、Supreme、adidas skateboardingといった数々のスケートボード・ブランドの顔として世界で最も有名なプロ・スケートボーダーでもある。キース・ヘリング、ジャン=ミシェル・バスキア、アンディー・ウォーホルといった巨人たち亡き後のNYストリートアートにおける最重要人物として、90年代以降その動向が注目を集める。ハーモニー・コリンの映画『ガンモ』(97)への出演、ソフィア・コッポラの映画『ヴァージン・スーサイズ』(‘99)への絵の提供、短編映画『How They Get There』のためのスパイク・ジョーンズとの共同脚本など映画への関連も多い。ロサンゼルス現代美術館での『Art in the Street』、ニューヨークで行われた『BEYOND THE STREETS』などにも出展。現代美術家としても高い評価を得る。

THE LAST GALLERY
The Last Galleryは2007年に白金で、国内外のコンテンポラリーアートを扱うギャラリーとして生まれた。現在までに、伝説的グラフィティーライターであるMQやQPから森山大道、サンディー・キムといったフォトグラファー、ジェイソン・ディルやPurple Magazine など多種多様な分野のアーティストとエキシビジョンを行ってきた。マーク・ゴンザレスとは2010年よりパートナーシップを組み、現在までに6つのエキシビジョンを東京で開催してきた。現在ギャラリースペースを持たず、アートプロジェクトコレクティブとして、多数の展覧会をオーガナイズしている。
Instagram

「守破離 -SHUHARI-」
ー師から学び、型を破り、確立するー
"守破離"を切り口に「人」のスタイルをリアルに掘り下げるオンラインマガジン
https://www.instagram.com/shuhari_official/

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