J-WAVE(81.3FM)×「MUSIC FUN !」連動企画である、深夜の音楽座談プログラム『WOW MUSIC』。“すごい"音楽をつくるクリエイターが“WOW"と思ういい音楽とは? 毎月1人のクリエイターがマンスリープレゼンターとして登場し、ゲストとトークを繰り広げる。
3月にマンスリープレゼンターはaiko。3月27日(土)のオンエアでは、ラッパーのRin音をゲストに迎えた。ここでは、Rin音の音楽ルーツ、aikoがRin音に触れたキッカケついて、Rin音のメロディーの作り方、彼の楽曲『snowjam』、『overzone』について話した模様を紹介しよう。
【これまでの記事】
aiko×ヒゲダン・藤原 聡、楽曲づくりに共通点! 「ボイスメモ」活用法で盛り上がる
aikoも驚愕! sumika・片岡健太が明かす「お風呂でキムチ鍋を食べながら」曲を作った話
aikoが「教えて」とお願いした、Saucy Dog・石原慎也の“喉ケア法”とは?
aiko:Rin音さんが好きだった音楽やルーツみたいなものはどこにあるんですか?
Rin音:潜在的なルーツといいますか、僕が小学生とかそれより前の頃から、父親も母親の影響で音楽を耳にしていました。母親はそれこそaikoさんを聴いていて。その影響で僕もずっと聴いていて、中高でまた聴き始める感じで。父親はRIP SLYMEさんやKREVAさんとかを聴いていたんですよ。その頃はヒップホップという意識はなくて、RIP SLYMEさんのリズミカルな感じとか、『黄昏サラウンド』という曲があるんですけど、小さい頃は歌詞がわからないから雰囲気で歌っていたんですよ。
aiko:そのときはいくつくらい?
Rin音:たぶん、保育園とかだと思います。
aiko:そっか〜。でもそのころに聴いた音楽が根付いてるというか、根底にあるのがRIP SLYMEって素敵ですね。
Rin音:最初は全然わからなかったんですけど、高校生になってMCバトルを始めて、サイファーというものもやり始めて、フリースタイルラップを始めてからだんだんとヒップホップの曲を聴くようになって、ジャンルとしてヒップホップを理解したのがその辺りなんですよね。そのときにまたRIP SLYMEさんを聴いて、幼少期の記憶と繋がった感じです。
aikoやRIP SLYMEといった日本のポップスやヒップホップを聴いて育ったというRin音。彼がラッパーに至るまでにはどんな軌跡があったのだろうか。話は音楽を作り始めたキッカケの話へ続く。
aiko:私は、19歳のときにオーディションを受けたんだけど、オーディションを受けるということがすごく高いハードルで、テープを送った方がいいのかとか写真を撮って送らないといけないのかとかがわからなくて。結局受けたオーディションはお金を払ったら出れるというオーディションだったんです。7千円くらい払ったら、チケットを渡されてそのチケットみんなに配って、お客さんを集めて歌うみたいな。最後はそれで近畿大会に出て、全国大会に出て、渋谷公会堂で歌ったというのが流れがあるんですけど、Rin音さんはどんな感じ現在に至るんですか?
Rin音:僕の場合は、アーティストになりたい、歌を歌いたいという気持ちの前にフリースタイルバトルで勝ちたいという思いがありました。バトルで勝つとライブをする権利がもらえるんですけど、当時は自分の曲がなくてライブができない状況だったんですよね。でもライブができないとバトル中に「なんで、ライブも出ないのにバトルに出てるんだ」ってディスられて負けちゃったりもするから、それが嫌で、曲を作ろうって携帯で作り始めたのがキッカケになっていますね。
aiko:東野幸治さんのラジオを聴いていたときにちょうどRin音さんの『sleepy wonder』が流れたんですけど、そのときノイズキャンセリングのついたヘッドフォンで聴いてたんですよ。そこで初めて聴いたんですけど、もっと聴こうって思ったんですよね。
Rin音:すごく嬉しいです。
aiko:なんか(ノイズキャンセリングのついたヘッドフォンという)密な状態でRin音さん声を聴けたのがよかったというか。洗濯物を干しながら聴いていたんですけど、すぐにApple Musicでずっとリピートで聴きました。あとは、去年のクリスマスのときに『gift socks』をすごく聴きました。コロナ禍でも楽しいことは家の中にあるけれど、何か心がカサついてるときに毎日これを聴いて寝ようって思って聴いていたので。
Rin音:子守唄にしていただいていた感じですか?
aiko:そうそう。でもちゃんと聴いて、テンションが上がって寝られないな!って思ったりもして(笑)。すごく聴いてましたよ。
aiko:どんな感じで制作するのか気になるんですけど、トラックメイカーの方たちは何人かいらっしゃったりするんですか?
Rin音:そうですね。トラックメイカーさんによって音の感じが違うんですけど僕は本当に音楽の知識がなくてわからないので、イメージだけ伝えて戻ってきたものに対して思ったことを歌詞にしたりする感じなんです。だからトラックに関してはトラックメイカーさんにお願いしてる感じですね。
多くのトラックメイカーと制作をするRin音。彼のメロディーの作り方は他のアーティストとは異なる、個性的な制作方法のようだ。
Rin音:僕、aikoさんのインタビューを読ませていただいて、詞が先のことが多いんですよね?
aiko:そうです。
Rin音:僕は逆なんですよ。メロディーは宇宙語で作っていくんですけど(笑)。ガッてハマるときって言葉がそのまま浮かんだりもするんですけど、それ以外の説明の部分であったり、情景を表現するときのフローの作り方とかって、感覚で作っていく感じなんです。そこに言葉を後々選びながらはめていく感じなんです。
aiko:言葉の韻を踏んだりっていうのはいつもいろんな景色を見て思いついた言葉に韻を踏んだりするんですか?
Rin音:けっこうしちゃったりしますね。看板に書いてあることとかで韻を踏んだりもするし。
aiko:やっぱそうなんや! 私はCMに全部ハモリをつけるっていうのを子どもの頃にやってた(笑)。
Rin音:すごい(笑)。逆にそういうことやられるんですね!
aiko:全部ハモってしまうんですよ。中学生くらいのときからずっとやっていて。私も全然知識がなくて、ピアノは子供の頃からやっていたんですけど途中でやめちゃったから理論みたいなものはわからないから、自分が好きなものや良いと思ったものを曲にしていきたいなって思ったので、Rin音さんも自分がいいと思ったトラックにメロディーや言葉を乗せてるんですね。
Rin音:ぜひ、やり方を交換して欲しいです。僕は韻を教えるので(笑)。ハモリの方をぜひとも!
aiko: 『snowjam』って本当にいい曲ですよね。
Rin音:そんなそんな。ありがとうございます!
aiko:なんか聴いてるとエロい気持ちになる……(笑)。
Rin音:え、嬉しいです(笑)。
aiko:なんかそういう感じがしちゃう。
Rin音:なんかワクワクしますよね……(笑)。
aiko:夜中に聴くと、なんて言うんやろな、湿度が上がるというか。
Rin音:あはは。湿っぽくなるというかね。
aiko:なる! なりますね。
Rin音:でも聴く人によって感じ方が変わってくるのが言葉の表現をしている上ですごく嬉しくて。「自分が思ってることが正解じゃないからね」と思いながら楽曲を送り出す感じなんですよ。いろんな解釈をされてこいって思いながら曲を送り出すから、いろんな感想を言っていただけるとブチ上げって感じです!
aiko:すごく良かったです!
aiko:新曲の『overzone』はCMの曲?
Rin音:そうです。Ankerさんのタイアップ曲になっていて。いろんなことを知ってもらった上でいろんなアドバイスとかももちろんそうですし、評価ともあるけど全部含めた上でやりたいことをやらせてもらいますって曲になっていて、Ankerさんのイヤホンのノイズキャンセリングの自分の世界に入り込むみたいな意味にもマッチした曲になったのかなと思います。
aiko:でも私が歌詞を書くと『overzone』の半分くらいで終わってしまうんですけど、ラップって1曲のなかにすごく言葉が詰まってるじゃないですか。どうやって考えるんですか? ワンコーラスくらいで言いたいことなくなったってことはないんですか?
Rin音:あります……(笑)。
aiko:なんかホッとした(笑)。
Rin音:1番の歌詞を書いて、言いたいこと言ってやったぜ!ってなることはありますね。でもそういうときはもう一度自分と向き合って、書き直したりしますね。
aiko:なるほど。もう一回その世界に入るんですね。
伝えたいことを言葉に乗せ、表現する。考えるだけでも難しいこの作業だが、歌詞を詰め込むことでいちばん苦労するのはライブのときなのだとか。
Rin音:主題と歌詞の量が多くなるじゃないですか。だから、ライブではもうすっ飛んでいっちゃって……(笑)。
aiko:そうやんね。
Rin音:元々、笑顔が下手くそだったんですけど、歌詞を飛ばすととてつもなく笑顔になっちゃうんですよ(笑)。普段、のほほんとしてるのでこのままの感じでライブをしちゃうんですけど、たまには決めなきゃなというときもあるじゃないですか。でも歌詞が飛んじゃうとウフッって。
aiko:でも、MCバトルで勝ち上がっていったからそういう瞬間も違うもので対応できそうだけど。
Rin音:飛んだところを埋めようしたら、ある一定のところまで永遠とフリースタイルでいっちゃうんですよね。
aiko:かえってこれなくなるんや!
Rin音:そうなんですよ! だから歌詞を作っちゃったりしちゃうので。だからわからなくなったときには笑えって。
aiko:確かに私の曲とかはBメロからサビの間とかで間が開くからチャンネルをカチャカチャって戻すことができるけど、それができないのか。
Rin音:僕の曲は歌詞がないところがないんですよ。ギュッて詰めて歌いっぱなしなので、間違えたら最後まで間違えてるかもしれないです(笑)。
aiko:あはは。でもそれも見たい。笑ってる〜って(笑)。
Rin音:あはは。今まで笑顔でどうにかしてるつもりだったんですけど、これでバレちゃいますね(笑)。
aiko:でもそれもまた、ライブってことですよね!
『WOW MUSIC』はJ-WAVEで土曜24時-25時。4月のマンスリーナビゲーターはハナレグミが務める。
『MUSIC FUN !』のYouTubeページには、同番組のトーク動画のほか、ミュージシャンやプロデューサーによる音楽の話が数多く配信されている。
・『MUSIC FUN !』のYouTubeページ https://www.youtube.com/c/musicfun_jp
(構成:笹谷淳介)
3月にマンスリープレゼンターはaiko。3月27日(土)のオンエアでは、ラッパーのRin音をゲストに迎えた。ここでは、Rin音の音楽ルーツ、aikoがRin音に触れたキッカケついて、Rin音のメロディーの作り方、彼の楽曲『snowjam』、『overzone』について話した模様を紹介しよう。
【これまでの記事】
aiko×ヒゲダン・藤原 聡、楽曲づくりに共通点! 「ボイスメモ」活用法で盛り上がる
aikoも驚愕! sumika・片岡健太が明かす「お風呂でキムチ鍋を食べながら」曲を作った話
aikoが「教えて」とお願いした、Saucy Dog・石原慎也の“喉ケア法”とは?
潜在的な音楽ルーツは、aikoとRIP SLYME
aikoがプレゼンターを務める『WOW MUSIC』は今回で最終回。最後のゲストとして招かれたのはaikoがデビューした1998年に生まれた若き新星であるRin音。番組の冒頭では大学の卒論を書き上げ収録に参加したというRin音のエピソードから、恒例の音楽ルーツのエピソードへ話は進んでいった。aiko:Rin音さんが好きだった音楽やルーツみたいなものはどこにあるんですか?
Rin音:潜在的なルーツといいますか、僕が小学生とかそれより前の頃から、父親も母親の影響で音楽を耳にしていました。母親はそれこそaikoさんを聴いていて。その影響で僕もずっと聴いていて、中高でまた聴き始める感じで。父親はRIP SLYMEさんやKREVAさんとかを聴いていたんですよ。その頃はヒップホップという意識はなくて、RIP SLYMEさんのリズミカルな感じとか、『黄昏サラウンド』という曲があるんですけど、小さい頃は歌詞がわからないから雰囲気で歌っていたんですよ。
aiko:そのときはいくつくらい?
Rin音:たぶん、保育園とかだと思います。
aiko:そっか〜。でもそのころに聴いた音楽が根付いてるというか、根底にあるのがRIP SLYMEって素敵ですね。
Rin音:最初は全然わからなかったんですけど、高校生になってMCバトルを始めて、サイファーというものもやり始めて、フリースタイルラップを始めてからだんだんとヒップホップの曲を聴くようになって、ジャンルとしてヒップホップを理解したのがその辺りなんですよね。そのときにまたRIP SLYMEさんを聴いて、幼少期の記憶と繋がった感じです。
aikoやRIP SLYMEといった日本のポップスやヒップホップを聴いて育ったというRin音。彼がラッパーに至るまでにはどんな軌跡があったのだろうか。話は音楽を作り始めたキッカケの話へ続く。
aiko:私は、19歳のときにオーディションを受けたんだけど、オーディションを受けるということがすごく高いハードルで、テープを送った方がいいのかとか写真を撮って送らないといけないのかとかがわからなくて。結局受けたオーディションはお金を払ったら出れるというオーディションだったんです。7千円くらい払ったら、チケットを渡されてそのチケットみんなに配って、お客さんを集めて歌うみたいな。最後はそれで近畿大会に出て、全国大会に出て、渋谷公会堂で歌ったというのが流れがあるんですけど、Rin音さんはどんな感じ現在に至るんですか?
Rin音:僕の場合は、アーティストになりたい、歌を歌いたいという気持ちの前にフリースタイルバトルで勝ちたいという思いがありました。バトルで勝つとライブをする権利がもらえるんですけど、当時は自分の曲がなくてライブができない状況だったんですよね。でもライブができないとバトル中に「なんで、ライブも出ないのにバトルに出てるんだ」ってディスられて負けちゃったりもするから、それが嫌で、曲を作ろうって携帯で作り始めたのがキッカケになっていますね。
東野幸治のラジオがRin音との出会いだった!?
aikoがRin音に初めて触れたキッカケはあるラジオ番組。そのときに流れた『sleepy wonder』に衝撃を受けたという。aiko:東野幸治さんのラジオを聴いていたときにちょうどRin音さんの『sleepy wonder』が流れたんですけど、そのときノイズキャンセリングのついたヘッドフォンで聴いてたんですよ。そこで初めて聴いたんですけど、もっと聴こうって思ったんですよね。
Rin音:すごく嬉しいです。
aiko:なんか(ノイズキャンセリングのついたヘッドフォンという)密な状態でRin音さん声を聴けたのがよかったというか。洗濯物を干しながら聴いていたんですけど、すぐにApple Musicでずっとリピートで聴きました。あとは、去年のクリスマスのときに『gift socks』をすごく聴きました。コロナ禍でも楽しいことは家の中にあるけれど、何か心がカサついてるときに毎日これを聴いて寝ようって思って聴いていたので。
Rin音:子守唄にしていただいていた感じですか?
aiko:そうそう。でもちゃんと聴いて、テンションが上がって寝られないな!って思ったりもして(笑)。すごく聴いてましたよ。
Rin音はメロディーは宇宙語で作っていく?!
Rin音の楽曲に感銘を受けたaikoは彼の楽曲制作について興味津々の様子。ここからはRin音の楽曲制作の裏側について紐解かれていく。aiko:どんな感じで制作するのか気になるんですけど、トラックメイカーの方たちは何人かいらっしゃったりするんですか?
Rin音:そうですね。トラックメイカーさんによって音の感じが違うんですけど僕は本当に音楽の知識がなくてわからないので、イメージだけ伝えて戻ってきたものに対して思ったことを歌詞にしたりする感じなんです。だからトラックに関してはトラックメイカーさんにお願いしてる感じですね。
多くのトラックメイカーと制作をするRin音。彼のメロディーの作り方は他のアーティストとは異なる、個性的な制作方法のようだ。
Rin音:僕、aikoさんのインタビューを読ませていただいて、詞が先のことが多いんですよね?
aiko:そうです。
Rin音:僕は逆なんですよ。メロディーは宇宙語で作っていくんですけど(笑)。ガッてハマるときって言葉がそのまま浮かんだりもするんですけど、それ以外の説明の部分であったり、情景を表現するときのフローの作り方とかって、感覚で作っていく感じなんです。そこに言葉を後々選びながらはめていく感じなんです。
aiko:言葉の韻を踏んだりっていうのはいつもいろんな景色を見て思いついた言葉に韻を踏んだりするんですか?
Rin音:けっこうしちゃったりしますね。看板に書いてあることとかで韻を踏んだりもするし。
aiko:やっぱそうなんや! 私はCMに全部ハモリをつけるっていうのを子どもの頃にやってた(笑)。
Rin音:すごい(笑)。逆にそういうことやられるんですね!
aiko:全部ハモってしまうんですよ。中学生くらいのときからずっとやっていて。私も全然知識がなくて、ピアノは子供の頃からやっていたんですけど途中でやめちゃったから理論みたいなものはわからないから、自分が好きなものや良いと思ったものを曲にしていきたいなって思ったので、Rin音さんも自分がいいと思ったトラックにメロディーや言葉を乗せてるんですね。
Rin音:ぜひ、やり方を交換して欲しいです。僕は韻を教えるので(笑)。ハモリの方をぜひとも!
『snowjam』は「夜中に聴くと、湿度が上がる」
話はRin音のヒット曲『snowjam』の話題へ。TikTok経由してSpotifyのバイラルチャートで1位を獲得するなど、彼の代表曲といっても過言ではないこの曲についてaikoが感じることとは?aiko: 『snowjam』って本当にいい曲ですよね。
Rin音:そんなそんな。ありがとうございます!
aiko:なんか聴いてるとエロい気持ちになる……(笑)。
Rin音:え、嬉しいです(笑)。
aiko:なんかそういう感じがしちゃう。
Rin音:なんかワクワクしますよね……(笑)。
aiko:夜中に聴くと、なんて言うんやろな、湿度が上がるというか。
Rin音:あはは。湿っぽくなるというかね。
aiko:なる! なりますね。
Rin音:でも聴く人によって感じ方が変わってくるのが言葉の表現をしている上ですごく嬉しくて。「自分が思ってることが正解じゃないからね」と思いながら楽曲を送り出す感じなんですよ。いろんな解釈をされてこいって思いながら曲を送り出すから、いろんな感想を言っていただけるとブチ上げって感じです!
aiko:すごく良かったです!
歌詞を飛ばしたら、笑って乗り切る
話はRin音の新曲『overzone』のエピソードへ。Ankerの「Liberty Air2 Pro」のCMソングとして起用された同曲はどんな楽曲に仕上がっているのだろうか。彼の歌詞の書き方についても触れつつ、話は進んでいった。aiko:新曲の『overzone』はCMの曲?
Rin音:そうです。Ankerさんのタイアップ曲になっていて。いろんなことを知ってもらった上でいろんなアドバイスとかももちろんそうですし、評価ともあるけど全部含めた上でやりたいことをやらせてもらいますって曲になっていて、Ankerさんのイヤホンのノイズキャンセリングの自分の世界に入り込むみたいな意味にもマッチした曲になったのかなと思います。
aiko:でも私が歌詞を書くと『overzone』の半分くらいで終わってしまうんですけど、ラップって1曲のなかにすごく言葉が詰まってるじゃないですか。どうやって考えるんですか? ワンコーラスくらいで言いたいことなくなったってことはないんですか?
Rin音:あります……(笑)。
aiko:なんかホッとした(笑)。
Rin音:1番の歌詞を書いて、言いたいこと言ってやったぜ!ってなることはありますね。でもそういうときはもう一度自分と向き合って、書き直したりしますね。
aiko:なるほど。もう一回その世界に入るんですね。
伝えたいことを言葉に乗せ、表現する。考えるだけでも難しいこの作業だが、歌詞を詰め込むことでいちばん苦労するのはライブのときなのだとか。
Rin音:主題と歌詞の量が多くなるじゃないですか。だから、ライブではもうすっ飛んでいっちゃって……(笑)。
aiko:そうやんね。
Rin音:元々、笑顔が下手くそだったんですけど、歌詞を飛ばすととてつもなく笑顔になっちゃうんですよ(笑)。普段、のほほんとしてるのでこのままの感じでライブをしちゃうんですけど、たまには決めなきゃなというときもあるじゃないですか。でも歌詞が飛んじゃうとウフッって。
aiko:でも、MCバトルで勝ち上がっていったからそういう瞬間も違うもので対応できそうだけど。
Rin音:飛んだところを埋めようしたら、ある一定のところまで永遠とフリースタイルでいっちゃうんですよね。
aiko:かえってこれなくなるんや!
Rin音:そうなんですよ! だから歌詞を作っちゃったりしちゃうので。だからわからなくなったときには笑えって。
aiko:確かに私の曲とかはBメロからサビの間とかで間が開くからチャンネルをカチャカチャって戻すことができるけど、それができないのか。
Rin音:僕の曲は歌詞がないところがないんですよ。ギュッて詰めて歌いっぱなしなので、間違えたら最後まで間違えてるかもしれないです(笑)。
aiko:あはは。でもそれも見たい。笑ってる〜って(笑)。
Rin音:あはは。今まで笑顔でどうにかしてるつもりだったんですけど、これでバレちゃいますね(笑)。
aiko:でもそれもまた、ライブってことですよね!
『WOW MUSIC』はJ-WAVEで土曜24時-25時。4月のマンスリーナビゲーターはハナレグミが務める。
『MUSIC FUN !』のYouTubeページには、同番組のトーク動画のほか、ミュージシャンやプロデューサーによる音楽の話が数多く配信されている。
・『MUSIC FUN !』のYouTubeページ https://www.youtube.com/c/musicfun_jp
(構成:笹谷淳介)
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2020年4月3日28時59分まで
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