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Def Techに影響を受けた「情景の切り取り方」 ラッパー・TAEYOが語る

Def Techに影響を受けた「情景の切り取り方」 ラッパー・TAEYOが語る

ラッパーのTAEYOが、自身の音楽のルーツや、新曲『OMW feat. 藤田織也』に込めた想いを明かした。

TAEYOが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』内のコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」。オンエアは7月4日(月)、5日(火)。同コーナーでは、アーティストたちの自身の楽曲に込めた想いと、彼らのアーティスト人生に大きく影響を与えた楽曲との出会いの話を通じて、音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けする。

ルーツはHIPHOPだけではない

東京生まれ東京育ちのTAEYOは、2015年に活動をスタート。元々、Taeyoung Boyとして活動していたが、2020年5月に改名し、メジャーデビューを果たした。昨年リリースされた楽曲『RUNNIN'』は「J-WAVE SONAR TRAX」にも選出された。そんなTAEYOが、6月29日にリリースした楽曲『OMW feat. 藤田織也』も「J-WAVE SONAR TRAX」に選ばれている。TAEYOは同曲に、どんな自分らしさを詰め込んだのか。

TAEYO:東京に生まれ育った自分ですが、東京や都会感というものを意識して作った楽曲はこれまでになかったので、今回はそういうものをテーマに作りました。タイミング的にも勢いのある疾走感のある曲をリリースしたかったので、音楽プロデューサーのstarRoとセッションをしながら、ビート自体もかなりクオリティの高いものが作れたと思います。

フィーチャリングした藤田織也とは、もともと面識があって、昔一緒に曲を作ったこともありました。今回のサウンド的には歌えるアーティストが良かったので、ラッパーよりももう少し歌えて、なおかつHIPHOPのノリがわかるとなると、織也くんがベストだったなと思います。

この曲に込めた自分らしさですが、僕はもともと日本のHIPHOPのシーンから出てきたんですけど、自分の本当のルーツはHIPHOPだけではないなと思っていて。ブラックミュージックが好きなんですけど、普段聴いているものもR&Bだったり、ゆったりしたものが多いんです。とはいっても、ダンスミュージックも聴くし、アフリカの音楽も聴くし、いろんな音楽を聴いたり取り込んだりしているので、HIPHOPに偏ってなければ、R&Bにも偏っていないというか。多ジャンルを取り入れて、自分らしさを作っていっている最中なんですけど、去年出したアルバムからそこはアップデートされたと思います。

そもそも歌えるようになりたいというのが、まずあったので、ボーカルトレーニングとかも初めました。『OMW feat. 藤田織也』くらいからはオートチューンを基本使わずに、歌うようにしています。なので、そういうメロ感だったり、歌声というのは自分らしさになっているのかなと思っています。

『OMW feat. 藤田織也』のサビ部分は何回も聴きたくなるというか、リフレインになっているので、覚えやすいと思います。曲自体も長くない曲ですし、何回も聴いてもらって、ぜひ覚えてもらえたらと思います。

これから新曲をたくさん出して、アルバムもリリースしたいと思っているので、この夏は『OMW feat. 藤田織也』を聴きながら過ごしてみてください。

小学校の頃“J-WAVEで流れていた曲を聴いて好きになったアーティスト”とは?

さまざまなジャンルの音楽を聴いて育ったというTAEYO。そんな彼のルーツとなる1曲は?

TAEYO:ルーツの1曲として選んだのはMicro of Def Techの『Cruzin'』です。そもそもDef Techに出会ったのは小学校3〜4年の頃だったと思うんですけど、J-WAVEで流れていた曲を聴いて、その曲が気になって親に調べてもらったら、それがDef Techでした。そこからアルバムを買ったり、ライブに行ったり、小さい頃から車でよく聴いていました。彼らが音楽番組に出ていたら、録画して何回も巻き戻して観たりしていましたね。

Def Techはもちろんだけど、僕はMicroくんの人間的な感じに惹かれました。『Cruzin'』はサーフィンに向かう途中を歌った曲なんですけど、自分もそういう日常の場面を切り取ってリリックを書くことが多いです。そんな中で、Microくんは情景が浮かんでくる表現が上手だなと思って。そういう切り取り方は影響を受けていますね。

Microくんもいろんな国の楽曲をルーツにしていると思うんですけど、そういうところにも影響を受けていると思います。実際には何年か前にお会いして、繋がることができたので、いつか一緒に曲が作れたらなと思っています。その頃の僕はまだちょっと若くて、「一緒に曲をやりましょう」という感じではなかったので、そろそろ一緒にセッションができたらと思っています。

今後、僕が作っていく楽曲についてですけど、今まではあんまりみんなに寄り添ったリリックというのは、書けてなかったような気がするので、これからは振り切って、みんなに寄り添えるものを作っていきたいと思うし、作っています。それらが発表されたときは、今まで以上にみんなに聴いてもらいたいと思っているので、楽しみにしていてください。

さまざまな音楽的ルーツを持つというアーティスト性から、リリックで表現することなど細かい部分まで影響を受けたMicroとの出会い。共演する日には、一回り成長を遂げそうな気配だ。

アーティストの話を通じて音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けするコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」は、J-WAVE『SONAR MUSIC』内で月曜~木曜の22時41分ごろからオンエア。Podcastでも配信しており、過去のオンエアがアーカイブされている。

【TAEYO 出演回のトークを聞く】

・Apple Podcastで聞く
前編後編

・Spotifyで聞く
前編後編

・公式ページ
https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/opportunity/

(構成=中山洋平)

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番組情報
SONAR MUSIC
月・火・水・木曜
22:00-24:00