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つらいことも乗り切れる「精神性としてのDIVA」とは? ゆっきゅんが語る

つらいことも乗り切れる「精神性としてのDIVA」とは? ゆっきゅんが語る

ゆっきゅんがソロ活動DIVA Projectへの想いについて語った。

ゆっきゅんが登場したのはJ-WAVEで放送中の番組『MIDNIGHT CHIME』(ナビゲーター:たなかみさき)。オンエアは8月9日(月)。

ゆっきゅんを名乗りだしたきっかけ

サントラ系アヴァンポップユニット・電影と少年CQのメンバーのゆっきゅんは、セルフプロデュースのソロ活動DIVA Projectを開始。5月に『DIVA ME』と『片想いフラペチーノ』の2曲を配信リリースした。

たなか:今回初めてゆっきゅんを知る方もいると思うので、まずは何者なのかな?というところから。ゆっきゅんと名乗り始めたのはいつごろからですか?
ゆっきゅん:私は岡山県出身で2014年に大学進学で上京したのですが、出てきたときに「自分は活動したい人なんだ」ということがわかって、それ用の名前を大学の授業を受けながら考えて、本名から派生させて「ゆっきゅんだ!」となったんです。「私はゆっきゅんです、私はアイドルです」って、誰からも特に仕事ももらってないけど名乗り始めました。言ったもの勝ちみたいな空気が当時ありましたので。活動としてはそのときはカバーとかしかなかったんですけど、2014年7月に初めてライブに出たりとか、写真を撮ってもらって展示したりという活動をできる範囲からやっていた感じです。
たなか:一番最初のライブはお1人だったんですか? グループじゃなくて。
ゆっきゅん:1人でした。そのときはセーラー服とか着てやってました。
たなか:最高! ステキ。いわゆるゆっきゅんと普段の自分みたいなのって、全然違うとかはあるんですか?
ゆっきゅん:全然違わない、全く同じですね。思った通りだと思います、本当に。『DIVA ME』という曲があるのですが、それは本当にただの私の生活という感じなんです。『DIVA ME』で知って下さった方、好きになって下さった方というのはあまり齟齬(そご)がないと思います。私生活とあまり変わらないです。キラキラした服、今日も花柄の派手なブラウスを着てますけど、そういう感じなので。思われているものと、いま自分が生きている現実とはそんなに違わないという感じです。

『DIVA ME』で伝えたいメッセージ

番組では『DIVA ME』をオンエア。ゆっきゅんは曲への想いを語った。

たなか:いやあ、最高!
ゆっきゅん:ありがとうございます。ラップのレコーディングメチャ楽しかったなと思い出しました(笑)。
たなか:楽しそうですもん。
ゆっきゅん:ワンフレーズずつ切って録って。
たなか:すごくドキュメンタリーというかリアリティーというか「私じゃん!」って思う。
ゆっきゅん:うれしいです。本当に自分のかなり個人的な部分というか、私はずっとこんなことを考えているので。共感していただけるのはすごくうれしくて。こういうことをみんな考えていたんだなと。言ってくれる人はそんなにいなかったけど、みんなやっぱりそうなんだ、自分の感情には普遍性があるんだって思えたので、すごく嬉しかったです。
たなか:こんなに言葉にもらえた、という感じです。日々のモヤッとしたものとか「疲れた」としか言えなかったものをエンタメで見せてもらったみたいな。
ゆっきゅん:「いろいろなものを気にしていられない」みたいな、吹き飛ばされるような感じかもしれないですけど。
たなか:先ほども歌詞がステキだという話をしました。文章のお仕事もしてらっしゃるんですよね。
ゆっきゅん:映画について雑誌とかに書いたり、コラムを書いたりいろいろやっています。でも全然歌詞は違います。歌詞のほうが多分好きですね。整合性があまりなくていいというか、自分のなかではあるんですけど文章だと言うことを選ばなきゃいけないんです。言葉を選ぶというよりも説明しきらないといけないところがあるんですけど、歌詞だと一言言って次に違うことを言っていてもいいから、歌詞はもっと自由に書ける感じがしてけっこう別ですね。

プロジェクトに込めた想い「仕事を頑張っている人はDIVA」

ゆっきゅんはDIVA Projectで“DIVA”という言葉を採用した理由について語った。「DIVA」は歌姫を意味する英単語だが、DIVA Projectにおける「DIVA」の定義を「別に歌っていなくても踊っていなくても、ステージに立っていなくても、なにもしていなくても、横でも縦でもなんでもよくて。心のなかの精神性としてのDIVAというのが私の理想としてある」とコメントした。

ゆっきゅん:すごく不遜で我儘で自由で自分自身に誇りを持っていて、しかも勤勉という、私のただの理想像みたいなところがあるけど(笑)。「仕事を頑張っている人はDIVAだな」みたいなのがあって。いろいろうまくいかないこととか、言い返せないような不条理とかいろいろなことがある。それはなくなればいいんだけど、でも心のなかだけでもこの曲を聴いているあいだだけでも「私はDIVAなんだから」という気持ちで少しで乗り切れる、頑張れることがあればいいなと思ってDIVA ProjectではDIVAという言葉を採用しているんです。DIVAにしか救われない心がずっとあって、だったら自分が1人でそろそろなにかをやるかというときに「DIVAをやらないのは逃げているのと同じだ」みたいな(笑)。だからそろそろDIVAにならないといけない、自分がDIVAになることで、そのやり方できっと届く人がいるはずだと信じて。さっきからけっこう自信過剰、自信満々でやっているように聞こえるかもしれないけど『DIVA ME』を発表するまではずっと不安で。私って意外と臆病なんだなって思いながら。でも「DIVAだから」って自分で自分に言い聞かせてやっているような感じなんです。

たなかはDIVAという言葉を聞いて、「DIVAはめっちゃ孤独だ」と感じたという。

ゆっきゅん:DIVAは孤独ですよ。
たなか:孤独って寂しく聞こえるかもしれないんですけど、やっぱり人間は本当は1人ずつだし、そういうバリアみたいなものがあっていいと思うんです。私は『DIVA ME』を自己肯定感が上がる曲だと、ザックリとお悩み相談のあとに紹介させていただいたんですけど、最近の自己肯定感を上げるというのもしっくりこないことが時折あって。なんか落ち込んでいてもよくない?とか。やっぱり自己否定がないと自己肯定にはつながらないなと思ったりして。『DIVA ME』の歌詞もちゃんと落ち込んだりとか、下がって上がってがあるなと思ったんです。
ゆっきゅん:感情を持つことのハードルを下げたいみたいな気持ちがあって。「なんか嫌だなあ」とか、「忙しいな」と思うハードルって高いなって自分はよく思うんです。「忙しいって思っていいのかな? 自分みたいな人が」とか。「すごく災難が起きてつらい人もいるけど、自分がこんな風に思っていいのかな」とかって、そんな時間はいらない。思っていることなんだから、そうなんだってみんなが思えたらもっと、なんですかね? 時短(笑)?
たなか:(笑)。
ゆっきゅん:いまちょうどその気持ちでいる人もいると思うし、あなたのすごしているその時間が無駄というわけでは全然ない。だけど思っていることは思っていることなんだから、そのまま認めてあげたいという気持ちが自分にもあって。自己肯定感というのを念頭に置いて作ったわけではないんです。嫌なときはあるので(笑)。好きな自分でいられる時間を自力で増やそうという感じですかね。

ゆっきゅんの最新情報は、Twitterまで。

『Midnight Chime』はリスナーからのお悩みをたなかがイラストにしてお答え。番組の公式Instagramにイラストがアップされている。放送は毎週月曜の26時から。

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2021年8月16日28時59分まで

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番組情報
Midnight Chime
毎週月曜
26:00-27:00