J-WAVEで放送中の番組『ACROSS THE SKY』(ナビゲーター:玄理)のワンコーナー「LEXUS STORY OF "CRAFTED"」。11月10日(日)のオンエアでは、イラストレーターのイリヤ・クブシノブさんが登場。イラストレーターを目指すきっかけや、仕事で大切にしているものを訊いた。
■2013年から毎日一枚イラストを投稿している
イリヤさんはロシア出身の29歳。現在は日本に住んでいる。2016年に初画集『MOMENTARY』を発表。2017年から日本のアニメ業界に参加し、世界的アニメーション監督である原 恵一の最新作『バースデー・ワンダーランド』、そして、2020年にはNetflixで世界公開が決まっているアニメ『攻殻機動隊 SAC_2045』のキャラクターデザインなどを担当。インスタグラムのフォロワー数は170万人を超え、国内外で高い人気を誇る若手イラストレーターだ。
イリヤさんがイラストレーターに興味を持ったのは6歳のとき。押井守監督のアニメ『攻殻機動隊』の劇場版を観たことがきっかけだったという。
イリヤ:そのときは、英語吹き替え版を観たのでセリフの意味は分からなかったけど、ビジュアルが感動的で、ずっと頭の中に残り、こういう作品を作りたいと思いました。
玄理:今、その『攻殻機動隊』シリーズの制作に参加されていますよね。
イリヤ:ドキドキです(笑)。
そんなイリヤさんは2013年から毎日一枚のイラストをSNSに投稿している。
イリヤ:インスタグラムやツイッター、フェイスブックで投稿しています。ロシアにいたときに、この先はアニメーションに関わりたいと考え、自分のイラストのスキルをアップしようと思って、毎日仕事のあとに本や動画を参考にしながら2時間くらいかけて描いていました。現在は主にオリジナルですが、時々は何かを参考にしてイラストを描いています。
■いつかはアニメ監督の仕事も
イリヤさんは原 恵一の最新作『バースデー・ワンダーランド』のキャラクターデザインを担当。実は、その他にも多くの仕事を担当したという。
イリヤ:最初は原さんからキャラクターデザインだけを任せられていました。あるとき、原さんから「イリヤ、美術設定など描けるアーティストを知っているか?」と訊かれ、「私がやってもいいですか?」と提案して、了承してもらいました。その他にも、プロップやメカデザインも担当させてもらいました。
多くを担当することになったイリヤさんは、「私に監督の仕事を教えてほしいから、打ち合わせなどにも同席したい」と提案したと振り返る。
イリヤ:原さんから「いいんじゃない」と言われ、そこからは師匠のような存在になりました。すごくうれしいかったです。
玄理:イリヤさんはいつか監督になりたいと?
イリヤ:そう考えています。
イリヤさんはモスクワの美術学院でデッサンや建築を学んでいた。そのスキルが『バースデー・ワンダーランド』の美術設定などを描くうえで、非常に役にたったと明かした。
■モチベーションを保つには休むことも必要
イリヤさんがイラストレーターの活動で大切にしているのは「モチベーションを上げる方法を見つけること」だと話す。
イリヤ:数カ月間にわたり休みなく仕事をする場合もあるけど、やっぱり休まないとダメですね。休みをつくり、友だちと大好きなゲームをやるなど、仕事だけではないことが(モチベーションを上げるためには)大事ですね。
玄理:ゲームから得られる情報もたくさんありますよね。
イリヤ:とっても参考になります。私はストーリーがあるアートが一番いいアートだと思っています。最近のゲームは面白いキャラクターが登場して映画のような素敵なストーリーなので、自分がストーリーに入っているような経験ができますよね。
イリヤさんの個展「VIVID」が11月24日(日)まで、東京・千代田区のアートセンター「3331 Arts Chiyoda」で開催中だ。ここでは10代で描いたデッサンから、現在の仕事のイラストまで、約20年の足取りをたどることができる。また、イリヤさんの最新画集『ETERNAL』が11月19日(火)に世界同時発売となる。
最後にイリヤさんはイラストレーターの未来についてこう語る。
イリヤ:インターネットのおかげで、自分が描いたイラストが世界中の人にすぐ見てもらえる時代になりました。どんな国でもどんな場所でも関係なく、人がつながり一緒に作品を作れることが素敵だと思います。これからもっとテクノロジーが進み、言葉を交わさずとも一緒に作品を制作することができるような、面白い未来になると思います。
これからイリヤさんはどのような素晴らしい世界を私たちに見せてくれるのか。今後の活躍も注目だ。個展や画集もぜひチェックしてほしい。
『ACROSS THE SKY』のワンコーナー「LEXUS STORY OF "CRAFTED"」では、考え抜き、作り込む。もの作りへの情熱で未来を描く人々を紹介。放送は毎週日曜の10時05分頃から。お楽しみに!
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年11月17日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『ACROSS THE SKY』
放送日時:毎週日曜 9時-12時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/acrossthesky/
■2013年から毎日一枚イラストを投稿している
イリヤさんはロシア出身の29歳。現在は日本に住んでいる。2016年に初画集『MOMENTARY』を発表。2017年から日本のアニメ業界に参加し、世界的アニメーション監督である原 恵一の最新作『バースデー・ワンダーランド』、そして、2020年にはNetflixで世界公開が決まっているアニメ『攻殻機動隊 SAC_2045』のキャラクターデザインなどを担当。インスタグラムのフォロワー数は170万人を超え、国内外で高い人気を誇る若手イラストレーターだ。
イリヤさんがイラストレーターに興味を持ったのは6歳のとき。押井守監督のアニメ『攻殻機動隊』の劇場版を観たことがきっかけだったという。
イリヤ:そのときは、英語吹き替え版を観たのでセリフの意味は分からなかったけど、ビジュアルが感動的で、ずっと頭の中に残り、こういう作品を作りたいと思いました。
玄理:今、その『攻殻機動隊』シリーズの制作に参加されていますよね。
イリヤ:ドキドキです(笑)。
そんなイリヤさんは2013年から毎日一枚のイラストをSNSに投稿している。
イリヤ:インスタグラムやツイッター、フェイスブックで投稿しています。ロシアにいたときに、この先はアニメーションに関わりたいと考え、自分のイラストのスキルをアップしようと思って、毎日仕事のあとに本や動画を参考にしながら2時間くらいかけて描いていました。現在は主にオリジナルですが、時々は何かを参考にしてイラストを描いています。
■いつかはアニメ監督の仕事も
イリヤさんは原 恵一の最新作『バースデー・ワンダーランド』のキャラクターデザインを担当。実は、その他にも多くの仕事を担当したという。
イリヤ:最初は原さんからキャラクターデザインだけを任せられていました。あるとき、原さんから「イリヤ、美術設定など描けるアーティストを知っているか?」と訊かれ、「私がやってもいいですか?」と提案して、了承してもらいました。その他にも、プロップやメカデザインも担当させてもらいました。
多くを担当することになったイリヤさんは、「私に監督の仕事を教えてほしいから、打ち合わせなどにも同席したい」と提案したと振り返る。
イリヤ:原さんから「いいんじゃない」と言われ、そこからは師匠のような存在になりました。すごくうれしいかったです。
玄理:イリヤさんはいつか監督になりたいと?
イリヤ:そう考えています。
イリヤさんはモスクワの美術学院でデッサンや建築を学んでいた。そのスキルが『バースデー・ワンダーランド』の美術設定などを描くうえで、非常に役にたったと明かした。
■モチベーションを保つには休むことも必要
イリヤさんがイラストレーターの活動で大切にしているのは「モチベーションを上げる方法を見つけること」だと話す。
イリヤ:数カ月間にわたり休みなく仕事をする場合もあるけど、やっぱり休まないとダメですね。休みをつくり、友だちと大好きなゲームをやるなど、仕事だけではないことが(モチベーションを上げるためには)大事ですね。
玄理:ゲームから得られる情報もたくさんありますよね。
イリヤ:とっても参考になります。私はストーリーがあるアートが一番いいアートだと思っています。最近のゲームは面白いキャラクターが登場して映画のような素敵なストーリーなので、自分がストーリーに入っているような経験ができますよね。
イリヤさんの個展「VIVID」が11月24日(日)まで、東京・千代田区のアートセンター「3331 Arts Chiyoda」で開催中だ。ここでは10代で描いたデッサンから、現在の仕事のイラストまで、約20年の足取りをたどることができる。また、イリヤさんの最新画集『ETERNAL』が11月19日(火)に世界同時発売となる。
最後にイリヤさんはイラストレーターの未来についてこう語る。
イリヤ:インターネットのおかげで、自分が描いたイラストが世界中の人にすぐ見てもらえる時代になりました。どんな国でもどんな場所でも関係なく、人がつながり一緒に作品を作れることが素敵だと思います。これからもっとテクノロジーが進み、言葉を交わさずとも一緒に作品を制作することができるような、面白い未来になると思います。
これからイリヤさんはどのような素晴らしい世界を私たちに見せてくれるのか。今後の活躍も注目だ。個展や画集もぜひチェックしてほしい。
『ACROSS THE SKY』のワンコーナー「LEXUS STORY OF "CRAFTED"」では、考え抜き、作り込む。もの作りへの情熱で未来を描く人々を紹介。放送は毎週日曜の10時05分頃から。お楽しみに!
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年11月17日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『ACROSS THE SKY』
放送日時:毎週日曜 9時-12時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/acrossthesky/
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