J-WAVEで放送中の番組『GROOVE LINE』(ナビゲーター:ピストン西沢)。6月4日(火)のオンエアでは、サカナクションの山口一郎さんが登場。ニューアルバム『834.194』の制作秘話を語りました。
■初めてメンバーに怒られた
サカナクションは6年ぶりとなるニューアルバム『834.194』を6月19日(水)にリリースします。
西沢:今回のアルバムは2枚組。シングルだけでもかなりの曲がある上に、アルバム制作をしたから2枚になったわけですか?
山口:この6年間でシングルを出すわけで、1曲ずつに自分の人生に起伏があるわけですよ。その起伏をアルバム1枚にまとめるわけにはいかなかったんです。
西沢:こだわりちゃんだからね(笑)。メンバーの中には「もうちょっと早いタイミングでアルバムを出そうよ」と言う人はいなかったの?
山口:ぶっちゃけ、このアルバムは4月末くらいに出す予定だったんですけど、歌詞が間に合わなくて延期しちゃったんです。
西沢:おーっと、今どきそういう人がいるんだね!
アルバムの発売が延期になったときに、山口さんは初めてメンバーに怒られたそうです。
山口:実は以前にも僕、シングルを発売延期にしているんですよ。だから今回で2回目なんです。
西沢:それ、スタジオで歌詞制作に悩んでるの?
山口:自宅ですね。そのときにメンバーは歌録り待ちで……。僕は歌詞を書くときにスマホの電源も切るし、ワイファイも切るんです。だから連絡取りようがないっていう。担当者も「リアルにヤバいです!」ってときは自宅に来ます。
楽曲制作が遅れる理由のひとつとして「タイアップ曲の制作が苦手」だと山口さん。
山口:CMって15秒とか30秒とかだけど、僕が作る曲は5分くらいですよね。曲はストーリーを作るから、それのどの部分をCMに使ってもらうかと考えるときに、言葉って一番重要じゃないですか。最初に企業の商品などに合わせてCMの部分だけ先に作ってしまうんですけど、そこで出来上がっちゃうと、その先の部分をCMの部分のストーリーと結びつけられなくなってくるんです。
西沢:CM部分に音を肉付けして曲を作らなきゃいけないからね。
山口:先にCM尺を作ってしまって、その先の歌詞が書けなかったりするんです。
西沢:普通は商業的に納期を守るんだけど、守らないところが天才だね!
山口:(笑)。でも妥協できないんですよね。「この曲好きです」って言われたときに、妥協してたら喜べないし、そこで自分のハードルを下げるとどうでもよくなってしまうから。
■椅子に座って歌詞を書き続ける「寝るときも、そこで寝る」
苦労の末に完成したニューアルバム『834.194』。山口さんは1曲の新曲を制作するために180パターンの歌詞を書いたことも教えてくれました。
西沢:どういう環境の中で曲を書いてるんですか?
山口:自宅のリビングです。生活感ない家ですけど、ちゃんと制作するデスクがあって、そこでひたすら座って書きます。今回初めて歌詞を書いててお尻が床ずれになりかけたんですよ(笑)。寝るときも、そこで寝るから、寝ても起きてもそこにずっと座ってるんです。
西沢:受験勉強みたいだね。
山口:でも受験勉強ってゴールとか正解があるじゃないですか。僕の場合は正解があるかどうかわからない状態で歌詞を書き続けているから。
西沢:いや、そのゴールは納期の締切でしょう。
山口:(笑)。
「無事にアルバムが完成してよかったですね」と西沢が言うと、「今はこんなに陽気な気分で話せていますけど、何カ月か前には声も張れなかったですからね。ずーんとして」と、山口さんは苦しかった制作期間を振り返ります。
西沢:そういうときに、癒しで水槽の魚を見たりとかないの?
山口:生き物は飼えないですよ。この生活では面倒をみられるわけがないです。
西沢:相当、大変な生活ですね。だって、机に突っ伏して寝ちゃうんでしょ?
山口:そうなんですよ。こんなことをやっていたら、絶対に結婚できないですよ(笑)。
西沢:どうしてそんなに根詰めちゃうんだろうね。
山口:音楽が大好きなんです。
西沢:山口さんは根詰めた曲にしたがるよね。
山口:やっぱり違和感がないと人に引っかからないと思うから。今すぐ評価されるものじゃなくて、5年後とかちょっと未来に評価されるものを作りたいと思うんですよね。でも、そうやっているとリリースを守れなくなっちゃうんですよね。
苦労を重ねて完成したサカナクションのニューアルバム『834.194』、ぜひお聴きください。また、サカナクションは「あいちトリエンナーレ 2019」や「SUMMER SONIC 2019」などにも出演します。そちらも要チェックです!
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『GROOVE LINE』
放送日時:月・火・水・木曜 16時30分-19時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/grooveline/
■初めてメンバーに怒られた
サカナクションは6年ぶりとなるニューアルバム『834.194』を6月19日(水)にリリースします。
西沢:今回のアルバムは2枚組。シングルだけでもかなりの曲がある上に、アルバム制作をしたから2枚になったわけですか?
山口:この6年間でシングルを出すわけで、1曲ずつに自分の人生に起伏があるわけですよ。その起伏をアルバム1枚にまとめるわけにはいかなかったんです。
西沢:こだわりちゃんだからね(笑)。メンバーの中には「もうちょっと早いタイミングでアルバムを出そうよ」と言う人はいなかったの?
山口:ぶっちゃけ、このアルバムは4月末くらいに出す予定だったんですけど、歌詞が間に合わなくて延期しちゃったんです。
西沢:おーっと、今どきそういう人がいるんだね!
アルバムの発売が延期になったときに、山口さんは初めてメンバーに怒られたそうです。
山口:実は以前にも僕、シングルを発売延期にしているんですよ。だから今回で2回目なんです。
西沢:それ、スタジオで歌詞制作に悩んでるの?
山口:自宅ですね。そのときにメンバーは歌録り待ちで……。僕は歌詞を書くときにスマホの電源も切るし、ワイファイも切るんです。だから連絡取りようがないっていう。担当者も「リアルにヤバいです!」ってときは自宅に来ます。
楽曲制作が遅れる理由のひとつとして「タイアップ曲の制作が苦手」だと山口さん。
山口:CMって15秒とか30秒とかだけど、僕が作る曲は5分くらいですよね。曲はストーリーを作るから、それのどの部分をCMに使ってもらうかと考えるときに、言葉って一番重要じゃないですか。最初に企業の商品などに合わせてCMの部分だけ先に作ってしまうんですけど、そこで出来上がっちゃうと、その先の部分をCMの部分のストーリーと結びつけられなくなってくるんです。
西沢:CM部分に音を肉付けして曲を作らなきゃいけないからね。
山口:先にCM尺を作ってしまって、その先の歌詞が書けなかったりするんです。
西沢:普通は商業的に納期を守るんだけど、守らないところが天才だね!
山口:(笑)。でも妥協できないんですよね。「この曲好きです」って言われたときに、妥協してたら喜べないし、そこで自分のハードルを下げるとどうでもよくなってしまうから。
■椅子に座って歌詞を書き続ける「寝るときも、そこで寝る」
苦労の末に完成したニューアルバム『834.194』。山口さんは1曲の新曲を制作するために180パターンの歌詞を書いたことも教えてくれました。
西沢:どういう環境の中で曲を書いてるんですか?
山口:自宅のリビングです。生活感ない家ですけど、ちゃんと制作するデスクがあって、そこでひたすら座って書きます。今回初めて歌詞を書いててお尻が床ずれになりかけたんですよ(笑)。寝るときも、そこで寝るから、寝ても起きてもそこにずっと座ってるんです。
西沢:受験勉強みたいだね。
山口:でも受験勉強ってゴールとか正解があるじゃないですか。僕の場合は正解があるかどうかわからない状態で歌詞を書き続けているから。
西沢:いや、そのゴールは納期の締切でしょう。
山口:(笑)。
「無事にアルバムが完成してよかったですね」と西沢が言うと、「今はこんなに陽気な気分で話せていますけど、何カ月か前には声も張れなかったですからね。ずーんとして」と、山口さんは苦しかった制作期間を振り返ります。
西沢:そういうときに、癒しで水槽の魚を見たりとかないの?
山口:生き物は飼えないですよ。この生活では面倒をみられるわけがないです。
西沢:相当、大変な生活ですね。だって、机に突っ伏して寝ちゃうんでしょ?
山口:そうなんですよ。こんなことをやっていたら、絶対に結婚できないですよ(笑)。
西沢:どうしてそんなに根詰めちゃうんだろうね。
山口:音楽が大好きなんです。
西沢:山口さんは根詰めた曲にしたがるよね。
山口:やっぱり違和感がないと人に引っかからないと思うから。今すぐ評価されるものじゃなくて、5年後とかちょっと未来に評価されるものを作りたいと思うんですよね。でも、そうやっているとリリースを守れなくなっちゃうんですよね。
苦労を重ねて完成したサカナクションのニューアルバム『834.194』、ぜひお聴きください。また、サカナクションは「あいちトリエンナーレ 2019」や「SUMMER SONIC 2019」などにも出演します。そちらも要チェックです!
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【番組情報】
番組名:『GROOVE LINE』
放送日時:月・火・水・木曜 16時30分-19時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/grooveline/
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