J-WAVEで放送中の番組『INNOVATION WORLD』(ナビゲーター:川田十夢)のワンコーナー「DNP GLOBAL OPEN INNOVATION」。9月11日(金)のオンエアでは、漫画家/アニメーション作家の藍にいなが登場。YOASOBIとのコラボや、「J-WAVE INNOVATION WORLD FESTA 2020 supported by CHINTAI」について語った。
藍:友だちとかに(自分が藍にいなだと)気付かれ始めました(笑)。
川田:大学生なんだよね。
藍:そうですね。
川田:学生仲間からしたら、うらやましいんじゃない?
藍:どうなんだろう……刺激になるのはいいなあという感じです。
川田:僕はYouTubeとかに上がっている『夜に駆ける』以外の作品を拝見したんですが、藍さんの作品はすごくポップですよね。
藍:本当ですか? うれしいです。
川田:描いていることはけっこう内面の難しいところというか、明らかに言葉に出せないようなことを藍さんは描いていると思うんですが、色彩がポップだからすごく新しい感じがしました。藍さんは、まさに新時代の人ですね。
藍:いやいや(笑)。
川田:学校(東京藝大)ではアニメーション自体学ぶんですか?
藍:一応1回だけ。選択でアニメーションの授業はあるんですけど、ほとんど学ぶという感じではなく、取った人だけ好きに制作をするという感じでした。
川田:学生にして、もう完全に売れてるじゃないですか。
藍:そんなことないです(笑)。
川田:僕は学生のときから社会に接続していたタイプじゃないので、うらやましい反面、大変ですよね。だって学業と両立をさせているんですよね。
藍:でも、藝大はほぼ授業がないみたいなものなので(笑)。
川田:そうなの!?
藍:だから、学生ということを逆に忘れがちですね。
川田:アニメーションの描き方とか細かいことは勉強していないんですよね。
藍:していないです、完全に独学で。
川田:「どうやって描いているんだろう?」とか、いちいち訊きたくなります。ちなみにソフトはなにを使っているんですか?
藍:私は「CLIP STUDIO」というソフトを使っています。
川田:それはアニメーションの世界ではけっこう有名なソフトなんですか?
藍:アニメーションの世界というより、イラストのほうでみんな使っていると思います。
川田:藝大に入るまでに学ぶものって、どちらかというとリアリスティックなものじゃいですか。そこからなんで、今の作風にたどり着いたんでしょうか。
藍:もともとイラストをずっと自分で1人で描いていて、そこからデッサンとかを学んだので逆なんです。イラストレーションにデッサンが混ざるみたいな感じなんだと思います。
川田:なるほどね。絵が上手い人のアニメーションだなって思いますよね。
藍:うれしいです(笑)。
川田:今のところ完全に1人でやっているんですか? すごいね。大変なんじゃないですか?
藍:けっこう、無理があるなと感じています(笑)。
川田:もう学生にして腰が痛くなってない。
藍:肩が痛いですね(笑)。
川田:肩がやっぱりくるか。
藍:マズイなと感じています。
川田:多分、もうずっと一線に藍さんはいるだろうから、いい椅子とか買ったほうがいいよ。
藍:早めに買います(笑)。
川田:(YOASOBIの新曲)『群青』のイラストを手がけてられていらっしゃいます。
川田:これは曲を聴いてから描くんですか?
藍:曲を聴いてからイメージをして……という感じです。
川田:YOASOBI側から「こんな感じ」というのも来るんですか?
藍:今回はもとの楽曲のほうが「創作」というテーマの楽曲で、「表現のきっかけになったことをモチーフにしてジャケットを描いてください」という風に言われました。中学生時代に演劇部に入っていたんですけど、そこがきっかけだったので、今回はそれをもとにジャケットを描きました。
川田:演技もやっていたんですか? 多才ですね。
藍:学生演劇なので(笑)。
川田:そこでは演劇のビジュアルとかも担当したり?
藍:それもときどき。イラストとかは描いていました。
川田:影響を受けた好きな漫画家とか作家はいるんですか?
藍:小学校中学校くらいのころは、ニコニコ動画をずっと観ていたので、そういうところから影響は受けているのかなって思いますね。
川田:デジタルネイティブですね。
藍:そうですね、多分(笑)。
川田:メジャーで動いている人というよりは、動画の世界で活躍をしている人を追っていたんですか?
藍:そうです。どちらかというとアマチュアとプロの境目がないような、みんながわちゃわちゃやっているところで、そういうのがすごくきれいだなと思いながら過ごしていました。
川田:音楽はそもそも好きなんですか?
藍:好きですね。
川田:普通に音楽を聴いていても、ビジュアルみたいなものは浮かびますか?
藍:曲を聴きながらミュージックビデオを妄想するみたいなのが昔から趣味でした。
川田:じゃあよかったね。
藍:楽しいです(笑)。
川田:アニメーションは積み上げる時間芸術だから、睡眠時間とか休みとかは心配ですけど。
藍:計画をしながら……でも、締切前はけっこうバタバタですね(笑)。
■「J-WAVE INNOVATION WORLD FESTA 2020 supported by CHINTAI」
「DELUXE」チケット購入は、9月14日(月)23:59まで
https://www.j-wave.co.jp/iwf2020/
川田:イノフェスの「DELUXE」チケットに付いてくるTシャツのデザインが2種類ありまして、1つは僕が作っていて、1つはにいなさんが作っているというね。
藍:はい。
川田:ライバルなんですよ。
藍:ライバルなんですね(笑)。
川田:そうですよ、こういうのはどっちが売れるかですから。
藍:怖いですね。
川田:怖いですよ(笑)。意気込みはどうですか?
藍:意気込み!? そんな感じになるとは思わなくて……。
川田:そうですよね。
藍:(笑)。
川田:ちなみにこのイラストは、なにかモチーフはあるんですか?
藍:コロナの生活の中で毎日スケッチをおこなっているんですけど、そのスケッチの1つをもとにデザインをしていて。ずっと家に籠ってスケッチをしていると、だんだんと自分の内側に籠って、自分のなかのドロドロしたもの、みたいなものがスケッチに出てくるんです。だけど、そういうのを絵に落とし込むことによって、ドロドロしたものだったり負のエネルギーも、生命の輝きの1つというか、そういう美しいものになればいいな、と思いながらこのイラストを描いています。
川田:やっぱりにいなさんの表現というか、筆を通じてそうしたモヤモヤしたものに輪郭を与えると、すごくポップなんですよね。
藍:ありがとうございます。
川田:鳥みたいなのがいますが。
藍:サンショウウオなんです。
川田:サンショウウオなんだ!? 面白いね。僕のはAR対応なんですよ。
藍:それはちょっとズルいなと思って(笑)。
川田:ズルいよね(笑)。おまけがついているみたいな感じだものね。おじさんはズルいことをするんだよね。いつかARの共演とかもしたいね。
藍:ぜひぜひ!
川田:だって止まっている絵も動いているものも作れるじゃないですか。そういうのも今度やらせてください。
藍:お願いします!
藍にいなの最新情報は、Twitterまで。
・日時: 2020年10月17日(土)、18日(日)
開場 15:00(予定) 開演17:00 終演22:00(予定)
※アーカイブ配信期間: 10月19日(月)12:00予定~10月25日(日)23:59まで
・会場: 配信(コニカミノルタプラネタリア TOKYOより生配信 *事前収録パートあり)
・主催: J-WAVE / 筑波大学 / HOT STUFF PROMOTION
・企画制作: J-WAVE / 筑波大学 / HOT STUFF PROMOTION
・特別協賛: CHINTAI
・イベントHP:https://www.j-wave.co.jp/iwf2020/
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各界のエキスパートを招き、業界のトレンドをお届けする「DNP GLOBAL OPEN INNOVATION」は毎週金曜日の21時15分ごろからオンエア。
YOASOBI『夜に駆ける』MVを担当し話題に
藍にいなは、小説を音楽にする新生ユニット・YOASOBIの『夜に駆ける』MVを手がけたことで話題に。周囲での反響もあるという。川田:大学生なんだよね。
藍:そうですね。
川田:学生仲間からしたら、うらやましいんじゃない?
藍:どうなんだろう……刺激になるのはいいなあという感じです。
川田:僕はYouTubeとかに上がっている『夜に駆ける』以外の作品を拝見したんですが、藍さんの作品はすごくポップですよね。
藍:本当ですか? うれしいです。
川田:描いていることはけっこう内面の難しいところというか、明らかに言葉に出せないようなことを藍さんは描いていると思うんですが、色彩がポップだからすごく新しい感じがしました。藍さんは、まさに新時代の人ですね。
藍:いやいや(笑)。
川田:学校(東京藝大)ではアニメーション自体学ぶんですか?
藍:一応1回だけ。選択でアニメーションの授業はあるんですけど、ほとんど学ぶという感じではなく、取った人だけ好きに制作をするという感じでした。
アニメーションの描き方は完全に独学
活動としては漫画が先行していたという藍にいな。現在は『夜に駆ける』MV以外にも、椎名林檎「(生)林檎博’18 -不惑の余裕-」のバックアニメーションの一部を担当したほか、香取慎吾×祐真朋樹のファッションブランド「JANTJE_ONTEMBAAR」のイメージムービーアニメーションも手掛けている。川田:学生にして、もう完全に売れてるじゃないですか。
藍:そんなことないです(笑)。
川田:僕は学生のときから社会に接続していたタイプじゃないので、うらやましい反面、大変ですよね。だって学業と両立をさせているんですよね。
藍:でも、藝大はほぼ授業がないみたいなものなので(笑)。
川田:そうなの!?
藍:だから、学生ということを逆に忘れがちですね。
川田:アニメーションの描き方とか細かいことは勉強していないんですよね。
藍:していないです、完全に独学で。
川田:「どうやって描いているんだろう?」とか、いちいち訊きたくなります。ちなみにソフトはなにを使っているんですか?
藍:私は「CLIP STUDIO」というソフトを使っています。
川田:それはアニメーションの世界ではけっこう有名なソフトなんですか?
藍:アニメーションの世界というより、イラストのほうでみんな使っていると思います。
川田:藝大に入るまでに学ぶものって、どちらかというとリアリスティックなものじゃいですか。そこからなんで、今の作風にたどり着いたんでしょうか。
藍:もともとイラストをずっと自分で1人で描いていて、そこからデッサンとかを学んだので逆なんです。イラストレーションにデッサンが混ざるみたいな感じなんだと思います。
川田:なるほどね。絵が上手い人のアニメーションだなって思いますよね。
藍:うれしいです(笑)。
川田:今のところ完全に1人でやっているんですか? すごいね。大変なんじゃないですか?
藍:けっこう、無理があるなと感じています(笑)。
川田:もう学生にして腰が痛くなってない。
藍:肩が痛いですね(笑)。
川田:肩がやっぱりくるか。
藍:マズイなと感じています。
川田:多分、もうずっと一線に藍さんはいるだろうから、いい椅子とか買ったほうがいいよ。
藍:早めに買います(笑)。
表現のきっかけとなったのは「演劇」
藍にいなは、YOASOBIの新曲『群青』でもジャケットイラストを手がけている。そこから話題は、彼女の表現のルーツに。川田:(YOASOBIの新曲)『群青』のイラストを手がけてられていらっしゃいます。
#群青 のジャケットを手掛けていただいたのは「夜に駆ける」MV以来のタッグとなる藍にいなさん!ぷらそにかの合唱同様、縁のある仲間とこのタイミングで再びご一緒できたエモみが曲にもたっぷり詰まっています
— YOASOBI (@YOASOBI_staff) September 1, 2020
そしてインスト音源も公開!合唱パートはぜひ仲間と一緒に!https://t.co/h0d7Y9u20z pic.twitter.com/cDgTejHZ8j
藍:曲を聴いてからイメージをして……という感じです。
川田:YOASOBI側から「こんな感じ」というのも来るんですか?
藍:今回はもとの楽曲のほうが「創作」というテーマの楽曲で、「表現のきっかけになったことをモチーフにしてジャケットを描いてください」という風に言われました。中学生時代に演劇部に入っていたんですけど、そこがきっかけだったので、今回はそれをもとにジャケットを描きました。
川田:演技もやっていたんですか? 多才ですね。
藍:学生演劇なので(笑)。
川田:そこでは演劇のビジュアルとかも担当したり?
藍:それもときどき。イラストとかは描いていました。
川田:影響を受けた好きな漫画家とか作家はいるんですか?
藍:小学校中学校くらいのころは、ニコニコ動画をずっと観ていたので、そういうところから影響は受けているのかなって思いますね。
川田:デジタルネイティブですね。
藍:そうですね、多分(笑)。
川田:メジャーで動いている人というよりは、動画の世界で活躍をしている人を追っていたんですか?
藍:そうです。どちらかというとアマチュアとプロの境目がないような、みんながわちゃわちゃやっているところで、そういうのがすごくきれいだなと思いながら過ごしていました。
川田:音楽はそもそも好きなんですか?
藍:好きですね。
川田:普通に音楽を聴いていても、ビジュアルみたいなものは浮かびますか?
藍:曲を聴きながらミュージックビデオを妄想するみたいなのが昔から趣味でした。
川田:じゃあよかったね。
藍:楽しいです(笑)。
川田:アニメーションは積み上げる時間芸術だから、睡眠時間とか休みとかは心配ですけど。
藍:計画をしながら……でも、締切前はけっこうバタバタですね(笑)。
「イノフェス2020」Tシャツをデザイン!
今年で5回目の開催となる日本最大級のデジタル・クリエイティブフェスティバル「J-WAVE INNOVATION WORLD FESTA 2020 supported by CHINTAI」(以下イノフェス)が、2020年10月17日(土)、18日(日)の2日間、無観客でオンライン開催される。藍にいなと川田十夢は、オリジナルTシャツ付き「DELUXE」チケットの、Tシャツデザインを担当。■「J-WAVE INNOVATION WORLD FESTA 2020 supported by CHINTAI」
「DELUXE」チケット購入は、9月14日(月)23:59まで
https://www.j-wave.co.jp/iwf2020/
川田:イノフェスの「DELUXE」チケットに付いてくるTシャツのデザインが2種類ありまして、1つは僕が作っていて、1つはにいなさんが作っているというね。
藍:はい。
川田:ライバルなんですよ。
藍:ライバルなんですね(笑)。
川田:そうですよ、こういうのはどっちが売れるかですから。
藍:怖いですね。
川田:怖いですよ(笑)。意気込みはどうですか?
藍:意気込み!? そんな感じになるとは思わなくて……。
川田:そうですよね。
藍:(笑)。
川田:ちなみにこのイラストは、なにかモチーフはあるんですか?
藍:コロナの生活の中で毎日スケッチをおこなっているんですけど、そのスケッチの1つをもとにデザインをしていて。ずっと家に籠ってスケッチをしていると、だんだんと自分の内側に籠って、自分のなかのドロドロしたもの、みたいなものがスケッチに出てくるんです。だけど、そういうのを絵に落とし込むことによって、ドロドロしたものだったり負のエネルギーも、生命の輝きの1つというか、そういう美しいものになればいいな、と思いながらこのイラストを描いています。
川田:やっぱりにいなさんの表現というか、筆を通じてそうしたモヤモヤしたものに輪郭を与えると、すごくポップなんですよね。
藍:ありがとうございます。
川田:鳥みたいなのがいますが。
藍:サンショウウオなんです。
川田:サンショウウオなんだ!? 面白いね。僕のはAR対応なんですよ。
藍:それはちょっとズルいなと思って(笑)。
川田:ズルいよね(笑)。おまけがついているみたいな感じだものね。おじさんはズルいことをするんだよね。いつかARの共演とかもしたいね。
藍:ぜひぜひ!
川田:だって止まっている絵も動いているものも作れるじゃないですか。そういうのも今度やらせてください。
藍:お願いします!
藍にいなの最新情報は、Twitterまで。
「イノフェス2020」開催概要
・タイトル: J-WAVE INNOVATION WORLD FESTA 2020 supported by CHINTAI・日時: 2020年10月17日(土)、18日(日)
開場 15:00(予定) 開演17:00 終演22:00(予定)
※アーカイブ配信期間: 10月19日(月)12:00予定~10月25日(日)23:59まで
・会場: 配信(コニカミノルタプラネタリア TOKYOより生配信 *事前収録パートあり)
・主催: J-WAVE / 筑波大学 / HOT STUFF PROMOTION
・企画制作: J-WAVE / 筑波大学 / HOT STUFF PROMOTION
・特別協賛: CHINTAI
・イベントHP:https://www.j-wave.co.jp/iwf2020/
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各界のエキスパートを招き、業界のトレンドをお届けする「DNP GLOBAL OPEN INNOVATION」は毎週金曜日の21時15分ごろからオンエア。
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2020年9月18日28時59分まで
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番組情報
- INNOVATION WORLD
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毎週金曜20:00-22:00
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川田十夢