ONE OK ROCKのヴォーカリスト・Takaが、ONE OK ROCK の3年半ぶりのニューアルバム『Luxury Disease』について語った。
Takaが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『~JK RADIO~TOKYO UNITED』(ナビゲーター:ジョン・カビラ)のワンコーナー「THE HIDDEN STORY」。オンエアは9月16日(金)。
カビラ:前作『Eye of the Storm』のリリースからおよそ3年半。新作『Luxury Disease』はどんなアルバムにしようと考えましたか?
Taka:ずっと「ロックは必ずアメリカのメインストリームに帰ってくる」と信じて活動してきました。でもなかなかいつ頃帰ってくるのか誰も予想できない状態で、エンターテインメントシーンは動き続けていたんですよね。そしてコロナ禍の中、身動きが取れない状態が長く続いてしまって。こういうことが起きたときって世の中がすごく分断されると思うんですよね。そういうときに欠かせないのが僕はロックなんじゃないかって強く思ってました。前作のツアーの頃から、次作は自分たちでロックをもっと追求した作品を作りたいなって思ってたんですけど、コロナ禍が始まってからそれをもっと強く意識するようになって、一気に自分たちの舵をロックのほうに切ったという感じですね。
カビラ:『Luxury Disease』のプロデューサーは、グリーンデイやマイ・ケミカル・ロマンスを手がけているロブ・カヴァロです。『Renegades』でエド・シーランが作曲に参加したことをきっかけに、ロブ・カヴァロとのやりとりが始まったとうかがいました。
Taka:ロブはアルバムの制作に入る前に日本に来てくれて、僕らのライブを見て、自分たちが次にどういうアルバムを作りたいのか、どこに向かって行きたくて、どの規模のツアーをしたくて、今後ロックバンドとしてどう生きていきたいのか、という質問を1時間半くらいかけてしてくれたんですよ。それに対して、ここはこういうアプローチで行こうとか言いながら、彼の独特のスタイルでレコーディングがスタートしていって、作曲も同時にスタートしました。僕としては、アメリカのメインのカルチャーシーンにもう一度ロックを蘇らせたいですし、それが日本人のロックバンドでも何も悪くないじゃないかと思っているので。その熱い気持ちをロブに話したら共感してくれました。
Taka:基本的にはセッションの日は指定されたスタジオに行くんですけど、ほぼ初めましての人間が3、4人いるんですよね。そこで「自分たちは日本で育って、アメリカで育ったわけではないけど、今ここで夢を叶えようと頑張っている」っていう世間話をしながらお互いを理解していって、「じゃあ今日はどんな曲を作りたい?」って感じで始まるのがアメリカのレコーディングの主流なんです。日本ではなかなかそういうセッションはないので、僕も5、6年前くらいに初めて体験したときは結構衝撃を受けました。
カビラ:たとえば、アルバム1曲目の『Save Yourself』は、ソングライターとして9人の名前がクレジットされていますよね。
Taka:『Save Yourself』はもともと2人組の若手プロデューサーがいて、彼らと僕ともう1人で、その場のバイブス優先でセッションを開始したんですけど、途中からその2人と全く連絡が取れなくなって、曲がフィニッシュしない状態になっちゃったんですよね。いわゆるサビが終わったあとですね。間奏というか、「ドロップ」というんですけど、この部分が終わらないから、ツテを頼っていろんな友だちに相談していって、最終的にジャスティン・ビーバーの『Peaches』を作ったShndoくんに頼みました。そんな感じでソングライターのクレジットがどんどん増えていきました(笑)。
Taka:会社も独立してレーベルも海外に完全移籍して。なかなかこういう形でしっかりと海外に身を寄せてやるバンドはいなかったと思うので、そういう意味で、ちゃんとスタートラインに立てたし、ここからどこまでいけるのか、みなさんには楽しみにしていてほしいです。この気持ちは、僕らがメジャーデビューしたときの気持ちにすごく似てるんですよね。『ゼイタクビョウ』を制作したとき「ここからひっくり返してやるぞ」っていう気持ちがすごくあったので。僕的にはそのときと同じ気持ちで、今まで日本でやってきたことをアメリカでもこれからやっていくぞっていう、ひとつの意思表示でもあります。
カビラ:アメリカでの音楽制作、音楽活動はいろいろ大変なことも多いと思いますが、それでもチャレンジするモチベーションはどこから湧いてくるのでしょうか?
Taka:たぶん僕は誰もやったことがないこと、誰かがやってみないとわからないことに非常に興味があるんですよ。たまたま僕らは海外のバンドに影響を受けてバンド活動をスタートしているので、いずれは海外で活動していきたいっていうのはバンドを組んだときからずっとありました。海外から日本を見るっていう視野を持てたことで、またさらに自分たちの夢が広がったと思うので、人生1回きりですし、やれるところまでやって、ひっくり返せるところまで全部ひっくり返して、番狂わせ的な感じで、僕たち日本人がロックムーブメントをアメリカで起こすことができたら楽しいなと思ってます。
ONE OK ROCKの最新情報は、公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。
『JK RADIO TOKYO UNITED』のワンコーナー「THE HIDDEN STORY」では、トップセラーからモノづくりにかける夢を聞く。放送は毎週金曜の10時40分から。
Takaが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『~JK RADIO~TOKYO UNITED』(ナビゲーター:ジョン・カビラ)のワンコーナー「THE HIDDEN STORY」。オンエアは9月16日(金)。
「ロックは必ずアメリカのメインストリームに帰ってくる」
9月9日、ONE OK ROCKが3年半ぶりのニューアルバム『Luxury Disease』をリリースした。映画『るろうに剣心 最終章 The Final』の主題歌『Renegades』(エド・シーランとの共作)や映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』の主題歌『Broken Heart of Gold』、コラボ曲『Gravity feat. 藤原聡 (Official髭男dism)』などを収録した全15曲入り。初回限定盤には「Studio Jam Session Vol. 5」と名付けられたライブセッションを収録したDVDが付属される。ONE OK ROCK - Renegades Japanese Version [OFFICIAL MUSIC VIDEO]
"Luxury Disease" 初回盤CD特典 (Teaser) - Studio Jam Session Vol.5
Taka:ずっと「ロックは必ずアメリカのメインストリームに帰ってくる」と信じて活動してきました。でもなかなかいつ頃帰ってくるのか誰も予想できない状態で、エンターテインメントシーンは動き続けていたんですよね。そしてコロナ禍の中、身動きが取れない状態が長く続いてしまって。こういうことが起きたときって世の中がすごく分断されると思うんですよね。そういうときに欠かせないのが僕はロックなんじゃないかって強く思ってました。前作のツアーの頃から、次作は自分たちでロックをもっと追求した作品を作りたいなって思ってたんですけど、コロナ禍が始まってからそれをもっと強く意識するようになって、一気に自分たちの舵をロックのほうに切ったという感じですね。
カビラ:『Luxury Disease』のプロデューサーは、グリーンデイやマイ・ケミカル・ロマンスを手がけているロブ・カヴァロです。『Renegades』でエド・シーランが作曲に参加したことをきっかけに、ロブ・カヴァロとのやりとりが始まったとうかがいました。
Taka:ロブはアルバムの制作に入る前に日本に来てくれて、僕らのライブを見て、自分たちが次にどういうアルバムを作りたいのか、どこに向かって行きたくて、どの規模のツアーをしたくて、今後ロックバンドとしてどう生きていきたいのか、という質問を1時間半くらいかけてしてくれたんですよ。それに対して、ここはこういうアプローチで行こうとか言いながら、彼の独特のスタイルでレコーディングがスタートしていって、作曲も同時にスタートしました。僕としては、アメリカのメインのカルチャーシーンにもう一度ロックを蘇らせたいですし、それが日本人のロックバンドでも何も悪くないじゃないかと思っているので。その熱い気持ちをロブに話したら共感してくれました。
アメリカのレコーディングで衝撃を受けたこと
カビラ:実際の曲作りはどういった感じで行われましたか?Taka:基本的にはセッションの日は指定されたスタジオに行くんですけど、ほぼ初めましての人間が3、4人いるんですよね。そこで「自分たちは日本で育って、アメリカで育ったわけではないけど、今ここで夢を叶えようと頑張っている」っていう世間話をしながらお互いを理解していって、「じゃあ今日はどんな曲を作りたい?」って感じで始まるのがアメリカのレコーディングの主流なんです。日本ではなかなかそういうセッションはないので、僕も5、6年前くらいに初めて体験したときは結構衝撃を受けました。
カビラ:たとえば、アルバム1曲目の『Save Yourself』は、ソングライターとして9人の名前がクレジットされていますよね。
Taka:『Save Yourself』はもともと2人組の若手プロデューサーがいて、彼らと僕ともう1人で、その場のバイブス優先でセッションを開始したんですけど、途中からその2人と全く連絡が取れなくなって、曲がフィニッシュしない状態になっちゃったんですよね。いわゆるサビが終わったあとですね。間奏というか、「ドロップ」というんですけど、この部分が終わらないから、ツテを頼っていろんな友だちに相談していって、最終的にジャスティン・ビーバーの『Peaches』を作ったShndoくんに頼みました。そんな感じでソングライターのクレジットがどんどん増えていきました(笑)。
今の気持ちはアルバム『ゼイタクビョウ』の頃に似ている
カビラ:2007年のメジャーデビューアルバムのタイトルは『ゼイタクビョウ』。そして今回は『Luxury Disease』で繋がっていますよね。そこに込められた思いとはなんでしょうか。Taka:会社も独立してレーベルも海外に完全移籍して。なかなかこういう形でしっかりと海外に身を寄せてやるバンドはいなかったと思うので、そういう意味で、ちゃんとスタートラインに立てたし、ここからどこまでいけるのか、みなさんには楽しみにしていてほしいです。この気持ちは、僕らがメジャーデビューしたときの気持ちにすごく似てるんですよね。『ゼイタクビョウ』を制作したとき「ここからひっくり返してやるぞ」っていう気持ちがすごくあったので。僕的にはそのときと同じ気持ちで、今まで日本でやってきたことをアメリカでもこれからやっていくぞっていう、ひとつの意思表示でもあります。
カビラ:アメリカでの音楽制作、音楽活動はいろいろ大変なことも多いと思いますが、それでもチャレンジするモチベーションはどこから湧いてくるのでしょうか?
Taka:たぶん僕は誰もやったことがないこと、誰かがやってみないとわからないことに非常に興味があるんですよ。たまたま僕らは海外のバンドに影響を受けてバンド活動をスタートしているので、いずれは海外で活動していきたいっていうのはバンドを組んだときからずっとありました。海外から日本を見るっていう視野を持てたことで、またさらに自分たちの夢が広がったと思うので、人生1回きりですし、やれるところまでやって、ひっくり返せるところまで全部ひっくり返して、番狂わせ的な感じで、僕たち日本人がロックムーブメントをアメリカで起こすことができたら楽しいなと思ってます。
ONE OK ROCKの最新情報は、公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。
『JK RADIO TOKYO UNITED』のワンコーナー「THE HIDDEN STORY」では、トップセラーからモノづくりにかける夢を聞く。放送は毎週金曜の10時40分から。
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