音楽、映画、エンタメ「ここだけの話」
「単純にうますぎる」 今キテるカレーの種類は?

(画像素材:PIXTA)

「単純にうますぎる」 今キテるカレーの種類は?

J-WAVEで放送中の『J-WAVE SELECTION』。4月4日(日)は『J-WAVE SELECTION TOKIO CURRY CLUB』と題して、カレーを愛してやまない人たちをゲストに招きカレーに特化したマニアックトークを展開した。ナビゲーターを務めたのはDos MonosのTaiTan。ここではYogee New Wavesの粕谷哲司(Dr)と、モデルの村田倫子の3人によるトークを紹介する。

最近のブームはスリランカカレー

「カレーだけの話をするという秘密結社にようこそ」と2人を出迎えたTaiTan。まずは2人がどのようなカレーが好きなのかを問いかけた。

村田:私はスパイス系のカレーだったり、南インド、スリランカらへんがタイプです。
TaiTan:僕も最近はスリランカですね。
村田:オススメのお店があるんです。四谷三丁目にある「バンダラランカ」というお店は私が都内で一番おいしいと思っているスリランカ料理なので、ぜひ行ってみてください!
TaiTan:ちょっともうマニアっぷりが(笑)。飲食店の話をしていて四谷三丁目が初手で出てくるってなかなかですからね。
粕谷・村田:(笑)。
TaiTan:粕谷くんは?
粕谷:たまたまなんですけど、僕も最近はわりとスリランカ系統が多くて。
TaiTan:でもやっぱり「最近きてる」って肌で感じますもんね。
粕谷:そうですね、やっぱり「ダシの文化」がスリランカはあるじゃないですか。(※スリランカカレーはモルディブフィッシュを使った、かつお節に似たダシがベースになっている)
粕谷:モルディブフィッシュ、あれが単純にうますぎるんです。
村田:スリランカのカレーは日本人の舌に馴染みますよね。
TaiTan:和風のダシが合うからかもしれないですね。

粕谷は新潟のローカルニュース誌『月刊新潟Komachi』でカレーに関する連載をしており、新潟のカレー事情にも詳しいのだという。

粕谷:新潟はけっこう(カレー文化が)深いところでしたね。それこそ駅前のバスセンターのカレーといった王道のカレーが有名なんですけれども、駅周辺でもスパイスカレーがどんどん増えてきていて。南インド系もありますし、ちょっと地方に行って長岡にもおいしいお店があったりして。全部で2、30件行ったんですけど、お米と水がおいしいのでポテンシャルがそもそも高いという感じでした。
村田:地方はけっこう素材が違うので、全然都内とは味わいとか風合いは変わってきますよね。

また、『Hanako.tokyo』で『カレーときどき村田倫子』を連載中の村田は、要町にある『カリー プンジェ』を「クセになるカレーが食べられる」とオススメ。ペルシャから着想を得たカレーの「ビリヤニ風ポロ」など、ユニークなメニューのラインナップが特徴的だとも話した。

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カレー愛を語った『J-WAVE SELECTION TOKIO CURRY CLUB』

音楽とカレーの共通点は

「音楽やっている人って、カレーが異常に好きじゃないですか」と、TaiTanはカレーと音楽のあいだには密接な関係があるとコメント。スタジオでは音楽好きにカレー愛好者が多いのは一体なぜかを考え、TaiTanと粕谷が熱いトークを繰り広げる一幕もあった。

粕谷:先輩方でもカレー好きがメチャメチャ多いんです。いい言い方をすると、みんな「オタク」なんですよね。音楽オタクというか、機材ひとつをとっても「この音を出すにはどうするのか」と考えて、ずっと時間をかけてひとつの音を出したりとか。ずっと新しい音楽を彫り続けてたりとかっていうのは、まったくカレーと一緒だなと思うところがあって。新しい店に行ったり、自分で作るにしても「あの店の味をどうやったら出る?」と考えて。僕が作り始めたのは最近なんですけど、やっぱり作るものとしては音楽にすごく近いものがありますね。
TaiTan:ありますね。これはけっこう古くからヒップホップの世界では、RHYMESTERの宇多丸さんが提唱している「カレーとはつまり音楽である」という理論があって。というのが「カレーには低音域、中音域、高音域があるんだ」っていう理論が提唱されていて。つまり低音はスパイスで、重心が低めの下に沈殿をするようなスパイスで、中音域というのはコク。いわゆる日本のカレーとかに代表されるようなコクで、高音域はトマトとかのけっこうピーキーな酸味の部分、そこの組み合わせによってカレーになる。で、どこを立たせるかでそれぞれのカレーの特色が出るから、音楽家がハマる理由というのはそこに魅力を感じているんじゃないかなと。
粕谷:ほんと、バンドメンバーみんな好きなんですけど、カレーを食べに行って店を出て。「いまの店けっこうハイ効いてたね」って本当にするんです(笑)。
TaiTan:しますよね。ライブを観に行ったあとと同じ感想になるというか。
粕谷:(笑)。
TaiTan:「この箱、低音よかったね」みたいね。
粕谷:あるっすね。
TaiTan:そういうのがあるんですよ。
村田:メチャクチャ面白い視点です。オーナーさんとかも音楽をやられている方がすごく多くて。2人のお話を聞いて初めて腑に落ちました。

食べ方にもこだわり、食感を楽しもう

続いてTaiTanはカレーの自分だけの食べ方や「マイルール」の有無について質問。粕谷と村田は食べ方へのこだわりを語った。

粕谷:ミールスみたいなのが出てきたときに、まず1種類ずつちゃんと食べて。
村田:一緒です、わかります。
粕谷:そこから組み合わせを楽しんでいって、いろいろな可能性を探りますよね。で、僕はこれがけっこう好きなんですけど、一番最後は全部混ぜる。ギリギリまでグチャグチャにして、という食べ方は絶対に守りますね。
村田:言いたいことを全部言ってくださいました、以下同文です。

「カレーは混ぜる派」の粕谷と村田と違い、TaiTanは「カレーは混ぜない派」だという。「混ぜて食べると、それぞれの素材の粘度が高まっちゃう感じがして、ちょっと苦手」だと話したが、「混ぜる派」にとってはその食感の変化こそが至高なのだとか。

村田:うま味の層が一口一口で変わっていく感触がたまらなくて。それを探す“宝探し”をするような気分で一皿を食べてます。
粕谷:上級者ですね。僕は2つとかなら混ぜられるんですけど、“本当の人”って全部いくじゃないですか。そこがすごいなと思うんですよね。
TaiTan:なるほど、じゃあ僕も今度混ぜて食べていこうかなと思います。

続いて2人には、「『ここの店は間違いない』と思うような軸はあるか?」と質問を投げかけた。

粕谷:僕の場合は周りに「カレー師匠」たちがめちゃめちゃ多いんです。音楽業界の師匠たちに会ったら、とりあえず2人でGoogleマップを開いて、どこをマークしているかチェックして……みたいなことをやるのが一番早いですかね。その師匠は本当に間違いがない人なので「粕谷、最近ここ行った?」ってすぐに教えてくれるんですけど、全部おいしくて。
TaiTan:人づてが一番いいですよね。
村田:私もカレーオタクの人が友だちにたくさんいるので、そういった方に「いまの推し、誰?」と聞きます。
TaiTan・粕谷:(笑)。
村田:毎日3食カレーを食べ続けて10年ぐらいの人とかがいて。そういった方に情報を会うたびに交換し合ったりしています。

カレーでスピリチュアルな体験も?

粕谷は「最近、不思議なカレー屋さんに出会った?」という質問に、大阪にある「ソーマ」を紹介。そこでは「宇宙が見える」という、一風変わった体験ができるのだとか。

粕谷:すごくおいしいカレーを出すんですけど、店内には恐らく店長さんが作ったアンビエントミュージックが流れているんです。アンビエントというのかな? まあすごくきれいな音楽なんです。店内もすごく静かで、カレーを食べ進めていくと宇宙が見えてくるんです(笑)。
村田:謎がいっぱい(笑)。
粕谷:きれいな音楽を聴きながらカレーだけに集中をしていると、本当に宇宙に行けるんです。スパイスで体が温まっているのに、頭はアンビエントでクールな状態でっていう、食べ進めるほどに体が最高の状態になっていくんです。
TaiTan:スピリチュアル系ですね。
粕谷:スピ系カレーのオススメです(笑)。

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番組情報
J-WAVE SELECTION TOKIO CURRY CLUB
2021年4月4日(日)
22:00-22:54