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アユニ・D(BiSH/PEDRO)、側転で通学したワンパクな子ども時代

アユニ・D(BiSH/PEDRO)、側転で通学したワンパクな子ども時代

J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ビールを飲みながら、クリスとゲストが音楽談義を繰り広げる番組だ。

1月29日(金)のオンエアでは、PEDRO、BiSHのアユニ・Dがリモート出演。ここでは、野性味あふれる幼少期のエピソードやBiSHオーディション時の話、ギタリスト・田渕ひさ子への愛を語った部分を紹介しよう。

PEDROは2月13日(土)に、日本武道館での単独公演を控える。

北海道出身のアユニ・D、東京の夏がツライ

さっそくアユニ・Dとクリスは画面越しにビールで乾杯。まずアユニ・Dの出身地の話題になった。

クリス:アユニさんはどこ出身なんですか?
アユニ・D:北海道生まれ、北海道育ちです。
クリス:北海道は楽しいところでしたか?
アユニ・D:いい場所ですね、夏も暑すぎず。冬は雪かきが大変ですけど、雪の楽しさをいっぱい味わえたので。東京に来たら夏が暑すぎてびっくりしました。私はすごく汗っかきなので、ハンカチかタオルがないと過ごせなかったですね。
クリス:東京の暑さはジメジメしていてビックリですよね。じゃあけっこう暑いのは苦手ですか?
アユニ・D:苦手です。ライブだと1曲目で汗だくになります。それくらい汗かきで大変です。

「野生動物みたいな子どもでした」

クリスがアユニ・Dの音楽ルーツに迫ると、パワフルなライブパフォーマンスの片鱗をうかがわせる子ども時代のエピソードが飛び出した。

クリス:小さいときはどんな音楽を聴いてたんですか?
アユニ・D:音楽に興味を持ち始めて自らいろいろと聴き始めたのは、PEDROを始めてからなんです。
クリス:本当? それまでは音楽に対してどんな感じだったの?
アユニ・D:お父さんがレコードを聴くのが好きな人だったので、それこそザ・ビートルズとかはっぴいえんどを聴いて育ってきたんです。でも自分から関心を持って音楽を聴くようになったのは最近ですね。
クリス:じゃあそれまではどんな感じの少女で、何が楽しかったんですか?
アユニ・D:うーん……。一日中走り回ってましたね。
クリス:どこを走り回ってました?
アユニ・D:家から学校まで、ずっと側転で通ったり……。
クリス:側転で!?
アユニ・D:野生動物みたいな子どもでしたね。
クリス:すごいですね。
アユニ・D:いまは考えられないですけど。
クリス:いまでも野生的ですか?
アユニ・D:今はもうめっきり引きこもりになりました。
クリス:ステージで発散していて、アクティブになればなるほどプライベートは静かに、仕事が“動”であると私生活が“静”になるという感じなんですかね?
アユニ・D:それはあると思います。
クリス:エネルギーをたくさん出すから逆にプライベートタイムになると温存するみたいな。
アユニ・D:あとは東京の街を走り回るのが怖くて。
クリス:あ、そう。東京はやっぱり怖いですか?
アユニ・D:怖いです。人にぶつからないように毎日必死に歩いてる。
クリス:人口密度が高いですもんね。

オーディションで歌ったのは『となりのトトロ』

BiSHのことは加入前から好きで、オーディションは好奇心で受けたのだという。

アユニ・D:BiSHのオーディションをやると知って応募をしました。
クリス:オーディションに向けて訓練やトレーニングはしました?
アユニ・D:当時は何もしなかったですね、受かると思っていなかったので。冷やかしではないんですけど、好奇心で応募しちゃったんです。
クリス:オーディションは何をしたんですか?
アユニ・D:歌やダンスを披露しました。歌は『となりのトトロ』です。「好きな映画」を書くところがあって、そこに「ジブリ」って書いたら「『となりのトトロ』を歌ってみて」と言われて、とっさに歌いました。
クリス:それもすごいよね。BiSHのオーディションで『となりのトトロ』を歌って受かったというのは。
アユニ・D:おかしな話ですよ。それで、PEDROを始めてからもっといろんな音楽を聴くようになりました。

そんなアユニ・Dが初めて買ったCDは少女時代『Gee』。当時は少女時代が憧れの対象だったという。

Girls' Generation 少女時代 'Gee' MV (JPN Ver.)

ギタリスト・田渕ひさ子との出会い

PEDROをスタートさせたのは2018年。そのとき、NUMBER GIRLのギタリスト・田渕ひさ子に出会った。『自律神経出張中』のミュージックビデオ撮影時だったという。

PEDRO [BiSH AYUNi D Solo Project] / 自律神経出張中 [OFFICIAL VIDEO]

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NUMBER GIRL・田渕ひさ子、13歳でギターを始めて…アユニ・Dが聞く音楽体験

アユニ・D:PEDROを始めたときに田渕ひさ子さんがサポートギターをしてくださって、私が音楽にすごく無知だったので、そこでひさ子さんの存在を知ったんです。そこからNUMBER GIRLやbloodthirsty butchersにすごくハマりました。
クリス:ひさ子さんは大先輩というか先生みたいな感じですよね。聴いてみてどうでしたか?
アユニ・D:いやもう、かっこいいですよね。それこそ一回解散しても、ひさ子さんがずっと音楽を続けていたという事実がすごく強くてすばらしいことだなと思いました。
クリス:ひさ子さんの一番の魅力はなんだと思いますか?
アユニ・D:いっぱいありすぎてしぼれないんですけど、繊細な音作りをされていて、ギターの音を一回聴いたら忘れられないです。日本刀のようなするどい音なんです。冷淡な表情で弾いている姿がもうかっこよくて。
クリス:日本のロックのなかでも革新的な独特のカッティング。ソロも独特ですしね。普段だったらあんまりひずませないコードをひずませるあたりがかっこいいですよね。よく聴いていたアルバムはなんですか?
アユニ・D:NUMBER GIRL『サッポロ OMOIDE IN MY HEAD状態』という解散ライブの音源のアルバム。あとはネクライトーキーというバンドがすごく好きで、(ネクライトーキーのギター・朝日がギターボーカルを務めるバンド)コンテンポラリーな生活のアルバム『ヘドが出る前に』。NUMBER GIRLを聴きはじめてから、80年代90年代のNUMBER GIRLが影響を受けたバンドやルーツをたどっていって、海外のバンド、エラスティカ『ザ・メナス』とかも聴くようになりました。

最新情報はPEDROの公式サイトや、BiSHの公式サイトまで。

アユニ・D は、次回2月5日(金)の同番組にも引き続き登場する。J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』は毎週金曜23時から23時30分まで。

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2021年2月5日28時59分まで

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番組情報
SAPPORO BEER OTOAJITO
毎週金曜
23:00-23:30