J-WAVEの番組『STAGE PIA WE/LIVE/MUSICAL』(ナビゲーター:中井智彦)。9月13日(金)のオンエアでは、俳優で演出家の吉原光夫と俳優の小野田龍之介が登場。番組初の公開収録にて、ミュージカル『レ・ミゼラブル』オーディション秘話をそれぞれ披露した。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年9月20日28時59分まで)
■小野田が海外スタッフに笑われた理由
吉原、小野田、中井の3人は、2019年4月19日から始まり9月17日に北海道にて千秋楽を迎えたミュージカル『レ・ミゼラブル』で共演した。『レ・ミゼラブル』は、全キャストがオーディションで選ばれる。小野田が初めてオーディションを受けたのは15歳のとき。当時、最終選考まで残ったものの「まだ若いから20歳過ぎたら来てください」と言われたと明かす。
小野田:その後、オーディションを受ける機会はなくて、今回オーディションを受けました。その前にミュージカル『ミス・サイゴン』でクリス役をしていました。イギリスのスタッフと『レ・ミゼラブル』のスタッフがほとんど同じなんですけど、音楽チームのスタッフに「龍之介は『レ・ミゼラブル』に興味ないの?」「やる気はないの?」って言われました。やる気がないことはないけど、僕もちょっと変に大人になってきていて......今まで観ていた作品や影響を受けた作品は「演じる」っていうよりも「観るもの」だったり、格式が違う印象が自分の中に勝手にあったんです。でも、そのスタッフの一言で背中を押されたというか「じゃあ受けてみようかな」って思いました。
オーディションでどの役を受けるか、海外スタッフも交えて話したときに「何役が好きなの?」と訊かれて、小野田は「アンジョルラスやジャベールのように突き進む役が好き。かっこいいから子どものときから憧れている」と答えたという。
小野田:「どっちも性質的に合ってるけど若いうちにしかできない役をやったほうがいい」って言われました。それで「マリウスはないなあ」って自分でボソッと言ったら、「それはないね!」って大爆笑されました。「俺はマリウスじゃない」って万国共通でウケるんだって思いました。
吉原:でも『レ・ミゼラブル 25周年記念コンサート』のマリウス役(ニック・ジョナス)に雰囲気がなんとなく似てない? なくはないんじゃないかな。『ミス・サイゴン』でクリスもやったし。
小野田:クリスをやったから屈強で男性的っていう印象が強すぎて、恋と革命で迷うイメージがない。「恋と革命ならこいつは革命にいきそうだ」っていうのが、海外スタッフたちにとっては面白かったみたいです。
■アンジョルラスでオーディションを受けたが...
一方の吉原は、どのような経緯でオーディションを受けたのだろうか。
吉原:実は、ジャン・バルジャンじゃなくてアンジョルラスでオーディションを受けたんですよ。自分は小さい劇団をやっていまして、ある日、友だちから「自己満足劇団もいいけど、ちゃんと大きい作品に出ろよ」と言われてカチーンときまして「受けてやるよ」って調べたら『レ・ミゼラブル』という作品があると。
小野田:そんな経緯でジャン・バルジャン取れます!?
吉原:何役で受けるか調べたら、アンジョルラスは「革命家」ってあったから、チェ・ゲバラが好きだし、アンジョルラスを受けることにしました。オーディション当日は、迷彩のジャンパーを着てニット帽をかぶって行きました。
小野田:革命違いだよ!
吉原:(笑)。それでアンジョルラスを受けに行ったら、まあかっこいい男前が並んでいて「やべえな、キャラ間違えたな」って思って。そしたら案の定、ジャベールを渡されました。俺はめっちゃ緊張しいで、始まる前に「全員が歌い終わったら出ていく」っていうルール説明があったんですけど、テンパってて聞いてなかったんですよ。歌い終わって、うまく歌えなかったのもあって、恥ずかしくなって出ていったんですよ。そしたらスタッフが追いかけてきて「何かこちらに不手際がありましたか? 怒って出ていかれたみたいだったので」って。
小野田:面白い(笑)。
吉原:「いや、不手際なんて......。俺がだめでした」って言ったら、そこで「ジャン・バルジャンを受けてみませんか」って渡されて。
中井:へえ~!
吉原:そのときの音楽監督のビリーさん(山口琇也)とかは「俺はバツを付けたんだ!」って言ってました(笑)。みんなバツを付けてたんですよ。「態度悪し」「ガラ悪し」って。
小野田:中学校の通信表みたいになってる(笑)。
『レ・ミゼラブル』は2021年の再演が決定している。今回も全キャストがオーディションで決まる。今度は誰がどのような経緯で役を獲得するのだろうか。ぜひ注目してみてほしい。
『STAGE PIA WE/LIVE/MUSICAL』では、中井がゲストを迎えて、ミュージカルの話や作品の解説など、さまざまな形でミュージカルの魅力をお届けする。放送は毎週金曜の22時30分から。次回9月20日のオンエアでは、引き続き公開収録の模様をお届け。この日限りのスペシャルライブパフォーマンスを紹介する。お楽しみに!
【この記事の放送回をradikoで聴く】
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【番組情報】
番組名:『STAGE PIA WE/LIVE/MUSICAL』
放送日時:毎週金曜 22時30分-23時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/musical/
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年9月20日28時59分まで)
■小野田が海外スタッフに笑われた理由
吉原、小野田、中井の3人は、2019年4月19日から始まり9月17日に北海道にて千秋楽を迎えたミュージカル『レ・ミゼラブル』で共演した。『レ・ミゼラブル』は、全キャストがオーディションで選ばれる。小野田が初めてオーディションを受けたのは15歳のとき。当時、最終選考まで残ったものの「まだ若いから20歳過ぎたら来てください」と言われたと明かす。
小野田:その後、オーディションを受ける機会はなくて、今回オーディションを受けました。その前にミュージカル『ミス・サイゴン』でクリス役をしていました。イギリスのスタッフと『レ・ミゼラブル』のスタッフがほとんど同じなんですけど、音楽チームのスタッフに「龍之介は『レ・ミゼラブル』に興味ないの?」「やる気はないの?」って言われました。やる気がないことはないけど、僕もちょっと変に大人になってきていて......今まで観ていた作品や影響を受けた作品は「演じる」っていうよりも「観るもの」だったり、格式が違う印象が自分の中に勝手にあったんです。でも、そのスタッフの一言で背中を押されたというか「じゃあ受けてみようかな」って思いました。
オーディションでどの役を受けるか、海外スタッフも交えて話したときに「何役が好きなの?」と訊かれて、小野田は「アンジョルラスやジャベールのように突き進む役が好き。かっこいいから子どものときから憧れている」と答えたという。
小野田:「どっちも性質的に合ってるけど若いうちにしかできない役をやったほうがいい」って言われました。それで「マリウスはないなあ」って自分でボソッと言ったら、「それはないね!」って大爆笑されました。「俺はマリウスじゃない」って万国共通でウケるんだって思いました。
吉原:でも『レ・ミゼラブル 25周年記念コンサート』のマリウス役(ニック・ジョナス)に雰囲気がなんとなく似てない? なくはないんじゃないかな。『ミス・サイゴン』でクリスもやったし。
小野田:クリスをやったから屈強で男性的っていう印象が強すぎて、恋と革命で迷うイメージがない。「恋と革命ならこいつは革命にいきそうだ」っていうのが、海外スタッフたちにとっては面白かったみたいです。
■アンジョルラスでオーディションを受けたが...
一方の吉原は、どのような経緯でオーディションを受けたのだろうか。
吉原:実は、ジャン・バルジャンじゃなくてアンジョルラスでオーディションを受けたんですよ。自分は小さい劇団をやっていまして、ある日、友だちから「自己満足劇団もいいけど、ちゃんと大きい作品に出ろよ」と言われてカチーンときまして「受けてやるよ」って調べたら『レ・ミゼラブル』という作品があると。
小野田:そんな経緯でジャン・バルジャン取れます!?
吉原:何役で受けるか調べたら、アンジョルラスは「革命家」ってあったから、チェ・ゲバラが好きだし、アンジョルラスを受けることにしました。オーディション当日は、迷彩のジャンパーを着てニット帽をかぶって行きました。
小野田:革命違いだよ!
吉原:(笑)。それでアンジョルラスを受けに行ったら、まあかっこいい男前が並んでいて「やべえな、キャラ間違えたな」って思って。そしたら案の定、ジャベールを渡されました。俺はめっちゃ緊張しいで、始まる前に「全員が歌い終わったら出ていく」っていうルール説明があったんですけど、テンパってて聞いてなかったんですよ。歌い終わって、うまく歌えなかったのもあって、恥ずかしくなって出ていったんですよ。そしたらスタッフが追いかけてきて「何かこちらに不手際がありましたか? 怒って出ていかれたみたいだったので」って。
小野田:面白い(笑)。
吉原:「いや、不手際なんて......。俺がだめでした」って言ったら、そこで「ジャン・バルジャンを受けてみませんか」って渡されて。
中井:へえ~!
吉原:そのときの音楽監督のビリーさん(山口琇也)とかは「俺はバツを付けたんだ!」って言ってました(笑)。みんなバツを付けてたんですよ。「態度悪し」「ガラ悪し」って。
小野田:中学校の通信表みたいになってる(笑)。
『レ・ミゼラブル』は2021年の再演が決定している。今回も全キャストがオーディションで決まる。今度は誰がどのような経緯で役を獲得するのだろうか。ぜひ注目してみてほしい。
『STAGE PIA WE/LIVE/MUSICAL』では、中井がゲストを迎えて、ミュージカルの話や作品の解説など、さまざまな形でミュージカルの魅力をお届けする。放送は毎週金曜の22時30分から。次回9月20日のオンエアでは、引き続き公開収録の模様をお届け。この日限りのスペシャルライブパフォーマンスを紹介する。お楽しみに!
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番組名:『STAGE PIA WE/LIVE/MUSICAL』
放送日時:毎週金曜 22時30分-23時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/musical/
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