映像ディレクターの関 和亮が5月21日(金)、J-WAVEでクリス・ぺプラーと音楽談義を繰り広げた。
関が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ビールを飲みながら、クリスとゲストが音楽談義を繰り広げる番組だ。
今回は関が自身の音楽遍歴や映像監督を志したきっかけ、初監督作品『地獄の花園』について語った。
そんな関が映像監督になろうと思い始めたのは高校時代。深夜の洋楽番組『BEAT UK』(フジテレビ系)を親に隠れてこっそり観ていた。そこで流れるイギリスのミュージックビデオがカッコよく見えて「こういうものを作る人がいるんだ」「こういう道もあるんだ」と思ったという。
クリス:初めて制作したミュージックビデオは?
関:もう辞められてしまった某歌手のミュージックビデオに携わったのが、最初でした。ただ当時23、24歳くらいだったので、その方には申し訳ないですけど、上手にできなかったんですよね。そこで非常に反省して、その後、2、3年くらいはちょっと修行しようと思って、そこから仕事をしながら勉強をして、26、27歳くらいのときにPerfumeに出会いました。そこからPerfumeのミュージックビデオやCDジャケットに携わるようになりました。
関:Winkは大ファンでしたね。テレビにもよく出られていましたし、女の子2人でちょっと愛想がないんだけど、かわいらしくて、曲はとにかくキャッチーでしたから、少年心にキュンときましたね。
その後、関はニルヴァーナとマイケル・ジャクソンから大きな影響を受ける。
関:相まみえないような感じもしますけど、当時を思い出すとチャートの1位、2位をこの2人が争っていたような記憶があるんですよね。時代としてもグランジのロックとポップミュージック、ブラックミュージックがチャートを争うという不思議なときだったんじゃないかなって思い出します。
関はニルヴァーナやマッシヴ・アタックなど、当時を象徴する少し暗い音楽も好んで聴いていたそう。
関:みなさんこういう音楽が好きだったと思うんですけど、あらためて思い出しても、すごく豊作って言うのも変ですけど、記憶に残るアーティストがいました。
クリス:90年代はロックの集大成的な感覚もあったのかもしれないですよね。
関:当時、ミュージックビデオもすごく新しい技術とかテイストが取り入れられてきたときだったと思うので、そういう全体のアートワークも含めて、アーティストを好きになっていったり、カルチャー含めて影響を受けていったりしたような気がしますね。
関:明らかにミュージックビデオの見方というか、感じ方が変わったんじゃないかなって思います。昔、僕が観ていたミュージックビデオの感覚と、今の人たちが観るミュージックビデオの感覚は全然違うものじゃないかと。
クリス:よいミュージックビデオと、よくないミュージックビデオってどこが違うんですか?
関:音楽に合ってなければよくないんじゃないですかね。やっぱり映像に音がついちゃってる状態ってすごく強いんですよね。すごく悲しいシーンでもコミカルな音がついちゃうと、どうしてもコミカルなシーンになっちゃうじゃないですか。だから音と映像のマッチングってすごく大事だと思うので、そのチョイスを間違えて意図しない方向に持っていくのはよくないんじゃないかなと思いますね。
クリス:時代と共にミュージックビデオの在り方も変わるし、難しいですよね。
関:そうですね。レディー・ガガさんが出てきたときに、彼女が「これから音楽は観る時代だ」っていうようなことを言っていたと思うんですけど、本当に音楽の楽しみ方がツールとかメディアによってどんどん変わっていくんだなって痛感しました。
この映画の主題歌『Another Great Day!!』は、LiSAとB'zのギタリスト・松本孝弘がタッグを組み制作され、映画とともに注目を集めている。
関:主題歌をどうしようかと話があがったときに、ヤンキーがテーマの映画だったり、劇中でもタイマンをはったりするので、作曲家とボーカリストの掛け合わせをやってみたいということから始まった話で。僕がB'zを好きだったこともあるし、LiSAさんは今勢いがすごくあるので、その掛け合わせができたら面白いねっていうことでオファーしたら快諾していただいて、この組み合わせが実現しました。
『Another Great Day!!』のミュージックビデオも関が担当。
関:5年前、LiSAさんのデビュー5周年のときにリリースした『Hi FiVE!』のミュージックビデオも僕が監督をさせていただいて、それから5年後の今年、LiSAさんのデビュー10周年のタイミングでこのミュージックビデオも担当させていただいたので、すごく縁を感じましたね。
関 和亮の最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。
関が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ビールを飲みながら、クリスとゲストが音楽談義を繰り広げる番組だ。
今回は関が自身の音楽遍歴や映像監督を志したきっかけ、初監督作品『地獄の花園』について語った。
家のビデオカメラがおもちゃ代わりだった
星野 源やPerfumeなど数々のミュージックビデオを手がける関は、長野県小布施町出身。山々に囲まれた盆地で育ち、幼い頃は家にあったビデオカメラをおもちゃ代わりに使い、友だちと映画のまねごとをして遊んでいたそうだ。そんな関が映像監督になろうと思い始めたのは高校時代。深夜の洋楽番組『BEAT UK』(フジテレビ系)を親に隠れてこっそり観ていた。そこで流れるイギリスのミュージックビデオがカッコよく見えて「こういうものを作る人がいるんだ」「こういう道もあるんだ」と思ったという。
クリス:初めて制作したミュージックビデオは?
関:もう辞められてしまった某歌手のミュージックビデオに携わったのが、最初でした。ただ当時23、24歳くらいだったので、その方には申し訳ないですけど、上手にできなかったんですよね。そこで非常に反省して、その後、2、3年くらいはちょっと修行しようと思って、そこから仕事をしながら勉強をして、26、27歳くらいのときにPerfumeに出会いました。そこからPerfumeのミュージックビデオやCDジャケットに携わるようになりました。
影響を受けたニルヴァーナとマイケル・ジャクソン
関が初めて買ったCDは、Winkと爆風スランプのCDだった。当時12歳だった関はちょうど中学校に入学するタイミングでCDラジカセを買ってもらい、その際にこの2アーティストの作品も購入したという。関:Winkは大ファンでしたね。テレビにもよく出られていましたし、女の子2人でちょっと愛想がないんだけど、かわいらしくて、曲はとにかくキャッチーでしたから、少年心にキュンときましたね。
その後、関はニルヴァーナとマイケル・ジャクソンから大きな影響を受ける。
関:相まみえないような感じもしますけど、当時を思い出すとチャートの1位、2位をこの2人が争っていたような記憶があるんですよね。時代としてもグランジのロックとポップミュージック、ブラックミュージックがチャートを争うという不思議なときだったんじゃないかなって思い出します。
関はニルヴァーナやマッシヴ・アタックなど、当時を象徴する少し暗い音楽も好んで聴いていたそう。
関:みなさんこういう音楽が好きだったと思うんですけど、あらためて思い出しても、すごく豊作って言うのも変ですけど、記憶に残るアーティストがいました。
クリス:90年代はロックの集大成的な感覚もあったのかもしれないですよね。
関:当時、ミュージックビデオもすごく新しい技術とかテイストが取り入れられてきたときだったと思うので、そういう全体のアートワークも含めて、アーティストを好きになっていったり、カルチャー含めて影響を受けていったりしたような気がしますね。
時代と共にミュージックビデオの在り方も変わる
クリスが時代によるミュージックビデオの変化を質問すると、関は「映像的な面白さは昔も今も変わらない」と前置きしつつ「それよりも観てくれる人たちの横の繋がりや盛り上がりみたいなものが、ネットの影響で大きく広がった」と分析する。関:明らかにミュージックビデオの見方というか、感じ方が変わったんじゃないかなって思います。昔、僕が観ていたミュージックビデオの感覚と、今の人たちが観るミュージックビデオの感覚は全然違うものじゃないかと。
クリス:よいミュージックビデオと、よくないミュージックビデオってどこが違うんですか?
関:音楽に合ってなければよくないんじゃないですかね。やっぱり映像に音がついちゃってる状態ってすごく強いんですよね。すごく悲しいシーンでもコミカルな音がついちゃうと、どうしてもコミカルなシーンになっちゃうじゃないですか。だから音と映像のマッチングってすごく大事だと思うので、そのチョイスを間違えて意図しない方向に持っていくのはよくないんじゃないかなと思いますね。
クリス:時代と共にミュージックビデオの在り方も変わるし、難しいですよね。
関:そうですね。レディー・ガガさんが出てきたときに、彼女が「これから音楽は観る時代だ」っていうようなことを言っていたと思うんですけど、本当に音楽の楽しみ方がツールとかメディアによってどんどん変わっていくんだなって痛感しました。
LiSA×B'z・松本孝弘のコラボの裏側
5月21日(金)に関の初監督作品となる映画『地獄の花園』が公開した。映画『地獄の花園』本予告
LiSA 『Another Great Day!!』 -MUSiC CLiP-
『Another Great Day!!』のミュージックビデオも関が担当。
関:5年前、LiSAさんのデビュー5周年のときにリリースした『Hi FiVE!』のミュージックビデオも僕が監督をさせていただいて、それから5年後の今年、LiSAさんのデビュー10周年のタイミングでこのミュージックビデオも担当させていただいたので、すごく縁を感じましたね。
関 和亮の最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。
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