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SKY-HI「桜井さんはマジでラッパー」 歌詞に衝撃を受けたミスチル楽曲を語る

SKY-HI「桜井さんはマジでラッパー」 歌詞に衝撃を受けたミスチル楽曲を語る

J-WAVEの番組『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ/ノイハウス萌菜)では、雑誌『Pen』7月号「Mr.Children、永遠に響く歌」とのスペシャルコラボレーションとして、様々なアーティストが今年デビュー30周年を迎えたMr.Childrenの楽曲について語る特別企画「PEN TALK ABOUT Mr.Children」を実施。

6月2日(木)にはラッパーで音楽プロデューサーのSKY-HIが登場。「乗り越えたいときに聴きたいMr.Children」 というテーマのもと、イチ押しの楽曲をセレクトした。

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部屋で流す『マシンガンをぶっ放せ』ほど気持ちいい曲はない

SKY-HIが選んだのは、1996年に発表された『マシンガンをぶっ放せ』だった。「あのニュースキャスターが人類を代弁して喋る」。そんな社会風刺的な一節から始まるこのロックナンバーを、なぜ乗り越えたいときに聴きたいのか。

SKY-HI:何に励まされるかは人それぞれだと思うんです。たとえば、「高ければ高い壁の方が」と歌っている『終わりなき旅』のほうが、乗り越えたいときに聴く曲としては多くの人に共感されるはず。ただ僕にとって、部屋で一人、爆音で流す『マシンガンをぶっ放せ』ほど気持ちいい曲はないんですよね。ネガティブなときほど無理に明るい歌や直接的に応援してくれる歌よりも、シニカルで、アーティスト自身が自分自身に歌っているような曲を聴いたほうが、自分の葛藤と絡み合って、モチベーションに変わり、すごいエナジーが湧いてくるんです。

「このラインは刺さる」と熱弁する歌詞は

慣れ親しんだ楽曲でも、自分の内面や取り巻く状況・環境が変われば、違った印象に聴こえることがある。SKY-HIにとっての『マシンガンをぶっ放せ』の聴こえ方にもここ最近変化があり、一つのキラーフレーズを見出したようだ。

SKY-HI:最近「ヤバっ!」と思ったのが、「僕は昇りまた落ちてゆく 愛に似た金を握って」「どうせ逆らえぬ人を殴った 天使の様な素振りで」。ここらへんの自嘲的な歌詞、刺さる~! 日本で一番ヒット曲を作っているヒットメーカーの桜井(和寿)さんがフックとなるサビの部分で歌うこのラインは刺さるし、やる気が出る! マジでラッパー。しかも詩人ですよね。

なお、雑誌『Pen』の公式サイト「Pen Online」に掲載されたSKY-HIのインタビュー記事によると、彼がMr.Childrenに関心を持ったのは、熱狂的ミスチルファンの姉が買ってきたCDを聴き、その歌詞に衝撃を受けたことがきっかけだったという。ヒットチャート常連であるミスチルが「退屈なヒットチャートにドロップキック」と歌っているあたりに、センセーショナルな印象を受けたとのことだ。そういった自嘲的で反骨精神に満ち、そしてラジカルなミスチル楽曲の歌詞の数々が、アーティスト・SKY-HIを形作る構成要素の一つとなったのかもしれない。

インタビューでは、「SKY-HIが選ぶBest 10 Songs」も紹介している。

【外部リンク】SKY-HIがミスチルから学んだ、表現を研ぎ澄ませることの大切さ

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雑誌『Pen』7月号「Mr.Children、永遠に響く歌」

雑誌『Pen』7月号「Mr.Children、永遠に響く歌」では、彼らをリスペクトするミュージシャンや小説家、制作に携わったアートディレクターや映像作家らを取材。「音楽界に脈々と受け継がれる、ミスチルDNA」など、多角的に魅力を掘り下げている。

・特設ページ
https://bit.ly/3aw6C7c

(構成=小島浩平)

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