flumpoolの山村隆太と、クリープハイプの尾崎世界観が対談。コロナ禍で感じたバンドの大切さを語った。
山村が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『THE KINGS PLACE』のワンコーナー「KINGS MEETING」。オンエアは6月16日(水)。水曜ナビゲーター担当は、クリープハイプの尾崎世界観。
尾崎:お互いの悩みを相談し合う中で知り合えたのはよかったんですけど、なかなかflumpoolとクリープハイプというのは……。
山村:真逆というかね。
尾崎:flumpoolのファンの方は「変なチンピラに絡まれている」と思われているんじゃないかな。俺が(山村の)弱みを握っていて、脅していると思われていたら嫌だな(笑)。
山村:尾崎くんは、仲が良かったら親が心配するキャラやな。「あの子と仲いいの⁉」と言われる(笑)。
尾崎:「あの子と仲良くするのはやめなさい!」って。
音楽スタイルがまったく違うflumpoolとクリープハイプ。山村は、互いのボーカルとしての意識の違いの面白さを語った。
山村:カメラの前では基本的に俺は笑いかけるのね。曲にもよるけど、笑顔で陽の部分を出すんだけど、尾崎くんは常に睨んでいるよね。
尾崎:そうだよ。「カメラは睨むもの、マイクは噛むもの」だから。
山村:違うから(笑)。カメラを人だと思ったら、人のこと睨まへんやん。
尾崎:引きずり出してどうにかしてやろうと思ってやっているよ。マイクは嚙みちぎるものでしょ。
山村:いや、口づけするものですから。
尾崎:そうか~。全然違うんだよね(笑)。
山村:ステージに出た瞬間に泣き出しているお客さんがめっちゃいて、「なにこれ」と思った。それだけ、人と直接会うこととかライブに行くことに対して迷いやいろんなものを背負っているのかなと思ってさ。
尾崎:そうだよね。会場に来るまでの葛藤やすべてを、メンバーが出てくれたことで肯定された気持ちになるのかな。
山村:そんなのはこれまでになかった。感動とかとは違う涙。それは、これまで見たこととは違うものだなとすごく感じるかな。
尾崎:他のメンバーとはどんな感じ?
山村:バンドでよかったと思う。「音楽は不要不急」と言われてきて、1人だとどんどん「音楽をやっていてええんかな」という気持ちになるけど、バンドをやること自体が心強いことやから、ライブは心強い場所になってほしい。バンドで音楽をやることで「人と一緒にいることは間違いじゃない」という説得力を持てているからさ。
山村:俺としては、ここまでのバンドサウンドじゃなくてもいいかなと。
尾崎:山村くんが反対してた?
山村:そう。こういう音はこれまでもカップリングなんかにはあったし、新たなバンドの一面としてはいいけど、自分たちの今のスタイルを表す表題曲としてはバンドらしさからかけ離れすぎた感じがした。「2曲目のほうが自分たちっぽくていいじゃない」と話し合いをしたんだけど、ギターの(阪井)一生が「今までのflumpoolをぶっ壊してやりたい!」と。デビューしてから何度もその台詞は聞いたことがあるんだけど、それにしてもここまでやって大丈夫かなと。
尾崎:でもすごく変わったと思うけど、何かが損なわれているわけではないよ。「flumpoolだな」と思う。
山村:歌詞としては「物理的な距離は離れても心の距離は近付いたよね」という内容なんだけど、音は打ち込みメインにしたんだよね。暗いニュースばっかりだからあえて明るくした。俺らはこれまで憂いのある曇り空みたいな音が好きだったんだけど、それをカラっとさせてくれる感じに。
尾崎:たしかに打ち込みのほうがクリアにセパレートされる感じはあるよね。
山村:そうね。サウンドは今の時代に合っているとは思う。湿っぽいものをやるよりは、弾けて心が明るくなるほうがいいと振り切ったんだと思うんだけど、そういうことをアイツは言語化しないからあくまで仮説(笑)。自分の中でも楽しみ半分、ドキドキ感があるシングルになったな。
尾崎:でもそれぐらいやれるのはいいな。羨ましい。
山村は、6月23日(水)の同番組でも引き続きゲスト出演する。25時から。
【radikoで6月23日 25:00~再生可能】https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20210624010000
新時代音楽王たちの集い『THE KINGS PLACE』の放送は、毎週月曜から木曜の25時から。尾崎世界観の担当は水曜。
また、クリープハイプは7月16日(金)に横浜アリーナで開催する『THE KINGS PLACE』のライブイベント「J-WAVE THE KINGS PLACE LIVE Vol.20」に出演する。参加アーティストは、クリープハイプ、04 Limited Sazabys、KEYTALK、XIIX。同番組でナビゲーターを経験したバンドが集結する。
山村が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『THE KINGS PLACE』のワンコーナー「KINGS MEETING」。オンエアは6月16日(水)。水曜ナビゲーター担当は、クリープハイプの尾崎世界観。
カメラは睨むもの? ふたりのスタイルの違い
尾崎と山村は、3年前に山村が機能性発声障害を患って悩んでいたときに知り合ったという。尾崎:お互いの悩みを相談し合う中で知り合えたのはよかったんですけど、なかなかflumpoolとクリープハイプというのは……。
山村:真逆というかね。
尾崎:flumpoolのファンの方は「変なチンピラに絡まれている」と思われているんじゃないかな。俺が(山村の)弱みを握っていて、脅していると思われていたら嫌だな(笑)。
山村:尾崎くんは、仲が良かったら親が心配するキャラやな。「あの子と仲いいの⁉」と言われる(笑)。
尾崎:「あの子と仲良くするのはやめなさい!」って。
音楽スタイルがまったく違うflumpoolとクリープハイプ。山村は、互いのボーカルとしての意識の違いの面白さを語った。
山村:カメラの前では基本的に俺は笑いかけるのね。曲にもよるけど、笑顔で陽の部分を出すんだけど、尾崎くんは常に睨んでいるよね。
尾崎:そうだよ。「カメラは睨むもの、マイクは噛むもの」だから。
山村:違うから(笑)。カメラを人だと思ったら、人のこと睨まへんやん。
尾崎:引きずり出してどうにかしてやろうと思ってやっているよ。マイクは嚙みちぎるものでしょ。
山村:いや、口づけするものですから。
尾崎:そうか~。全然違うんだよね(笑)。
山村がステージで見た、観客の「感動とかとは違う涙」
flumpoolは昨年10月から全国ツアーを敢行した。その中で山村はこれまで見たことのない景色を見たそうだ。山村:ステージに出た瞬間に泣き出しているお客さんがめっちゃいて、「なにこれ」と思った。それだけ、人と直接会うこととかライブに行くことに対して迷いやいろんなものを背負っているのかなと思ってさ。
尾崎:そうだよね。会場に来るまでの葛藤やすべてを、メンバーが出てくれたことで肯定された気持ちになるのかな。
山村:そんなのはこれまでになかった。感動とかとは違う涙。それは、これまで見たこととは違うものだなとすごく感じるかな。
尾崎:他のメンバーとはどんな感じ?
山村:バンドでよかったと思う。「音楽は不要不急」と言われてきて、1人だとどんどん「音楽をやっていてええんかな」という気持ちになるけど、バンドをやること自体が心強いことやから、ライブは心強い場所になってほしい。バンドで音楽をやることで「人と一緒にいることは間違いじゃない」という説得力を持てているからさ。
「今までのflumpoolをぶっ壊してやりたい!」
5月26日に新曲『ディスタンス』をリリースしたflumpool。リリースに際してバンド内では葛藤があったと語る。山村:俺としては、ここまでのバンドサウンドじゃなくてもいいかなと。
尾崎:山村くんが反対してた?
山村:そう。こういう音はこれまでもカップリングなんかにはあったし、新たなバンドの一面としてはいいけど、自分たちの今のスタイルを表す表題曲としてはバンドらしさからかけ離れすぎた感じがした。「2曲目のほうが自分たちっぽくていいじゃない」と話し合いをしたんだけど、ギターの(阪井)一生が「今までのflumpoolをぶっ壊してやりたい!」と。デビューしてから何度もその台詞は聞いたことがあるんだけど、それにしてもここまでやって大丈夫かなと。
尾崎:でもすごく変わったと思うけど、何かが損なわれているわけではないよ。「flumpoolだな」と思う。
山村:歌詞としては「物理的な距離は離れても心の距離は近付いたよね」という内容なんだけど、音は打ち込みメインにしたんだよね。暗いニュースばっかりだからあえて明るくした。俺らはこれまで憂いのある曇り空みたいな音が好きだったんだけど、それをカラっとさせてくれる感じに。
尾崎:たしかに打ち込みのほうがクリアにセパレートされる感じはあるよね。
山村:そうね。サウンドは今の時代に合っているとは思う。湿っぽいものをやるよりは、弾けて心が明るくなるほうがいいと振り切ったんだと思うんだけど、そういうことをアイツは言語化しないからあくまで仮説(笑)。自分の中でも楽しみ半分、ドキドキ感があるシングルになったな。
尾崎:でもそれぐらいやれるのはいいな。羨ましい。
山村は、6月23日(水)の同番組でも引き続きゲスト出演する。25時から。
【radikoで6月23日 25:00~再生可能】https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20210624010000
新時代音楽王たちの集い『THE KINGS PLACE』の放送は、毎週月曜から木曜の25時から。尾崎世界観の担当は水曜。
また、クリープハイプは7月16日(金)に横浜アリーナで開催する『THE KINGS PLACE』のライブイベント「J-WAVE THE KINGS PLACE LIVE Vol.20」に出演する。参加アーティストは、クリープハイプ、04 Limited Sazabys、KEYTALK、XIIX。同番組でナビゲーターを経験したバンドが集結する。
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2021年6月23日28時59分まで
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番組情報
- THE KINGS PLACE
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月・火・水・木曜25:00-26:00
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尾崎世界観(クリープハイプ)