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Netflixの日本作品の人気作、2位『全裸監督』1位の赤裸々なドキュメンタリーは?

『全裸監督』(Netflixで独占配信中)

Netflixの日本作品の人気作、2位『全裸監督』1位の赤裸々なドキュメンタリーは?

J-WAVEでは2021年の元日にNetflixとタッグを組み、新しい1年を笑顔でスタートできる9時間の特別番組『J-WAVE NEW YEAR SPECIAL Netflix presents PLANET HOME』(ナビゲーター:クリス・ペプラー、玄理)をオンエア。

番組では、膨大なNetflixコンテンツの中から部門別にリスナー投票「#推しフリ アワード」を実施。ここでは「日本作品部門」の投票結果を紹介するとともに、映画解説者の中井 圭がおすすめのNetflix作品を語ったパートを紹介する。

リスナーが選ぶ、おすすめの日本作品は?

日本作品部門には、以下の5作品がノミネートされた。

■『全裸監督』

2018年に一大ブームを巻き起こした大ヒット作。1980年代にAV業界に革命を起こした村西とおるの伝説を描く。

【あらすじ】
バブル景気に沸いた1980年代の日本に、逆境をチャンスに変えた奴がいた。男の名は村西とおる。彼こそが、エロの概念を覆し、AV業界に革命を起こした伝説の風雲児。
(Netflix公式サイトより)

『全裸監督』予告編 2 - Netflix

■『呪怨:呪いの家』

忌まわしい呪いに導かれる心霊研究家。日常に潜む恐怖とは? 大人気ジャパニーズ・ホラー。

【あらすじ】
因縁に導かれ、呪いの家を探し始めた心霊研究家。調査を進めるうち、そこに暮らした母子をめぐる忌まわしい過去が掘り起こされる。
(Netflix公式サイトより)

『呪怨:呪いの家』予告編 - Netflix

■『FOLLOWERS』

蜷川実花監督作品で主演は中谷美紀が務めた、東京を舞台に、悩み傷つきながらも幸せを探し求める女性たちを描く。

【あらすじ】
インスタにアップされた1枚の写真がきっかけで有名になった女優の卵をはじめ、東京で悩み傷つきながら幸せを追い求める女性たちの人生が意外な形で交錯していく。
(Netflix公式サイトより)

『FOLLOWERS』予告編 - Netflix

■『ARASHI's Diary -Voyage-』

活動休止を決めた国民的アイドル・嵐。彼らが抱える本当の思い。舞台裏を赤裸々に映し出したドキュメンタリー作品。

【あらすじ】
デビューから20年、国民的アイドルへと成長した嵐。新たな門出を迎え、さらなるチャレンジに取り組む5人の素顔に迫り、その魅力を世界に届ける。
(Netflix公式サイトより)

『ARASHI’s Diary Voyage』(5人、最後のドキュメンタリー)予告編-Netflix

■『深夜食堂: Tokyo Stories』

大人気シリーズの最新作。深夜にしか開かない店ののれんをくぐると、そこには素朴でなぜか心も温まる料理が。

【あらすじ】
深夜にしか営業しない飯屋ののれんをくぐると、そこには素朴で心温まる料理が。思い入れのある一皿に添えられた物語が、めしやに集う人々の人間模様を描いてゆく。
(Netflix公式サイトより)

Netflixオリジナルドラマ『深夜食堂 -Tokyo Stories-』予告編

オンエアで発表された「#推しフリ アワード」【日本作品部門】の結果は以下の通り。1位は『ARASHI's Diary -Voyage-』に輝いた。

1位:『ARASHI's Diary -Voyage-』
2位:『全裸監督』
3位:『深夜食堂: Tokyo Stories』
4位:『呪怨:呪いの家』
5位:『FOLLOWERS』

Netflixの「クリエイティブ・ファースト」という考え方

映画解説者の中井がNetflixの現状およびノミネート作品の魅力を語った。

中井:今、映画界は大規模に公開する作品か、予算のかからない小規模な作品かでしか成立しなくなっています。その中でNetflixは中規模で作家性の強い作品を送り出すというスタンスがあります。たとえば、アルフォンソ・キュアロン監督の『ROMA/ローマ』やデビッド・フィンチャーの『Mank/マンク』など、才能のあるクリエイターがどんどんNetflixに押し寄せている時代です。

そんな中井が日本作品部門で注目しているのが『呪怨:呪いの家』だ。

中井:これは、いわゆる平成の犯罪史を背景に持ったホラー作品になります。そのため、現実社会の恐ろしさみたいなものを思い出しながら目の前で繰り広げられる恐怖展開にリアリティーが増しています。そしてキャスティングもクリエイティブを優先していることがすごく伝わってきていて、特にこの作品に出演する里々佳さんがおすすめですね。発見したなって感じがあって、新しいホラークイーンになるんじゃないかなと思っています。ホラー映画が苦手な人は、夜寝られなくなるくらい、めちゃくちゃ怖いです。

また、『全裸監督』の魅力を次のように語った。

中井:Netflixには「クリエイティブ・ファースト」という考え方があります。いろんな事情はありますが、それが魅力的であるか、面白いかということをどんどん優先していくというスタンスが、この作品には象徴的に表れているなと思います。

Netflixでは、事情のしがらみなどにとらわれずに、創造性豊かで魅力的であるかどうかが優先されていくという、クリエイターにとっても非常にメリットが大きい考え方を採用している。そのため、従来のメディアではできなかった表現がどんどん生み出されていることがNetflixの魅力だと、中井は解説した。

『全裸監督』に出演する玄理も、Netflixのクリエイティブ・ファーストに賛同する。

玄理:Netflix作品と言っても、制作したのはもともと日本映画のスタッフやキャストだったので、みなさんよく知っているメンバーだと思うんですけど、振り返ってみればあんなに現場で人の裸を見ることはこの先にもないんじゃないかと思います(笑)。それくらい全裸になられるキャストも多くて。考えてみると地上波のドラマとかにこんなシチュエーションはないですし、作り手がやりたいことが守られていたんじゃないかなと思いますね。

映画解説者・中井 圭がおすすめする「#推しフリ」2作品

今回のノミネート作品以外で日本作品に問わず、中井がおすすめするNetflix作品「#推しフリ」に『37セカンズ』を挙げた。

【あらすじ】
社会に残る偏見と家族のしがらみの間で、自分を押し殺して生きてきた漫画家の卵がいま新たな世界の扉を開く。女として、人間として、本当の自由を見つけるために。
(Netflix公式サイトより)

映画「37セカンズ」予告編

中井:この作品は37秒間呼吸が止まったことで脳性麻痺を抱えた少女の物語です。母親が心配性で干渉してくるんですけど、娘は自立してやっていきたいという思いがあって、そこの葛藤などを描いています。僕は今の時代にそぐうような作品だと思っていて、個人の尊厳や自由というものがきちんと描かれ、非常に軽やかな物語になっていることがNetflixとしても相性がいいなと思います。

次に挙げた作品は、『ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから』だ。

【あらすじ】
アメフト男子に頼まれて、ラブレターを代筆することになった成績優秀なエリー。お陰で彼との友情は芽生えたけれど、彼と同じ女の子が好きな心の内はかなり複雑……。
(Netflix公式サイトより)

『ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから』予告編 - Netflix

中井:この作品は新しい三角関係を描いた作品です。主人公のエリーはラブレターの代筆を通じて、内気な性格がどんどん変わっていき愛の本質に気付いていく哲学的な物語になっています。

今年は、芸人のロバート・秋山竜次が絶妙にいそうなさまざまなジャンルのクリエイターを初回する大人気コンテンツ『クリエイターズ・ファイル』のNetflixオリジナルシリーズ化が決定、全世界同時配信が予定されている。作家・燃え殻のデビュー作『ボクたちはみんな大人になれなかった』(新潮文庫刊)が森山未來の主演で映画化されるほか、篠原涼子が新境地に挑むNetflixドラマ『金魚妻』、相撲界を描く異色のシリーズ『サンクチュアリ -聖域-』、大人気マンガ・アニメの『幽☆遊☆白書』が実写ドラマ化されることが発表された。話題の作品を多く生み出してきたNetflix。2021年配信予定の日本作品も注目だ。

同番組では、クリス・ペプラー、LiLiCo、ハマ・オカモト、SKY-HIら著名人がイチオシ作品を語ったほか、「海外映画」「音楽モノ」「海外ドラマ」など部門別にNo.1作品を発表した。結果はこちら( https://www.j-wave.co.jp/holiday/20210101/award.html )。

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2021年1月8日28時59分まで

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番組情報
J-WAVE NEW YEAR SPECIAL Netflix presents PLANET HOME
1月1日(金・祝)
9:00-17:55