さまざまなクリエイターに“情熱”について聞く、J-WAVEで放送中の番組『ROPPONGI PASSION PIT』(ナビゲーター:DEAN FUJIOKA/三原勇希)。6月6日(土)のオンエアでは、映画監督・深田晃司が登場。DEANと映画にまつわるトークを繰り広げた。
■DEAN&三原が1ヶ月ぶりにスタジオへ!
緊急事態宣言の解除を受け、約1ヶ月ぶりにスタジオで収録が行われた。オープニングでは、DEANと三原がスタジオへの帰還を喜びあった。
DEAN:今日は久々に六本木のPIT(スタジオ)に戻ってきました!
三原:ボス(DEAN)、お久しぶりです!
DEAN:やっと入国できた(笑)。約1ヶ月ぶり。緊急事態宣言も明けたよね。
三原:そうですね。六本木の飲食店やショップの営業が徐々に再開していて、街に明かりが戻ってきた感じですね。
DEAN:今、目の前には透明のアクリル板があります。PIT内でも気を緩めずに今日もお送りしたいと思います。
■映画『海を駆ける』の思い出
ゲストの深田は、2005年より平田オリザ主宰の劇団「青年団」演出部に所属。その一方で、自主映画の監督も務める。映画『歓待』(2010)が、第24回東京国際映画祭の日本映画・ある視点部門作品賞と、第15回プチョン国際ファンタスティック映画祭の最優秀アジア映画賞を受賞。長編5作目『淵に立つ』(2016)が、第69回カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門審査員賞に輝くなど、気鋭の日本人監督として国際的に注目されている。
深田は、DEAN主演の映画『海を駆ける』(2018)のメガホンをとったこともあり、ふたりは思い出話に花を咲かせた。
DEAN:お久しぶりです。
深田:ご無沙汰しております。まさか久しぶりのタイミングが、こんなアクリル板越しになるなんて(笑)。
三原:おふたりはおそろいのTシャツで。
DEAN:ペアルック(笑)。
深田:『海を駆ける』の現場のスタッフTシャツなんですよね。インドネシアのプロデューサーが作ってくれたものです。
三原:私も『海を駆ける』を観ました。おふたりはいつ以来の再会なんですか?
深田:おそらくジャカルタで『海を駆ける』を公開したときに、舞台あいさつで一緒に出た以来ですね。
DEAN:あれは楽しかったですね。
深田:楽しかったですね(笑)。『海を駆ける』は楽しい思い出しかない。
DEAN:あはは(笑)。
三原:観ていてインドネシアにすごく行きたくなりました。画がキレイで。
深田:ありがとうございます。
DEAN:(仲野)太賀くんも「この仕事、ほんとボーナス」みたいなことを言ってました(笑)。
三原:へえ!
深田:今まで自分が味わってきた全ての現場のなかで、あれほど幸せな現場はなくて、プロデューサーからも「こんなの絶対にないと思ったほうがいいよ。これを基準にしちゃダメだからね」って。
DEAN:あはは(笑)。
三原:なにがそんなに?
深田:インドネシアのスタッフやキャストの人柄が大きかったかなと思います。
■DEANが振り返る「深田監督はセンスがいい」
DEANは、一緒に仕事をする以前から深田監督に興味を抱いていたという。
DEAN:僕らは同い歳で、深田さんの噂をずっと前から聞いていたから、すごく興味津々でした。
三原:どんな噂だったんですか?
DEAN:深田さんはもともと照明部からこの業界に入ったと聞いていたんです。なぜ照明部を選んだかという話も含めて「その角度でフィルムメイキングを捉えている人がいるんだ」と、すごくセンスがいいなと思いました。映画は団体で作るから、撮影の準備をしたり撮ったり、撤収したり、移動したり……その流れは部署ごとにちょっとずつ変わってくる。深田さんはそういうのを覚えているんですよ。日本で最初にした仕事で、初めて監督という立場でやったとき、「こういう監督が日本にはいる」と深田さんの話を聞きました。
深田:ああ、そうですか! 恐縮です。
■30時間以上にも及ぶ過酷な現場
DEANと深田は、過去に体験した最も過酷な撮影現場を振り返った。
深田:僕は最初、映画学校に入っていたんです。映画が好きで撮りたくて学校に入ったんですけど、やっぱりプロの現場はスタッフワークもしなくちゃいけないんじゃないかということで、初めて入ったのが照明部なんです。すごく高名な監督の現場で、いい映画を作る方なんですけど、まあ予算がなくて。一週間で撮りきらなくちゃいけないうえに、アクション映画だから時間がかかるんですよ。
DEAN:うわあ……。
深田:初めてのプロの現場で、いきなり最終日に30時間ぶっ通しで撮影ということを味わって。
三原:つらい!
深田:朝6時に撮影が始まって、18時になっても当然終わらなくて、そのまま0時を越えて、次の日の朝6時で24時間経過ですよね。これでまだ終わっていないんですよ。もう明け方のシーンをずっと撮っていて、最後はバタバタとみんな死んでいるシーンなんです。撃たれた敵がたくさん死んでいるシーンで、照明部なんだけどエキストラもやらされるんです。眠いのに死んでいる役だから、睡魔との戦いという感じで(笑)。
DEAN:あはは(笑)。
三原:本当に寝ちゃう(笑)。
深田:でも、本当に寝たら怒られるし……それでやっと12時過ぎで終わったので、30時間以上。
三原:過酷ですね。
DEAN:僕も最初、香港で映画の仕事をしたときに、ずっとぶっ通しでした。“現場に住む”みたいな感覚で「手が空いているんだったら、そこによりかかって寝な」とか。ご飯もみんなで食べるんじゃなくて、手が空いたらつまんで食いつないで……みたいな感じだったから(笑)。
深田:厳しいですねえ!
撮る側と撮られる側、それぞれの立場から過酷な現場を振り返ったふたりだった。
『ROPPONGI PASSION PIT』は、東京・六本木に出現した、いろいろな人の“情熱”が集まり、重なり合い、さらに熱を増して燃え上がる秘密基地として、てみんなの熱い思いを電波に乗せて発信。放送は毎週土用の23時から。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年6月13日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『ROPPONGI PASSION PIT』
放送日時:毎週土曜 23時-23時54分
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/passionpit/
■DEAN&三原が1ヶ月ぶりにスタジオへ!
緊急事態宣言の解除を受け、約1ヶ月ぶりにスタジオで収録が行われた。オープニングでは、DEANと三原がスタジオへの帰還を喜びあった。
DEAN:今日は久々に六本木のPIT(スタジオ)に戻ってきました!
三原:ボス(DEAN)、お久しぶりです!
DEAN:やっと入国できた(笑)。約1ヶ月ぶり。緊急事態宣言も明けたよね。
三原:そうですね。六本木の飲食店やショップの営業が徐々に再開していて、街に明かりが戻ってきた感じですね。
DEAN:今、目の前には透明のアクリル板があります。PIT内でも気を緩めずに今日もお送りしたいと思います。
■映画『海を駆ける』の思い出
ゲストの深田は、2005年より平田オリザ主宰の劇団「青年団」演出部に所属。その一方で、自主映画の監督も務める。映画『歓待』(2010)が、第24回東京国際映画祭の日本映画・ある視点部門作品賞と、第15回プチョン国際ファンタスティック映画祭の最優秀アジア映画賞を受賞。長編5作目『淵に立つ』(2016)が、第69回カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門審査員賞に輝くなど、気鋭の日本人監督として国際的に注目されている。
深田は、DEAN主演の映画『海を駆ける』(2018)のメガホンをとったこともあり、ふたりは思い出話に花を咲かせた。
DEAN:お久しぶりです。
深田:ご無沙汰しております。まさか久しぶりのタイミングが、こんなアクリル板越しになるなんて(笑)。
三原:おふたりはおそろいのTシャツで。
DEAN:ペアルック(笑)。
深田:『海を駆ける』の現場のスタッフTシャツなんですよね。インドネシアのプロデューサーが作ってくれたものです。
三原:私も『海を駆ける』を観ました。おふたりはいつ以来の再会なんですか?
深田:おそらくジャカルタで『海を駆ける』を公開したときに、舞台あいさつで一緒に出た以来ですね。
DEAN:あれは楽しかったですね。
深田:楽しかったですね(笑)。『海を駆ける』は楽しい思い出しかない。
DEAN:あはは(笑)。
三原:観ていてインドネシアにすごく行きたくなりました。画がキレイで。
深田:ありがとうございます。
DEAN:(仲野)太賀くんも「この仕事、ほんとボーナス」みたいなことを言ってました(笑)。
三原:へえ!
深田:今まで自分が味わってきた全ての現場のなかで、あれほど幸せな現場はなくて、プロデューサーからも「こんなの絶対にないと思ったほうがいいよ。これを基準にしちゃダメだからね」って。
DEAN:あはは(笑)。
三原:なにがそんなに?
深田:インドネシアのスタッフやキャストの人柄が大きかったかなと思います。
あす、土曜夜23:00-@rpp813 のゲストは、
— 三原勇希 (@yuki_mihara) June 5, 2020
映画監督の深田晃司さん!
偶然にもボスの主演作「海を駆ける」のTシャツで現れたお二人!口を揃えて「一番幸せな現場だった」と。止まらないトークはミニシアターエイドのお話から、映画製作の問題点・構造改革へ‥
J-WAVEでぜひお聴きください! pic.twitter.com/i3KpdeQI0Q
■DEANが振り返る「深田監督はセンスがいい」
DEANは、一緒に仕事をする以前から深田監督に興味を抱いていたという。
DEAN:僕らは同い歳で、深田さんの噂をずっと前から聞いていたから、すごく興味津々でした。
三原:どんな噂だったんですか?
DEAN:深田さんはもともと照明部からこの業界に入ったと聞いていたんです。なぜ照明部を選んだかという話も含めて「その角度でフィルムメイキングを捉えている人がいるんだ」と、すごくセンスがいいなと思いました。映画は団体で作るから、撮影の準備をしたり撮ったり、撤収したり、移動したり……その流れは部署ごとにちょっとずつ変わってくる。深田さんはそういうのを覚えているんですよ。日本で最初にした仕事で、初めて監督という立場でやったとき、「こういう監督が日本にはいる」と深田さんの話を聞きました。
深田:ああ、そうですか! 恐縮です。
■30時間以上にも及ぶ過酷な現場
DEANと深田は、過去に体験した最も過酷な撮影現場を振り返った。
深田:僕は最初、映画学校に入っていたんです。映画が好きで撮りたくて学校に入ったんですけど、やっぱりプロの現場はスタッフワークもしなくちゃいけないんじゃないかということで、初めて入ったのが照明部なんです。すごく高名な監督の現場で、いい映画を作る方なんですけど、まあ予算がなくて。一週間で撮りきらなくちゃいけないうえに、アクション映画だから時間がかかるんですよ。
DEAN:うわあ……。
深田:初めてのプロの現場で、いきなり最終日に30時間ぶっ通しで撮影ということを味わって。
三原:つらい!
深田:朝6時に撮影が始まって、18時になっても当然終わらなくて、そのまま0時を越えて、次の日の朝6時で24時間経過ですよね。これでまだ終わっていないんですよ。もう明け方のシーンをずっと撮っていて、最後はバタバタとみんな死んでいるシーンなんです。撃たれた敵がたくさん死んでいるシーンで、照明部なんだけどエキストラもやらされるんです。眠いのに死んでいる役だから、睡魔との戦いという感じで(笑)。
DEAN:あはは(笑)。
三原:本当に寝ちゃう(笑)。
深田:でも、本当に寝たら怒られるし……それでやっと12時過ぎで終わったので、30時間以上。
三原:過酷ですね。
DEAN:僕も最初、香港で映画の仕事をしたときに、ずっとぶっ通しでした。“現場に住む”みたいな感覚で「手が空いているんだったら、そこによりかかって寝な」とか。ご飯もみんなで食べるんじゃなくて、手が空いたらつまんで食いつないで……みたいな感じだったから(笑)。
深田:厳しいですねえ!
撮る側と撮られる側、それぞれの立場から過酷な現場を振り返ったふたりだった。
『ROPPONGI PASSION PIT』は、東京・六本木に出現した、いろいろな人の“情熱”が集まり、重なり合い、さらに熱を増して燃え上がる秘密基地として、てみんなの熱い思いを電波に乗せて発信。放送は毎週土用の23時から。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年6月13日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『ROPPONGI PASSION PIT』
放送日時:毎週土曜 23時-23時54分
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/passionpit/
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