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サカナクション、時代に合わせた“新しい音楽コンテンツ”を発明 山口一郎が語る

サカナクション、時代に合わせた“新しい音楽コンテンツ”を発明 山口一郎が語る

サカナクション・山口一郎が、コンセプト・アルバム『アダプト』の制作エピソードを語った。

J-WAVEで放送中の番組『SAISON CARD TOKIO HOT 100』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。4月3日(日)のオンエアでは、サカナクションの山口一郎がゲストに登場した。

今までとは異なる形でアルバムをリリース

3月30日(水)、サカナクションはコンセプト・アルバム『アダプト』をリリース。今回のプロジェクトは第1章【アダプト】“適応”、第2章【アプライ】“応用”からなる2つのシリーズで構成されており、今作は第1章を総括する1枚となっている。

クリス:今回の『アダプト』のコンセプトとテーマを教えてください。
山口:コンセプト・アルバムというか、ハーフアルバムなんですよ。「1枚のアルバムを2枚に分け、時期をずらしてリリースしよう。そのときにコンセプトを変えよう」ってことだったんですけど、コロナ禍でどんなアルバムを作ろうかを考えたときに「アルバム1枚でこの状況を整理して作品にするのは難しい」と思っちゃったんですね。

山口は今回のプロジェクトを立ち上げて経緯を説明した。

山口:今の時代に合わせて新しい音楽コンテンツを発明するというテーマにしてこのプロジェクトを始めました。
クリス:なるほどね。1枚のアルバムではあるけれど、二面性があるといいますか、ダブルコンセプトなんですね。
山口:そうですね。
クリス:新しい音楽コンテンツの発明をスタートして、どういう進化を遂げましたか?
山口:2020年のツアーの真っ最中にコロナ禍になってしまって、ツアーが中止になってしまったんですよ。そこで、「まずはオンラインライブをもう一回見直そう」と感じたんですね。

山口はステージ上の演奏をただ配信する形式ではなく、コンセプチュアルかつオンラインでしか表現できないオンラインライブを目指したと話す。映像ディレクターの田中裕介監督をはじめ、さまざまな人たちに相談を重ねながら“舞台のようなオンラインライブ”を実現させたとコメントした。

山口:オンラインライブは面白かったです。観ていただいた方もたくさんいましたし、医療従事者の方、子育てでライブに行けなくなった方、音楽から離れていた方、そういった人たちにとってのハブのような存在になれたなと感じました。オンラインライブは自分たちにとって大きなステップ、入口になったかなと思いましたね。

コロナ禍に入り、サカナクションはSNSによるファンとの交流に注力したそうだ。

山口:(交流によって)いろんなことが見えてきましたね。経済的に困窮している人がいることもわかったし、CDに対する捉え方も改めて直接聞くことができました。「新曲を届けるのはどういうことなのか」というのを自分たちの気持ちを遡って考え、今回はフィジカルでシングルを出すことを初めてやめたんですよ。アルバムを出してツアーをやって、最終日はオンラインライブをやるのが普通のシステムだと思うんですけど、僕らはオンラインライブで新曲を披露して、そのあとにリアルライブをやって、最後にアルバムを出す流れにしました。

音質にこだわったホールツアーを開催予定

サカナクションは『アダプト』最終章となる全国ホールツアー「SAKANAQUARIUM アダプト NAKED」を6月より開催する。

クリス:6月から11月にかけて、全国15会場28公演で開催されます。ツアータイトルに付けられたNAKEDを解説していただけますか?
山口:「SAKANAQUARIUM アダプト TOUR」というアリーナツアーを先日終えたんですが、今回のホールツアーをまわる際、「あまり行かなかったエリアの小さい会場でツアーをしたい」という話になったんですよ。演出的な面では前回のアリーナツアーでやりきったので、今回は“音”をメインにしています。今までその会場で鳴ったことがないぐらいのいい音を、スピーカーシステムを用いて出していこうと考えています。
クリス:なるほどね。音響システムもPAも全部会場に持ち込んじゃうんだ。
山口:音に全振りのツアーって感じですね。

山口は、今回のホールツアーではサカナクションが独自に開発したスピーカーシステムを活かしたライブを行うとも話した。「SAKANAQUARIUM アダプト NAKED」の詳細は公式サイトまで。

サカナクションの最新情報は、公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。

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毎週日曜
13:00-16:54