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DEAN FUJIOKAが、s**t kingz・Oguriに聞く。アーティストの「ダンスの振り付け」はどう考えていく?

DEAN FUJIOKAが、s**t kingz・Oguriに聞く。アーティストの「ダンスの振り付け」はどう考えていく?

J-WAVEで放送中の番組『ROPPONGI PASSION PIT』(ナビゲーター:DEAN FUJIOKA/三原勇希)。各界で活躍する情熱を持ったゲストを迎えて、「好き」や「情熱」をテーマにトークを展開。

1月30日(土)のオンエアでは、s**t kingz(シットキングス)のOguriが登場。ここでは、これまでの活動やグループ名の由来などを語った部分を紹介しよう。

s**t kingzはダンサーにとって憧れの存在

s**t kingzはshoji、kazuki、NOPPO、Oguriの4人からなる、世界が注目するダンスパフォーマンスグループ。出場したアメリカ最⼤のダンスコンテスト「Body Rock」では、2010年、2011年と連続優勝。世界各国からオファーが殺到し、これまで20カ国以上を訪問。また、AAA、Hey! Say! JUMP、東方神起、三浦大知といった国内外の著名アーティストの振り付けを230曲以上手がけるなど、常にエンターテインメントシーンの最先端で活躍し続けている。

S**t KINGZ / Body Rock 2010 [Official HD]

s**t kingz @ Body Rock 2011 [HD] (thatsfresh.com)

三原:私は大学生のときにダンスをちょっとしていて、s**t kingzは憧れの存在です。
Oguri:いやいやいや、やめてください(笑)。もういま緊張しまくってます。
三原:本当ですか?
Oguri:言葉足らずだったらガンガンツッコんでください。
DEAN:まあ、のんびりゆっくりゆったりやりましょう。
三原:おふたりはお会いしたことがあるんですよね?
Oguri:一度ステージ上で一緒に踊らせていただいて。
三原:そうなんですね。
DEAN:ご一緒させていただきました。
三原:えー、観たかった。
Oguri:めっちゃ楽しかったです。
DEAN:あとはオフィスでも何度かすれ違ったね。
三原:同じ事務所ですもんね。
Oguri:オーラがすごいので、DEANさんがいるとすぐにわかります。「いるぞ!」っていう。
DEAN:いやいや(笑)。

グループ名は「シッキン」の響きを重視した

s**t kingzの名前の由来を訊くと、意外な事実が明らかになった。

DEAN:そもそも「シッキン」こと「s**t kingz」というグループ名は、どういう由来でついたんですか?
Oguri:結成したときに4人ともすごく気合いが入っていて「観ている人が失禁(シッキン)するようなショーをしよう」って。最初はチームでやっていこうというより、とりあえず一回みんなで踊ってみようみたいな、一回限りのユニットという感じで始めたんです。
三原:それが2007年ですね。
Oguri:自分たちでずっと「シッキン」ってとりあえず呼んでいました。それが周りの友だちにも広まって、s**t kingzという名前になる前からショーをするときに客席から「シッキン!」って応援をしてもらえるようになりました。でもさすがに「シッキン」という名前はマズいとなって、「略したら響きが『シッキン』になるs**t kingzでよくね?」ってなりました。
三原:後付けなんですね。
DEAN:英語で読んだら日本語の「失禁」に限りなく近い発音だからね。ピッタリだ。
Oguri:でも日本で言うのも気を使うし、海外でもちょっと気を使うみたいで(笑)。
DEAN:場合によっては確かにね(笑)。

ダンス経験者の三原は、ダンス友だちと「Oguriさんはs**t kingzのなかでも一番どんなジャンルでも踊れる人だからこそ、ジャンルにとらわれないダンスができる人だ」と話したことがあると明かした。

Oguri:そんな話をしてくれているんですか? ありがとうございます。
DEAN:やっぱり「憧れの人たち」みたいな感じなの?
三原:ダンスが好きな人はみんな憧れるんじゃないかなと思います。どんなジャンルの人からも「シッキンはかっこいいよね」って言われるところがすごいなと思います。
Oguri:うわあ、うれしい。
DEAN:ジャンルレスなんだ。

クラブでかっこよく! 「グラスの水をこぼさず踊る」練習も

Oguriのレッスンを受けた三原のダンス友だちが、一風変わったレッスンの様子を教えてくれたそうだ。

三原:お酒のグラスを持って「これをこぼさないように音にノってみよう」みたいなレッスンがあったとダンス友だちが言っていて、それがすごくおもしろかったって。
DEAN:グラスには水か何かが入ってるんですか?
Oguri:そうです。みんなにプラスチックのカップを配って水をちょっとずつ入れて「これをこぼさないように踊ろう!」みたいな。
DEAN:カンフーの修行みたい! すごい!
Oguri:そうですね(笑)。体幹を鍛えるほか、クラブに行ってお酒を飲みながらでもかっこよく踊れる人になろう、みたいな。
DEAN:それはなりたいかも。
三原:なりたい! なんなら、それに一番なりたいです(笑)。
Oguri:グラスに何かが入っていると、なかなか動けないじゃないですか。でも意外とコツをつかめば、お酒が入っていてもガンガン踊れちゃうんです。
DEAN:そのピンポイントの需要はすごくありそうだね(笑)。パーティとかイベント会場とか、コップを持ったまま踊れるダンスレッスン。
Oguri:あんまり本気で踊っても引かれちゃうときがあるじゃないですか。
三原:クラブとかでね。
Oguri:それがお酒を飲みながらでも「あの人のノリ方がかっこいい」みたいな、ちょっと慣れてる感を出したいなって個人的に思っていて(笑)。
三原:それは出したいですね。
DEAN:そのレッスン受けたいわ。

アーティストへの振り付けはどう考えていく?

s**t kingzは多数のアーティストの振り付けを担当してきた。どのような過程を経て振りが出来上がっていくのだろうか。

Oguri:4人で作るときは、まず曲を聴いて全体の流れを話し合います。振り付けが必要なパートが出てくるので、それをピックアップしたら、みんなでジャンケンをして……。
DEAN:ジャンケン!?
Oguri:ジャンケンで勝った人から作りたいところを選んでいくっていう(笑)。
三原:えー!
DEAN:おもしろいな、それ(笑)。じゃあ負けるとアイデアを出すのが難しいパートになりがち?
Oguri:そうなんですよ。「この音、難しいな」というところだったり、「いかにもカマさなきゃいけない音じゃん!」というところだったり(笑)
三原:振りのメインになりそうなところも残るんですね。
Oguri:曲によるんですけど、すごく難しいときは残ったりしますね。
三原:それぞれが作ったパートには口を出さないんですか?
Oguri:出します(笑)。作りつつ「ここはもっと簡単でいいんじゃない?」とかそういうことは話し合いつつ、でも誰がどこを作っても大丈夫という信頼がお互いにあるので、フェアにジャンケンをしています。
DEAN:最初にパート分けをして、パートごとにアイデアを出すのは一人ひとりだけど、最終的なクオリティコントロールはグループでやるというイメージなのかな?
Oguri:そうですね。だから立ち位置とかは実際にみんなで考えながらやるけど、振り付けそのものはひとりが考えて、それぞれのパートを作っていくという感じですね。

「失敗しても笑い話、成功したら嬉しい」

この番組では毎回ゲストに、自分が思う「情熱」とはなにかを訊く。Oguriは「失敗して笑い話を増やすこと」と答えた。

Oguri:常日頃から、ものすごく緊張しいで……。毎回本番前に「やべぇ!」ってなるんですけど、今もなりますね。そういうときに自分に言い聞かせるのが、「むしろここで盛大にやらかしたら、この先これを笑い話として話せるネタが増えるな」と。とにかく「進んで失敗しに行ってやるという気持ちでやろう」と言い聞かせるとラクになるというか。失敗しても笑い話になるし、成功したら嬉しいし。最近はそれを自分に言い聞かせながら過ごしています。

s**t kingz の1stダンス映像アルバム『FLYING FIRST PENGUIN』が好評発売中。また、Oguriとshojiの主演舞台『My friend Jekyll』が4月と5月に東京と大阪で上演予定。s**t kingzの最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。

『ROPPONGI PASSION PIT』は、東京・六本木に出現した、いろいろな人の“情熱"が集まり、重なり合い、さらに熱を増して燃え上がる秘密基地として、みんなの熱い思いを電波に乗せて発信。放送は毎週土曜の23時から。

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番組情報
ROPPONGI PASSION PIT
毎週土曜
23:00-23:54