J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」(ナビゲーター:サッシャ・増井なぎさ)。3月19日(木)のオンエアでは、「ビジネスシーンの食事」に注目。「マナースクール ライビウム」代表・諏内えみさんが、上司や目上の人と同席する食事のマナーや注意点を解説した。
■ビジネスシーンの食事での注意点は?
食事の仕方で、相手への印象が大きく変わることがある。ビジネスシーンでの食事は、そうした印象が仕事を左右する可能性も十分に考えられるだろう。諏内さんは「素の姿が出てしまうのが食事。上司やクライアントとテーブルを共にして、さまざまな気遣いができれば評価アップに繋がる」と話す。そこで、上司や取引先など、目上の人と食事をする際に注意する点を訊いた。
諏内:まず、目上の方を優先することです。たとえばレストランに入ったとき、お店のスタッフが案内してくださいますよね。そのときに、どういう順番で歩けばいいかを考えます。案内してくださる方がいる場合は、上司が先です。「お好きな席へどうぞ」というスタイルのお店なら、自分が席へ案内します。次に、席に案内されて着席するシーンです。一斉にイスを引かれたら同時に座ってしまう方は多いと思います。しかし、こういったシーンでも目上の方が先に座られたのを見届けてから自分が座ります。
オーダーをするときも、目上の人が優先。また、ナプキンにも注意だ。
諏内:席についてナプキンをすぐに広げてしまうと、「お腹が空いているから早く食事を持ってきて」といった、自分主体のメッセージに繋がる可能性があります。ナプキンも目上の方が広げるのを待ちましょう。
増井:基本的には、目上の方に従うようなスタイルがいいということですね。
諏内:ほとんどがそうですね。バターも「お先にお取りください」と先に促すことが重要です。
もし、「いりません」と言われたら、どうすればいいのだろうか。
諏内:その場合は「失礼します」と言ってバターを取るのがいいですね。全ての状況で目上の方を優先することを考えるのが大切です。
■食事の取り分け、“逆さ箸”はマナー違反
増井:食べ方にも、それぞれペースがありますよね。
諏内:基本的には、相手の食べるペースに合わせてください。先に食べてしまうと相手を急かしてしまうことになります。合わせてあげたほうが相手は心地がいいですよね。
増井:カジュアルなお店では、カゴのなかにナイフやフォークといったカトラリーが入っている場合がありますよね。ああいった場面は、カトラリーを目上の方に渡すべきなのでしょうか?
諏内:フォークなどを直接手にとって渡すのは、衛生的な面で問題があると思いますので、「どうぞ」と言ってカゴをちょっとずらしてあげればいいと思います。
増井:なるほど。食事の取り分けについてはどうですか?
諏内:気を利かせて部下が上司に取り分けるシーンがありますね。その際に、自分が使っているお箸の上側を使う、いわゆる“逆さ箸”をする方がいます。ご親切にやっていることだとは思うのですが、あれはマナー違反です。衛生面という観点から見ても、逆さにすると手が触れている場所で料理をつかむことになります。本来使用する箇所でもないですし、上の部分が汚れてしまうと見栄えもよくないですからね。取り箸がない場合、どうすればいいと思いますか?
サッシャ:お店の人を呼んで、もう1本もらう?
諏内:その通りです。それができない方がとても多いです。あとは、巷で話題になっている“レモン問題”ですね。
増井:唐揚げのようなレモンをかける料理がある際に、最初にかけていいのかという問題ですね。どうすればいいですか?
諏内:味の好みというのは全員違うわけですよね。自分の当たり前が、みなさんの当たり前だと思ってしまうのはいけません。「レモンをかけてもいいですか?」という一言があるだけで、人間性というか、気遣いができますよね。
■マナーには“俯瞰力”が大切
諏内さんの著書『「育ちがいい人」だけが知っていること』(ダイヤモンド社)では、話し方、食べ方、振る舞い、お付き合いの心得が書かれている。諏内さんが、日々の振る舞いで大切なポイントを語った。
諏内:マナーの知識を身に付けたり、マナーを守るのは大事なことだと思うのですが、全てのシーンでひとつのマナーが通用するわけではないんですね。場所によって、相手によって、シチュエーションによって、マナーは変わります。大人として“俯瞰力”を身に付けることが重要です。俯瞰力があると、その場に応じた心地のよい振る舞いができると思います。
マナーについてもっと知りたい方は、諏内さんの著書『「育ちがいい人」だけが知っていること』を手に取ってみてほしい。
J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」では、気になるニュースをその裏側から光を当て、様々な視点から紹介する。放送は月曜~木曜の10時10分頃から。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年3月26日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/stepone
■ビジネスシーンの食事での注意点は?
食事の仕方で、相手への印象が大きく変わることがある。ビジネスシーンでの食事は、そうした印象が仕事を左右する可能性も十分に考えられるだろう。諏内さんは「素の姿が出てしまうのが食事。上司やクライアントとテーブルを共にして、さまざまな気遣いができれば評価アップに繋がる」と話す。そこで、上司や取引先など、目上の人と食事をする際に注意する点を訊いた。
諏内:まず、目上の方を優先することです。たとえばレストランに入ったとき、お店のスタッフが案内してくださいますよね。そのときに、どういう順番で歩けばいいかを考えます。案内してくださる方がいる場合は、上司が先です。「お好きな席へどうぞ」というスタイルのお店なら、自分が席へ案内します。次に、席に案内されて着席するシーンです。一斉にイスを引かれたら同時に座ってしまう方は多いと思います。しかし、こういったシーンでも目上の方が先に座られたのを見届けてから自分が座ります。
オーダーをするときも、目上の人が優先。また、ナプキンにも注意だ。
諏内:席についてナプキンをすぐに広げてしまうと、「お腹が空いているから早く食事を持ってきて」といった、自分主体のメッセージに繋がる可能性があります。ナプキンも目上の方が広げるのを待ちましょう。
増井:基本的には、目上の方に従うようなスタイルがいいということですね。
諏内:ほとんどがそうですね。バターも「お先にお取りください」と先に促すことが重要です。
もし、「いりません」と言われたら、どうすればいいのだろうか。
諏内:その場合は「失礼します」と言ってバターを取るのがいいですね。全ての状況で目上の方を優先することを考えるのが大切です。
■食事の取り分け、“逆さ箸”はマナー違反
増井:食べ方にも、それぞれペースがありますよね。
諏内:基本的には、相手の食べるペースに合わせてください。先に食べてしまうと相手を急かしてしまうことになります。合わせてあげたほうが相手は心地がいいですよね。
増井:カジュアルなお店では、カゴのなかにナイフやフォークといったカトラリーが入っている場合がありますよね。ああいった場面は、カトラリーを目上の方に渡すべきなのでしょうか?
諏内:フォークなどを直接手にとって渡すのは、衛生的な面で問題があると思いますので、「どうぞ」と言ってカゴをちょっとずらしてあげればいいと思います。
増井:なるほど。食事の取り分けについてはどうですか?
諏内:気を利かせて部下が上司に取り分けるシーンがありますね。その際に、自分が使っているお箸の上側を使う、いわゆる“逆さ箸”をする方がいます。ご親切にやっていることだとは思うのですが、あれはマナー違反です。衛生面という観点から見ても、逆さにすると手が触れている場所で料理をつかむことになります。本来使用する箇所でもないですし、上の部分が汚れてしまうと見栄えもよくないですからね。取り箸がない場合、どうすればいいと思いますか?
サッシャ:お店の人を呼んで、もう1本もらう?
諏内:その通りです。それができない方がとても多いです。あとは、巷で話題になっている“レモン問題”ですね。
増井:唐揚げのようなレモンをかける料理がある際に、最初にかけていいのかという問題ですね。どうすればいいですか?
諏内:味の好みというのは全員違うわけですよね。自分の当たり前が、みなさんの当たり前だと思ってしまうのはいけません。「レモンをかけてもいいですか?」という一言があるだけで、人間性というか、気遣いができますよね。
■マナーには“俯瞰力”が大切
諏内さんの著書『「育ちがいい人」だけが知っていること』(ダイヤモンド社)では、話し方、食べ方、振る舞い、お付き合いの心得が書かれている。諏内さんが、日々の振る舞いで大切なポイントを語った。
諏内:マナーの知識を身に付けたり、マナーを守るのは大事なことだと思うのですが、全てのシーンでひとつのマナーが通用するわけではないんですね。場所によって、相手によって、シチュエーションによって、マナーは変わります。大人として“俯瞰力”を身に付けることが重要です。俯瞰力があると、その場に応じた心地のよい振る舞いができると思います。
マナーについてもっと知りたい方は、諏内さんの著書『「育ちがいい人」だけが知っていること』を手に取ってみてほしい。
J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」では、気になるニュースをその裏側から光を当て、様々な視点から紹介する。放送は月曜~木曜の10時10分頃から。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年3月26日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/stepone
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