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aikoも驚愕! sumika・片岡健太が明かす「お風呂でキムチ鍋を食べながら」曲を作った話

aikoも驚愕! sumika・片岡健太が明かす「お風呂でキムチ鍋を食べながら」曲を作った話

J-WAVE(81.3FM)×「MUSIC FUN !」連動企画である、深夜の音楽座談プログラム『WOW MUSIC』。“すごい"音楽をつくるクリエイターが“WOW"と思ういい音楽とは? 毎月1人のクリエイターがマンスリープレゼンターとして登場し、ゲストとトークを繰り広げる。

3月にマンスリープレゼンターはaiko。3月13日(土)のオンエアでは、sumikaのボーカル・片岡健太をゲストに迎えた。ここでは、片岡の音楽ルーツ、新曲『祝祭』の誕生秘話、新アルバム『AMUSIC』の制作で苦労した曲、そしてaikoのセットリストについて話した模様を紹介しよう。

片岡の音楽ルーツは、夜な夜な開催される父親のリサイタル

冒頭の挨拶で「テレビ番組でお会いしたことがあるだけで、話したことはないんです」と話すaiko。番組は、片岡の音楽ルーツの話からスタートした。邦楽ロックシーンを牽引し、さまざまな音楽を生み出す、sumikaの片岡のルーツはどこにあるのだろうか。

aiko:片岡さんはいつ頃から、音楽を好きだなって思い始めたんですか?
片岡:小学校2、3年くらいですかね。家族と車に乗るときにCDやカセットで音楽をかけてくれていたんです。例えば、おばあちゃんの家まで行くまでのプレイリストを作ってくれたりとか。それが片岡家の習慣だったんです。そのプレイリストをいつも助手席で聴いていて、いつの間にかリズムをダッシュボードで刻むようになって。もしかしたら音楽が好きかもとそのタイミングで思いましたね。
aiko:車の中ではどんな音楽が流れていたんですか?
片岡:父が久保田利伸さんが好きで。久保田さんのリズム感というか、再現できないながらも、横で真似をしている父を見てましたね(笑)。あとは、スピッツですね。これは家族全員好きなんですけど、それぞれ好きなアルバムをレコメンドするみたいな(笑)。
aiko:そうなんや。でも家族みんなで同じ音楽が好きっていいですね!
片岡:確かに、そうですね! 同じものを聴いて、同じように感じていたというのは車のドライブ中だったのかもしれないですね。

音楽を始めるきっかけも父親が影響している。さまざまなジャンルの音楽が流れる環境が、現在の片岡を構成する幹になっているようだ。

aiko:音楽をやりたいと思い始めたのはいつ頃なんですか?
片岡:父がギターを弾く人で、アコースティックギターを持っていたんですけど、家でポロポロ弾いてるのを見て、始めたいなと思ったのがきっかけですね。
aiko:へー、お父さんは何を弾いていたの?
片岡:村下孝蔵さんを弾き語りしてましたね。夜ごはんを食べ終わったら、テレビを消して父のリサイタルが始まるのが片岡家の恒例で(笑)。それを見ていて、ギターだけじゃなく弾き語りもしたいなって思ったんですよ。
aiko:片岡家では、いろんなジャンルの音楽が流れていたんですね!
片岡:みんな趣味は違うんですけど、好きなものを尊重するというか。みんなの好きを集めるという空気が自然とできていたのは、今の活動にも繋がっていると思います。sumikaというバンド名でやらせてもらっているのも、なんとなく子どもの頃の記憶だったりとか、あのときのリビングの感じが原体験として残っているし、その原体験に助けられている部分があるというか。原体験がsumikaというバンド名に繋がっているのかなって。
aiko:だから、片岡さんはいろんな曲を書くんですね! でもいろんな曲だけど、全部sumikaって感じかするんだよな。
片岡:そうかもしれないです。好きなものに忠実にやっていますね。

新曲『祝祭』はお風呂でキムチ鍋を食べて生まれた?!



sumikaの新曲『祝祭』について聞こうとしたaikoだが、お風呂場で歌詞を考えることが多いという片岡の話から、彼のお風呂ルーティンで盛り上がった。

aiko:新曲の『祝祭』について聞きたいんですけど、あの曲の歌詞やメロディーはどこで生まれたんですか?
片岡:これはですね、お風呂ですね。
aiko:そうなんや。ちなみにお風呂にはつかる派ですか?
片岡:つかりまくりますね!
aiko:どのくらいつかるの?
片岡:僕、けっこう引くくらいつかるんですよ……。3〜4時間くらいかな。
aiko:え……。
片岡:絶句してるじゃないですか(笑)。
aiko:いや、びっくりした(笑)。思ってた想像を超えてきたから! ちなみにルーティンはあるんですか?
片岡:曲を作るぞっていうモードのときは、お風呂の蓋代わりになる板を浴槽の上にセットして、ノートやスマホ、パソコン、水2リットルを置いて、歌詞が書ける準備をして、濡らさないようにお風呂にダイブします(笑)。

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制作モードになると入念な準備をしてからお風呂に入るという片岡。制作は汗をかき始めてからスタートする。『祝祭』の制作時は、こんな面白いエピソードがあった。

aiko:ずっとつかっていると、汗かいちゃいますね(笑)。
片岡:汗をかき始めてから始まるんですよ、アイディアの代謝が。なんか筋肉の話みたいですけど、疲れ始めてからが勝負みたいな(笑)。それまでは駄文ばかりで形にならないものばかりになっちゃって……。汗が流れてきてからは、脳に汗が出てきたぞみたいな。
aiko:じゃあ、『祝祭』の頭のキレがいい状態から?
片岡:書きましたね。それプラスお風呂の中でキムチ鍋を食べたときに生まれました。
aiko:どういうこと!? ちゃんと外で食べないさいよ(笑)!
片岡:本当ですよね(笑)。叱ってください。
aiko:なんで食べたの?
片岡:なんかいいかもって。鍋を作って、持ち込んでヒーヒー言いながら書きました。何かに立ち向かうときに聴いてほしい曲、自分が聴きたい曲を作りたかったので、自分を追い込んでいこうと思ったんですよね(笑)。
aiko:最高ですね!
片岡:本当に思ってます?
aiko:なんかね、片岡さんの日常の中で小さいことを楽しんで、それをまたちゃんと音楽につなげようという気持ちの最終形態というか、行き着いたところがお風呂でキムチ鍋って面白いなって(笑)。

『願い』は、レーベルと喧嘩してまで生み出した名曲

3月3日にリリースされた『AMUSIC』はコロナ禍で普段とは異なるイレギュラーな状態で制作したアルバム。アルバムには、ドラムの荒井智之が音楽人生初の作曲を務めた楽曲や、キーボードの小川貴之が歌唱する楽曲が収録されている。sumikaの新たな一面が垣間見られた本作について片岡自身、すべてを出し切ったアルバムと話す。

aiko:私は、基本的にインプットというものがなくて、映画を観たりとかどこかに出かけたりしてリフレッシュすることがないんです。曲を作るときは家の中で1人で遊んだことやスタッフさんと面白い話をしたこと、あとは好きな人がこんなことしてた、こんなこと言われたとか日常にあったことで曲を書くんだけど、片岡さんはどうですか?
片岡:インプットでいくと、去年はとてもイレギュラーな年だったじゃないですか。本来ならツアーを回って、遠征先で散歩したり近くに観光できるような場所があったら、移動日にみんなで行くとかそういうことが僕にとってのインプットだったんです。でもそれが去年できなかったので、そういった意味でいくと、インプットは枯渇してる状態で『AMUSIC』は作りましたね。だからカラーの違うものを作ろうとこんなに意識したアルバムは実は初めてかもしれないです。

インプットの少ない中で、sumikaとしてすべての手札を見せ切れたアルバムとなった本作。制作をしてる期間のことを何年経っても忘れないとも話した。傑作という自信がある『AMUSIC』は、制作中に苦労した場面もあったという。

片岡:いろんなタイプの苦労があると思うんですけど、『願い』という曲はドラマのタイアップのために書き下ろしさせていただいたんですけど、歌詞が全然ハマらなくて。ハマらないというのも、タイアップチームがNGを出してるんじゃなくて、メンバーや事務所、レコード会社チームがドラマに対してこの歌詞でいいのかみたいな。この歌詞がマッチしてるのか、イコールになっているのかということを話していくうちに全然ゴールが見えなくなっちゃったんです。終いには僕が、レコード会社の人と喧嘩をしてしまって(笑)。
aiko:それほど真剣だったんですね。
片岡:曲ってずっと残っていくじゃないですか。このドラマの主題歌は一生sumikaの『願い』だから、嘘のないようにしたいって思っていたし、それはみんな同じ気持ちだった。でも同じものに向かってぶつかっていったら、とんでもない数、歌詞を書き直すことになりました。
aiko:やり続けていくと、途中でこれで合ってるのかわからなくなりますよね。最初の瞬間のいいと思ったものも大事にしたいんだけど、そこから届けるまでの道って右に曲がることもあれば、左に曲がることもあるし、すごく大変なときもありますよね。
片岡:ゴールが全然わからないから、わかりやすく誰かがゴールテープを用意してくれたらいんですけどね。音楽ってわかりやすいゴールがないじゃないですか。だから難しいんですよね。

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aikoはライブのセットリストを4つ作っていた!

トークは、お互いのライブの話へ。

aiko:sumikaのライブってテントが多いですよね?
片岡:確かに、テント立てがちですね(笑)。
aiko:でもそれがすごく似合うだよな〜。セットリストはいつも誰が決めてるんですか?
片岡:基本的にはメンバーでたたき台を決める感じですかね。
aiko:メンバーで話し合う?
片岡:話し合います。
aiko:楽しくなるときと、ちょっと明日またやろうかってときとかありません? スムーズに決まったときはいいんだけど、そうじゃないときはまたやろうかってなりますよね。
片岡:なりますよね! aikoさんはどうやって決めるんですか? ご自身で大枠を考える?
aiko:そうですね。でも私が考えるとちょっとマニアックになっちゃう。B面ばかりになるというか。
片岡:その気持ちすごくわかります!

セットリストは自身で考えるという2人だが、aikoは緊張感を保つための工夫をしていると話す。

aiko:「やっぱり、カブトムシ聴きたいと思うよ」って言われたら、「前回のツアーでも歌ったやん」って思っちゃう(笑)。だからなんとなく自分で決めちゃうんですけど、緊張感を保つために4つくらいセットリストを作るんです。
片岡:4つもですか! それは全部バラバラの?
aiko:アルバムの発売タイミングだったりすると、アルバムの曲はやるんですけど、それ以外の曲を変えたりとか、あとは前半後半でセットリストをABCDって変えてる。アンコールはその場で決めるし。
片岡:ツアーを全部観に来てくださる人っているじゃないですか。そういう人たちからしたらめちゃくちゃ嬉しいですよね! 
aiko:そう思ってくれてたら嬉しいな。みんな1回しかないライブだから、初めて来た人も何度も来てくれている人もその日しかないライブにしたいなって思ってやっているんですけどね。
片岡:それ、見習おう! 「aikoさんが言ってくれたんだよ」って言ったら、sumikaは喜んで、6パターンくらい頑張ると思いますよ(笑)。
aiko:ぜひ! みんな聴きたいと思いますよ!

『WOW MUSIC』はJ-WAVEで土曜24時-25時。また、『MUSIC FUN !』のYouTubeページには、同番組のトーク動画のほか、ミュージシャンやプロデューサーによる音楽の話が数多く配信されている。

・『MUSIC FUN !』のYouTubeページ
https://www.youtube.com/c/musicfun_jp

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J-WAVEの看板に溶け込むaiko

(構成:笹谷淳介)

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