J-WAVEで放送中の番組『SHIBUYA DESIGN』(ナビゲーター:千原徹也・武藤千春)。6月13日(土)のオンエアでは、FPM (Fantastic Plastic Machine)の田中知之と東京スカパラダイスオーケストラの谷中 敦がゲストに登場。4月から始まった番組初のリスナー参加型サウンドデザインプロジェクトの歌詞が完成した。
■酔っぱらって言ったことが、20年越しに実を結んだ
田中が作曲をし、千原がリスナーからの意見も含めた歌詞の原案を担当し、武藤が歌うことが決まっていたサウンドデザインプロジェクト。千原からバトンを受け取った谷中がメロディに歌詞を乗せることになった経緯を、田中が説明した。
田中:トラックは新しい渋谷と昔ながらの渋谷の両方を表現したいと思って作りました。いまだかつてないこの時代感みたいなものも落とし込みました。そして千原くんから歌詞のアイデアがあがってきたときに、僕と千原くんで最後まで作り上げる考えもあったんですけど、ふと谷中くんのことを思い出したんです。
千原:すごいですよ。ふと思い出す人じゃないですからね。
田中:今でこそ日本を代表する作詞家です。でも、実は今から20年近く前に僕が酔っぱらって「あなたはこれからスカパラの全作詞を担当して日本に羽ばたく作詞家になってください」って言ったんですよ。
谷中:言ってもらったね。
田中:それを真摯に受けて谷中くんは今のこういう立場にあるんですよ(笑)。(谷中とは)折を見て一緒に仕事をしたかったのに、ちゃんとした形でやってなかったんですよね。このプロジェクトがいいきっかけになるかなと思い、千原くんに「谷中くんにお願いするアイデアがあるんだけど」と言ったら、「頼めるんですか?」って(笑)。
千原:そうですよね。「そんな豪華なことができるんですか?」ってビックリしました。
田中と谷中は、渋谷のクラブを中心に「HOWL」というイベントを不定期で行っている。田中がDJを、谷中がポエトリーリーディングを行う内容だ。このサウンドプロジェクト以前から渋谷という場所で田中の音と谷中の言葉という掛け合わせたことをやっていたために、その縁やシンクロも田中は興味深く感じていると語った。
■スカパラ『倒れないドミノ』の歌詞に込めた思い
このサウンドプロジェクトは、新型コロナウイルスの影響を鑑みて「音楽で勇気づけられないか」と千原が考えたことが発端だ。時を同じくしてこの春、J-WAVE 春のキャンペーン『GOOD MUSIC, GOOD VIBES』のキャンペーンソングとして書き下ろされたのが東京スカパラダイスオーケストラの最新曲『倒れないドミノ』。この曲も谷中が作詞をした。
谷中:J-WAVEの方々に今回のコロナを受けて、「いつもと同じ声でいつもと同じ元気を届けたい」というメッセージをいただいて作りました。歌詞を書いたのは3月頭くらい。やっぱり皆さんが悩んでいる時期だったので、これは自分が時代に対して届けられる手紙だと思って、一人でも多く共感してもらえる歌詞を書こうと思いました。今の世の中は状況を考えて周りの人と足並みを揃えなければいけないんですけど、足並みを揃えることに慣れてしまうとデマにも流されやすくなります。同調する部分と自分で考える部分をよく考えて、“倒れないドミノ”でいることも必要かなと思ってタイトルを思いつきました。
千原:いいですね。
谷中:あとラジオの存在ですよね。卒業式で友だちに会えない人たちもいましたけど、会えないときにはお互いが「何しているかな」と空を見上げたりする。空で繋がっているって素晴らしいなと。ラジオも空や電波で繋がっているので、歌詞の中にも「青い空」と入れました。
千原:僕もちょうどこのラジオが3月にスタートして、この曲を毎週聴かせてもらってね。
武藤:私たちも勇気づけられましたよね。
谷中:ありがとうございます。
■タイトルは『揺れてたブランコ』に決定!
谷中の作詞によって完成した曲のタイトルは『揺れてたブランコ』。谷中は千原から原案を受け取り、SFめいたものも感じたという。
谷中:「昨日の僕から今日の僕に対して」とか「両方の自分が同時に存在している」ということが書いてあって、また、それに対する疑問もぶつけている。「どうして家から出られないんだろう、どうして好きな人に会えないんだろう、きみの世界ではどうしてそうなっているの」といったメッセージが満載だったので、その部分を活かしました。さっきまで乗っていたブランコがまだ揺れているということは、そこに自分がいたということで、昨日や今日を表現しています。
田中:最初に谷中くんから歌詞があがってきたときは、違うタイトルが仮で書いてあったんだよね。僕は千原さんと二人で歌詞を読んで、ブランコの歌詞が3つ出てくるからタイトルは『揺れてるブランコ』にしようと谷中くんに返した。そうしたら谷中くんは「いや、歌詞も含めて“揺れてたブランコ”にしよう」と言われた。「揺れてる」から「揺れてた」に変わるだけでこれだけ深くなるのか、と歌詞の世界を学びました。
谷中:細かいことを大きく言ってくれるなあ、優しいなあ(笑)。
田中:細かいことが大切だよ(笑)。
千原:僕も「揺れてた」に変わったことで、自分の言葉により乗っていくような感覚がありましたね。
歌詞は、武藤の歌声も考えながら書かれたそうだ。
■今後はレコーディングで武藤の歌入れへ
4人は今後のプロジェクトの展開について公開会議を行った。
田中:3密を避けながらそろそろレコーディングができるといいですよね。皆さんのスケジュールも合わせて武藤さんの歌が乗っかって、この番組でお披露目できたらいいな。
武藤:そうですね。
千原:だって、もう歌ってもらうだけですもんね。
田中:とりあえず谷中くんから歌詞のはめ方指導は受けているので、僕なりに1回かみ砕くために自分で歌ってみて、それを武藤さんにお伝えして、最後の微調整を谷中くんと話しながら直すところがあれば仕上げていく感じかな。
谷中:細かい直しがあれば全然対応しますので、言ってください。
田中:先生、ありがとうございます。
千原:作詞家の先生みたいな(笑)。
田中:今やもう、日本を代表する先生になっちゃって。
千原:20年前に飲みながら言ったことが……。
谷中:いやいや、あのときに田中が言ってくれたから今がある。
どのような楽曲に仕上がるのか、完成をお楽しみに
【番組情報】
番組名:『SHIBUYA DESIGN』
放送日時:毎週土曜 15時-17時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/shibuyadesign/
■酔っぱらって言ったことが、20年越しに実を結んだ
田中が作曲をし、千原がリスナーからの意見も含めた歌詞の原案を担当し、武藤が歌うことが決まっていたサウンドデザインプロジェクト。千原からバトンを受け取った谷中がメロディに歌詞を乗せることになった経緯を、田中が説明した。
田中:トラックは新しい渋谷と昔ながらの渋谷の両方を表現したいと思って作りました。いまだかつてないこの時代感みたいなものも落とし込みました。そして千原くんから歌詞のアイデアがあがってきたときに、僕と千原くんで最後まで作り上げる考えもあったんですけど、ふと谷中くんのことを思い出したんです。
千原:すごいですよ。ふと思い出す人じゃないですからね。
田中:今でこそ日本を代表する作詞家です。でも、実は今から20年近く前に僕が酔っぱらって「あなたはこれからスカパラの全作詞を担当して日本に羽ばたく作詞家になってください」って言ったんですよ。
谷中:言ってもらったね。
田中:それを真摯に受けて谷中くんは今のこういう立場にあるんですよ(笑)。(谷中とは)折を見て一緒に仕事をしたかったのに、ちゃんとした形でやってなかったんですよね。このプロジェクトがいいきっかけになるかなと思い、千原くんに「谷中くんにお願いするアイデアがあるんだけど」と言ったら、「頼めるんですか?」って(笑)。
千原:そうですよね。「そんな豪華なことができるんですか?」ってビックリしました。
田中と谷中は、渋谷のクラブを中心に「HOWL」というイベントを不定期で行っている。田中がDJを、谷中がポエトリーリーディングを行う内容だ。このサウンドプロジェクト以前から渋谷という場所で田中の音と谷中の言葉という掛け合わせたことをやっていたために、その縁やシンクロも田中は興味深く感じていると語った。
■スカパラ『倒れないドミノ』の歌詞に込めた思い
このサウンドプロジェクトは、新型コロナウイルスの影響を鑑みて「音楽で勇気づけられないか」と千原が考えたことが発端だ。時を同じくしてこの春、J-WAVE 春のキャンペーン『GOOD MUSIC, GOOD VIBES』のキャンペーンソングとして書き下ろされたのが東京スカパラダイスオーケストラの最新曲『倒れないドミノ』。この曲も谷中が作詞をした。
谷中:J-WAVEの方々に今回のコロナを受けて、「いつもと同じ声でいつもと同じ元気を届けたい」というメッセージをいただいて作りました。歌詞を書いたのは3月頭くらい。やっぱり皆さんが悩んでいる時期だったので、これは自分が時代に対して届けられる手紙だと思って、一人でも多く共感してもらえる歌詞を書こうと思いました。今の世の中は状況を考えて周りの人と足並みを揃えなければいけないんですけど、足並みを揃えることに慣れてしまうとデマにも流されやすくなります。同調する部分と自分で考える部分をよく考えて、“倒れないドミノ”でいることも必要かなと思ってタイトルを思いつきました。
千原:いいですね。
谷中:あとラジオの存在ですよね。卒業式で友だちに会えない人たちもいましたけど、会えないときにはお互いが「何しているかな」と空を見上げたりする。空で繋がっているって素晴らしいなと。ラジオも空や電波で繋がっているので、歌詞の中にも「青い空」と入れました。
千原:僕もちょうどこのラジオが3月にスタートして、この曲を毎週聴かせてもらってね。
武藤:私たちも勇気づけられましたよね。
谷中:ありがとうございます。
■タイトルは『揺れてたブランコ』に決定!
谷中の作詞によって完成した曲のタイトルは『揺れてたブランコ』。谷中は千原から原案を受け取り、SFめいたものも感じたという。
谷中:「昨日の僕から今日の僕に対して」とか「両方の自分が同時に存在している」ということが書いてあって、また、それに対する疑問もぶつけている。「どうして家から出られないんだろう、どうして好きな人に会えないんだろう、きみの世界ではどうしてそうなっているの」といったメッセージが満載だったので、その部分を活かしました。さっきまで乗っていたブランコがまだ揺れているということは、そこに自分がいたということで、昨日や今日を表現しています。
田中:最初に谷中くんから歌詞があがってきたときは、違うタイトルが仮で書いてあったんだよね。僕は千原さんと二人で歌詞を読んで、ブランコの歌詞が3つ出てくるからタイトルは『揺れてるブランコ』にしようと谷中くんに返した。そうしたら谷中くんは「いや、歌詞も含めて“揺れてたブランコ”にしよう」と言われた。「揺れてる」から「揺れてた」に変わるだけでこれだけ深くなるのか、と歌詞の世界を学びました。
谷中:細かいことを大きく言ってくれるなあ、優しいなあ(笑)。
田中:細かいことが大切だよ(笑)。
千原:僕も「揺れてた」に変わったことで、自分の言葉により乗っていくような感覚がありましたね。
歌詞は、武藤の歌声も考えながら書かれたそうだ。
■今後はレコーディングで武藤の歌入れへ
4人は今後のプロジェクトの展開について公開会議を行った。
田中:3密を避けながらそろそろレコーディングができるといいですよね。皆さんのスケジュールも合わせて武藤さんの歌が乗っかって、この番組でお披露目できたらいいな。
武藤:そうですね。
千原:だって、もう歌ってもらうだけですもんね。
田中:とりあえず谷中くんから歌詞のはめ方指導は受けているので、僕なりに1回かみ砕くために自分で歌ってみて、それを武藤さんにお伝えして、最後の微調整を谷中くんと話しながら直すところがあれば仕上げていく感じかな。
谷中:細かい直しがあれば全然対応しますので、言ってください。
田中:先生、ありがとうございます。
千原:作詞家の先生みたいな(笑)。
田中:今やもう、日本を代表する先生になっちゃって。
千原:20年前に飲みながら言ったことが……。
谷中:いやいや、あのときに田中が言ってくれたから今がある。
どのような楽曲に仕上がるのか、完成をお楽しみに
【番組情報】
番組名:『SHIBUYA DESIGN』
放送日時:毎週土曜 15時-17時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/shibuyadesign/
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