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くるり、ミュージシャンがリスペクトする部分は? sumika・片岡とmiletが愛を語る

くるり、ミュージシャンがリスペクトする部分は? sumika・片岡とmiletが愛を語る

くるりのベーシスト・佐藤征史がデビュー25周年となる活動を振り返った。また、くるりを愛してやまない、sumikaの片岡健太とmiletがコメントを寄せた。

佐藤が登場したのはJ-WAVEで放送された番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。オンエアは2月13日(月)『SONAR MUSIC』。

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25年間、印象に残っている時期は?

宇多田ヒカル、椎名林檎、浜崎あゆみ、aiko、MISIAなど多くの歌姫がデビューを飾った1998年。バンドに目を向けてみても2本を代表するバンドが結成やデビューを果たした年でもある。

番組では今年25年の節目を迎えるバンドをフィーチャーし、そのバンドを敬愛するミュージシャンやリスナーのコメントをお届け。今回はメジャーデビュー25周年を迎えた、くるりを特集。特別ゲストとして、くるりのベーシスト・佐藤征史が登場した。

あっこゴリラ:くるりは1998年にシングル『東京』をリリースしてメジャーデビューを果たし、今年25年を迎えられました。どんな25年でしたか?

佐藤:そういう風に訊かれるとあっという間だったなって思うんですけど、逆に最近は若いアーティストの子とかとご一緒する機会のときに「くるりを初めて聴いたのが小学生のときでした」とかそういう話を聞くほうが年代を感じるような気分になりますね。

あっこゴリラ:この25年で特に印象深かった年ってありますか。

佐藤:J-WAVEで話させていただいていた期間もそうですし、メンバーにアメリカ人がいた2004年くらいとか、あと2010年くらいにお世話になっていた事務所から独立したりもしたので普通に印象には残ってるんですけど、やっぱり昔のほうが記憶としては色濃く残っているというか。

あっこゴリラ:最初の手探りの時期というか。

佐藤:この10年とかだと、このアルバムでこのツアーをやってここに行ったなって記憶がどんどん曖昧になってる気はするんですけどね。

佐藤はデビュー当時、今のような未来は思い描いてなかったと言う。

佐藤:自分たちが大学4年生のときにデビューさせていただいたので、学生ノリでしかバンドをやってなかったんですよ。曲できたら歌詞なくても適当な英語でライブでやったりとか、そういうノリで東京に出てきてしまったりしたのでバンドに対しての責任とか世に出た歌に対する責任みたいなものなんてなかったんです。だから僕はこんなに長くバンドをやるって思ってなかったです。数年やったら終わったりとかして、京都に帰ったりするのかなと想像してたと思います。

1週間に1回クラシックを聴きに行った頃

あっこゴリラはリスナーからのこんなメッセージを紹介した。

「僕の大好きなくるりの曲はたくさんあって悩みますが、『ブレーメン BREMEN』です。クラシック感もあって好きです。昨年初めて行った京都音楽博覧会で雨の中で聴いた『ブレーメン BREMEN』は最高でした」



あっこゴリラ:2007年リリースのアルバム『ワルツを踊れ Tanz Walzer』の収録曲ですけど、このアルバムをリアルタイムで買っているんです。前作の『NIKKI』から予兆はあったにせよ、そこから一気に新しいフェーズに入ったみたいな感じがあってビックリして、カッコいいってなりました。

佐藤:『NIKKI』もイギリスとアメリカでレコーディングをさせていただいて、『ワルツを踊れ Tanz Walzer』はオーストリアのウィーンで録ったんですけど、そういう街とかのエネルギーをモチベーションにするみたいなのが大きかったですね。アルバムを作るって大仕事じゃないですか。なかなか歯車を1個回すって重いから、このときとかはレコーディング中とか1週間に1回はクラシックのコンサートを聴きに行ってたりとかしていました。その中で何が生まれてくるかみたいな。

sumika・片岡が影響を受けた「情景描写の解像度」

続いて、sumikaの片岡健太から届いた、くるりへのコメントを紹介した。

片岡:僕がくるりを知ったのは『ジョゼと虎と魚たち』という映画が2003年に公開されたんですけど、そのときの主題歌『ハイウェイ』でした。



片岡:映画ももちろん素晴らしかったんですけど、その音楽から流れてくる情報というか、僕がミュージシャンとしても影響された部分でもあるんですけど、情景描写力と言うんですかね。岸田(繁)さんが書く歌詞の世界はもちろんなんですけど、その音から流れてくる情景描写はこうですっていう表現の仕方が、僕の予想でしかないんですけど、100人が聴いたらおそらく100人が同じような情景を思い浮かべるんじゃないかなと思うんです。アーティストによっては「100人が100通りの答えを持っていていいよ」という幅を持たせた表現の仕方もあると思うんですけど、くるりの場合は、「100人が100人同じような状況を思い浮かべるだろうな」というくらい、情景描写の解像度がすごく高いところが、かなり衝撃的でした。

くるりの曲と出会った頃に片岡は曲を作り始め、そのときは「適当な歌詞を書いて、なんとなくフワッと伝わればいいかな」と思っていたが、くるりの曲を聴いて「これはしっかり歌詞を書かないと正しく伝わらないな」と感じたという。

片岡:自分の画質が悪いガビガビの画像データのようなものを人に見せて「伝わってほしいな」って願いを込めるよりも、ちゃんと丁寧に書いて「この情景が美しかったんだよ」「切なかったんだよ」って真摯に伝えるべきなんじゃないかな、って思わせてくれたアーティスト、そして楽曲でした。

miletが感銘を受けた「諭すような言葉のトゲ」

番組ではmiletから届いたくるりへのコメントも紹介した。

milet:私がくるりさんを知ったのは学生のときです。そのときにできた親友が「くるりが世界一好き!」っていうような子で、誘われてくるりさんのライブに初めて連れていってもらいました。それまでは、ほとんど日本語の曲を歌うアーティストの方のライブは行ったことがなかったんですけど、いろんなくるりさんの名曲がある中で、私がそのときのライブでいちばん心に残った曲は『温泉』でした。曲を聴いたときに昔お母さんとかお父さんとかと一緒にお風呂に入っていた思い出がパッとよみがえってきてすごく心が温かくなって、その瞬間に「私はこのバンドのことをずっと好きでいるんだろうな」って確信したのを覚えています。



milet:それから本当にその通り、毎年くるりさんが主催している京都音楽博覧会というフェスにその親友と親友の家族と共に参加したりもするくらいずっと愛し続けています。音楽は、いちファンとしてもそうですし、今は出会ったときとは違うシンガーソングライターという立場になったんですけど、いろんなかたちで影響は受けています。くるりさんの歌詞の言葉の丸みとか、トゲがあるんだけど、乱暴で傷つけるようなトゲじゃなくて、諭すような言葉のトゲとか、そういうところをすごくリスペクトしています。

そんなmiletが思い入れのあるくるりの1曲として『グッドモーニング』を紹介した。



milet:この曲と出会ったのは、それこそ音博(京都音楽博覧会)に行くときとか帰るとき、学生時代とかはお金がなくて夜行バスに乗って行って帰って来ていたんですけど、この曲の歌詞で夜行バスが新宿へ向かうってところがあって、それが京都から新宿まで夜行バスで帰っていた私の行動と合致して「これは音博から帰るときの私の曲みたい」って思って、そのときからすごく特別な思いを込めて聴いています。

くるりは3月1日(水)にニューEP『愛の太陽』リリース。タイトル曲となる『愛の太陽』は、有村架純主演、今泉力哉監督のNetflix映画『ちひろさん』の主題歌にもなっている。『愛の太陽』は2月23日(木・祝)、Netflixでの配信および劇場公開。

佐藤:『愛の太陽』以外の曲も、映像作品とか佐賀県江北町のテーマソングみたいなものなど詰まったEPなんです。アルバムっていうよりも1個1個の人とか街とか思いが詰まった、いい歌ものが集まったようなEPだと思いますので、ぜひ聴いていただけたらと思います。

くるりの最新情報は、公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。

J-WAVE『SONAR MUSIC』は、月~木の22:00-24:00にオンエア。

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2023年2月20日28時59分まで

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番組情報
SONAR MUSIC
月・火・水・木曜
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