J-WAVEで放送中の番組『RADIO SAKAMOTO』(ナビゲーター:坂本龍一)。1月5日(日)の放送では、ゲストにウーマンラッシュアワー・村本大輔が登場してトークを繰り広げた。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年1月12日28時59分まで)
■村本、渡米したきっかけはTwitterで放った一言
坂本は現在、ニューヨークで暮らしている。普段はお笑いをあまり観ることはないが、村本の活動については耳に入り、YouTubeで動画をチェックしたそうだ。
村本は渡米してスタンドアップコメディに挑戦。きっかけはSNSでのある一言だったと話す。
村本:テレビ局の人が「1か月間のドキュメンタリーを撮りたい」と、アメリカでの挑戦に密着するというのが決まっていたんですけど……Twitterで「大麻を合法化したほうがいい」と言ったら、テレビ局の人から「今回ナシで」って言われちゃいました。
坂本:企画が流れてしまった。
村本:それで1か月間、休みになっちゃって(笑)。「それだったら」と、アメリカにプライベートで行って、劇場に飛び込んできました。
坂本:まずどこに行ったんですか?
村本:LAに行って「コメディストア」という、とても有名な劇場にお笑いを観に行きまして、そのままテキサスの語学学校に行って、小さな劇場に出て、最後にニューヨークでも劇場に何個か出ました。
坂本:英語は少し話したり聞けるようになったんですか?
村本:コメディアンが使う英語はスラングですので、学校の授業で先生がすごく汚い、教科書にないやつを教えてくれました。
坂本:いい学校ですね。
村本:特別に「芸人になりたいんだったら汚い言葉を覚えなさい」みたいに言われました。
■日本とアメリカの土壌の違い
坂本は、社会的な出来事や時事ネタを取り入れた漫才は、日本では1950年代から70年代に活躍をした漫才コンビ、コロムビア・トップ・ライトしか記憶にないと話したうえで、日本とアメリカのお笑いの違いについて語った。
坂本:現在アメリカはトランプ大統領ですが、まれに見るルール破りの大統領です。就任する前から深夜のお笑い枠で、各局が徹底的に(トランプを)やっつけるんですよ。現職の大統領になっても全然止まらずに、おちょくりまくる。全然日本と土壌が違うんですよね。だからそのなかで、村本さんがひとり、そういった問題を取り上げているというのは、ものすごく僕はうれしくて。
村本:不思議なものですね。僕は『THE MANZAI』という漫才の番組で、たとえば朝鮮学校や沖縄の辺野古、ああいったことを(ネタに)入れるだけで、お客さんは笑っているのに、なぜか終わったあとに、いろいろな芸人たちから「あれ怒られたの?」「よく放送したね」とよく言われるんです。あるものを「ある」と言っているだけで、なぜそれが怒られるのかがわからない。「ない」ことを言うんだったらわかるんですが、ただの1つの方向から見た事実じゃないですか。周りの芸人が「大丈夫?」と言ってくることへの違和感のほうが強くて。ルールブックがあって「この言葉を使っちゃいけませんよ」の一覧に、朝鮮学校とかが入っていたらわかりますけど。
坂本:みんな自主規制なんです。基準がわからない。
村本:みんなが時速60キロで走っているから、70キロを出した瞬間に「70キロ!」って言うけど、別にどこにも道路標識はない。
坂本:違反ではない。実際には、そういう時事ネタを取り上げるときも、お客さんは笑ってますよね?
村本:笑ってます。
■「アイツをなくせ」「必要だ」両極端な観客の反応
村本の芸に対し、「笑えない」と判断する観客もいる。村本はどう感じるのか。
村本:「笑えない」って言っている人のことが見えて、スケッチができて「こういう人なんだな」というのを勝手に想像するのが面白いです。
坂本:引いちゃう人とか笑えない人は「そういう人なんだな」という、リトマス試験紙のような感じにもなりますね。
村本:原発のネタをやりまして、もちろんウケたんですが……ネタのあとに年配の男性からの「あんな芸人を出すな」というクレームがありました。全く違うときには、おじいさんが事務所に来て「アイツを絶対に守ってやれ!」みたいなことを言われました。
坂本:面白いね。
村本:すごく両極端で、自分自身がいつのまにか、原発みたいな存在になってて「アイツをなくせ」「必要だ」みたいな、そういう現象が面白いですね。
番組の後半ではメディア・アクティビストの津田大介が登場。坂本とのトークを展開しているので、radikoでぜひチェックをしてほしい。
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PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『RADIO SAKAMOTO』
放送日時:第1日曜日 24時-26時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/radiosakamoto/
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■村本、渡米したきっかけはTwitterで放った一言
坂本は現在、ニューヨークで暮らしている。普段はお笑いをあまり観ることはないが、村本の活動については耳に入り、YouTubeで動画をチェックしたそうだ。
村本は渡米してスタンドアップコメディに挑戦。きっかけはSNSでのある一言だったと話す。
村本:テレビ局の人が「1か月間のドキュメンタリーを撮りたい」と、アメリカでの挑戦に密着するというのが決まっていたんですけど……Twitterで「大麻を合法化したほうがいい」と言ったら、テレビ局の人から「今回ナシで」って言われちゃいました。
坂本:企画が流れてしまった。
村本:それで1か月間、休みになっちゃって(笑)。「それだったら」と、アメリカにプライベートで行って、劇場に飛び込んできました。
坂本:まずどこに行ったんですか?
村本:LAに行って「コメディストア」という、とても有名な劇場にお笑いを観に行きまして、そのままテキサスの語学学校に行って、小さな劇場に出て、最後にニューヨークでも劇場に何個か出ました。
坂本:英語は少し話したり聞けるようになったんですか?
村本:コメディアンが使う英語はスラングですので、学校の授業で先生がすごく汚い、教科書にないやつを教えてくれました。
坂本:いい学校ですね。
村本:特別に「芸人になりたいんだったら汚い言葉を覚えなさい」みたいに言われました。
■日本とアメリカの土壌の違い
坂本は、社会的な出来事や時事ネタを取り入れた漫才は、日本では1950年代から70年代に活躍をした漫才コンビ、コロムビア・トップ・ライトしか記憶にないと話したうえで、日本とアメリカのお笑いの違いについて語った。
坂本:現在アメリカはトランプ大統領ですが、まれに見るルール破りの大統領です。就任する前から深夜のお笑い枠で、各局が徹底的に(トランプを)やっつけるんですよ。現職の大統領になっても全然止まらずに、おちょくりまくる。全然日本と土壌が違うんですよね。だからそのなかで、村本さんがひとり、そういった問題を取り上げているというのは、ものすごく僕はうれしくて。
村本:不思議なものですね。僕は『THE MANZAI』という漫才の番組で、たとえば朝鮮学校や沖縄の辺野古、ああいったことを(ネタに)入れるだけで、お客さんは笑っているのに、なぜか終わったあとに、いろいろな芸人たちから「あれ怒られたの?」「よく放送したね」とよく言われるんです。あるものを「ある」と言っているだけで、なぜそれが怒られるのかがわからない。「ない」ことを言うんだったらわかるんですが、ただの1つの方向から見た事実じゃないですか。周りの芸人が「大丈夫?」と言ってくることへの違和感のほうが強くて。ルールブックがあって「この言葉を使っちゃいけませんよ」の一覧に、朝鮮学校とかが入っていたらわかりますけど。
坂本:みんな自主規制なんです。基準がわからない。
村本:みんなが時速60キロで走っているから、70キロを出した瞬間に「70キロ!」って言うけど、別にどこにも道路標識はない。
坂本:違反ではない。実際には、そういう時事ネタを取り上げるときも、お客さんは笑ってますよね?
村本:笑ってます。
■「アイツをなくせ」「必要だ」両極端な観客の反応
村本の芸に対し、「笑えない」と判断する観客もいる。村本はどう感じるのか。
村本:「笑えない」って言っている人のことが見えて、スケッチができて「こういう人なんだな」というのを勝手に想像するのが面白いです。
坂本:引いちゃう人とか笑えない人は「そういう人なんだな」という、リトマス試験紙のような感じにもなりますね。
村本:原発のネタをやりまして、もちろんウケたんですが……ネタのあとに年配の男性からの「あんな芸人を出すな」というクレームがありました。全く違うときには、おじいさんが事務所に来て「アイツを絶対に守ってやれ!」みたいなことを言われました。
坂本:面白いね。
村本:すごく両極端で、自分自身がいつのまにか、原発みたいな存在になってて「アイツをなくせ」「必要だ」みたいな、そういう現象が面白いですね。
番組の後半ではメディア・アクティビストの津田大介が登場。坂本とのトークを展開しているので、radikoでぜひチェックをしてほしい。
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番組名:『RADIO SAKAMOTO』
放送日時:第1日曜日 24時-26時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/radiosakamoto/
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