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元ちとせ、山崎まさよしにツッコまれた“幻のアーティスト名”とは?

元ちとせ、山崎まさよしにツッコまれた“幻のアーティスト名”とは?

元ちとせが、デビューのきっかけや初めて買ったCD、ライブへの思いを語った。

元が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ビールを飲みながら、クリスとゲストが音楽談義を繰り広げる番組だ。オンエアは7月22日(金)。

元はオリジナルアルバムとしては14年ぶりとなる5枚目のアルバム『虹の麓』を7月6日にリリースした

この番組ではゲストが、ビールに合う“おみや”を紹介する。元は『アーモンド小魚』を持参し、ビールとともに楽しんだ。

幻のアーティスト名は

今年デビュー20周年を迎えた元。元がデビュー間もないときに出演した、クリスがナビゲーターを務めるJ-WAVEで放送中の番組『TOKIO HOT 100』では、元のアーティスト名の話題になったという。

クリス:もしかしたら「ダイヤモンドちとせ」になるはずだったんですっけ?

元:逆です(笑)。「ちとせダイヤモンド」になりかけたっていう。

クリス:事務所の社長さんが「君は宝石のようだからダイヤモンドだ」ってことで。

元:宝石のようだからっていうか、ダイヤモンドの原石だと言ってくれたのはうれしかったんですけど、山崎まさよし兄さんが「ダイアモンド☆ユカイがおるからアカン!」って言って(笑)。

クリス:そうですよね。ダイヤモンドって言ったら「ユカイ」ってなりますもんね。でも「ちとせダイヤモンド」にならなくてよかったですね。全然違う人生をたどってたくらいインパクトのある名前ですからね。

元:そうですね(笑)。当時、元(はじめ)って読んでもらえなかったっていうのが大きかったんですよね。今は読んでもらえますけど。

クリス:でも今のグループ名とかアーティスト名ってわからないですよ。絶対に読めない、当て字どころじゃない名前がたくさんありますからね。

元:歌のタイトルみたいなバンド名もありますもんね。

デビューはスカウト。すぐ断ったものの…

2002年に『ワダツミの木』が大ヒットし、センセーショナルなデビューを果たした元は、もともと出身地で歌い継がれている奄美民謡の歌手でもあった。そんな元にクリスがデビューのきっかけを訊く。

元:高校のときに最年少で民謡大会の賞を獲って、いろいろ取材を受けたりするうちにレコード会社の方が見つけてくれて。でも私は奄美の中でもすごく小さな集落で生まれ育ったので、そんな東京から歌手にならないかって声を掛けられるなんて、ドラマで見るような、だまされるやつかと思って。

クリス:悪党のるつぼ東京ってイメージね。

元:そういう感じだったから、すぐにお断りして、そこから兵庫県の尼崎に出て美容師をしていました。その間も土日とかは奄美出身が集まる会に行って島唄とか歌わせてもらったりしてたんですけど、まだ私を誘ってくれたレコード会社の方の名刺を持っていたので、「本当にこの人とか会社があるのかな」って調べたくなって電話をしたら、すぐにその人に繋がったんですよ。

電話をかけた元だが、音楽を仕事にするつもりはなかったと明かす。しかし用事もないのに電話をするのはよくないと思い、「音楽をやりたい」と言ったそうだ。

元:最初に声を掛けてくれてから2年も経っていたので「もう遅いよ」って言われるかと思ってたんですけど、「だったら今すぐ東京に来て」と言われて。

クリス:それで尼崎から東京に出たんですね。

元:一度両親に話をするために奄美に戻ったんですけどね。そこからいろんな出会いが広がっていきました。

地元の集落には電話が1台しかなかった

クリスが「初めて買ったCDは?」と訊くと、元はGAOの『サヨナラ』と答えた。

元:小学6年だったか中学1年だったか、それくらいのときだったと思います。

クリス:民謡とかけ離れていますけど。

元:声がすごくカッコいいなって思って。テレビでご本人を見たときにすごくきれいな方だなって。単純にそれでCDを買ってみたいと思いました。

クリス:そのとき民謡は歌われてなかったんですか。

元:歌ってました。

クリス:じゃあ民謡も歌うけれどポップスも好きだったって感じ?

元:歳の離れたふたりの姉がいて、姉たちが聴いていた音楽は聴いていましたけど、音楽を意識したときには民謡に夢中でしたね。

そんな元の子どもは今、YOASOBIに夢中のようで……。

元:子どもたちのほうが(新しい音楽を知るのが)早いですね。どんどんいろんなものについていってますし。それこそ私が追いつけないくらいで。いつそれを聴いて覚えてるんだろうって思うくらいレパートリーが多いですね。

クリス:お子さんたちも奄美で暮らされてるけど、元さんが幼い頃の音楽の聴き方と今は違いますか。

元:全然違いますね。特に私は小さな集落で生まれ育ちましたし、中学生くらいまでは集落に電話が1台しかなかったので。だから電話がかかってきたときは放送で呼ばれます。映画『となりのトトロ』の世界です(笑)。そう思うと今は全然違いますね。

クリス:お子さんたちはサブスクとかで音楽を聴いてるって感じですか。

元:そうですね。でもカラオケに行くと子どもたちが私の歌を歌ってくれたりもするからうれしいですね。

クリス:歌がうまいですか。

元:若いですし、独特のきれいな声で歌ってます。こぶしはまわらないですけど。

クリス:まわらないんだ。こぶしは遺伝じゃないんですね。

元:やっぱり島唄に必要な(技術というか)。

クリス:トレーニングで身に付くんですね。

元:でも引き出しはあるから、いつかこぶしをまわす日がやってくるかもしれないですね。

ため込んだ思いを、花火のように打ち上げたい

元は、7月6日にオリジナルアルバムとしては14年ぶりとなる5枚目のアルバム『虹の麓』をリリースした。このアルバムには、坂本慎太郎、折坂悠太、長澤知之、青柳拓次(LITTLE CREATURES)、さかいゆう、冥丁など豪華アーティストやクリエイター陣が参加している。

元ちとせ「虹の麓」(Lyric Video)

また9月25日(日)には、元の所属事務所・オフィスオーガスタのイベント『Augusta Camp 2022 ~Office Augusta 30th Anniversary~』が神奈川・横浜赤レンガパーク特設ステージで開催。当日はライブ配信も予定されている。

クリス:オフィスオーガスタは事務所が始まって30周年になるんですね。

元:そうなんです。だから杏子ねえさんもソロデビュー30周年ってことで。今年は3年ぶりにみなさんと盛り上がりたいと、オフィスオーガスタのアーティスト一同思っていますので、この2年間にため込んだ思いを、思いっきりドカンと花火のように打ち上げたいと思います。

9月19日(月・祝)にはJ-WAVEの主宰イベント『J-WAVE presents INSPIRE TOKYO ~Best Music & Market』に出演。国立代々木競技場(第一体育館、第二体育館、外周エリア)で行われる。

クリス:ライブも控えていますが、意気込みはいかがですか。

元:コロナの間は楽しみにしていたことがたくさんなくなったので、歌いたかったこの気持ちをメンバーと一緒にぶつけて、会いに来てくれた人たちと、その場所とその時間を盛り上げたいなと思っています。

元ちとせの最新情報は、公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。

元は7月29日(金)の同番組でも、引き続きゲストに登場する。時間は23:00-23:30。

また、番組の公式サイトに過去ゲストのトーク内容をアーカイブ。オンエアで扱った音楽の情報も掲載している。

・過去ゲストのアーカイブページ
https://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/archives.html

『SAPPORO BEER OTOAJITO』では、毎週さまざまなゲストを迎えてお酒を飲みながら音楽トークを繰り広げる。放送は毎週金曜23時から。

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2022年7月29日28時59分まで

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番組情報
SAPPORO BEER OTOAJITO
毎週金曜
23:00-23:30