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吉岡里帆、詩人・文月悠光の作品で心に響いたのは?

吉岡里帆、詩人・文月悠光の作品で心に響いたのは?

J-WAVEで放送中の番組『UR LIFESTYLE COLLEGE』(ナビゲーター:吉岡里帆)9月22日(日)のオンエアでは、詩人の文月悠光が登場。詩の朗読を披露した。

【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年9月29日28時59分まで)


■ペンネーム「文月悠光」に込められた意味

文月は1991年生まれの北海道札幌市出身。中学生の頃から雑誌に詩を投稿し始め、現代詩の新人賞として最も歴史のある「現代詩手帖賞」を16歳で受賞。高校3年生のときに発表した第1詩集『適切な世界の適切ならざる私』(思潮社)で、中原中也賞、丸山豊記念現代詩賞を受賞。その後、さまざまな詩集やエッセイ集を出版している。

実は「文月悠光」は本名ではなくペンネーム。文月は7月生まれなので「7月」=「文月(ふづき・ふみつき)」ということから名付けた。さらに、月の優しい光のような作品を作りたいという想いから「月」と「光」を名前に入れたかった、とも。

文月:名前を考えたのは14歳のときで、いま大人になって自分のペンネームを付けるとしたら、もうちょっと普通っぽい名前にすると思うんですけど(笑)。当時は自分のこだわりというか「こういう作品を作れる人になりたい」みたいな気持ちも込めて「文月悠光」と付けました。
吉岡:14歳でこんなに素敵な名前を付けられるなんて、さすがだなという感じがしますね。

文月が雑誌に詩を投稿し始めたきっかけは、小学3年生までさかのぼる。当時、仲のよかった同級生と一緒に童話を作っていた文月は「私は最初の2行を書くから、あなたは続きを書いて」と遊んでいたという。その過程で「モノを書く人になりたい」と思い始め"文章修行"として日記を書き始めた。

文月:その日記帳に、最初は普通の日常を文章として書いていたんですけど、文章で書くのが面倒になってきてしまって、もっと端的にその日に自分が感じたこととかを記録できたらいいなって思って「あ、詩で書けばいいんじゃないかな」と思いつきました。10歳から日記帳の隅っこに詩を書くようになったのがきっかけでした。


■詩人を仕事にする上で...

文月は、高校生の頃に第1詩集『適切な世界の適切ならざる私』(思潮社)で中原中也賞、丸山豊記念現代詩賞を受賞。「中原中也賞」は、小説で言えば「芥川賞」のような位置付けの名誉ある賞だ。この受賞をきっかけに、詩の雑誌以外からもオファーが届くようになった。「文章で食べていこう!」とはっきりと決めたポイントはないものの、大学を卒業するときには就職活動をせず、そのままフリーランスの詩人として活動するようになった。

文月:結果的に「これで食べていかないと」みたいな。というか、これ以外に自分ができることはないかもしれないなっていう感覚の中できました。世の中的にはわからないんですけど、私の中では、する価値のある仕事なんじゃないかなというふうに考えています。

大学を卒業した2014年頃から、文月が詩人として大切にしていることがあるという。それは、音楽や写真など、なるべく他の表現から刺激を受けることだ。

文月:音楽を聴いていても、絵の展覧会に行っていても、受け取った情報が自分の中でモノローグみたいな感じで響いてくるときがあって、そういうときにメモを取ったりします。たまに、その中から詩になりそうなフレーズが出てくることもあるんですけれど、頭の中が言葉でいっぱいになってしまって、とにかくそれを出さなきゃ気持ちが悪いみたいになって書いちゃうんですよね。そういう書くきっかけになりそうなものやイメージ、音楽とかを日頃から収集するようにしています。


■吉岡が文月に朗読をリクエスト!

番組では、文月の作品『わたしたちの猫』(ナナロク社)から、吉岡がリクエストした『耳のはばたき』を、文月自身による朗読でお届けした。

『耳のはばたき』は、主人公がある時期に付き合っていた恋人を思い出すと、いつも横顔を眺めていた記憶があり、その横顔の中でも特に耳が印象に残っている、というストーリー。吉岡は「ラジオなので『耳のはばたき』はとても共鳴するなあって。恋とも受け取れるんですけど、1対1の人と人との距離感みたいなふうにも受け取れるので」と、リクエストした理由を明かした。

文月:きみの目を見つめることは、たぶんちょっと恥ずかしいというか、できないけれど、きみの魅力的な耳に、自分自身が音になって吸い込まれていって、きみの心の大事な部分を震わせたい、みたいな。そういう気持ちを描きました。後半は、別れたあとに街でたまたま会ったときにっていう、そういった場面なんですよ。
吉岡:なるほど。偶然ばったり会ってるんですね。
文月:そうなんです。「新しいイヤホン」というのは比喩的には「新しい女性と歩いているところを見かけて」というのを、なんとなく意味合い的に込めたりしています。

吉岡の心に響いた作品『耳のはばたき』の朗読を、ぜひradikoで聴いてみてほしい。

J-WAVE『UR LIFESTYLE COLLEGE』では、吉岡がゲストとともに、より豊かなライフスタイル、よりいい生き方を考える。放送は毎週日曜の18時から。お楽しみに!

【この記事の放送回をradikoで聴く】
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【番組情報】
番組名:『UR LIFESTYLE COLLEGE』
放送日時:毎週日曜18時−18時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/lscollege/

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