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昆 夏美「木の役でも出たかった」 ひとつの夢が叶った、憧れのミュージカル作品

昆 夏美「木の役でも出たかった」 ひとつの夢が叶った、憧れのミュージカル作品

J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ビールを飲みながら、クリスとゲストが音楽談義を繰り広げる番組だ。

11月27日(金)のオンエアでは、ミュージカル女優で歌手の昆 夏美が登場。幼少期の音楽遍歴やミュージカル女優を目指したきっかけなどを語った。

学生時代の覚悟「絶対にミュージカル役者になる」

東京都八王子市出身の昆。母によると、幼い昆は話すより先に童謡『ぞうさん』を歌っていたそうだ。

昆:母がカセットテープに私の成長記録を残してくれていたんですけど、しゃべれないのに「ぞうさん、ぞうさん」って音に合わせてしゃべれたというか。
クリス:すごい、それいくつくらいなの?
昆:1歳とか「えっ!?」って思うくらいの幼い頃だったみたいです。
クリス:しゃべる前から歌ってたんだ。最初に買ったCDは?
昆:小学校低学年くらいのときにお小遣いを貯めて、大好きだったアニメ『魔法騎士レイアース』の主人公・獅堂 光の声優さん(椎名へきる)が歌っているキャラクターソングの楽曲集を母と一緒に買いに行ったのを覚えています。
クリス:記憶力いいですね。
昆:自分の初めてって覚えているものなんですかね。20年以上も前の話ですけど。でも、なんでそのCDを買ったんだろう……。好きだったんでしょうね。

昆は幼少期からミュージカル劇団に所属。しかし、「趣味感覚だった」と当時を振り返る。

昆:高校入学するにあたって、一般の高校を受験するつもりでした。ずっと一般の高校に向けて塾に通っていたんですけど、私の母校となる洗足学園音楽大学の付属高校を知って、両親に「音楽大学の付属高校に行きたい」と伝えて進路をガラッと変えたんです。両親は、ずっと塾代も払ってきていたし、その塾をやめて音楽高校に入るための塾に通い直さないといけないのに、「いいよ」って言って応援してくれたんです。受験するのはミュージカルコースだったんですけど、親も応援してくれたから「絶対にミュージカル役者になる」とそこで覚悟を決めましたね。

本当に人生何が起こるかわからない

昆は大のディズニー好きで、幼少期からディズニー映画や音楽に数多く触れてきた。

昆:家にいろんなディズニーの本とかビデオがあって、それをずっと観たり聴いたりしていましたね。ディズニー派とジブリ派って分かれると思うんですけど、私は子どもの頃から断然ディズニー派だったんです。

昆はディズニーの長編アニメーション映画『美女と野獣』の実写リメイク版で、主人公・ベルの日本語吹き替えを務めている。

昆:小さいときから『美女と野獣』を観ていたので、縁を感じました。まさか自分が20年以上経って、その作品に携われるなんて、ディズニーに携われるなんてって。本当に人生何が起こるかわからないなと思います。

昆は「中学生くらいからミュージカルの楽曲を聴いて育った」とも話し、特に『RENT』や『レ・ミゼラブル』の曲を好んでよく聴いていたと振り返る。

昆:洋楽で初めて意味もちゃんと調べて覚えたのが『RENT』の『Seasons of Love』でした。『RENT』はこの曲だけじゃなく、ロックなどいろんなテイストの楽曲が入っているので、すごく好きで飽きずにずっと聴いていましたね。
クリス:『RENT』って社会問題も入っているストーリーですよね。
昆:そうですね。LGBTとか、そのときのアメリカの問題も舞台にしている作品ですよね。1980年代の話ではあるけれど、古くさくなくて、今でも語り継がれる作品だと思います。

『レ・ミゼラブル』が好きすぎて…「木の役でも出たい」

次に『レ・ミゼラブル』の話題に。昆は「この作品はミュージカルの王道中の王道の作品なので、ずっと聴いていた」と話す一方で、「そういう曲ばっかり聴いているので、学生時代はカラオケに行っても、みんなが歌っている流行りの日本のポップスとかを知らなかった」と振り返った。

そんな昆はミュージカル『レ・ミゼラブル』のエポニーヌ役を務めた経験がある。

『Les Miserables』オン・マイ・オウン/昆夏美

クリス:小さい頃から憧れていた作品に出られるときってどんな気持ちでした?
昆:この作品が大好きすぎて「木の役でもいいから出たい」って言ってたんです。そんな役はないんですけど、それくらいの思いがあったので、2013年に初めて役をやらせてもらって、ひとつの夢が叶ったというか。夢に終わりはないですけど、私が初めてミュージカルをやりたいと思ったときに抱いた夢は『レ・ミゼラブル』のエポニーヌ役をやることだったんです。それが叶った感じですね。それから6年間エポニーヌ役をやらせてもらいました。
クリス:一度公演が終わるとせりふって忘れちゃいますか?
昆:ずっと頭に入っていますね。
クリス:「今、役をやって」と言ったらできちゃう感じですか?
昆:できます(笑)。私は10分前の話を忘れちゃうくらい記憶力がないんですけど、自分の節目とかは覚えているんです。自分の大切な思い出の度合いを記憶力がはかっていて、覚えているものは、よほど自分の何かに突き刺さったことなんだと思います。

12月4日(金)の『SAPPORO BEER OTOAJITO』でも、引き続き昆 夏美が登場する。放送は23時から。

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2020年12月4日28時59分まで

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毎週金曜
23:00-23:30