ポルカ・雫、いろいろなタイプの曲を作れるように…「みんなけっこう必死です」

J-WAVEで放送中の番組『SPARK』（火曜ナビゲーター：雫＜ポルカドットスティングレイ＞）。4月30日（火）のオンエアでは、オリジナルの絵を描くコツやミュージックビデオに芸人を起用する理由を話しました。


■絵は主題をしっかりと考える

まずは、絵に関するリスナーからの質問にこたえました。

「絵を描いているものの模写しかできないため、オリジナルの絵を描けるようになりたいです。雫さんは絵を描くときにどんなことを意識していますか？」

雫：模写は似ていればいい、写実的であればいいというのはあるけど、オリジナルの絵は惹きつける力が重要になってきます。私はお客さんにアンケートをとるけど、それはあくまで何を描くかに関してです。オリジナルの絵にとって大切なのは、どこに魅力を置くのか、どこの魅力を伝えたいのかというところで、もっと言うと、どこを見てほしいかだと思います。主題がしっかりしていないとよくわからない、ぼんやりとした感じになってしまって、命が宿った絵にならないんです。たとえば「こういう風景の中にある、この建物の寂しさが描きたい」とか「この綺麗な女性の目を見てほしい」とか、そういうのが大切かなと思います。私はジャケットの絵も描いていて、魅力的な絵にするには、絵柄とかが毎回違えど、私と目が合って「お！」と思ってほしいというところから描き始めます。アルバム『有頂天』のときもそうだけど、そういったテーマがハッキリしているので、毎回パンチの効いた絵が描けていると思います。頑張ってね！


■ミュージックビデオに芸人を起用した理由

ポルカドットスティングレイの新曲『バケノカワ』のミュージックビデオには、芸人のタイムマシーン3号が出演しています。そこで「今まで出演した芸人さんたちは、どのような理由でキャスティングしたのか教えてください」とリスナーから質問が届きました。

雫：芸人さんは親しみやすくてポップな存在なので、芸人さんへのオファーが多いです。あとは、シナリオへのハマり具合とか、若手すぎる人は出さないっていう決まりを自分で設けています。ある程度、安定感があって、お茶の間感があって、みんなが好きで、キャラクターに丸みがある人を選んでいます。今回は、肉弾戦をしたときに映えそうな人たちを考えていて、動ける人で、ふたりのシルエットに差があるほうが面白い絵が撮れると思ったから、タイムマシーン3号を選ばせていただきました。もちろん、毎回私が大好きな方々をお呼びするというところもありますけどね。面識がない状態から始まって、私がシナリオや企画書を書き終わった時点で制作会社にお願いして、芸人さんの所属する事務所に依頼します。撮影当日、初めてお会いして「今日はよろしくお願いします」という感じです。お会いすると芸人さんはマジで全員いい人です。


■「みんなけっこう必死です」

リスナーと曲を作る「ポルカドットスティングレイ 楽曲制作プロジェクト」では、「ポルカがいろいろなタイプの曲を作れるのはなぜ？」という質問にこたえました。

雫：ポルカの曲は私が全部作っていますが、アレンジは全員でやります。私が作詞作曲をして、弾き語りの状態でメンバーに送って、みんなでスタジオに集まってアレンジや展開作りを進めます。4人全員がゴリゴリに引き出しを増やして、オールジャンルで対応できるようにしています。全員が作詞作曲をするわけじゃないけど、私が「このジャンルが流行してきたからこういう感じでいこう」と思って曲を作って、たとえば「R&Bルーツの90年代ポップス風」みたいな言い方をしたら、メンバーが対応できるようにしてあります。だから、みんなけっこう必死です。

ここで、ギターを担当しいるエジマハルシさんを例に出しました。

雫：ハルシはギターがうまいけどまだまだ勉強中で、「こういう曲を弾くのが得意な人に習ってきます」と言って、習いに行ったりするんです。いろいろなジャンルに対応しようと思ったら、なかなか簡単なことではないからね。音楽理論よりも、売れる理論とか消費者やクライアントにどのようにすると魅力を感じてもらえるかという科学のほうが圧倒的に大事だと思います。本質はそこだと思うし、仕事でやってるからね。いまだに会社員の気持ちでやってます。

そのほか、雫の愛猫・ビビの日常を紹介する「今週のビビ」などをお届けしました。

【番組情報】
番組名：『SPARK』
放送日時：月・火・水・木曜 24時－25時
オフィシャルサイト：https://www.j-wave.co.jp/original/spark