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吉岡里帆がSTUTSに聞く。“好きなことに忠実”でいる活動スタイル

吉岡里帆がSTUTSに聞く。“好きなことに忠実”でいる活動スタイル

トラックメイカーのSTUTSが、最新アルバムの制作エピソードや、曲づくりに目覚めたきっかけについて語った。

STUTSが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『UR LIFESTYLE COLLEGE』(ナビゲーター:吉岡里帆)。ここでは11月27日(日)のオンエア内容をテキストで紹介する。

吉岡里帆とSTUTSの初対談が実現

STUTSは自身の制作やライブと並行してさまざまなプロデュース、コラボレーションをおこなうなど、これまでに数多くの楽曲を発表。4年ぶりにフルアルバム『Orbit』をリリースし、音楽集団「Mirage Collective」のプロデュースを手掛けるなど、マルチに活躍中だ。

吉岡:「FUJI ROCK FESTIVAL」や「SUMMER SONIC」などのフェスの出演、2021年はドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』(フジテレビ系)の主題歌を手掛けるなど、本当に幅広く活動されています。ドラマへの音楽の取り込み方がすごく新しくて、業界のなかで噂になっていました。

STUTS:そうだったんですね。

吉岡:どんな方なんだろうとワクワクしていました。

STUTS:ありがとうございます。嬉しいです。

吉岡:10月12日にリリースされた3rdアルバム『Orbit』が手元にあるのですが、すごく豪華なんですよ。CD自体に18曲収録されていて、Blu-rayだと24曲入っています。多くのアーティストさんとのフィーチャリングということですが、制作はいつ頃だったのでしょうか?

STUTS:『Orbit』は4年ぶりのアルバムなんですけど、ミニアルバムを2年ぶりにリリースしていまして、そちらの制作が終わるか終わらないかぐらいから、このアルバムのことを考えていました。

アルバムにはtofubeatsやAwichなど、さまざまなアーティストが参加している。メンバー選びやセッションまでの経緯はどのように決まるのだろうか。

STUTS:基本的には最初にトラックができて、どのアーティストさんやラッパーさんが合うかなって考えます。作っているときにその人の声が浮かんできたりもします。

吉岡:へええ!

STUTS:「この人にお願いできたらいいな」ってところからだいたい決まっていきますね。

吉岡:アーティスト探しは、普段から情報収集しようという感覚でいろんな音楽を聴かれるのでしょうか? それとも、ランダムで聴いて「この人いいかも」とか?

STUTS:けっこうランダムが多いかもです。あとは、仲がいいアーティストさんや自分の好きなアーティストさんだったりもします(笑)。今回のアルバムには初めてご参加していただいた方もいっぱいいるんですけど、8割ぐらいは元々面識のある方ですね。

吉岡:そうなんですね。じゃあ、仲間内で作ったといっても過言ではないですね。

STUTS:そうですね。そんな感じです。

ドラマ楽曲制作で意識したのは“馴染みやすさ”

Mirage Collectiveには、YONCE、長岡亮介、ハマ・オカモトといった、そうそうたるメンバーが参加している。STUTSは音楽集団結成の経緯を振り返った。

STUTS:自分のA&R(アーティストの発掘から育成、楽曲制作やプロモーションに関わる者)を担当していただいているスタッフさんが、現在放送しているドラマ『エルピス―希望、あるいは災い―』(フジテレビ系)の主題歌をどうするか考えたんです。それで、「こういう集団を作りたくて、プロデュースをSTUTS君にお願いしたいんだよね」と言ってくれたところから始まっています。なので、自分発信で立ち上がったって感じでもないんですよ。

吉岡:オファーを受けて、ドラマに合うものを作っていこうという流れがあったんですね。

STUTS:はい。どういう風にやっていくかを一緒に考えて作っている感じです。

吉岡:『大豆田とわ子と三人の元夫』のときもそうなんですけど、ドラマに合わせた主題歌を作る場合、普段のSTUTSさんの楽曲制作とは違うんでしょうか?

STUTS:あまり変わらないかもしれないですね。でも、いろんな方に聴いてもらえるところで流れるものなので、馴染みやすいものにしようかなと思ったりはします。馴染みやすいって感覚も、自分の「この曲好きだなあ」という思いに則ってやってる感じですね。自分が好きなものを作るって意味ではあまり変わらないかもしれないです。

ドラマ主題歌『Mirage』の制作にあたり、STUTSはドラマの世界観とうまくフィットできる曲づくりを心掛けたそうだ。

STUTS:曲はシンガーソングライターのbutajiさん、SuchmosのYONCE君の3人でいろいろ考えながら作っていきました。

吉岡:話し合いの論点になる部分ってどういうところが多いですか?

STUTS:どういうところだろうなあ。けっこう役割分担があるんですよ。僕は曲の全体的な部分だったりアレンジや音像とかを担当して、butajiさんは言葉とメロディーの部分、YONCE君はボーカルと言葉の部分みたいな感じです。3人で話すときは歌詞についていっぱい相談した記憶がありますね。

吉岡:計算し尽くされている感じがしますね。

STUTS:どうでしょう。そうだったらいいな(笑)。

ラッパーに憧れていた中学生時代

STUTSは曲づくりで「想定とは違った、思わぬものができること」に楽しさを感じるという。STUTSが音楽に目覚めたきっかけに迫るべく、話題は幼少期の思い出へ。STUTSはキーボードや機械のボタンに触れるのが好きな、好奇心旺盛な子ども時代を過ごしていたという。

吉岡:音楽に興味を持たれたきっかけは?

STUTS:小6か中1の頃にヒップホップにハマって、そこからのめり込んでいった感じですね。

吉岡:中学生の頃にドラムマシンを手に入れて、高校生の頃にMPC1000(サンプラー)を購入されているということで。なんというか、先を行っている子どもって感じがします。

STUTS:いやいや(笑)。

吉岡:どうやって情報を得たのか、買った機械に初めて触れた感覚を教えてほしいです。

STUTS:中高が寮生活だったのですが、インターネットが禁止でテレビも30人に1台とかしかなかったんです。なので、情報源は基本的に雑誌ぐらいしかありませんでした。その頃あったヒップホップの雑誌からみんながMPCでビートを作っていることを知って、それでゲットした感じです。

STUTSが曲づくりをスタートしたのは中学3年生ぐらいの頃。ラッパーに憧れを持っていたSTUTSは、ラップのリリックをたくさん書いていたそうだ。

STUTS:ラップにはビートが必要だから自分で作ろうと思ったのが中3のときです。録音とかをしていたのもその頃ですね。

吉岡:そうなんですね。インタビューなどを拝見すると、直接的、社会的なメッセージを入れ過ぎず、自分の感覚で反芻できるような歌詞だったりメッセージを伝えられる音楽を作りたいとおっしゃっていますよね。音楽を作り出した当時、どういうメッセージを込められていましたか?

STUTS:当時好きだったアーティストさんがすごく社会批判をするラッパーさんだったんですね。何も社会のことを知らない中学生が社会批判の曲を書いていました(笑)。

吉岡:面白い(笑)。

自分の“好き”を大切にすればオリジナリティは生まれる

東京大学農学部卒業後、東京大学大学院情報学環・学際情報学府修士課程修了のキャリアを持つSTUTS。「中3の頃はお医者さんになろうと思っていたんですけど、音楽ができる時間が減っちゃうと思って。それで、いろんな可能性があっていろんな方がいる東京の大学に行きたいと思って東大を目指しました」と語るSTUTSに、吉岡は「すごいバイタリティですよね」と賞賛の言葉を送った。

現在、プロデューサー・トラックメイカーとして活動していくなかで、STUTSが大切にしていることは何だろう?

STUTS:自分がいいと思う音楽を作りたいですね。何が自分にしかできないことかっていうのはわかんないですけど、自分ならではのプロデュースにできるよう目指しています。

吉岡:(大切なのは)オリジナリティのところ?

STUTS:そうですね。それってたぶん、自分の好きなことに忠実に曲を作っていたら、自ずとそうなっていったりするのかなと思っていますね。

吉岡:これからどんな楽曲が生まれてどんなコラボが生まれるのか、個人的にもどう展開していくのかすごく気になります。

STUTS:ありがとうございます。

吉岡:ヒップホップに触れていない人にも、STUTSさんの曲ならきっと届くんだろうなって感覚があります。私が普段ヒップホップをめちゃくちゃ聴くタイプじゃないから尚更感じるんですけど、聴いていてスッと入ってくるんですね。ヒップホップのビートが体になくても、自然とそうなれる感覚というんでしょうか。

STUTS:すごく嬉しいです。

吉岡:今回の『Orbit』を聴かせていただいたのですが、コーヒーを飲みながら「気持ちいいなあ」とすごく感じましたね。

愛着をもって観葉植物を育てたい

『UR LIFESTYLE COLLEGE』では、ゲストのライフスタイルに注目。STUTSは「快適に暮らすために心掛けていること」として、「観葉植物の世話」を挙げた。

STUTS:もともと観葉植物は育てていたんですけどダメにしてしまって、すごく悲しい気持ちになっちゃったんですよ。

吉岡:悲しいですよねえ。

STUTS:「ごめんね!」って気持ちになりました。

吉岡:わかります。私も今年、ずっと大事にしていたレモンが枯れて「う~ん」ってなりました。忙しいと水やりが……。

STUTS:そうですよね。先週、観葉植物を買ったので、リベンジしようと思います(笑)。

吉岡:今度は枯らさないように、ですね。

STUTS:頑張ります。

ライフスタイルにまつわることで好きなことは「料理」だと答えるSTUTS。一方で、苦手なことは「整理整頓」だという。

STUTS:ちゃんと整理整頓するってことが苦手かもしれない(笑)。わりとガーッと引き出しにしまっちゃう癖があって、「これはこの引き出しだから」みたいに、ちゃんとわけられていないかもしれないです。ちゃんとしなきゃなあと思っています。

吉岡:では、暮らしのなかであったらいいなと思うものはありますか?

STUTS:家にある家電とかブラインドとかカーテンがコントロールできたりしたらいいなと思っていますね。

吉岡:そうですねえ。私もリモコンを減らしたいです。

STUTS:たしかに!

吉岡:家電とかを買うと小さいリモコンが付いてくるじゃないですか。あれが増えるのがすごくわずらわしくって。違う家電なのに1個のリモコンでまとめられるものがあったらいいのにと思います。

STUTS:ありそうな気もしますよね。

吉岡:ね(笑)。iPhoneとかで、できそうっちゃできそう。でも、私はアナログだから向いてなさそうです。STUTSさんの家の家電はどんなものがありますか?

STUTS:全然普通です。冷蔵庫、エアコン、あとルンバがいます(笑)。

STUTSの最新情報は、公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。

『UR LIFESTYLE COLLEGE』では、心地よい音楽とともに、より良いライフスタイルを考える。オンエアは毎週日曜18時から。

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