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ヤクザが「K-POPアイドル沼」にハマる! イッキ読みしたいマンガを紹介

ヤクザが「K-POPアイドル沼」にハマる! イッキ読みしたいマンガを紹介

マンガソムリエの兎来栄寿さんが、お休みの時期にイッキ読みしたいマンガを紹介した。

兎来さんが出演したのは、J-WAVEで放送中の番組『ALL GOOD FRIDAY』(ナビゲーター:LiLiCo・稲葉 友)のワンコーナー「TOKYO SAVVY」。オンエアは12月24日(金)。

ヤクザとアイドルオタクのブレンドが秀逸

1:『やくざの推しごと』(一迅社)

LiLiCo:「お仕事」じゃなくて「推しごと」?
兎来:やくざの若頭が、組のお嬢から布教された韓国の男性アイドルグループに“漢(おとこ)の生き様”を見出してしまい、アイドル沼にどっぷりとハマっていくコメディです。ライブを「カチコミ」と言ったり、ペットボトルの水に「兄弟盃」、応援うちわに「兄貴になって」と書いてあったりします。ヤクザとアイドルオタクのブレンドがすごく秀逸な作品です。
LiLiCo:もうさ、映画になるような話じゃん(笑)。
兎来:実写で観たいですよね。
LiLiCo:マンガの絵がすごくきれいですね。
兎来:絵とギャグのギャップでさらに面白く感じます。ただ、このマンガは笑えるだけではなくて、自分がつらくなって挫折しそうなとき、同じように心が折れそうになりながらも汗水垂らしてファンのために死力を尽くしているアイドルの姿に勇気づけられます。生(せい)のエネルギーが満ちていて、推しがいる人は共感必至です。こちらはまだ1巻が出たばかり。2022年から、どんどん話題になる作品だと思います。
LiLiCo:読者はどんな層が多いんですか?
兎来:おそらく女性が多いと思うんですが、男性が読んでも楽しめる作品です。笑いたい方や元気になりたい方に特におすすめです。

野菜に関わる人々のドラマ

2:『八百森のエリー』(講談社)

兎来:青果市場の仲卸という珍しい職業を扱った作品です。作者の仔鹿リナさんの夫が実際にそのお仕事をされていて、『うちのダンナは野菜バカ。』(ぶんか社)という実録エッセイマンガも出されています。野菜と果物に惚れ込んでいる人々の仕事ドラマです。

作中では仲卸以外にも、農家、運送業、小売業者など、野菜・果物に携わる人々が描かれているという。

兎来:私たちがおいしくて安全な野菜を買えるまでに携わっている、すべての人のドラマを堪能できるマンガです。豆知識もたくさん書かれていて、野菜を使ったおいしいレシピも満載です。
稲葉:日常でも使える知識が散りばめられているのはいいですね。こちらは現在何巻まで出ているんですか?
兎来:5巻まで出ています。あと、単話も電子書籍で販売されています。
LiLiCo:こちらのマンガも絵がきれい。
兎来:そうですね。魅力的なキャラクターがたくさん出てきて、読んでいると野菜を届けてくれる方々に対して感謝の気持ちが湧いてくるんですよ。日常食べている野菜や果物へのありがたみが増していくので、食育にも最適なマンガですね。

超仕事ができる野球スカウトマン

3:『ドラフトキング』(集英社)

兎来:こちらは球団のスカウト視点から野球を描いた、異色の野球マンガです。主人公は郷原眼力(ゴウハラ・オーラ)という特徴的な名前で、見た目は冴えないおじさんなんですよ。でも超仕事ができるスカウトマンです。
稲葉:高校野球やプロ野球を描いたマンガはありますが、スカウトの方々のドラマを描くのは新しい視点で面白いですよね。
兎来:そうなんですよ。自分の真の才能に気付いていない人材を、適材適所で活かすという人間ドラマは、野球を知らない人が読んでもすごく面白いですよ。
LiLiCo:野球選手になりたい人も、読んだら夢が膨らみそうだよね。
稲葉:このマンガを読めば毎年のドラフト会議がより楽しめそうですね。野球への興味の入り口にもなるし、すごく面白そうですね。
兎来:現在10巻まで出ています。

『DEATH NOTE』のアフターストーリー

4:『DEATH NOTE短編集』(集英社)

稲葉:『DEATH NOTE』(集英社)の短編集? どういう内容ですか?
兎来:『DEATH NOTE』の最終巻は2006年に出たんですけども、実は2019年と2020年に本編のアフターストーリーが短編で描かれまして。
稲葉:そうなんだ!
兎来:それに加えて、『DEATH NOTE』連載前に描かれていた読み切りも収録されています。
稲葉:たしか、LiLiCoさんが唯一大人買いをしたマンガが『DEATH NOTE』でしたよね。
LiLiCo:そうなの。全部読んだ。
兎来:LiLiCoさん、以前に死神リュークの姿をしていましたね(笑)。
LiLiCo:本編のその後って、どこらへんの時代になるの?
兎来:SNSがある時代まで飛びまして、新たに「DEATH NOTE」を手にする少年が現れます。面白いのが、今回は人を殺さずに「DEATH NOTE」を活用して頭脳戦を繰り広げていくんですよ。
稲葉:たしかに、あの「DEATH NOTE」が現代にあったらまったく違う話になっていたと考えると読みたくなりますね。
兎来:もともとの『DEATH NOTE』の面白さが詰まった短編集なので、ファンの方にはぜひ読んでいただきたいですし、映画やアニメ版に触れた方も楽しめると思います。

『ALL GOOD FRIDAY』のワンコーナー「TOKYO SAVVY」では、新しい東京、まだ知らない東京をプレゼンテーションする。オンエアは15時30分頃から。

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