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のん、同年代の異性にライバル心―脳科学者・茂木健一郎が内面を徹底分析

のん、同年代の異性にライバル心―脳科学者・茂木健一郎が内面を徹底分析

女優・創作あーちすと のんが、脳科学者・茂木健一郎とトークを展開。脳科学の視点で、のんの内面を分析した。

両者がトークを展開したのは、6月21日(日)放送のJ-WAVEのPodcast連動プログラム『INNOVATION WORLD ERA』のワンコーナー「FROM THE NEXT ERA」。のんは同番組の第三週目のナビゲーターを務める。


■のんの絵から感じた個性

脳科学といえば「脳トレ」や「アハ体験」などをイメージする人も多いだろう。のんも、そのうちのひとり。茂木によると、それらは「テレビに出るときのフロント」のようなものであって、重要なのは「クオリア」(感覚質)という概念なのだそう。そこで茂木は『美術手帖』の企画で、のんが世界的に評価されている美術作家・奈良美智氏から絵の手ほどきを受けたことに触れた。

茂木:のんさんはアーティスト活動で、奈良美智に絵の描き方を習いに行ったんですね。すさまじいよね。
のん:ビックリしました、すさまじかったです。
茂木:のんさんの絵を見ていると、色の使い方とかすごく独特で、あれがクオリアっていう質感なんです。
のん:そうなんだ! クオリアが本質なんですね。
茂木:それをものすごく感じる。のんさんの世間のイメージと、自分は必ずしも一致しないから。この前、岡田准一さんとラジオでしゃべっていたときに、岡田さんがあの渋い顔で「いやあ、アイドルっていうのはね、自分自身が商品ですから」って(笑)。
のん:格好いい(笑)。
茂木:大変だと思うよ。僕はのんさんのことは遠くからしか見たことがないから、どういう人なのかは本当はわからないけど、ネットの書き込みとかを見ていると「のんちゃんはやっぱり目がいいんだよね」って、目はいいかもしれないけど、それでのんちゃんのことを分かったわけじゃないでしょ、みたいな。脳科学的に言うと「個性ってなんなのか」という。いつから自分の個性に気が付いたんですか?
のん:いつだろう? 女優をやろうとなって、演技のレッスンとかをし始めて、そこからですね。
茂木:僕は舞台を拝見したから。映画とかドラマだと編集も入っているかもしれないから、生でどれくらいすごいのかというのは舞台で観て初めてわかるんだけど、やっぱりすごいなと思ったんだよね。ビジュアルを含めて全部が他の人と全然違うというか。あの舞台はいろいろなベテランの人もいたけど、のんさんの存在感は全然別格だった。ただ一方で、『この世界の片隅に』というすばらしい映画を我々に届けてくださって、あれで声優としての才能を開花させたというか。「今度はなにをしてくれるのかな?」というのがあります。
のん:ありがとうございます。期待されてる! 頑張らなきゃ。


■同年代の異性への嫉妬「私が真ん中に立つとどうなるんだろう?」

茂木は、のんを脳科学的に分析をすると「男の子」がそこにいるような印象を受けるという。のん自身、同年代の男性への「ライバル心」があるのだとか。

茂木:かわいい女性なのに、絵の描き方とかを見ていると(ジャン=ミシェル・)バスキアっぽい、なんていうか……。
のん:ええ、うれしい!
茂木:あまりかわいくしようとしていないですよね。
のん:かわいいと言われるのは好きなんですけど、格好いいも言われたいですね。同年代の男の人を見ていると「くそ!」ってなります。
茂木:マジで? 同年代の男性に嫉妬をするというか、ライバル心を持つんだ。
のん:めちゃくちゃライバル視します。男性の世界観じゃないと成立しない役ってあるじゃないですか。「この友情って男の子の友情だよな」とか。女の子の友情も好きなので、それはすごく共感するんですけど「私が真ん中に立つとどうなるんだろう……ああ、負けるかも!」と考えたときに、すごく嫉妬します。女の子だけが持っている力みたいなのも信じていて、その魅力もひとつのジャンルとして楽しみたいなと思っていて。
茂木:そうですよね。いや、それはもうみんなが認めているところで。だから不思議なんじゃない? 女の子なんだけど、男の子もいるよねみたいな。宮崎 駿さんがずっと描いてきた女の子に近いのかもね。
のん:本当ですか?
茂木:だってあの人は『風の谷のナウシカ』から始まって、ずっとそういうちょっとボーイッシュな女の子を描いてきているから。


■のんの真っ直ぐなクリエイティブ精神

茂木はのんの今後の活動について「いっそのことハリウッド進出とかのほうがいい」と提案。作品作りにはある「喜劇王」のアプローチが向いているのでは、とアドバイスした。

のん:(ハリウッド進出)したい! 英語がしゃべれるようになったら。
茂木:ねえ。
のん:(英語の発音風で)『INNOVATION WORLD ERA』!
茂木:(笑)。そのあたりってどうなんですか? のんさんのクリエイティブ活動というか、歌とかをこれからやっていく上で、どういう風にしていきたいんですか?
のん:「こうやりたい」と思ったときに、そのままブレーキをかけないで行くというのは大事にしています。
茂木:チャップリンの映画音楽ってほとんど彼が口笛で「こういう感じ」って吹いて、専門家がちゃんとした音楽に作ってた。だから『ライムライト』とか『街の灯』とかはチャップリンが全部作曲をしている。
のん:そうなんですね。口笛からできているんだ。
茂木:だから、あんな感じがのんさんの場合もいいのかなと思って。ちゃんと演奏したりする人ってうまい人がいるからそれはお任せしておいて、発想とかオリジナルのアイデアというのは、のんさんじゃないとできないことがあるだろうし。


■のんは5歳の子どものよう?

茂木はのんの溢れ出るエネルギーに感嘆。「落ち込むことはあるのか?」という質問に、のんはあると語りながらも「次の日になったら忘れています」とポジティブに回答した。

のん:スランプみたいなのはないですね。
茂木:なるほど。それは脳科学的に言うと、かなり強靭な脳みそですね。みんなから見ると、5歳ぐらいの子どもが持っているエネルギーがそのままあるような風に見えるんだよね。インスパイアされたアーティストって、音楽だとどういう人なんですか?
のん:忌野清志郎さんとか、矢野顕子さんとか自由な方に憧れますね。
茂木:のんさんが清志郎さんみたなメイクをしたらどうなんだろうな。
のん:したい!
茂木:清志郎さんのメイクって、アンディ・ウォーホルの描くマリリン・モンローにちょっと似ている気が。
のん:くっきりしてますもんね。
茂木:のんさんって、「マリリン・モンローのブロンド」みたいな感じがして。ノーマ・ジーンというのが本名で、彼女はもともとブロンドじゃない。でも、ブロンドの美人というとマリリン・モンローが代名詞みたいになっている。ああいう、いかにもナチュラルに見えるんだけど、実は作っているというのがいちばんすごい気がしています。


■同じ作品を何十回も…のんのインプット方法に茂木も感嘆

茂木によると、脳の側頭葉にネタを仕込まないとクリエイティブなアイデアは出てこないのだという。のんはどのようなインプット作業をしているのだろうか。

のん:私もそこをすごい悩んでいて。頑張ってインプットするようにしているんですが、波があるというか。「これ面白い!」となったら、1回そこにガーっとハマるんですけど。
茂木:マイブームのときはかなり集中をしてそのことをやるんですか?
のん:ひとつの映画とかを観て心を打たれると、何十回も観たりとか。
茂木:プロだなあ。なにを考えて観ているんですか?
のん:「この演技好き!」ってなったら、巻き戻してもう1回観て真似して、「全然似ない!」って感じで、似るまでやるみたいな。
茂木:映画を観ているというより、演技を観ているということですかね。
のん:そんな感じかもしれないです、職業病っぽいけど。最初は話を楽しんでいるんですけど、最終的に「うわ、すごかった」ってなると、うらやましくなっちゃうので「私もあそこに行きたい」ってなります。
茂木:すごいな。

茂木 健一郎の16年ぶりの書き下ろしとなる『クオリアと人工意識』(講談社現代新書)が、7月15日に発売される。ぜひチェックしてみてほしい。

『INNOVATION WORLD ERA』では、各界のイノベーターが週替りでナビゲート。第1週目はライゾマティクスの真鍋大度、第2週目はASIAN KUNG-FU GENERATION・後藤正文、第3週目は女優で創作あーちすとの「のん」、第4週目はクリエイティブディレクター・小橋賢児。放送は毎週日曜日23時から。

【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年6月28日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:『INNOVATION WORLD ERA』
放送日時:日曜 23:00-23:54/SPINEAR、Spotify、YouTubeでも配信
オフィシャルサイト: https://www.spinear.com/shows/innovation-world-era/

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