J-WAVEでオンエア中の『~JK RADIO~ TOKYO UNITED』(ナビゲーター:ジョン・カビラ)のワンコーナー「ECC FEATURE FOCUS」。5月31日(金)のオンエアでは、5Gサービスについて、『The New York Times』にIT関係の記事を寄稿しているジャーナリストのライアン・ウィットワムさんに話を訊きました。
■アメリカ12都市で5Gサービスがスタート
さらに通信速度が速くなると話題の「5G」。日本では来年春にサービスがスタートする予定ですが、アメリカでは5月から一部の地域で、すでにスタートしています。アンドロイドのスマートフォンに詳しいライアンさんに、現状を伺いました。
ライアン:各社急いで5Gを導入していますが、アメリカでは「AT&T」と「ベライゾン」が12都市でサービスをスタートしています。
カビラ:期待通りのサービスは展開されていますか?
ライアン:今は盛り上げ試作という感じですね。周波数が低いサービスでスタートしています。みなさんが期待している、本当に速い5Gサービスは超高周波のサービスです。5Gのアンテナの近くにいれば非常に速いサービスを受け取ることができますが、そこから離れたり、高周波数が手でブロックされてしまうとつながらないので、5Gは室内で使えないんです。補完する周波数がないと速い周波数は享受できません。それが問題になっています。
秒速3ギガという高速サービスを受けるには、狭い範囲でしか利用できないという状況です。
カビラ:サービスはまだ待ったほうがいいのでしょうか?
ライアン:まだ待ったほうがいいと思います。今はサービスが限定的なので、「サムスン」もギャラクシーの新作を出しました。素晴らしいスマートフォンですが、5Gの機種より4Gの機種は400ドルも安くて、これで十分だと思います。いろいろなキャリアのみなさんが5Gの機種を急いで出そうとしていますが、そもそもサービスをはじめている12の都市も全体をカバーしていないんです。都市それぞれの一部でしか使えない、5Gのアンテナの数百メートルのところにいないと享受できない状況なので、期待している5Gのサービスを受けるにはアンテナがどんどん立たないと難しいですね。実は4Gのアンテナをすぐに5Gにアップデートする技術が今はないんです。
カビラ:いつ5Gのスマートフォンを買えばいいですか?
ライアン:iPhoneやギャラクシーの新型が出るあたりじゃないでしょうか。
カビラ:買い時は2020年の春、夏、秋、いつ頃だと思いますか?
ライアン:それよりもかかるかもしれませんね。2020年の秋以降がオススメのタイミングかもしれません。今は5Gのアンテナが非常に限定されていますから。高周波のアンテナは設置されると思いますが、みなさんが期待する“どこでもいつでも”は難しいし、それに追いつくハードウェアも難しいと思います。コストもかかるので、東京のようなメトロポリタンなら、人口が密集した狭いところであれば、ある程度は享受できるとは思いますが、あと18カ月ほどは時間がかかりそうです。
■早めの導入は慎重に
日本でもNTTドコモが2020年にサービスをスタートする予定の「5G」。ライアンさんは、5Gへの高い期待については「冷静に」と話します。
ライアン:エキサイトしすぎると損する可能性があるため、あまり興奮しないでください。自動運転など、革新的な技術に応用されるのは間違いありません。5Gがうまく整備されれば、圧倒的な人数で同時にリンクしてコンサートを観たり、コンベンションを観たり、もっといろいろ享受できるのは間違いありません。いずれ、キャリアも4Gと5Gをカスタマイズして、自分たちのサービスをデザインすることができるハードウェアが出てくると思います。常日頃、高速データ通信が必要かといえば、そうでもないですよね。なので、TPOに応じたサービスができると思います。
ライアンさんは「5Gはいろいろな可能性があるサービスで期待できますが、今は慎重に判断してください」と話しました。来年、日本でも導入される5Gのサービス。どのような広がりを見せるのか注目です。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『〜JK RADIO〜TOKYO UNITED』
放送日時:毎週金曜 6時-11時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/tokyounited/
■アメリカ12都市で5Gサービスがスタート
さらに通信速度が速くなると話題の「5G」。日本では来年春にサービスがスタートする予定ですが、アメリカでは5月から一部の地域で、すでにスタートしています。アンドロイドのスマートフォンに詳しいライアンさんに、現状を伺いました。
ライアン:各社急いで5Gを導入していますが、アメリカでは「AT&T」と「ベライゾン」が12都市でサービスをスタートしています。
カビラ:期待通りのサービスは展開されていますか?
ライアン:今は盛り上げ試作という感じですね。周波数が低いサービスでスタートしています。みなさんが期待している、本当に速い5Gサービスは超高周波のサービスです。5Gのアンテナの近くにいれば非常に速いサービスを受け取ることができますが、そこから離れたり、高周波数が手でブロックされてしまうとつながらないので、5Gは室内で使えないんです。補完する周波数がないと速い周波数は享受できません。それが問題になっています。
秒速3ギガという高速サービスを受けるには、狭い範囲でしか利用できないという状況です。
カビラ:サービスはまだ待ったほうがいいのでしょうか?
ライアン:まだ待ったほうがいいと思います。今はサービスが限定的なので、「サムスン」もギャラクシーの新作を出しました。素晴らしいスマートフォンですが、5Gの機種より4Gの機種は400ドルも安くて、これで十分だと思います。いろいろなキャリアのみなさんが5Gの機種を急いで出そうとしていますが、そもそもサービスをはじめている12の都市も全体をカバーしていないんです。都市それぞれの一部でしか使えない、5Gのアンテナの数百メートルのところにいないと享受できない状況なので、期待している5Gのサービスを受けるにはアンテナがどんどん立たないと難しいですね。実は4Gのアンテナをすぐに5Gにアップデートする技術が今はないんです。
カビラ:いつ5Gのスマートフォンを買えばいいですか?
ライアン:iPhoneやギャラクシーの新型が出るあたりじゃないでしょうか。
カビラ:買い時は2020年の春、夏、秋、いつ頃だと思いますか?
ライアン:それよりもかかるかもしれませんね。2020年の秋以降がオススメのタイミングかもしれません。今は5Gのアンテナが非常に限定されていますから。高周波のアンテナは設置されると思いますが、みなさんが期待する“どこでもいつでも”は難しいし、それに追いつくハードウェアも難しいと思います。コストもかかるので、東京のようなメトロポリタンなら、人口が密集した狭いところであれば、ある程度は享受できるとは思いますが、あと18カ月ほどは時間がかかりそうです。
■早めの導入は慎重に
日本でもNTTドコモが2020年にサービスをスタートする予定の「5G」。ライアンさんは、5Gへの高い期待については「冷静に」と話します。
ライアン:エキサイトしすぎると損する可能性があるため、あまり興奮しないでください。自動運転など、革新的な技術に応用されるのは間違いありません。5Gがうまく整備されれば、圧倒的な人数で同時にリンクしてコンサートを観たり、コンベンションを観たり、もっといろいろ享受できるのは間違いありません。いずれ、キャリアも4Gと5Gをカスタマイズして、自分たちのサービスをデザインすることができるハードウェアが出てくると思います。常日頃、高速データ通信が必要かといえば、そうでもないですよね。なので、TPOに応じたサービスができると思います。
ライアンさんは「5Gはいろいろな可能性があるサービスで期待できますが、今は慎重に判断してください」と話しました。来年、日本でも導入される5Gのサービス。どのような広がりを見せるのか注目です。
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放送日時:毎週金曜 6時-11時30分
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