J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ビールを飲みながら、クリスとゲストが音楽談義を繰り広げる番組だ。
番組では成人の日に合わせて、ナビゲーターのクリス・ペプラー、ゲストの皆さん、そして番組スタッフで、”大人”をテーマに楽曲を選出した。選んだ理由や曲にまつわる想いを紹介する。
Spotifyでは、紹介楽曲を聴くことができるプレイリスト「OTOAJITO OTONA TUNES」を公開中だ。
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【radikoで聴く】https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20210108230000
番組では成人の日に合わせて、ナビゲーターのクリス・ペプラー、ゲストの皆さん、そして番組スタッフで、”大人”をテーマに楽曲を選出した。選んだ理由や曲にまつわる想いを紹介する。
Spotifyでは、紹介楽曲を聴くことができるプレイリスト「OTOAJITO OTONA TUNES」を公開中だ。
クリス・ペプラーの選曲は…The Chakachas『Jungle Fever』
僕が二十歳になるその2年前に父が亡くなり、しっかりしなきゃ、大人にならなきゃ、
と母親からの期待(プレッシャー)に押しつぶされそうになったのを覚えている。
ノイローゼになってしまった。今思うと自分に厳しすぎたと思う。
二十歳になったからと言って魔法のように人格、精神構造がオトナになるわけではない。自分のペースで人生を紐解いていけばいいんじゃないかな。
だって幾つになっても大人になれない老人もいれば、幼いのに驚くほど“おとな”な子もいる。
社会的には“できる奴”を目指し、個人的には肩肘を貼らない、物事の本質を見抜ける、洒落のわかる、穏やかで優しい、あそびのある人間になればいい。
所謂「成人の儀」は生きる為に狩猟、殺戮が必要だった時代の産物かもしれない。
そんな我々の野生なルーツと生命力を祝してワイルドでアダルトな曲でいきまっしょい。
三原健司(フレデリック)の選曲は…ボ・ガンボス『トンネルぬけて』
18,19歳の時に聴いていた曲です。【三原健司の出演回】バンド「たま」の衝撃。音楽はこういうものという概念が壊れた…フレデリック・三原健司が語る
「おれたちゃ車とばして 海の見える方へ」という歌詞があって、
その、車で海の方へ向かう情景は、大人になればなるほど懐かしくなっていくんだろうなと思って聴いていました。
僕は今、ボーカル・どんとがこの曲を書いた歳と同じぐらいなんですよ。
自分の中で、ボーカルのどんとは”悪ガキ感”があって、その”悪ガキ感”が
懐かしさになるんだなというのを感じました。30代になって改めてこの曲を聴くと、
当時とは違う認識で良いなって思えました。
峯田和伸(銀杏BOYZ)の選曲は…小沢健二『ある光』
自分が20歳の頃に出たのがこの曲。【峯田和伸の出演回】銀杏BOYZ・峯田和伸、学生時代に2年間無料でライブハウスに通えた理由とは?
不安もありながら、音楽で生きていくのかなって考えていた時で、
これを聴きながら小田急線に乗っていました。
映画みたいに音楽が入って来ました。優しかったですね。
Shen (Def Tech)の選曲は…Def Tech『Love, Peace and Harmony』
LoveやPeaceについての曲はよくあるけど、【Shenの出演回】Def Tech・Shenが改めて気づいた、ガンズ・アンド・ローゼズのタイトルの面白さ
このLove, Peace and Harmony の3つが大事な組み合わせ。
Peaceがあっても、上手く調和が出来ていないとまた戦争が起きてしまう。
この3つがすごく大事だって事を小さい頃からお母さんに教えられてきた。
この曲は、どうやってこれらを調和するのかという内容です。
Kan Sanoの選曲は…Jill Scott『Golden』
20歳の頃よく聴いていた曲です。(※プレイリストは楽曲の都合でライブバージョンになっています)
ちょうど音楽の興味がネオソウルからクラブジャズ、
クロスオーバーに移り始めた時期でした。
自分の好きなエレピの音色やハーモニー、ドラムのビート感が凝縮されたトラック。
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昆夏美の選曲は…八神純子『みずいろの雨』
先輩が歌ってらっしゃって、なんて素敵な曲なんだ!と思って大好きになりました。(※プレイリストは楽曲の都合でライブバージョンになっています)
2019年の年末に金沢でコンサートに出演した際に、八神純子さんも出演されていて、この曲を生で聴けたんです。もう、嬉しくて! 好きすぎて、自分のファンイベントやテレビでも歌ったことがあります。
【昆夏美の出演回】昆 夏美「木の役でも出たかった」 ひとつの夢が叶った、憧れのミュージカル作品
環ROYの選曲は…Steve Reich『Drumming』
僕はあまり旅行とかをするタイプじゃなくて、海外も20代の中盤くらいまで【環ROYの出演回】ラッパー・環ROYが明かす、韻を踏む練習法。 「クリス・ペプラー」で実際に披露
行ったことがないくらいの感じだったんですよ、出不精で。
でも、妻は旅行が好きな人で、マレーシアのランカウイ島に行くぞってなったんです。それで、泊まったホテルのライブラリでスティーブ・ライヒの『Drumming』を借りて、
部屋で流して、ずっと何もしないっていうのをやって、なんかちょっと大人になったかもって思いました。
iriの選曲は…七尾旅人『サーカスナイト』
邦楽の弾き語りをやっているアーティストさんにあまりハマったことがなかったんですが、この曲はめちゃくちゃ聴きました。すごく沁みましたね。【iriの出演回】1月1日、8日に登場。8日のオンエアはradikoで2021年1月15日28時59分まで聴くことができる。
旅人さんのギターの弾き語りのライブを見に行った時に、「何このライブ!?」って思って。オリジナリティってこういうことなんだなって思いました。
【radikoで聴く】https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20210108230000
番組スタッフの選曲は…
■冨加津沙希 (番組プロデューサー)Chet Baker『Let's Get Lost』■中村祥一 (番組ディレクター)
自分が20歳の頃に出会った1曲。
この曲を聞きながら1人でカウンター席に腰掛けてビールを飲む姿が
サマになる素敵な大人になりたいなと憧れていた頃を思い出す1曲です。
あれから●●年…理想の姿になれているかどうかはさておき、彼のスイートな声、
気持ちのいいメロディ、そして何よりトランペットの音はいつもどこか甘く気持ちの良い別の世界に連れて行ってくれます。
いくつになっても大人になりたての頃に憧れた'大人像'と素敵な音楽は色褪せません。
『Airbag/Radiohead』■盛口薫 (番組AD)
20歳当時。作曲家を目指し坂本龍一に憧れていた自分は、ギターの音が大嫌いでした。地元のCDショップでアルバイトをしているときも、BGMはいつも教授。そんなある日、とあるUKバンドのジャケ写に惹かれ、発売日前日に取り寄せ。再生ボタンを押した瞬間。僕の世界線が変わりました。店内で「OK Computer」をヘビロテです。そうそうに大学院進学をやめて上京。ラジオ業界に潜り込み、今に至ります。J-WAVEで番組を担当させて頂いている坂本龍一さんも彼らが大好き。ギターいいっすよねぇ、、、。え?大人とは?子供に夢を与えられる人のことじゃないですかね。
Serge Gainsbourg『Ballade de Melody Nelson』■高橋満夢 (番組AD)
如何に大人として振る舞うか、そんな事を考えているうちは大人ではない。
放っておいても溢れ出てくる大人なムードを纏うこの曲の世界に、私はいつまでも立ち入る事が出来ずにいる。ジタンの煙と共に揺らめきながら消えてしまうメロディ・ネルソン。もし、私の元に現れたらどうなるだろう。ビールを飲みながら、子供じみた妄想を毎夜繰り広げている。
エレファントカシマシ『愛すべき今日』J-WAVE『SAPPORO BEER OTOAJITO』は毎週金曜 23時-23時30分オンエア。
20代。”社会人”になって、”仕事”や”責任”、”印象”に疲れては、
世間や社会を勝手に罵り、誰かや時代のせいにしては後ろを振り返る日々。
けれど、ある日耳に入ってきたこの曲が閉じこもっていた僕を呼び起こしてくれた。
羨んでも悲しんでも、結局過ぎた時間は帰ってこない。いじけてても仕方ない。
”どんな時も歩くのさ 雨の日も風の日も”
だから今日も前に進む。ちょっと一息ついたら冷たいビールを飲もうかな。
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番組情報
- SAPPORO BEER OTOAJITO
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毎週金曜23:00-23:30
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クリス・ペプラー