J-WAVEで放送中の番組『ACROSS THE SKY』のワンコーナー「IMASIA」(ナビゲーター:SKY-HI)。2月2日(日)のオンエアでは、アジアで成功した日本アーティストの先駆け的存在であるw-inds.のメインボーカリスト・KEITA(橘慶太)がゲストに登場。アジアの音楽シーンを長年経験してきたからこその楽曲作りについて語った。
■聴く人をハッとさせたくて作った新曲
KEITAは数年前から楽曲制作にも力を入れており、2020年1月22日にリリースされたw-inds.42枚目のシングル『DoU』も、作詞・作曲・編曲をすべてセルフプロデュース。通常盤には昨年開催した「w-inds. Fes ADSR 2019 –Attitude Dance Sing Rhythm-」で、SKY-HIとコラボレーションして披露した、KEITA初のセルフプロデュース楽曲『We Don’t Need To Talk Anymore feat. SKY-HI』を収録。KEITAとはかれこれ8年来の付き合いだというSKY-HIが、新曲『DoU』について話を訊いた。
SKY-HI:『DoU』は、軽めのキックの下にサブベースがある音像がすごくいいですね。
KEITA:僕がどこかでしゃべった記事を全部丸ごとコピーして言うの、やめてもらっていいですか(笑)。もっと自分の言葉がほしいです。
SKY-HI:(笑)。でも、フックでまさかの展開は衝撃的でした。イケてる音楽って、ファッションと一緒でトレンドがあるじゃないですか。「今、この着こなしが格好いい」とか、ハズせないものって絶対ある。音楽的にも今のムーブメントとして「これはハズせないもの」があって、そのぶん展開が予測できることも多い。だけど、『DoU』のフックは想像してなかったですね。まさかこうなったか、という。
KEITA:逆に、このフックから作ったんですよ。このフックだけは生かして、そこから違うジャンルを盛り込んでいこうと。出だしをブレイクビーツにして、次にファンクな……。
SKY-HI:あの出だしで「あ、この曲はこっち系だ」って思っちゃう。まさにだまされた(笑)。
KEITA:出だしがEDMだから、Aメロに入ったときに「やっぱりこっち系なんだ」って思うんだけど、Bメロで「あ、また戻った」と思ったら、またドロップが全然違う。次のバースのラップはちょっとトラップっぽくなっていて。いろんな展開を入れることで聴く人がハッとするような、おもしろいジャンルを作りたいなと思って作りました。
SKY-HI:ひょっとしてなんだけど、テーマは「違和感」なんじゃない?
KEITA:それも俺がどこかで言った言葉! ぜんぶ勉強してきてる(笑)。パーソナリティとしては100点(笑)。でも、本当にその違和感を大事にしていて、タイトルも「ドゥーユー」って読むけど「ドウ」って発音したり、日本語を英語っぽく言ってみたり。
■音へのこだわりが強くなっているアジアの音楽
日本のみならず、台湾、韓国、中国、ベトナムとアジア各国で人気を博しているw-inds.。常にアジアの音楽シーンを見てきたからこそ、「日本とアジアの音楽の乖離」を感じてきたという。
SKY-HI:ちょうど15年くらい前は、J-POPの地位がアジアで高かった。
KEITA:ダントツ1位でしたよね。
SKY-HI:そのJ-POPを背負って台湾や香港で人気になって、そこから音楽勢力地図がどんどん変わっていった中でもう1回w-inds.がこの音像でいく、というのはすごく心強いですよね。
KEITA:アジアにずっと行かせていただいていたので、アジアの音楽が変わっていく様子は自分の中で衝撃でした。韓国を筆頭に、いろいろなアジアの国の音圧とか音へのこだわりがどんどん変わっていった。(アジア各国の)フェスとか行くと、音の鳴りが全然違うんですよね。
SKY-HI:あー、わかる。
KEITA:そこで日本のアーティストがw-inds.も含め何組か参加すると、突然そこだけ音が「スッ」と軽くなって、盛り上がりが欠ける瞬間がある。そういう瞬間を何度も経験してきたからこそ、「こういう(音圧のある)音楽をやらなきゃ」と。日本もアジアで成功するためには、音圧とか音像にしっかりこだわっていくべきなんだというのは思ったかな。
SKY-HI:それは何年くらい前の話?
KEITA:けっこう前ですよ。2007、2008年くらいから「あ、ヤバイかも」と思った。それで2009年に『New World』という楽曲を音楽プロデューサーの今井了介さんにお願いして、自分がアジアで感じた「音圧がどうなっているのか」ということとかを教えてもらいましたね。
SKY-HI:そこから10年くらいしたら、自分でやるようになったのね(笑)。
ファンクラブツアー「w-inds. FAN CLUB LIVE TOUR 2020 EDW-electro dance w-inds.-」が、1月31日(金)より開催中だ。3月25日(水)には、KEITAとして4年ぶり、3枚目のフルアルバム『inK』もリリースする。
『ACROSS THE SKY』のワンコーナー「IMASIA」では、ラッパーのSKY-HIがラップ、ヒップホップを軸にした切り口で、アジアのカルチャーを追う。放送は毎週日曜の10時40分から。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年2月9日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『ACROSS THE SKY』
放送日時:毎週日曜 9時-12時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/acrossthesky/
■聴く人をハッとさせたくて作った新曲
KEITAは数年前から楽曲制作にも力を入れており、2020年1月22日にリリースされたw-inds.42枚目のシングル『DoU』も、作詞・作曲・編曲をすべてセルフプロデュース。通常盤には昨年開催した「w-inds. Fes ADSR 2019 –Attitude Dance Sing Rhythm-」で、SKY-HIとコラボレーションして披露した、KEITA初のセルフプロデュース楽曲『We Don’t Need To Talk Anymore feat. SKY-HI』を収録。KEITAとはかれこれ8年来の付き合いだというSKY-HIが、新曲『DoU』について話を訊いた。
SKY-HI:『DoU』は、軽めのキックの下にサブベースがある音像がすごくいいですね。
KEITA:僕がどこかでしゃべった記事を全部丸ごとコピーして言うの、やめてもらっていいですか(笑)。もっと自分の言葉がほしいです。
SKY-HI:(笑)。でも、フックでまさかの展開は衝撃的でした。イケてる音楽って、ファッションと一緒でトレンドがあるじゃないですか。「今、この着こなしが格好いい」とか、ハズせないものって絶対ある。音楽的にも今のムーブメントとして「これはハズせないもの」があって、そのぶん展開が予測できることも多い。だけど、『DoU』のフックは想像してなかったですね。まさかこうなったか、という。
KEITA:逆に、このフックから作ったんですよ。このフックだけは生かして、そこから違うジャンルを盛り込んでいこうと。出だしをブレイクビーツにして、次にファンクな……。
SKY-HI:あの出だしで「あ、この曲はこっち系だ」って思っちゃう。まさにだまされた(笑)。
KEITA:出だしがEDMだから、Aメロに入ったときに「やっぱりこっち系なんだ」って思うんだけど、Bメロで「あ、また戻った」と思ったら、またドロップが全然違う。次のバースのラップはちょっとトラップっぽくなっていて。いろんな展開を入れることで聴く人がハッとするような、おもしろいジャンルを作りたいなと思って作りました。
SKY-HI:ひょっとしてなんだけど、テーマは「違和感」なんじゃない?
KEITA:それも俺がどこかで言った言葉! ぜんぶ勉強してきてる(笑)。パーソナリティとしては100点(笑)。でも、本当にその違和感を大事にしていて、タイトルも「ドゥーユー」って読むけど「ドウ」って発音したり、日本語を英語っぽく言ってみたり。
■音へのこだわりが強くなっているアジアの音楽
日本のみならず、台湾、韓国、中国、ベトナムとアジア各国で人気を博しているw-inds.。常にアジアの音楽シーンを見てきたからこそ、「日本とアジアの音楽の乖離」を感じてきたという。
SKY-HI:ちょうど15年くらい前は、J-POPの地位がアジアで高かった。
KEITA:ダントツ1位でしたよね。
SKY-HI:そのJ-POPを背負って台湾や香港で人気になって、そこから音楽勢力地図がどんどん変わっていった中でもう1回w-inds.がこの音像でいく、というのはすごく心強いですよね。
KEITA:アジアにずっと行かせていただいていたので、アジアの音楽が変わっていく様子は自分の中で衝撃でした。韓国を筆頭に、いろいろなアジアの国の音圧とか音へのこだわりがどんどん変わっていった。(アジア各国の)フェスとか行くと、音の鳴りが全然違うんですよね。
SKY-HI:あー、わかる。
KEITA:そこで日本のアーティストがw-inds.も含め何組か参加すると、突然そこだけ音が「スッ」と軽くなって、盛り上がりが欠ける瞬間がある。そういう瞬間を何度も経験してきたからこそ、「こういう(音圧のある)音楽をやらなきゃ」と。日本もアジアで成功するためには、音圧とか音像にしっかりこだわっていくべきなんだというのは思ったかな。
SKY-HI:それは何年くらい前の話?
KEITA:けっこう前ですよ。2007、2008年くらいから「あ、ヤバイかも」と思った。それで2009年に『New World』という楽曲を音楽プロデューサーの今井了介さんにお願いして、自分がアジアで感じた「音圧がどうなっているのか」ということとかを教えてもらいましたね。
SKY-HI:そこから10年くらいしたら、自分でやるようになったのね(笑)。
ファンクラブツアー「w-inds. FAN CLUB LIVE TOUR 2020 EDW-electro dance w-inds.-」が、1月31日(金)より開催中だ。3月25日(水)には、KEITAとして4年ぶり、3枚目のフルアルバム『inK』もリリースする。
『ACROSS THE SKY』のワンコーナー「IMASIA」では、ラッパーのSKY-HIがラップ、ヒップホップを軸にした切り口で、アジアのカルチャーを追う。放送は毎週日曜の10時40分から。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年2月9日28時59分まで)
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【番組情報】
番組名:『ACROSS THE SKY』
放送日時:毎週日曜 9時-12時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/acrossthesky/
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