猫が全力で遊んでも壊れない「はぎれネズミ」とは？ “日本の繊維”を活かす工夫

生活者一人ひとりのアクションで温室効果ガスの排出量を削減し、脱炭素社会実現を推進することを目的として、博報堂と三井物産が手掛ける共創型プラットフォーム「Earth hacks」。

サッシャと日替わりパートナーがナビゲーターを務めるJ-WAVE『STEP ONE』のコーナー「CHEER UP WORKERS」では毎週木曜日、この「Earth hacks」の理念に賛同した企業の担当者が電話出演し、エシカルな商品やサービスをPRするコラボレーション企画を展開している。

ここでは、木曜日のパートナー・世良マリカを迎えた2月9日（木）のオンエアの模様を紹介していく。猫が主役のプロジェクト「ねこアース」とは？

ネズミ型のおもちゃ「はぎれネズミ」を展開

今回電話を繋いだのは、ペット自然食ブランド「ドットわん」「ドットにゃん」を全国展開する岡山県の企業「株式会社ピュアボックス」の代表取締役社長・淺沼悟さん。同社では未利用資源の有効活用に注力し、「生産者が手塩にかけて育てたモノを1gも無駄にしない商品づくり」を心掛けているという。そんな理念から発足した、猫を主役としたプロジェクトが「ねこアース」だ。

淺沼：「ねこアース」では、日本全国の繊維産地と協業し、生産過程で発生する生地の端材・残端を利用して、猫が遊ぶためのネズミ型のおもちゃ「はぎれネズミ」を作っています。本プロジェクトでは、本来燃やしたり、埋めたりしなければならない未利用材料に価値を付けていくことを目的としているんです。

サッシャ：本日はその猫用おもちゃ・はぎれネズミを黄色と黒色の2種類、スタジオに送っていただきました。それぞれ、どんな特徴があるのでしょうか？

淺沼：弊社では日本の繊維産地を巡回するような展開を目指していて、現在は9つのエリアから生まれたはぎれネズミを販売しています。黄色いほうが、愛媛県・今治エリアのタオル生地で作られたはぎれネズミ。黒いほうは、北陸・石川エリアのアウトドア製品を得意とする企業さんとタッグを組んで製造したはぎれネズミです。この北陸・石川エリアのはぎれネズミは、アウトドア製品で利用するような丈夫な素材を使っているため、どんなに激しく猫ちゃんが遊んでも、壊れないようになっています。そんなふうに、それぞれの産地の特徴を活かしたネズミを手掛けているんです。

サッシャ：猫ちゃんは遊ぶ時に遠慮しませんからね。

世良：たしかに、ガリガリいきますからね（笑）。

遊んでくれる猫には「任命証」を授与！

はぎれネズミを購入した際には、「任命証」が付属するという。これにはどんな意図が込められているのだろうか？

淺沼：猫ちゃんたちがはぎれネズミをボロボロになるまで遊んでくれて、新たな一匹を迎え入れてくれればくれるほど、未利用の繊維素材の価値付けが確かなものになっていきます。こうした背景もあって、猫ちゃん自身が僕らのプロジェクトリーダーだと伝えるために、各猫ちゃんへ任命証を届けているんです。

サッシャ：飼い主じゃなくて猫に渡す任命証なんですね！

淺沼：はい。あくまでも主役は猫ちゃんなので。「一生懸命遊んでください」という思いが、任命証には込められています。

世良：空欄で「〇〇殿」とありますけど、ここには猫ちゃんの名前が入るわけですね。

淺沼：そうですね。

サッシャ：にゃんとも素敵でございます（笑）。では、はぎれネズミを展開することで、どのくらいのCO2が削減されていることになるのでしょうか？

淺沼：CO2削減率を表す「デカボスコア」で示すと、愛媛県・今治エリアの端切れネズミは71％OFF、北陸・石川エリアの端切れネズミは40％OFFとなります。


「はぎれネズミ」は、株式会社ピュアボックスサイト内のオンラインショップなどで購入できるという。愛猫の運動不足・ストレス解消用のおもちゃを探しているという方は、ぜひチェックしてみてほしい。

Earth hacksの詳細は、公式サイトやInstagramまで。

・Earth hacks公式サイト
https://earthhacks.jp/

・Earth hacks公式Instagram
https://www.instagram.com/earthhacks.jp

J-WAVEの番組『STEP ONE』のワンコーナー「CHEER UP WORKERS」は、月曜～木曜の11時45分～11時50分にオンエア。

（構成＝小島浩平）