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UNHCR親善大使のMIYAVI、ブルガリア入国で知った“ウクライナの現状”

UNHCR親善大使のMIYAVI、ブルガリア入国で知った“ウクライナの現状”

MIYAVIが最新シングルの制作エピソードや、ウクライナの難民問題について語った。

MIYAVIが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』のワンコーナー「MUSIC+1」(ナビゲーター:サッシャ・ノイハウス萌菜)。4月4日(月)のオンエア内容をテキストで紹介する。

アニメ主題歌制作を振り返る

MIYAVIは3月23日(水)、新曲『Strike It Out』をリリースした。アニメ『トライブナイン』のオープニングテーマであり、作中では野球を元にした「エクストリームベースボール」を用いてキャラクターたちがバトルを繰り広げる。

サッシャ:アニメの主題歌を作ってみてどうでしたか?

MIYAVI:最近ね、野球に縁があるんですよ。この前は横浜DeNAベイスターズさんの開幕式で国家を独奏させてもらいました。アニメのなかに世界観とストーリーがあって、そこに僕たちが寄り添って作品を作るっていうのはけっこう新鮮だし、新たな引出しが生まれた感じでしたね。今回、僕はギターを弾いていないんですよ。

サッシャ:たしかに! しっかり歌われていましたね。

MIYAVI:元々アニメ(プロジェクト)が走っていて、作品自体の骨格みたいなのも、Jeff Miyahara(ジェフ・ミヤハラ)というプロデューサーが作っていたんです。どちらかと言うと、僕がそれに乗っかった感じですね。

サッシャ:そうなんだ。Jeffさんが作曲もしていますもんね。

MIYAVI:そうそう。作詞は僕が途中からやったんですけど、今までとは違う方法で今回はやらせてもらいましたので、新鮮でしたね。

サッシャ:いいですね。アニメのオープニングにぴったりだった楽曲が、いよいよフルバージョンで聴けるようになりました。

ヨーロッパに出向いて知った“ウクライナの現状”

MIYAVIはUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)親善大使を務め、世界の問題に対して積極的に活動している。MIYAVIはウクライナ危機が日本で連日取り上げられている点にコメントした。

MIYAVI:「世界で今何が起こっているのか」っていうのって、日本にいるとなかなか知れないじゃないですか。だけどありがたいことに、日本のみなさんからのウクライナ基金やUNHCRに対しての支援は過去最高なぐらいあるんですよ。(世界への)意識が高まっている。こんなに報道されることって今までなかったですからね。自分たちの生活に直結するかもしれないっていうところが大きいところだとは思うんですけども。難民問題というのは第二次世界大戦後からどんどん数が増え続けて、現在は8,000万人以上になっています。今回のウクライナに関しても、400万人以上の難民が出ているんですね。立地的には離れているんですけども、世界の一員として日本が(難民問題を)感じられるかどうかというのはすごく大きいと僕は思っているんですよ。僕はUNHCR親善大使としていろんな国に行かせてもらうので、見てきたこと・聞いてことをフィードバックしてきた上でみなさんにシェアしていければいいなと思っています。

MIYAVIは先日セルビアとブルガリアに出向き、移民問題を取り扱ったイベントに参加したという。

MIYAVI:セルビアで移民をテーマにしたイベントがあって、そこで演奏をしてからは現地のUNHCR、国連のセルビア支部、ユニセフ、難民キャンプに行かせてもらいました。セルビアに行ったときの飛行機が、ロシア上空を飛んだ最後の便だったかもしれない。

ノイハウス:ええ!?

サッシャ:そのあとは飛べなくなっちゃった?

MIYAVI:そうなんですよ。難民キャンプに行ってからブルガリアに入ったんですけど、日本から一人だけアシスタントを連れて行っていたんですね。彼はセルビアから東京に帰ってもらう予定だったんですけど、ヨーロッパの便が軒並みキャンセルになりました。

MIYAVIはウクライナ危機によってブルガリアに難民が急増している現状を語った。

MIYAVI:日本にもし何かあったとしたら、帰ってくる前提で動きますよね。裕福な人、交通手段、行く宛がある人はドイツとかギリシャとかアジアに行く人はいますけども、大半の人は徒歩で移動して近隣国に行くんですね。戻る前提なので。

サッシャ:いつでも戻れるように、近い場所に移動するんですね。

MIYAVI:セルビアにもいましたけども、比にはならないぐらいブルガリアにはウクライナ難民がいました。立地的にルーマニアを挟んでいるんですけども、ウクライナ危機が起こってから一週間で5万人ずつ増えるぐらいのペースで難民の方が来ています。国をまたいで来るってことはすごいことだと思いますし、現地の切羽詰まった感じが伝わってきました。難民の対応に追われているというか。僕がブルガリアのUNHCRの方々と会えたのは、1時間ないぐらいでしたね。

サッシャ:それだけみなさん忙しい状況ということですね。

MIYAVIはルーマニアとポーランドにも入国する予定だったが、行くのは“今”ではないと判断したそうだ。

MIYAVI:まずは食料、医療、水が大事だから。緊急フェーズが終わったあと、暮らしていく上でエンターテイメントとかスポーツとかが必要になってくるときに僕たちが必要とされるので、「(入国の)タイミングは今じゃない」と思って近付けませんでした。現状、発展したら世界自体を揺るがしかねないことが僕たちの時代で起こっているので、それに慣れてしまわないようにしないといけないと思いました。

ノイハウス:MIYAVIさんにお話をいただいたように、ニュースやSNSで日本の支援が集まっていることを見ていると、(ウクライナ危機は)みんなの危機感になっていますよね。

サッシャ:J-WAVEでもウクライナへの人道支援をおこなっているんですけども、ラジオを聴いてくださっている人たちが「今できること」って何でしょうか?

MIYAVI:僕たちがやれることは、声をあげることと寄付をすること。声をあげることにも繋がりますけど、議論することも重要です。自分たちの意思を明確に発信できる時代になっているからこそ、議論はしていくべきだと思いますね。そして、声をあげて発信している人をサポートすることも大切です。今は連携することが一番大事な気がします。

MIYAVIは5月7日(土)と8日(日)にBillboard Live TOKYOで「MIYAVI Billboard Live 2022」を開催予定。その他、最新情報は、公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで

J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「MUSIC+1」では、ゲストとして毎回話題のミュージシャンが登場する。放送は月曜~木曜の12時30分頃から。

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