パソコン音楽クラブの柴田と西山が自身のルーツとなる音楽について語った。
2人が登場したのは、8月3日(水)にJ-WAVEで放送された『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ、ノイハウス萌菜)のワンコーナー「MUSIC+1」。パソコン音楽クラブは7月27日に新曲『KICK & GO feat. 林青空』をリリースした。
サッシャ:おふたりも大阪出身なんですよね。もともとお友だち?
西山:もともとバンドを一緒にやっていて、そこで仲よくなって。そこから「バンドじゃないな」となって(笑)。「ふたりで音楽やってみるか」と。
サッシャ:バンドをやっていたときはどういう楽器担当だったんですか?
西山:僕がギターで柴田がキーボードでした。いまはキーボードを弾くんですけど、全然違う感じでした。
サッシャ:いまはギターまったく弾かないんですか?
西山:一応制作で使ったりはするんですけど、もう人前でギター弾くとかは何年もやってないです。
ノイハウス:バンドからパソコン音楽になったきっかけはあったんですか?
西山:もともとふたりでバンドをやめたときに「バンドサウンドじゃないものってなにかあるかな?」という話をしていて。そこで「近くの楽器屋さんみたいなところで売っている、ハードのシンセサイザーとかが数千円で手に入るらしいよ」みたいな話を仕入れてきたんです。ふたりで1万円札を握りしめて電器屋に行って買って、家で触ってみたらすごく面白くて。それをSoundCloudのアカウントにアップし始めたというのが最初です。
サッシャ:じゃあ「1万円でなにが買えるか」というのを見に行ってその予算で買ってきたという感じなんだ。
西山:3つぐらい買えたんです。
サッシャ:けっこう買えましたね!
西山:シンセと横長のキーボードをつないで音を出す「音源モジュール」という箱みたいなのがあるんですけど、それがたたき売りされてました(笑)。誰ももう使わないみたいな。
サッシャ:そこから(楽曲を)作り初めて、今年はなんとフジロックにも初出演されましたね。
柴田・西山:ありがとうございます。
サッシャ:1万円握りしめていたときに想像しましたか?
西山:教えてあげたいです。
サッシャ:当時の自分に「ここでいまシンセ買ったらフジロック出られるよ」って言ったら、一生懸命買いに行きますよね(笑)。
柴田:これはちょっと聴いていただいたらわかるんですけれども、デタラメな音がデタラメに現れるんです。曲というか(笑)、ユーモラスな音が飛び出すおもちゃ箱をひっくり返している状況そのものみたいな。
サッシャ:いい意味で遊んでますね。
柴田:はい。これを初めて聴いたのが小学生ぐらいのときで。普通の音楽というよりは、一瞬ノイズに聴こえるんだけど、ものすごくエキサイティングな音の連なりに聴こえて。こういう脈略のない音をブワーッと連ねるだけでも、すごく音楽的に面白いものができるんだ、というのがすごく衝撃的で。パソコン音楽クラブの音源とかではやらないんですけれど、ライブとかでけっこうメチャクチャな、脈略のない展開をインサートすることとか多くて。完全にこれの影響だなって。
サッシャ:へー!
ノイハウス:小学生のときに聴いた曲がインスピレーションを与えているなんてすごいですね。
柴田:そうなんです。
サッシャ:確かに「J-POPみたいにAメロがあってBメロがあってサビがある、みたいなのじゃなくてもいいんだ」みたいな。
柴田:ザッピングみたいなのでもいいんだ、というのが衝撃的でした。
西山:高校生のときにすごく聴いていて。ルーツというと僕はかなり雑食なのですごく難しいなと思って、考えたんです。自分はずっとバンドをやっていて、こういうUKバンドだったりとかガレージロックも聴いていて、音楽好きの友だちが「これ面白いよ」って勧めてくれたのがイエスだったんです。この曲は「ジャン!」というオーケストラ・ヒットの音が入っているんですけど、それすごく気になって調べて。そうしたらフェアライトCMIというすごく有名なビンテージのシンセサイザーがあって。それを使ってトレヴァー・ホーンという人が入れていると。そこからアート・オブ・ノイズだとか、テクノの音楽に触れるきっかけになった曲なので。直接ルーツというか、ここがいまの音楽の入口を作ってくれた曲かな? という風に思って選びました。
サッシャ:イエスと言ってもシンセのところに惹かれたわけね。
西山:そうですね。
サッシャ:(楽曲を聴きながら)こういうところね。
西山:まさに(笑)。
サッシャ:ここは印象的ですよね。
西山:超格好いいと思いました。ギターしか知らなかったので(笑)。
サッシャ:そっか。それがギターからパソコン音楽というか、DTMに移行していくきっかけにもなったわけね。
パソコン音楽クラブの最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。
J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「MUSIC+1」では、ゲストとして毎回話題のミュージシャンが登場する。放送は月曜~木曜の12時30分ごろから。
2人が登場したのは、8月3日(水)にJ-WAVEで放送された『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ、ノイハウス萌菜)のワンコーナー「MUSIC+1」。パソコン音楽クラブは7月27日に新曲『KICK & GO feat. 林青空』をリリースした。
1万円を握りしめて
パソコン音楽クラブは80年代から90年代のシンセサイザーを駆使しながら最新のポップミュージックを奏でる2人組。もともとは本気で音楽活動をするつもりはなく、SoundCloud(音声共有サイト)に作った楽曲をアップロードする際に使っていたユーザーネームが「パソコン音楽クラブ」だったのだとか。まずは2人に、結成に至った経緯について尋ねた。サッシャ:おふたりも大阪出身なんですよね。もともとお友だち?
西山:もともとバンドを一緒にやっていて、そこで仲よくなって。そこから「バンドじゃないな」となって(笑)。「ふたりで音楽やってみるか」と。
サッシャ:バンドをやっていたときはどういう楽器担当だったんですか?
西山:僕がギターで柴田がキーボードでした。いまはキーボードを弾くんですけど、全然違う感じでした。
サッシャ:いまはギターまったく弾かないんですか?
西山:一応制作で使ったりはするんですけど、もう人前でギター弾くとかは何年もやってないです。
ノイハウス:バンドからパソコン音楽になったきっかけはあったんですか?
西山:もともとふたりでバンドをやめたときに「バンドサウンドじゃないものってなにかあるかな?」という話をしていて。そこで「近くの楽器屋さんみたいなところで売っている、ハードのシンセサイザーとかが数千円で手に入るらしいよ」みたいな話を仕入れてきたんです。ふたりで1万円札を握りしめて電器屋に行って買って、家で触ってみたらすごく面白くて。それをSoundCloudのアカウントにアップし始めたというのが最初です。
サッシャ:じゃあ「1万円でなにが買えるか」というのを見に行ってその予算で買ってきたという感じなんだ。
西山:3つぐらい買えたんです。
サッシャ:けっこう買えましたね!
西山:シンセと横長のキーボードをつないで音を出す「音源モジュール」という箱みたいなのがあるんですけど、それがたたき売りされてました(笑)。誰ももう使わないみたいな。
サッシャ:そこから(楽曲を)作り初めて、今年はなんとフジロックにも初出演されましたね。
柴田・西山:ありがとうございます。
サッシャ:1万円握りしめていたときに想像しましたか?
西山:教えてあげたいです。
サッシャ:当時の自分に「ここでいまシンセ買ったらフジロック出られるよ」って言ったら、一生懸命買いに行きますよね(笑)。
衝撃を受けた電気グルーヴの楽曲
この日の「MUSIC+1」では、パソコン音楽クラブが初登場ということもあり、ふたりのルーツソングについて尋ねることに。柴田が選んだのは電気グルーヴの『Never(DUMMY RUN Remix)』だった。柴田:これはちょっと聴いていただいたらわかるんですけれども、デタラメな音がデタラメに現れるんです。曲というか(笑)、ユーモラスな音が飛び出すおもちゃ箱をひっくり返している状況そのものみたいな。
サッシャ:いい意味で遊んでますね。
柴田:はい。これを初めて聴いたのが小学生ぐらいのときで。普通の音楽というよりは、一瞬ノイズに聴こえるんだけど、ものすごくエキサイティングな音の連なりに聴こえて。こういう脈略のない音をブワーッと連ねるだけでも、すごく音楽的に面白いものができるんだ、というのがすごく衝撃的で。パソコン音楽クラブの音源とかではやらないんですけれど、ライブとかでけっこうメチャクチャな、脈略のない展開をインサートすることとか多くて。完全にこれの影響だなって。
サッシャ:へー!
ノイハウス:小学生のときに聴いた曲がインスピレーションを与えているなんてすごいですね。
柴田:そうなんです。
サッシャ:確かに「J-POPみたいにAメロがあってBメロがあってサビがある、みたいなのじゃなくてもいいんだ」みたいな。
柴田:ザッピングみたいなのでもいいんだ、というのが衝撃的でした。
テクノに触れるきっかけとなった曲
続いて西山がルーツソングに選んだのはイギリス出身のロックバンド、イエスが1983年に発表した『Owner of a Lonely Heart』だった。西山:高校生のときにすごく聴いていて。ルーツというと僕はかなり雑食なのですごく難しいなと思って、考えたんです。自分はずっとバンドをやっていて、こういうUKバンドだったりとかガレージロックも聴いていて、音楽好きの友だちが「これ面白いよ」って勧めてくれたのがイエスだったんです。この曲は「ジャン!」というオーケストラ・ヒットの音が入っているんですけど、それすごく気になって調べて。そうしたらフェアライトCMIというすごく有名なビンテージのシンセサイザーがあって。それを使ってトレヴァー・ホーンという人が入れていると。そこからアート・オブ・ノイズだとか、テクノの音楽に触れるきっかけになった曲なので。直接ルーツというか、ここがいまの音楽の入口を作ってくれた曲かな? という風に思って選びました。
サッシャ:イエスと言ってもシンセのところに惹かれたわけね。
西山:そうですね。
サッシャ:(楽曲を聴きながら)こういうところね。
西山:まさに(笑)。
サッシャ:ここは印象的ですよね。
西山:超格好いいと思いました。ギターしか知らなかったので(笑)。
サッシャ:そっか。それがギターからパソコン音楽というか、DTMに移行していくきっかけにもなったわけね。
パソコン音楽クラブの最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。
J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「MUSIC+1」では、ゲストとして毎回話題のミュージシャンが登場する。放送は月曜~木曜の12時30分ごろから。
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