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さらさが歌う「ネガティブなことも受け入れて、次のステップに進む」楽曲

さらさが歌う「ネガティブなことも受け入れて、次のステップに進む」楽曲

さらさが、満を持して初めてのEP作品『ネイルの島』をリリースした。そんな彼女が、その中の収録曲『Amber』で表現した“自分らしさ”を明かした。

さらさが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』内のコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」。4月25日(月)、26日(火)のオンエア。同コーナーでは、アーティストたちの自身の楽曲に込めた想いと、彼らのアーティスト人生に大きく影響を与えた楽曲との出会いの話を通じて、音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けする。

さらさの自分らしさとは“陰陽のバランスを保つ”

湘南・茅ヶ崎育ちで23歳のシンガーソングライターのさらさは、独創的な歌声の持ち主でデビュー前から業界内で注目を集めていた。そんな彼女が最新曲『Amber』に込めた“自分らしさ”とは?

さらさ:私の音楽で「特徴的だ」と多くの人に言われるのは歌声です。「声質が独特だね」とか「どんな曲でも、さらさが歌うと、さらさっぽくなるね」などはよく言ってもらえます。

楽曲のトラックはトラックメーカーに作ってもらっているんですけど、メロディはいつも自分で作っています。自分のルーツとしては、ブルースやR&Bが好きだったりするので、ちょっとマイナー調のメロディを歌っているというのが、一貫した自分らしさなのかなと思います。

『Amber』は今回リリースした1st EPの中で、唯一トラック先行で作った曲です。今まではアコギで曲を作ってからトラックをつけていたんですけど、トラック先行だったので、その印象やイメージに、いい意味で影響を受けていると思います。

タイトルは日本語に訳すと“琥珀”という意味です。琥珀の石言葉には、“陰陽のバランスを保つ”という意味があります。私自身も、精神的に陰と陽のバランスを保つことは意識しているので、そこはすごく自分自身の考え方と繋がるなと思っています。

トラックが90年代後半から2000年代前半のイメージだったので、メロディもそこに引っ張られて作っています。歌詞は今までの私が一貫して書いてきているものが今作でも表現できたかなと。それは、ネガティブなこととか現在の気持ちとかをそのまま一旦受け入れてみて、そこからバランスを取りながら、次のステップに進むみたいなこと。歌詞は自分自身、全曲気に入っているんですけど、『Amber』はまた新しい気持ちで書けたと思っているので、ぜひ歌詞の内容にも注目してほしいですね。

影響されたのは「漠然とした“もやもや”をストレートに歌ってくれた」楽曲

さらさの楽曲は、HIPHOPやR&B、ジャズやソウルなどさまざまな音楽のバックグラウンドがうかがえる。そんな彼女の表現に影響を与えた音楽との出会いは、中学〜高校生の頃。米歌手のパティ・ラベル、そして日本の音楽ユニット・GLIM SPANKYだったという。

さらさ:私はR&Bやブルースがすごく好きで、中学生のときから「こういう曲が自分は好きだ」とはっきり意識して聴いていたんですけど、その1番のきっかけとなった楽曲はパティ・ラベルの『Lady Marmalade』です。初めて聴いたのは中学生のときだったので「この曲ってどういうジャンルなんだろう?」と思い、Yahoo!知恵袋を使って調べたことを覚えています(笑)。



もう1曲影響を受けた楽曲がGLIM SPANKYの『大人になったら』。これは高校生の頃に出会いました。高校時代はなかなか話が合う友だちができなかったんですが、そんな中、松尾レミさんが書く曲にはすごく共感ができました。“わかってくれる人がいる”という気持ちになれましたね。

私は恋愛のことを歌うよりも、精神的なこと……自分がどういう風に物事を考えているのか、どういう環境で今生きているのかなどを歌詞に落とし込んで歌えるアーティストになりたいと強く思っていました。

そんな中『大人になったら』と出会いました。やっぱり年齢を重ねるにつれて、若い頃の気持ちって美化されたりすると思うんですけど、年齢を重ねても若い人の気持ちに共感できる人って、私はすごく胡散臭いって考えていて(笑)。そのときの気持ちはやっぱりそのときにしか考えられないと思うんです。歳を取っていろいろなことを経験しているからこそ、本当のことがわかるのかといえば、そうでもなかったりする。そういう漠然とした“もやもや”をすごくストレートに歌ってくれた楽曲だと思います。

精神的なことや、生きていく上での思いを歌う。GLIM SPANKY『大人になったら』との出会いが、今のさらさの音楽性に、そして彼女が望む“アーティスト性”にも影響を与えているようだ。



アーティストの話を通じて音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けするコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」は、J-WAVE『SONAR MUSIC』内で月曜~木曜の22時41分ごろからオンエア。Podcastでも配信しており、過去のオンエアがアーカイブされている。

・公式ページ

https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/opportunity/

(構成=中山洋平)

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SONAR MUSIC
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