女優でシンガーの三浦透子が、「三浦透子のドライブプレイリスト」をテーマに曲をセレクトした。
三浦が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『MOTORING MUSIC supported by TOYOTA』の12月2日(金)放送回。三浦は同番組12月のセレクターを務めている。
三浦:この曲は自分が今回主演させていただいた『そばかす』の主題歌のために、羊文学の塩塚モエカさんに書いていただいた曲です。塩塚さんとはお仕事をいつかしたいなとずっと思っていました。自分がバンドサウンドを歌うイメージが沸き切らないところがあったりして、なかなか踏み切れなかったときに、この映画のお話をいただいて。この映画のラストシーンの撮影をしていたときに「あ、ここで塩塚さんの音楽を聴きたいな」と思って。こういう形だったら自分もそういうジャンルの音楽にチャレンジできるんじゃないかなと思い、映画の力も借りて、勇気を振り絞って楽曲提供のお願いをしてみました。ありがたいことに快諾していただけて、今回ご一緒することができました。
アレンジはESME MORIが担当。三浦は「2人とも本当に脚本、そして映画をものすごく読んで、観て、書いてくださって。その思いをものすごく感じる楽曲に仕上げていただいて、感謝しかなかったですね」という。
三浦:映画の脚本を読んだときにも感じたんですけど、いままで自分が生きてくるなかで大事にしてきたことというか、「男性である」「女性である」とか、大人・子どもとかってラベルで誰かを見るんじゃなく、ボーダレスな価値観というか「あいだにあるもの」を拾い上げるようなものが自分はしっくりくるし、そういうものを作りたい気持ちはずっと一貫していて。自分の曲を制作するときにチームでもこの感覚は持っていたので、そういうものの地続きでこの映画の曲を作れるんじゃないかなと思って。映画の主題歌なんですけど「ちゃんと自分の曲として自然に歌えるものを作れるんじゃないかな」という思いもあって作りました。
三浦:こちらは出演させていただいた『ドライブ・マイ・カー』のサウンドトラックでして。ドライブプレイリストと言われたのでこれを選びたいなと自然に思ってしまいました。絶対に役の影響もあると思うんですけど、このサウンドトラックを聴きながらだと、丁寧な運転ができるような気がして。最近は全然運転できていないので、車に乗るとき正直ちょっと緊張しちゃうところもあるんです。だけどこのサウンドトラックをかけながらだと、(役の)みさきの力を借りられるような気がして、運転するときはよくかけています。
三浦:こちらはジム・ジャームッシュ監督の『ナイト・オン・ザ・プラネット』という映画のなかで、ブルー・チアーというバンドがカバーしている曲をウィノナ・ライダーがかけるんです。調べると『ナイト・オン・ザ・プラネット』は1991年の映画だそうで、私が生まれる前ですね。古い映画でした。この映画も車がすごく鍵になる映画というか、自分のなかで「車と言えば」という映画のひとつです。
「ジム・ジャームッシュがすごく好きで、最初に観たのは『ストレンジャー・ザン・パラダイス』」と三浦。同映画に出てくるエヴァや、『ナイト・オン・ザ・プラネット』のウィノナ・ライダーが演じているドライバーのコーキーなど、「出てくる女性がかっこいい」と絶賛する。
三浦:たたずまいとかファッションも含めて、自分は無意識に影響を受けているんだろうなみたいなところが少しあります。ドライブプレイリストというお話だったので、しっとりした曲の次はさわやかにと思い、エディ・コクランバージョンの『Summertime Blues』を選んでみました。
三浦は最後が選んだのは、ムーンライダーズ『9月の海はクラゲの海』。
三浦:ムーンライダーズが大好きで、昔から聴かせていただいています。今回プレイリストを制作するにあたって、自分の聴いてきた音楽を振り返ると暗い曲ばかりで(笑)。でもドライブというとちょっと明るくなるような曲を聴きたくなるのかなと思いました。この曲もすごく天気のいい日とかにドライブで聴きたいなと思う曲です。
「タイトルがいいですよね、なんか好きです」と三浦は笑顔を見せる。
三浦:2021年の年末にムーンライダーズのライブを観させていただいて。サポートで入ってらっしゃるスカートの澤部渡さんのミュージックビデオに出演したり、音楽を書いていただいた縁もあってご連絡をいただいて行ってきたんです。それこそ、そのご連絡をいただいた経緯も、ムーンライダーズの岡田 徹さんが『ドライブ・マイ・カー』を観て「とてもよかった」と伝言を預かりましたということでご連絡をいただいて。そんな幸せなことがあるのかと。この映画に出てよかったなと思ったエピソードのひとつです。そういうつながりのドライブプレイリストです。長く活動されているだけでも本当にリスペクトです。ライブを観ていても、ものすごくみなさんかっこよかったです。楽しく長く続けていくのも素敵だなと、そのとき感じました。
『MOTORING MUSIC supported by TOYOTA』では月替わりのゲストが大好きな音楽を選曲。音楽の話から個性を感じるプログラム。放送は毎週金曜日の16時から。
三浦が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『MOTORING MUSIC supported by TOYOTA』の12月2日(金)放送回。三浦は同番組12月のセレクターを務めている。
月替わりのゲストの選曲&トーク
— J-WAVE MOTORING MUSIC (@m_music813) December 2, 2022
12月のゲストは女優/シンガー #三浦透子さん
12月2日放送分
三浦透子のドライブプレイリストのアーカイブは
SpotifyのMUSIC+TALKで公開中!!
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ボーダレスな価値観を大事に
三浦は映画『ドライブ・マイ・カー』の出演が話題に。12月16日には、単独初主演映画『そばかす』が公開。その直前の14日には2ndミニアルバム『点描』をリリースする。三浦は自身が歌う、映画『そばかす』の主題歌『風になれ』への想いを語った。三浦:この曲は自分が今回主演させていただいた『そばかす』の主題歌のために、羊文学の塩塚モエカさんに書いていただいた曲です。塩塚さんとはお仕事をいつかしたいなとずっと思っていました。自分がバンドサウンドを歌うイメージが沸き切らないところがあったりして、なかなか踏み切れなかったときに、この映画のお話をいただいて。この映画のラストシーンの撮影をしていたときに「あ、ここで塩塚さんの音楽を聴きたいな」と思って。こういう形だったら自分もそういうジャンルの音楽にチャレンジできるんじゃないかなと思い、映画の力も借りて、勇気を振り絞って楽曲提供のお願いをしてみました。ありがたいことに快諾していただけて、今回ご一緒することができました。
アレンジはESME MORIが担当。三浦は「2人とも本当に脚本、そして映画をものすごく読んで、観て、書いてくださって。その思いをものすごく感じる楽曲に仕上げていただいて、感謝しかなかったですね」という。
三浦:映画の脚本を読んだときにも感じたんですけど、いままで自分が生きてくるなかで大事にしてきたことというか、「男性である」「女性である」とか、大人・子どもとかってラベルで誰かを見るんじゃなく、ボーダレスな価値観というか「あいだにあるもの」を拾い上げるようなものが自分はしっくりくるし、そういうものを作りたい気持ちはずっと一貫していて。自分の曲を制作するときにチームでもこの感覚は持っていたので、そういうものの地続きでこの映画の曲を作れるんじゃないかなと思って。映画の主題歌なんですけど「ちゃんと自分の曲として自然に歌えるものを作れるんじゃないかな」という思いもあって作りました。
ドライブのときに力を借りられる曲
三浦がドライブをテーマに選曲。映画『ドライブ・マイ・カー』のサウンドトラックから石橋英子『Drive My Car(Misaki)』をセレクトした。三浦:こちらは出演させていただいた『ドライブ・マイ・カー』のサウンドトラックでして。ドライブプレイリストと言われたのでこれを選びたいなと自然に思ってしまいました。絶対に役の影響もあると思うんですけど、このサウンドトラックを聴きながらだと、丁寧な運転ができるような気がして。最近は全然運転できていないので、車に乗るとき正直ちょっと緊張しちゃうところもあるんです。だけどこのサウンドトラックをかけながらだと、(役の)みさきの力を借りられるような気がして、運転するときはよくかけています。
影響を受けてきた女性たち
続いて三浦はエディ・コクラン『Summertime Blues』をセレクト。好きな映画や自身が影響を受けてきた登場人物たちについて語った。三浦:こちらはジム・ジャームッシュ監督の『ナイト・オン・ザ・プラネット』という映画のなかで、ブルー・チアーというバンドがカバーしている曲をウィノナ・ライダーがかけるんです。調べると『ナイト・オン・ザ・プラネット』は1991年の映画だそうで、私が生まれる前ですね。古い映画でした。この映画も車がすごく鍵になる映画というか、自分のなかで「車と言えば」という映画のひとつです。
「ジム・ジャームッシュがすごく好きで、最初に観たのは『ストレンジャー・ザン・パラダイス』」と三浦。同映画に出てくるエヴァや、『ナイト・オン・ザ・プラネット』のウィノナ・ライダーが演じているドライバーのコーキーなど、「出てくる女性がかっこいい」と絶賛する。
三浦:たたずまいとかファッションも含めて、自分は無意識に影響を受けているんだろうなみたいなところが少しあります。ドライブプレイリストというお話だったので、しっとりした曲の次はさわやかにと思い、エディ・コクランバージョンの『Summertime Blues』を選んでみました。
三浦は最後が選んだのは、ムーンライダーズ『9月の海はクラゲの海』。
三浦:ムーンライダーズが大好きで、昔から聴かせていただいています。今回プレイリストを制作するにあたって、自分の聴いてきた音楽を振り返ると暗い曲ばかりで(笑)。でもドライブというとちょっと明るくなるような曲を聴きたくなるのかなと思いました。この曲もすごく天気のいい日とかにドライブで聴きたいなと思う曲です。
「タイトルがいいですよね、なんか好きです」と三浦は笑顔を見せる。
三浦:2021年の年末にムーンライダーズのライブを観させていただいて。サポートで入ってらっしゃるスカートの澤部渡さんのミュージックビデオに出演したり、音楽を書いていただいた縁もあってご連絡をいただいて行ってきたんです。それこそ、そのご連絡をいただいた経緯も、ムーンライダーズの岡田 徹さんが『ドライブ・マイ・カー』を観て「とてもよかった」と伝言を預かりましたということでご連絡をいただいて。そんな幸せなことがあるのかと。この映画に出てよかったなと思ったエピソードのひとつです。そういうつながりのドライブプレイリストです。長く活動されているだけでも本当にリスペクトです。ライブを観ていても、ものすごくみなさんかっこよかったです。楽しく長く続けていくのも素敵だなと、そのとき感じました。
『MOTORING MUSIC supported by TOYOTA』では月替わりのゲストが大好きな音楽を選曲。音楽の話から個性を感じるプログラム。放送は毎週金曜日の16時から。
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2022年12月9日28時59分まで
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番組情報
- MOTORING MUSIC supported by TOYOTA
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毎週金曜16:00-16:30
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三浦透子(12月セレクター)