J-WAVEで放送中の番組『GROOVE LINE』(ナビゲーター:ピストン西沢)。3月16日(火)の放送ではSOIL & "PIMP" SESSIONSの社長がゲスト出演。演奏のこだわりやレコーディングの裏話を明かした。
西沢:あなたたち、本当に迫力がありますね。
社長:そんなことないですよ。こんなの「通りすがりのなんとか」ですよ(笑)。
西沢:いやいや、こんな人が通りすがろうとしたら、私は避けますよ。
社長:恐縮です。
西沢:社長はものすごく知っているのでビビらないんですけれども、バンド全体でインタビューとかするインタビュアーって緊張したりしませんか?
社長:そういうのはありますね。もちろんしゃべり始めたらみんなマジでいいやつなんで、そんなこともなくなるんだけど、最初の一言を発声するまでのインタビュアーさんの若干の伏し目がちな感じとかは、たまにあります。
西沢:このなかに入るのは大変でしょうね。
社長:(笑)。
西沢:まあだから、メンバーを足すとなったら見た目は重要でしょうね。
社長:もしそんなことがあればすごく大切というか、それが第一条件かもしれない(笑)。
西沢:そうでしょうね(笑)。
西沢:このだらしなさを出せるというのが本当にほかにいない。新しいジャズカバーミニアルバム、これは期待できますね。
社長:ありがとうございます。
西沢:もう、本気ですもんね。
社長:そうなんです、本気なんです、マジなんですこれ。だってピストンさんに「だらしないビート」って言われ続けているじゃないですか。今回はちょっとシャキッとできたと思う。
西沢:シャキッとするのもやれるんだね。
社長:うん。でもシャキッとしたところでシャキッとしたテイクは選ばないんだけどね(笑)。
西沢:そうだろうね。そのなんていうの? シャキッとしているといっても、アース(・ウィンド・アンド・ファイアー)のはじけるような、シンコペーションみたいなさ、ああいうはじけ方と根本的に違うじゃない。1人1人が勝手なことをやっていて、集合したらはじけていたっていう。
社長:まさにいま、いいキーワードが出ました。“現地集合”ってやつで、曲が始まったときにみんなでスタートするけど、次に会うのは現地みたいな。
西沢:そうなの。だから決まったところがたとえば曲のフレーズだったり小節だったり、そこで落ち合うんだけど、それまでは勝手なことやってるっていう。
社長:そうなんですよ。ゴールは一緒なんですけど、そこに向かう手段はみんなそれぞれでいいんです。
西沢は「昔はそういう作り方が多かったはずだけど、いまどきは1人で打ち込みで作る人も多くて、そういう要素がなくなってきた」とコメントし、SOIL & "PIMP" SESSIONSの曲作りを「いまだにこれをちゃんとやれているというのがすばらしい」と称賛。社長は今回のミニアルバムに関しても、ほぼ一発録りで収録したと話した。
社長:しかも同じ部屋でみんなで、ライブをやるみたいな感じで録音をしているから、全然ミストーンとかも入っているけれども、そういうところじゃないんです、正確さじゃないんですよね。
西沢:あんまりそういうのを気にする人はいないんですか?
社長:もちろん最低限の水準はあるけれども、そういうところよりもっと、リズムだったり気持ちだったり、もっとほかにグッとくるポイントって、音楽ってあるじゃないですか。
西沢:「もっと何回も録ろうよ」となったら飽きちゃったり、キレイにやろうと思ってちょっと手数を抑えちゃったり、つまんなくなっちゃうんだよね。
社長:今回も大体1テイクか2テイクで、多くて3テイク。でも3テイク録っても結局3テイク目ってまとまり始めちゃうから、もうそれはあんまりOKになることはない。
西沢:そうすると一番最初のやつが一番よかったりするわけだ。
社長:そうそう。「やっぱりあれでいいよね」って。荒いけど気持ちがこもってる。
西沢:ラジオだって録りなおしなんかしたらこんな放送にならないもん。
社長:だってピストンさん、いつも行き当たりばったりですもんね。
西沢:SOILとおんなじです。
社長:一緒です。
西沢:俺もPIMP野郎だから。
社長:(笑)。
西沢:わかりますよ、ジャズっていうのはそうでなきゃつまらない。
社長:そうですね、ピストンさんもジャズです。
西沢:僕が子どものころに聴いていた音楽って、ブルースギターのインプロヴィゼーション(即興)もの、1曲ずっとギターのソロだけで13分とかさ。
社長:そういうのたまらないですよね。
西沢:だから音楽の系統は一緒なんです。俺のほうがジャズ系ではなくてR&B系だっただけで。で、フュージョンブームになってフュージョンもウェザー・リポートとか聴いてみたんだけど、そういうのがあまりに“高み”にありすぎて俺は馴染めなかったので、またメタルにいっちゃったんだけどね(笑)。
社長:(笑)。でもメタルの人たちもジャズに詳しくかったりできたりしますからね。
西沢:楽器をやる人たちは最後はジャズです。
社長:それかまたメタルかっていう話ですね(笑)。
今回のミニアルバムではジョン・コルトレーン、マッコイ・タイナーなどをカバーしている。社長は「ジャズのなかでもズブズブと精神世界の深いところに入っていって、宇宙と“ピカーン!”ってつながるみたいな『なにを言っているんだ』というジャズ」をカバーしたと話した。
西沢:昔で言ったら、ジャズ喫茶で夜に1人で聴いてるおじさんの世界観だね。
社長:なかに入っていくような。そんななかで、ブラック・サバスもカバーしてるんです。
西沢:ブラック・サバスは最高ですよ。
社長:ジャズの巨匠のなかにそれが入るのが僕らっぽいかなと。
真面目な音楽談議が続いていたが、西沢の興味は再びアー写に……。
西沢:いや、みんな着てるこの服、どこで売ってるんだろうな。
社長:(笑)。そういうのがある、いい古着屋とか友だちのブランドがあるんです。
西沢:メキシカン帽子みたいなやつとか。
社長:それはオーダーしたやつかな。
西沢:へー! これ、何気に金かかってるんだね。
社長:「何気に」って言わないでください(笑)。ちゃんとご予算いただいてますから。
SOIL & "PIMP" SESSIONSの最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。
『GROOVE LINE』では楽曲を紹介しながらゲストとの軽快なトークをお届け。放送は毎週月曜から木曜の16時30分から。
見た目も重要!?
西沢がオープニングトークで触れたのは、SOIL & "PIMP" SESSIONSの貫録を感じさせるアーティスト写真。インタビュー時には、聞き手が緊張することもあるそうだ。西沢:あなたたち、本当に迫力がありますね。
社長:そんなことないですよ。こんなの「通りすがりのなんとか」ですよ(笑)。
西沢:いやいや、こんな人が通りすがろうとしたら、私は避けますよ。
社長:恐縮です。
西沢:社長はものすごく知っているのでビビらないんですけれども、バンド全体でインタビューとかするインタビュアーって緊張したりしませんか?
社長:そういうのはありますね。もちろんしゃべり始めたらみんなマジでいいやつなんで、そんなこともなくなるんだけど、最初の一言を発声するまでのインタビュアーさんの若干の伏し目がちな感じとかは、たまにあります。
西沢:このなかに入るのは大変でしょうね。
社長:(笑)。
西沢:まあだから、メンバーを足すとなったら見た目は重要でしょうね。
社長:もしそんなことがあればすごく大切というか、それが第一条件かもしれない(笑)。
西沢:そうでしょうね(笑)。
演奏のキーワードは“現地集合”
SOIL & "PIMP" SESSIONSは3月17日(水)、初のジャズカバーミニアルバム『THE ESSENCE OF SOIL』をリリース。西沢は常に、SOIL & "PIMP" SESSIONSへの最大限の賛辞として「だらしないビート」という言葉を送っており、ここでは楽曲収録へのこだわりについてトークを繰り広げた。西沢:このだらしなさを出せるというのが本当にほかにいない。新しいジャズカバーミニアルバム、これは期待できますね。
社長:ありがとうございます。
西沢:もう、本気ですもんね。
社長:そうなんです、本気なんです、マジなんですこれ。だってピストンさんに「だらしないビート」って言われ続けているじゃないですか。今回はちょっとシャキッとできたと思う。
西沢:シャキッとするのもやれるんだね。
社長:うん。でもシャキッとしたところでシャキッとしたテイクは選ばないんだけどね(笑)。
西沢:そうだろうね。そのなんていうの? シャキッとしているといっても、アース(・ウィンド・アンド・ファイアー)のはじけるような、シンコペーションみたいなさ、ああいうはじけ方と根本的に違うじゃない。1人1人が勝手なことをやっていて、集合したらはじけていたっていう。
社長:まさにいま、いいキーワードが出ました。“現地集合”ってやつで、曲が始まったときにみんなでスタートするけど、次に会うのは現地みたいな。
西沢:そうなの。だから決まったところがたとえば曲のフレーズだったり小節だったり、そこで落ち合うんだけど、それまでは勝手なことやってるっていう。
社長:そうなんですよ。ゴールは一緒なんですけど、そこに向かう手段はみんなそれぞれでいいんです。
西沢は「昔はそういう作り方が多かったはずだけど、いまどきは1人で打ち込みで作る人も多くて、そういう要素がなくなってきた」とコメントし、SOIL & "PIMP" SESSIONSの曲作りを「いまだにこれをちゃんとやれているというのがすばらしい」と称賛。社長は今回のミニアルバムに関しても、ほぼ一発録りで収録したと話した。
社長:しかも同じ部屋でみんなで、ライブをやるみたいな感じで録音をしているから、全然ミストーンとかも入っているけれども、そういうところじゃないんです、正確さじゃないんですよね。
西沢:あんまりそういうのを気にする人はいないんですか?
社長:もちろん最低限の水準はあるけれども、そういうところよりもっと、リズムだったり気持ちだったり、もっとほかにグッとくるポイントって、音楽ってあるじゃないですか。
西沢:「もっと何回も録ろうよ」となったら飽きちゃったり、キレイにやろうと思ってちょっと手数を抑えちゃったり、つまんなくなっちゃうんだよね。
社長:今回も大体1テイクか2テイクで、多くて3テイク。でも3テイク録っても結局3テイク目ってまとまり始めちゃうから、もうそれはあんまりOKになることはない。
西沢:そうすると一番最初のやつが一番よかったりするわけだ。
社長:そうそう。「やっぱりあれでいいよね」って。荒いけど気持ちがこもってる。
西沢:ラジオだって録りなおしなんかしたらこんな放送にならないもん。
社長:だってピストンさん、いつも行き当たりばったりですもんね。
西沢:SOILとおんなじです。
社長:一緒です。
西沢:俺もPIMP野郎だから。
社長:(笑)。
西沢:わかりますよ、ジャズっていうのはそうでなきゃつまらない。
社長:そうですね、ピストンさんもジャズです。
「なにを言っているんだ」というジャズをカバー
西沢が自身の音楽のルーツについて振り返る場面もあり、そこからニューアルバムの内容を掘り下げていった。西沢:僕が子どものころに聴いていた音楽って、ブルースギターのインプロヴィゼーション(即興)もの、1曲ずっとギターのソロだけで13分とかさ。
社長:そういうのたまらないですよね。
西沢:だから音楽の系統は一緒なんです。俺のほうがジャズ系ではなくてR&B系だっただけで。で、フュージョンブームになってフュージョンもウェザー・リポートとか聴いてみたんだけど、そういうのがあまりに“高み”にありすぎて俺は馴染めなかったので、またメタルにいっちゃったんだけどね(笑)。
社長:(笑)。でもメタルの人たちもジャズに詳しくかったりできたりしますからね。
西沢:楽器をやる人たちは最後はジャズです。
社長:それかまたメタルかっていう話ですね(笑)。
今回のミニアルバムではジョン・コルトレーン、マッコイ・タイナーなどをカバーしている。社長は「ジャズのなかでもズブズブと精神世界の深いところに入っていって、宇宙と“ピカーン!”ってつながるみたいな『なにを言っているんだ』というジャズ」をカバーしたと話した。
西沢:昔で言ったら、ジャズ喫茶で夜に1人で聴いてるおじさんの世界観だね。
社長:なかに入っていくような。そんななかで、ブラック・サバスもカバーしてるんです。
西沢:ブラック・サバスは最高ですよ。
社長:ジャズの巨匠のなかにそれが入るのが僕らっぽいかなと。
真面目な音楽談議が続いていたが、西沢の興味は再びアー写に……。
西沢:いや、みんな着てるこの服、どこで売ってるんだろうな。
社長:(笑)。そういうのがある、いい古着屋とか友だちのブランドがあるんです。
西沢:メキシカン帽子みたいなやつとか。
社長:それはオーダーしたやつかな。
西沢:へー! これ、何気に金かかってるんだね。
社長:「何気に」って言わないでください(笑)。ちゃんとご予算いただいてますから。
SOIL & "PIMP" SESSIONSの最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。
『GROOVE LINE』では楽曲を紹介しながらゲストとの軽快なトークをお届け。放送は毎週月曜から木曜の16時30分から。
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2021年3月23日28時59分まで
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番組情報
- GROOVE LINE
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月・火・水・木曜16:30-19:00
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ピストン西沢