J-WAVEで放送中の番組『MIDNIGHT CHIME』(ナビゲーター:たなかみさき)。3月23日(月)のオンエアでは、漫画家・イラストレーターの江口寿史がゲストに登場。漫画家になった理由や漫画『ストップ!! ひばりくん!』誕生秘話などのトークを展開した。
■漫画家の道を選んだわけ
江口は、『すすめ!! パイレーツ』『ストップ!! ひばりくん!』『エイジ』などの代表作を持つ漫画家。近年はイラストレーターとして活躍。キュートでクールな女性イラストは数多くの注目を集めている。江口とはプライベートでも交流があるたなかは、漫画家になった理由を尋ねた。
たなか:江口さんはなんで漫画家になろうと思ったんでしょう? こういう話って、全然飲み屋とかではしないですよね。
江口:しないね。照れくさいもんね。なんでって言われると、漫画家しかできなかったからですかね(笑)。消去法です。
たなか:絵は、小さい頃から描いていました?
江口:そうだね。だけど一時期は漫画のことを忘れていて。高校の頃は、吉田拓郎にハマっていたんですよ。ギターを持って、作詞や作曲をするようになって。だけど、音楽の才能はないなってすぐに気づいたんだよね。
たなか:そうなんですね。
江口:やりたいことはたくさんありましたね。映画とか、写真とか。だけど、どれをやっても“自分”というものをアウトプットできなかった。そのなかで漫画は、アウトプットができたんですよね。
たなか:江口さんは、好きなことが多いイメージがありますね。
江口:すぐに憧れちゃうんですよ(笑)。
たなか:好きなことが、絵にめっちゃ落とし込まれていますよね。
江口:好きだけどできないことを、絵で表現するというっていうのはありますね。雑誌の『COMIC CUE』を作ったときは、音楽のフェスをイメージしましたね。自分の好きなアーティストを集めて、年に1回催すみたいな感じです。すべて音楽が元になっている感覚はありますね。
たなか:音楽が好きなんだなあって伝わってきますね。それに加えて、音楽好きでなくても楽しめる作品が多いかな。
江口:楽曲のジャケット作成を依頼されることがけっこうあるんですけど、本望ですね。音楽でいろんなものを得ることができたので、絵で協力できるならいくらでもって気持ちです。
4月30日には、初のジャケットアートワーク集『RECORD』も発売予定。LPサイズのイラスト全29点や、本人による全作品解説、吉田拓郎の寄稿文、銀杏BOYZ・峯田和伸との対談が収録される。
■『ストップ!! ひばりくん!』制作秘話
たなかは江口の漫画『ストップ!! ひばりくん!』が大好きだという。作品の制作秘話についてトークを展開した。
たなか:『ストップ!! ひばりくん!』の主人公である大空ひばりくんは男子なのに見た目が美少女なんですよね。この設定って、どこから着想を得たんですか?
江口:今の時代から見ると、いろいろ深読みされそうな設定ですよね(笑)。時代を先取りしているというか。
たなか:ジェンダーレスみたいなね。
江口:当時の考えとしては、流行っていたラブコメに対するカウンター、「アンチラブコメ」でした。ラブコメの主人公を男にすることで、読者を困惑させたかった。当時のラブコメってね、好き同士なのにすれ違ったりとか、キスするのが目的とか……それがつまらなくて。
たなか:わかります。
江口:柳沢きみおさんとかあだち充さんとかのラブコメは好きだったんだけど、それに影響されて出てきた有象無象のラブコメが嫌いで。週刊少年ジャンプ(集英社)にもたくさんラブコメが出てきたんですけど、それが許せなくて。
たなか:そういう時代だったんですね。
江口:それで、「読む人が嫌がるラブコメを描いてやる」って思った(笑)。
たなか:めちゃくちゃパンクだなあ。超カッコいい。
江口:こういう主人公なら、男だろうが女だろうが惚れちゃうだろうって思いがあって。あの漫画でやりたかったことは、ひばりくんを全力でかわいく描くことでした。そうすることで、ラブコメの定番が狂っていくので。だから、ジェンダーという部分では意識はしてなかったなあ。
たなか:ひばりくんが、登場キャラクターのどの女の子よりもかわいかったですもんね。あと、時代が変わって、作品を見る目が変わってきていますよね。
江口:別の視点から作品を読んでもらって、会ったときに「すごく力をもらえた」って言ってもらえたときは、すごく嬉しかったですね。
たなか:江口さんも予想をしていなかった影響だったんだ。
江口:そうですね。
たなか:そこから、美少女を描くことにハマったって感じですかね?
江口:そうです。キッカケは『ストップ!! ひばりくん!』でしたね。
たなか:『ストップ!! ひばりくん!』の表紙って、何回も描き直しがされていますよね。昔と今では、顔がかなり変わってきている。
江口:そうそう。時代に合わせて、その都度アップデートをしています。自分が描ける最高にかわいい子、それがひばりくんです。
『MIDNIGHT CHIME』では、恋、仕事、家族、そして性の話題をゲストと共にトークしていく。3月30日のオンエアでも江口が登場し、番組恒例の「ミッドナイトかるた」を開催。幼い頃のコンプレックスや現在進行のときめきの話、そして、今もなお強く抱く夢について訊く。26時から。
また、番組のInstagramでは、たなかの描き下ろしイラストも掲載。こちらも要チェック!
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年3月30日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『MIDNIGHT CHIME』
放送日時:毎週月曜 26時-26時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/chime/
■漫画家の道を選んだわけ
江口は、『すすめ!! パイレーツ』『ストップ!! ひばりくん!』『エイジ』などの代表作を持つ漫画家。近年はイラストレーターとして活躍。キュートでクールな女性イラストは数多くの注目を集めている。江口とはプライベートでも交流があるたなかは、漫画家になった理由を尋ねた。
たなか:江口さんはなんで漫画家になろうと思ったんでしょう? こういう話って、全然飲み屋とかではしないですよね。
江口:しないね。照れくさいもんね。なんでって言われると、漫画家しかできなかったからですかね(笑)。消去法です。
たなか:絵は、小さい頃から描いていました?
江口:そうだね。だけど一時期は漫画のことを忘れていて。高校の頃は、吉田拓郎にハマっていたんですよ。ギターを持って、作詞や作曲をするようになって。だけど、音楽の才能はないなってすぐに気づいたんだよね。
たなか:そうなんですね。
江口:やりたいことはたくさんありましたね。映画とか、写真とか。だけど、どれをやっても“自分”というものをアウトプットできなかった。そのなかで漫画は、アウトプットができたんですよね。
たなか:江口さんは、好きなことが多いイメージがありますね。
江口:すぐに憧れちゃうんですよ(笑)。
たなか:好きなことが、絵にめっちゃ落とし込まれていますよね。
江口:好きだけどできないことを、絵で表現するというっていうのはありますね。雑誌の『COMIC CUE』を作ったときは、音楽のフェスをイメージしましたね。自分の好きなアーティストを集めて、年に1回催すみたいな感じです。すべて音楽が元になっている感覚はありますね。
たなか:音楽が好きなんだなあって伝わってきますね。それに加えて、音楽好きでなくても楽しめる作品が多いかな。
江口:楽曲のジャケット作成を依頼されることがけっこうあるんですけど、本望ですね。音楽でいろんなものを得ることができたので、絵で協力できるならいくらでもって気持ちです。
4月30日には、初のジャケットアートワーク集『RECORD』も発売予定。LPサイズのイラスト全29点や、本人による全作品解説、吉田拓郎の寄稿文、銀杏BOYZ・峯田和伸との対談が収録される。
■『ストップ!! ひばりくん!』制作秘話
たなかは江口の漫画『ストップ!! ひばりくん!』が大好きだという。作品の制作秘話についてトークを展開した。
たなか:『ストップ!! ひばりくん!』の主人公である大空ひばりくんは男子なのに見た目が美少女なんですよね。この設定って、どこから着想を得たんですか?
江口:今の時代から見ると、いろいろ深読みされそうな設定ですよね(笑)。時代を先取りしているというか。
たなか:ジェンダーレスみたいなね。
江口:当時の考えとしては、流行っていたラブコメに対するカウンター、「アンチラブコメ」でした。ラブコメの主人公を男にすることで、読者を困惑させたかった。当時のラブコメってね、好き同士なのにすれ違ったりとか、キスするのが目的とか……それがつまらなくて。
たなか:わかります。
江口:柳沢きみおさんとかあだち充さんとかのラブコメは好きだったんだけど、それに影響されて出てきた有象無象のラブコメが嫌いで。週刊少年ジャンプ(集英社)にもたくさんラブコメが出てきたんですけど、それが許せなくて。
たなか:そういう時代だったんですね。
江口:それで、「読む人が嫌がるラブコメを描いてやる」って思った(笑)。
たなか:めちゃくちゃパンクだなあ。超カッコいい。
江口:こういう主人公なら、男だろうが女だろうが惚れちゃうだろうって思いがあって。あの漫画でやりたかったことは、ひばりくんを全力でかわいく描くことでした。そうすることで、ラブコメの定番が狂っていくので。だから、ジェンダーという部分では意識はしてなかったなあ。
たなか:ひばりくんが、登場キャラクターのどの女の子よりもかわいかったですもんね。あと、時代が変わって、作品を見る目が変わってきていますよね。
江口:別の視点から作品を読んでもらって、会ったときに「すごく力をもらえた」って言ってもらえたときは、すごく嬉しかったですね。
たなか:江口さんも予想をしていなかった影響だったんだ。
江口:そうですね。
たなか:そこから、美少女を描くことにハマったって感じですかね?
江口:そうです。キッカケは『ストップ!! ひばりくん!』でしたね。
たなか:『ストップ!! ひばりくん!』の表紙って、何回も描き直しがされていますよね。昔と今では、顔がかなり変わってきている。
江口:そうそう。時代に合わせて、その都度アップデートをしています。自分が描ける最高にかわいい子、それがひばりくんです。
『MIDNIGHT CHIME』では、恋、仕事、家族、そして性の話題をゲストと共にトークしていく。3月30日のオンエアでも江口が登場し、番組恒例の「ミッドナイトかるた」を開催。幼い頃のコンプレックスや現在進行のときめきの話、そして、今もなお強く抱く夢について訊く。26時から。
また、番組のInstagramでは、たなかの描き下ろしイラストも掲載。こちらも要チェック!
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年3月30日28時59分まで)
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【番組情報】
番組名:『MIDNIGHT CHIME』
放送日時:毎週月曜 26時-26時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/chime/
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